東濃地方の魅力

2024年10月21日 (月)

屏風山で「山祭り」 ~笹平道~

意外な喜びが、3つありました。

●笹平口、いいね
こちらから入山するのは初めてでした。
登山口までの景色に驚きました。
ダムとゴルフ場より更に山奥に入ります。
その先に開けた場所があり、集落がありました。
この集落の雰囲気が、私好みだったのです。

笹平口の標高は600m近くあります。
ここから屏風山までの標高差は、約200mにすぎません。
ですから、道はなだらかです。
しかも、大草道と違って荒れていません。
黒の田湿地へのアクセスが良いのも嬉しいポイントです。

●整備された人工林
笹平道では、樹木観察の楽しみは乏しいです。
しかし、よく間伐された人工林を見ることができます。

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(木々の間隔がちゃんと取られています)

間伐のおかげで、明るいです。
気持ち良く歩けます。
人工林は皆こうあって欲しいなと思います。

●思わぬ交流
「山祭り」は岐阜県勤労者山岳連盟の行事です。
6つの山岳会から約60人が集まるというものでした。
私、心配していました。
だって、他の登山者にとっては迷惑じゃないですか。
10人の行列でさえ迷惑だというのに。

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ちょうどこの日、湿地の保全活動をしている皆さんが来ていました。
作業をしているかたわらで山岳会の集会をしました。
「良い機会なので」ということで、保全団体の方にも話をしていただきました。
湿地の由来、動植物、保全活動等について話していただけました。
山岳会の皆さんは話に聴き入っていました。
この湿地の貴重さと、保全活動の大変さを知らない方が多かったのではないでしょうか。

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「今日、一番良い時間かもしれない」
そう思って、写真を撮ることにしました。
保全活動をしている皆さん、ありがとうございました。

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2024年10月19日 (土)

今の自動車デザイナーは全員見に来い! ~「陶磁器デザイナー日根野作三」展~

この急須が中日新聞で紹介されていたのです。

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私は日根野氏の名前を知りませんでした。
でも、この急須を見て「これは行かなきゃ!」と思ったのです。

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多治見市美濃焼ミュージアムの特別展は、いつもひと部屋だけです。
それでも、私にとっては密度の濃い展示でした。

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氏が自分で作ったものではありません。
氏が指導した陶芸家が作ったものです。
高級品には見えませんよね。

氏の、こんな文章が残っています。
「この状態では安く美しい焼き物が人々の手で使われる日が何時になればくるのであらうか」
氏は、一部の裕福な人々のための陶器ではなく、安く使いやすい良品の普及を目指したのでした。
そして、美濃で数多くの陶芸家にデザインの指導を行ったのです。

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目がくらみそうな図です。
これだけの数、指導したり、デザインを提供したり、機関を設立したりしたのでした。

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●常設展示も見てね
美濃焼の多治見市ですから、常設展示も質が高いです。
中世、桃山期、江戸期、戦時中、現代等、各時代の美濃焼が並んでいます。

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(桃山期の瀬戸黒)

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(江戸期の徳利)

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(戦時中の陶器アイロン)

【余談】今の自動車デザイナーを何度でも非難するぞ
企画展の小冊子を買って帰りました。
こんな言葉が並んでいます。

「実生活に役立つ美しい陶磁器を人々に届けるという使命感」
醜い車を世に出し続ける今の自動車デザイナーたちに、使命感はあるのでしょうか。

「そのデザインの特徴は、オリジナリティーとフォルムの追求にあり」
「オリジナリティーは歴史や伝統から学び新たな想像を行う姿勢」
「陶磁器デザインの美をフォルムに見出し形態美を追求するという考えは機能主義デザインに繋がる」
「デザイン後進国、日本」

日本の自動車デザイナーさん。
(外国でデザインしていることもあるそうですが)
未だに外国車のマネをしたり、他社のデザインをマネしたりしてますよね。
伝統から学ばない醜いデザインが多いですよね。
見た目のために使い勝手を犠牲にしたデザインも多々ありますよね。

「こうしなきゃ売れない」って?
それ、売り上げのためならウソでも低俗な内容でも流す、一部のマスゴミと同じですよね。
売り上げのために最悪の手段に頼っているということですよね。
あなたたちの没後40年に展覧会をやったら、後世の解説は何と書くのでしょうかね。

