青葉真司被告の小説のパクリ主張を考察。
３６人が犠牲になった２０１９年７月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などで起訴された青葉真司被告（４５）の第２回公判が６日、京都地裁（増田啓祐裁判長）で開かれた。検察側は証拠調べで、青葉被告が「盗用」と主張している京アニ作品の該当シーンを法廷で上映した。類似性がなく、京アニ側の盗用がなかったことを立証する目的とみられる。
青葉被告「パクられたと考えざるを得ない」…公判で京アニ作品上映
検察側は、青葉被告が盗用と主張している京アニの「ツルネ」「Ｆｒｅｅ！」「けいおん！」の３作品の一場面を法廷で上映。対比させる形で、青葉被告の小説の記述内容を説明した。
「ツルネ」では、登場人物がスーパーで２割引きのシールが貼られた肉を見つけるシーンがある。青葉被告が京アニに応募した「リアリスティックウエポン」と題する小説には、ヒロインが５割引きの総菜を買いあさる場面があった。この部分だけを捉えて、青葉被告は「盗用」と主張しているとみられる。
青葉被告は京アニに小説２作品を応募し、１７年に落選している。京アニは「自社作品と類似点はない」としている。青葉被告が盗用と主張する３作品のうち、少なくとも「けいおん！」は小説の応募前に公開されていた。
さらに補足すると2016年～17年に「ナカノトモミの事件簿」、「リアリスティックウエポン」とタイトルをつけた2作品を「京都アニメーション大賞」に応募し、いずれも落選。
さて今回は青葉真司被告のパクリ主張のところを考えていきたいと思います。
放火殺人事件の肝となる動機でもあります。
僕自身、小説でなくマンガの原稿ですけど３回くらい出版社に送ったことがあるので気になっていた点です。
見ていきましょう。
京アニ（Free!）「水泳地方大会進出」と書かれた学校の垂れ幕が風に吹かれ下に柔道部の垂れ幕が見える。
青葉被告小説 垂れ幕が登場する場面がある。
・・・ん？
まるで垂れ幕という先進的なアイデアを盗用されたかのようになってますが、垂れ幕応援くらい高校でよくやってます。
たとえば屋上の垂れ幕を使って、自分の身体に巻いて屋上からクルクルほどきながら落ちて華麗に着地する、それがラストシーンの目玉であり作品の象徴的シーンだった！盗用された！という
話の主軸であり、多少は同情もしますけど・・・でもジャッキー・チェンが映画でやってましたね。(^_^;)
とにかく垂れ幕に関してはよくある一風景であり青葉被告のオリジナルとは言えないですね。
京アニ（ツルネ） 登場人物が肉を買い物かごに入れる際、別の登場人物が二割引の肉を見つける。
青葉被告小説 ヒロインが５割引きの惣菜を買いあさる場面がある。
・・・え？
学生が割引タイムセールに飛び込むのは2011年製作のアニメ『ベン・トー』でもよくやってました。
半額弁当の確保に誇りを持って挑むアニメです。
タイムセールシーンを盗用と言ってしまえば青葉被告小説こそパクリになりかねません。
京アニ（けいおん！） 登場人物が後輩に「私、留年したよ」と言う。
青葉被告小説 男子高校生が担任に「このままだと留年だよ」と言われる場面がある。
・・・ええ？
留年の危機というシチュエーションならナルトだったり、アニメ化した「金装のヴェルメイユ」だったり色々ありますね。
しかも『けいおん！』では留年したという過去形であり青葉被告小説では留年の危機という違いもあります。
中学生二年のときボクの同級生が留年してましたけど、著作権で守られるべきオリジナルな出来事とは言えません。
これに著作権を認めていたら、オリジナルシーン独占を賭けた作家たちの争奪戦になります。
親が再婚して義理の妹との同居が始まるシーンは５年前の～先生が執筆されたものに酷似してます！とか、
炎の力をもつ主人公が女騎士ヒロインとのひとつ屋根の下でイチャラブするのは～先生の作品に酷似してます！とかもありえます！
てっきり作品盗用と言ってたので、例えば・・・相手の魔術・スキルを打ち消すイマジンブレイカー（とある魔術のインデックス）が
アーツキャンセルという名前だけ変えた同一能力で盗用された！みたいなことを想像していたのですが違ってましたね。
もしこの３つの盗用を相談されたら、まずは睡眠をしっかり取って栄養をつけよう、みたいな話をするしかないですね。
結論として盗用ではないと思います。
