最近インドへの出張は経費がかかる

今朝の朝日新聞にこんな記事が。
「IT躍進、ホテルも高騰 インド」

「米国務省が、米外交官が使う世界各都市のホテル料金に順位を付けた。
トップ9のうち6都市をインドが占めた。
他では3位がパリとロンドン、東京は8位だった。」

つまりは需要と供給の関係で高騰しているようです。
ラニのサイトで「インドの文化」の「新しい仕事
の中でかねてよりご紹介している通り、今インドはITが熱いです。

2007/01/05追記
⇒朝日新聞の記事全文

『IT躍進、ホテルも高騰 インド』 2006年08月21日

経済大国として台頭するインド。海外からのビジネス客がまず驚くのがホテル料金の高さだ。大都市のホテルは、パリや東京などを上回って世界最高値の水準。急成長にひかれて外国企業がどっと押し寄せ、ホテルの供給が追いついていないからだ。経済のリード役である情報技術(IT)産業が、米IT企業と二人三脚で躍進していることも影響している。「IT立国」のホテル事情を追った。

◆旅行者増え、供給不足
 「1位バンガロール299ドル(約3万5000円)、2位ハイデラバード268ドル……6位デリー195ドル……」。地元の有力英字紙に4月、こんなランキングが載った。

◆世界最高値 
 米国務省が、米外交官が使う世界各都市のホテル料金に順位を付けた。トップ9のうち6都市をインドが占めた。他では3位がパリとロンドン、東京は8位だった。

 インド政府によると、人口1380万人のデリー首都圏と680万人のバンガロールの客室数は、04年末でそれぞれ約1万室と約2700室。1270万人の東京都の約8万7000室(04年)に比べて少なさが際立つ。

 インド経済は91年の自由化政策後、急激に伸びた。8%前後の成長が続くここ3年は、中国と並ぶ経済大国として脚光を浴び、ビジネス客を含む外国人旅行者が急増。02年度までの5年間の年250万人前後が、04年度は360万人に達した。

 ところが、ホテルの供給が追いつかない。料金は急騰。国内全体の平均客室単価は、00年度の2046ルピー(約5000円)から、04年度は3413ルピーに跳ね上がった。

 デリー首都圏は「1万室が不足」との見方もある。デリー開発公社は今年、ホテル用の土地の競売を始めた。これまでに競売で計9カ所が落札。1万平方メートルの区画が予定価格の3倍の約20億ルピー(約50億円)を付けた。

◆1泊450ドルも
 「世界で最もホテル料金が高い都市」と認定されたインド南部の都市、バンガロール。当地では最高級ホテルのリーラパレスは1泊390〜450ドルもするが、全256室の稼働率は年平均で90%。「4年前から需要が急に増えた」とスニル・プラバカル販売市場調査部長。

 バンガロールは「インドのシリコンバレー」と呼ばれ、多くの米IT企業が進出している。「世界2位」のハイデラバードも有数のIT都市だ。

 インド経済を先導しているIT産業の05年度の売上高(推計)は363億ドルで、5年前の3倍。国内総生産の4.8%を占める。米企業のソフト、サービス開発を請け負うなかで成長し、これがホテル料金の底上げ要因になっている。

 リーラパレスでは現在、IBMなど約100社が「年間で計1500〜2千室を優先利用できる」という契約で客室を押さえる。「現地での交渉のための出張は避けられない。幹部用の部屋を確保するには、年間契約が好ましい」(米IT企業のインド法人幹部)

 その結果、客の7割が外国のビジネス客で、うち4割が米国人。プラバカル部長は「市内に10ある高級ホテルはどこも似たような契約を結んでいると思う」と認める。

 中長期滞在客向けのサービスアパートもIT企業が確保。中心部のトライスターアパートは25室のほとんどを企業の半年以上の契約が占める。

◆成長市場狙い外資参入
 政府の統計では、国内のホテルは04年で1900軒弱で計9万8千室。インドホテルレストラン組合連合会によると、04年度のホテル1軒当たりの平均売上高は1億1490万ルピー(約2億9000万円)で、前年度を2割以上上回った。

 成長市場を狙い、海外有名ホテルチェーンの開業計画が話題に上る。

 ニューデリー中心部に昨年9月オープンしたシャングリラホテル。世界で49ホテルを展開する同チェーンがインドに初進出した。「中国と並び業務拡大が見込める」とアンドリュー・キンラン支配人。ビジネス展示会が集中する2月の稼働率は90%に達した。

 バンガロール市内ではヒルトン、ハイアットなど有名ホテル6、7社が開業を計画している。

 対照的に、手頃な価格の宿泊施設の人気も高まっている。インド経済の懐が深くなっていることを反映している。

 バンガロールの産業地区にあるジンジャーホテル。1泊わずか1000ルピー(2500円)。04年6月の開業以来、85〜90%の稼働率を誇る。サービスを絞る一方、ビジネス客が求める設備は備えた。インターネットはどこでもモバイル接続が可能。

 カルペシュ・パテル支配人は「人々は安くて清潔なホテルを求めている。日本のビジネスホテルも参考にした」。年内に国内10市、来年は30市でオープンを計画する。


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