私が恐れているのは、子どもたちの美意識の歪みです。
彼らは、生まれた時から醜い車があふれているのを見て育ちました。
「車って、ああいうもの」
「醜くない車は、ヘン」
「車の絵を描かせると、醜い車しか描かない」
大人がそう考えている時代が、来るのでしょう。
(たぶんもう来ています)
今の自動車デザイナーは、未来の美意識までも汚染しているのです。
マツダとホンダは意識的に今のデザイン潮流と戦っているようですが、戦況は厳しいようです。

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(日根野氏のスケッチ帳です)

今の自動車デザイナーって、いったい何を学び、何を作ろうとしているのでしょうか。
まさか自分たちの醜い製品を
「これ、カッコいいでしょ」と本気で思ってたりしませんよね。
イヤイヤながら、仕方なくやってるんですよね。
せめて、そう信じたいです…。

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2024年10月12日 (土)

昔も今も要衝なのだなあ ~瑞浪市・鶴ヶ城~

展望の良い城でした。

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●立派な城だったようです
最初は、急な登りです。
しかし、道はしっかり整備されています。
急な登りも長くは続きません。

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急坂の上に曲輪(まがりわ)があったので、驚きました。
馬にあの坂道を昇り降りさせたの?!

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「伝 御殿場」もありました。
こんな所に住んだのでしょうか。

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●3つの展望ポイント
冒頭の写真は、本丸跡からの展望です。
下界がよく見渡せます。

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本丸跡は意外に広くて驚きました。
ところが、この城の特徴は他の展望ポイントなのです。

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「西の出丸」「東の出丸」
この双方からも、下界を見張ることができます。

「かつてはこの西出丸と東出丸が大きく当方に張り出し、鶴が羽を広げたように見えたことが本城の名称の由来」

『岐阜の山城』にはそんな記述があります。
ところが、このあとにこんな記述が続くのです。

「しかし、この両出丸は昭和48年の中央自動車道の建設に伴って大きく削り取られ、現在は両翼をもがれた状態」

残念な話ではありますが、この場所の重要性を物語る話でもあります。
この城のすぐ下に、中央自動車道。
その向こうには、JR中央線。
更に、国道19号線。
この地は、信濃と美濃を行き来するには必ず通る場所なのです。

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昔も、事情は同じだったのでしょう。
本丸跡の看板によると、この城は鎌倉時代に作られたそうです。
「美濃国統治の本拠とした」と書かれています。
現代以上に、この地は要衝だったのでしょう。

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●隣の城も気になります
鶴ヶ城は、なんと隣の城まで周遊できるそうです。
案内看板によると、所要2時間です。

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木々の葉が落ち切った季節には周遊も良いかもしれない、と思いました。
ただし、せっかくの山城なので、最初は下から攻めたい(^^;)とも思います。
次の機会に、また自転車で来るとしましょう。

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(実に行き届いた案内看板です)

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2024年9月11日 (水)

ダムの堤体に潜入 ~小里川ダム~

ウチから自転車で1時間です。

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このダムには、道の駅が作られています。
この日も、駐車場は満車でした(平日ですよ)。
しかし、最大の魅力は、ダム堤体の中に入れることです。
ただし、平日限定です。

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堤体の中央にエレベーターがあります。
(乗り物は堤体脇の駐車場に停めた方が良いと思います)
エレベーターから降りると、冷やっとします。

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外に出ると、ダムを下から見ることができます。
大迫力です。

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エレベーターからの地下通路には、展示パネルがたくさんありました。
私には興味津々の内容でした。
それだけに、こんなマニアックな場所に展示するのはもったいないと思いました。

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(シデコブシ、キンラン、カキラン、ヘビノボラズ、フモトミズナラ、サクラバハンノキ、ヒメナミキ)

洪水の歴史があったことにも驚きました。
低地ではないのに!
ダム以前の経緯や工事の様子は、事務所でDVD上映されています。
(私は全部見ましたよ)

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私にとっては、とても面白い体験でした。
写真を40枚撮りました。
平日に限られるというのが惜しまれます。

(蛇足)
まだ猛暑日が続きます。
(今年の豊田市は愛知県最悪です)
それでも、走るとちょっと涼しくなってきました。
熱中症の心配なく走ることができました。
ようやく。

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2024年9月 9日 (月)

ちょっと歴史のお勉強へ ~岐阜の土器・土偶・亜炭~

●可児郷土歴史館「土にこめた祈り ー縄文から古墳ー」
現在、岐阜県内16か所の縄文・弥生遺跡と古墳から出土した「土もの」を展示しています。
私はこの時代の焼き物にあまり知識がないので、勉強してきました。

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岐阜県にこんなに遺跡や古墳があるということを初めて知りました。
ああ、恥ずかしい(私は元社会科教員です)。
他にも、大小さまざまな驚きがありました。

火焔型土器は岐阜でも出土している!
オモロイ土偶は岐阜でも出土している!
でっかい壺は岐阜でも出土している! ‥等々。

ああいうモノを作る人々がこんな身近にいたのだ、ということがよく分かりました。
(今まで知らんかったんかい)

●中山道みたけ館 郷土館
上記の施設から、バイクで約10分です。
私が見たいのは「亜炭の歴史」でした。

雰囲気の良い建物の1階は図書館でした。
2階が郷土館になっていて、入場無料!でした。
入ってみると、亜炭についての展示は「ワンオブゼム」という感じでした。
「亜炭で栄えた時代もあった」という扱いでした。
御嵩町では現在も亜炭坑道がたくさん残っているので、センシティブな問題なのでしょう。
どこで掘っていたとか、どこに坑道跡があるとかいう話題はタブーなのかも、と感じました。
それでも、道具の展示とか坑道内のバーチャル体験(実写を見る)とかがあって、私は満足しました。

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私には、もう一つ興味がありました。
中山道です。
私には、こんな願望がぼんやりとありました。
「岐阜県内の中山道を歩いてみたい」
御嵩は、中山道の宿場町です。
郷土館には、中山道についての展示や資料が多々ありました。
郷土館付近には、古い建物も残っています。
大いに興味をひかれました。
もう少し涼しくなったら自転車や徒歩で行ってみようかな、と改めて思いました。

(蛇足)
私が長年住んでいた名古屋市名東区は、かつて亜炭の産地でした。
最後に私が住んでいた家から自転車で5分ほどの所でも掘っていたそうです。
近隣の長久手・日進でも掘っていました。
長久手ではかつて大規模な亜炭鉱事故があり、大きなお地蔵さんが立っています。
他にも、亜炭鉱がちょくちょく話題になりました。
区画整理の際に大規模に充填工法で埋めたとか、
資料館で展示しているとか、
陥没事故と亜炭鉱との関係うんぬんとか。
そういうわけで、私はずっと御嵩町の亜炭鉱のことが気になっていたのでした。

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2024年5月 5日 (日)

絶景の中で本物のアイスを食す ~東濃牧場~

●山上の別天地です

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眼前に、恵那山。
眼下には、阿木川ダム湖。
周囲は、草原。
お客さんたちは皆さん景色の良さに驚き、喜んでいました。

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(眼下にはゴルフ場も)

ゴールデンウィークだというのに、全然混んでいません。
おそらく、牧場にはその気がないのです。
商売っ気が感じられません。
事業主が「岐阜県農畜産公社」だからかもしれません。

それでも、ここで絶景を楽しみ、
バーベキューを楽しみ(要予約)、
羊さんと遊べば、楽しいお昼時を過ごすことができること請け合いです。

●ラクトアイスはアイスクリームじゃない

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「まきば館」でソフトクリームをいただきました。
牛乳の香りが口にあふれます。
うーん、アイスはやっぱりこうでなくちゃね。

少し前に「ちょっと溶けかけたラクトアイス」を食べる機会がありました。
食べて、驚きました。
「よく冷えてないと、こんな味になるのか…!」
牛乳の味ではなく「油」という味だったのです。

ラクトアイスって、砂糖と植物油脂が主原料です。
牛乳を使った「アイスクリーム」とは別物です。
私は基本的に「氷菓」か「アイスクリーム」しか買いません。
それでも、他人から出されれば「ラクトアイス」でも文句を言わずにいただきます。
これまでは、味には不満を感じませんでした。
そう、先日までは。

あれ以来「本物のアイスクリームを食べたい」と思っていたのです。
そこで、近場の牧場へ来たという次第です。

●補足
バイクで行きました。
往路は「なんじゃもんじゃ街道」を走りました。
今の季節、この道はとても爽やかです。
景色も素晴らしいです。

ところがこの道から東濃牧場に上がろうとすると、驚きます。
小さな看板。
細く曲がりくねった道。
「こんな道の先に本当に牧場なんてあるのか」
とまで思います。
途中で出会ったCB1100のライダーも驚いていました。
(GB350なら平気です)

復路は、阿木川ダム方面へ下りました。
こちらは、車がすれ違える普通の山道です。
看板もちゃんとしたものが出ています。
普通の方には、こちらの道をお勧めします。

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2024年4月28日 (日)

理想的行楽日 ~根の上高原にツツジを見に行く~

●ラクチン、キレイ、静か

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駐車場から、湖岸を1周歩きました。
私は職場でケガをしたので、あまり足に負担をかけられません。
そんな私でも歩ける、広く平坦な道でした。

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コバノミツバツツジが各所で咲いています。
湿原ではハルリンドウも咲いていました。
それなのに、すれ違う人は1人だけでした。

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根の上高原には、シロヤシオ、サラサドウダンなど25種10万本ともいわれるツツジが自生しているそうです。
もう少し早い時期でも、もう少し遅い時期でも、楽しめる場所のようです。
歩くコースもいろいろ選べるようです。

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(トンボもいろいろ見られるそうです)

保古の湖には、国民宿舎があります。
湖岸ではキャンプやボートを楽しむ人が見られました。
しかし「ゴールデンウィーク」という混み方ではありません。
気持ち良くキャンプができるだろうな、と思いました。

●道中もキレイ
行きは主に国道363号線を通りました。
足が痛むので、バイクで行きました。
新緑の広い谷に感嘆しながら走りました。
田には水が入り始めて、こちらも美しい風景です。

この日は最高気温30度でした。
もちろんもう寒くありません。
それでいて、走っていれば長袖でも暑くありません。
この日は数多くの自転車とバイクを見かけました。

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●ケガの功名?
足のケガがなければ、登山に行きたかったのです。
でも、結果として実に楽しい行楽になりました。
次回は自転車で行ってみよう、と思いました(^^♪。

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2023年11月 6日 (月)

城だって今の姿で判断してはいけないのだ ~土岐高山城~

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ここまで自転車で行けました。
今までの山城とちょっと違います。

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展望はすこぶる良いです。
街を見下ろすと、なんだか自分が偉くなったような錯覚に陥ります(^^;)。
この物見やぐらのセンス、私は好きです。

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山の上に井戸があったということに驚きます。
ここも花崗岩地帯なのでしょうか。

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高山城は、城よりも宿場町の魅力の方が大きいと感じます。
この旧道、いい雰囲気でしょ。
「中山道」に対して「下街道」と呼ばれます。
(これについてはウィキペディアの説明が面白くて簡潔です)

JR土岐市駅は土岐川の北岸にありますが、城と街道は南岸にあります。
そして、土岐市役所は街道沿いの南岸にあります。
市役所の建物は、高山城物見やぐらのように真っ黒です。
ステキすぎて、とても市役所には見えません。

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高山城見学だけだと短時間で終わってしまいます。
高山宿とか、下街道とかをぐるっと見て回ると、少なくとも半日は楽しめると思いますよ。
私としては、土岐市への尊敬の念が一層高まった一日となりました。

(蛇足)
この城、普通の山城と違って、戦国時代や室町後期に作られていません。
なんと1221年に作られたそうです。
戦国期には東濃の城の例にもれず、武田・織田・徳川の勢力間を行き来します。
城主は二転三転し、1615年に廃城になります。
城の歴史が長いので、その間の経緯も興味深いです。

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2023年10月28日 (土)

土岐市のものづくりに感銘 ~妻木クラフト展(第10回)~

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いやあ、面白かったです。
小さな店が30以上、並んでいます。
私は二つ買い物をしました。

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ガラス細工です。
珍しい品物ではありませんが、カミさんにお土産として買いました。
トシをとったら、明るい色を身に着けなきゃね。

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革細工です。
もうじき届く予定の私のバイクに使う予定です。
(それについては稿を改めます)

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予想以上に盛大なイベントでした。
好天のためもあってか、なかなかの人出です。
臨時駐車場は複数用意されていましたが、一つは満車でした。

上の写真の右手前の店は、木工品を並べていました。
よくある杉とか桧とかではなく、いろんな広葉樹を使っていました。
センスも素晴らしかったので、店主としばらくの間話し込んでしまいました。
最近木工をしていなかったので、良い刺激となりました。

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主会場?の「ギャラリー岳」に行くと、この日のためにいろんな準備がしてありました。
庭はキレイに手入れされています。
ちょうど、木々の葉の色の変化を楽しめる時期です。

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右端は「芽吹いたモミジ等の苗を使って盆栽を作ろう」というコーナーです。
パラソルの後ろにはアーチがあり、庭を周遊できる小径へと続いています。
このギャラリーは、店内に並んだ作品と庭の両方がアートなのです。

このギャラリーに来ると毎回「センスが磨かれた」と感じます。
今日はいろんな店のいろんな作品を見たおかげで、いつもの数倍センスが磨かれたように思います。
名前を聞いたことがない出品者ばかりでしたが、レベルは低くないと思いました。
土岐市は陶芸の街なので、アートの素養のある方が多いのでしょう。
(木工の店主は東京芸大出身だと言ってました)

いやあ、土岐市は面白いです。
奥が深いです。
まだまだ、いろんなところを見て回りたいと改めて思いました。

この展示会は、明日10月29日も開催されます。
軽食の店もあります。
興味のある貴方、いかがですか。

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2023年10月14日 (土)

幸福な幸福な王子かも ~東濃鉄道・笠原線跡~

同じ東濃鉄道廃線跡なのに、駄知線跡とは待遇が違いました。

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全ての駅跡地に、解説看板があります。
笠原線の解説もあります。
その後「陶彩の径」になったことも解説されます。

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駄知線跡と同じく、歩行者/自転車道として整備されています。
でも、駄知線跡よりも道幅が広いのです。
道の両側には様々な木が植えられ、きちんと剪定されています。
雑草や落ち葉やどんぐりが通行を妨げることもありません。
その上、ベンチや時計まで設置されています。
おまけに、この道は基本的に笠原川沿いなので、景色が良いのです。

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そのためでしょう。
この日は実にたくさんの人々をこの小径で見かけました。
散歩をする人、多治見駅まで歩くのであろう人、自転車で走る人、等々。
鉄道が走っていた道なので、勾配がゆるやかです。
歩く人にも自転車で走る人にも優しい道です。

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(笠原川の支流も立派に整備されています)

さすがに、もう踏切りはありません。
車道を横切る際には(数箇所あります)気をつけなければなりません。
でも、橋に登って車道の上をパスする箇所もまた、いくつかあるのです。
廃線跡を車が通ることはなく、しかも信号は一つもありません。
こんな道なら、多治見駅までの通勤・通学路として毎日通る人がたくさんいるでしょう。

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(廃線跡にインターロッキング舗装ですよ!)

同じ東濃鉄道廃線跡なのに、整備のされ方が駄知線跡とは段違いです。
なぜでしょう。
駄知線は、土岐市を走り、土岐市駅に接続します。
笠原線は、多治見市を走り、多治見駅に接続します。
往時はともかく、今や多治見市の人口は土岐市の2倍です。
笠原線跡が立派に整備されているのは、多治見市の財政の豊かさの反映なのかも、と思いました。

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(余裕で車が通れます)

いやあ、ここまで整備され、ここまで使われている廃線跡って、初めて見ました。
レールも駅舎も残っていませんが、笠原線跡は「幸福な、とても幸福な王子」ではないかと感じました。
廃線跡の使い方としては、最上の事例の一つではないでしょうか。

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(今では車庫跡地からバスが出てきます)

(蛇足)
ロードバイクで走るような道ではありません。
今日なぞは、歩行者に遠慮してゆっくり走る必要がありました。
全長は4.5kmにすぎませんし、アップダウンもゆるやかです。
ママチャリが相応しいでしょう。
一輪車でも良いかもしれません(^^;)。

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