かっとばせ借金 打ち勝て倒産!!

資金繰りが悪化した中小零細企業の、経営危機打開や事業再生へ向けてのお手伝いをさせていただいています。 経営危機場面での知識や情報をご提供し、従業員や家族のために命がけで闘う経営者が、諦めずに闘う現場を善戦苦闘日記としてご報告いたします。

2007年08月

関西は、またもやバブル崩壊か・・・

景気が回復して久しい。

・・・と、世間では言っているが、全く実感できませんねぇ。

というより、大阪を中心とした関西圏では、景気が回復どころか悪化している気がしてなりません。

確かに、新幹線に乗って東京へ行くと、車窓から見える風景が横浜近辺から様変わりし、首都圏は景気が良いのだと思えてしまいます。

元気のないモノクロの風景が、活気ある華やかな風景へと変貌していきます。
建設関係のクレーンの数が明らかに違います。
建物の形態もメリハリがあり、人間のパワーを感じさせます。

けっして、関西人としての劣等感がそう感じさせるとは思えません。

地域格差を叫ばれる昨今ですが、日本第2の大都市『大阪』も、東京一極集中の流れに飲み込まれてしまっている・・・。
そんな状況が具現化してしまったのではないでしょうか。

大企業は本社を首都圏に集中し、外資は首都圏に投資する。
費用は中小企業にしわ寄せさせ、利益だけを大企業が吸収する。
全ての金の流れが、あり地獄のように首都圏に吸い込まれてしまっている・・・。

そんな図式なのでしょうね。

中小企業が地域経済の担い手である関西圏は、政府やメディアが流布する景気回復の恩恵を受けれるはずもありません。
「景気回復しているはずなのに、何故、こんなに業績が悪いのだろう・・・」
業績が悪くて、当たり前です。
景気は悪化してるんですから。

でも、本当に悪化するのはこれからなんです。

本来、首都圏に投資されるはずの資金が、需給のバランスを狂わせた首都圏から、関西圏をはじめとした地方都市に投資され、その余剰投資が地方都市の景気を維持してきたのも事実です。

確立された根拠もなく、大量の外資や東京資本の資金が地方に投資され、地元企業も遅れじとその流れにのってしまいました。

いわゆる、ミニバブルです。

このミニバブルが、崩壊しようとしています。

外資が投資を引き上げ・・・。
景気回復実態が無い中で金利が上がり・・・。
景気を押し上げたファンドが成立しなくなり・・・。
       ・・・理由はまだまだあります。

特に、関西圏では、この1年以内に崩壊する可能性は高いのではないでしょうか。
景気が回復していないのに、景気崩壊・・・納得できませんが、もっと景気が悪化していくということですね。

そして、ほとんどの経営者はバブル崩壊を経験していますから、このミニバブルが崩壊するスピード早いですよ。

投資不動産を維持するのはこの夏まで・・・。
株式投資は、リスクを回避できる範囲で・・・。
無駄な資産は、今のうちに処分・・・。

もう、バブル崩壊の準備を始めた方がいいと思いますよ。




サービサーを使おうとして・・・失敗

サービサーの認知が広まっています。

最近の不良債権処理にとって、サービサーは欠かすことの出来ない存在となっており、一般的な認知度も、RCC(整理回収機構)の存在がクローズアップされて以降、飛躍的に向上したようです。

我々も、ご相談者の債務処理の過程でサービサーと接点を持つことは多く、その性格や存在意義も熟知したうえで様々に対応をしていますが、敵として対応するだけではなく味方として活用する場面も多くなってきました。

サービサーは、法務省の管轄の下で、債権の委託回収や譲渡を受け生業としていますが、債権者サイドからの依頼だけで動くとは規定されていません。

従って、債務者サイドがサービサーを活用しても、何ら法に触れることがないわけです。

この辺の認識は、まだまだ一般には普及していないようで、ご相談者に提案しても首を傾げられます。

しかし、債務を完全に処理したいときや、絶対に守りたい不動産がある場合には、サービサーに依頼し債権者である金融機関から債務を買い取る方法は、債務処理における最終の究極方法だといえます。

現実的に、メガバンクや大手サービサーが債権者の場合には、この債務処理スキームに対しての拒否反応はほとんどなく、成功した事例は数多くあります。

依頼する内容を精査する必要があることや、依頼するサービサーに支払う費用が発生するなどの問題もありますが、現在の環境においては非常に有効な手段であることは間違いありません。

しかし・・・。
こんな失敗例もあります。

友人の紹介でご相談をお受けしていた金融関係にお勤めのSさんの場合ですが、バブル期に不動産屋に勧められてマンションを建設されました。

バブル崩壊以降、入居率は低下し、家賃単価も下がり、マンション経営では全く儲からない状況になりましたが、金利が低いために何とか借入れ返済はできていました。
しかし、昨年から、金利が上昇しだして家賃収入だけでは返済ができなくなり、本業の給与で補填するという状態に陥りました。

私どもで、債権者の担保がついているマンション付で、債権者からサービサーが債権を購入するスキームをご説明し、ご相談者のご了解もいただけたので独立系のサービサーをご紹介し処理に着手しました。

ところが・・・。

債権者がこの処理スキームを知らないのです・・・。

債権者は、大手メガバンク系のノンバンクで、出資法で散々儲けていたところです。
今まで、債権を放棄するとか諦めるという考えを持つ必要も無かったところです。

そのノンバンクの管理部の担当者のところに、依頼したサービサーの担当者が交渉に出向いたところ、全く話になりません。

サービサーの存在自身も具体的にはご存知ないようで、何故、サービサーが債権を買取に来たのか理解できません。

なんと、最終的には
「そんな話は、弁護士を通してください。」と、言う始末です。

プロの金融機関の、しかも管理部の人間がですよ・・・。

金融機関で、債権処理スキルに大きな差があるのは事実ですが、これは驚きです。

この処理スキームを知らなくても、サービサーの存在意義ぐらいは知ってて当たり前ではないでしょうか。

結局、この債権者に対してのサービサーを使った債務処理は完全に失敗。
何度か交渉しましたが、ヌカに釘・・・全く話になりませんでした・・・。

こんな金融機関は、これからどうするのでしょうね。

生き残れるのでしょうか?







銀行マンの知人について・・・

銀行に勤める知人が何人かいます。

仕事柄、銀行の情報を集めるのも大事なことですので、時々は食事など共にして交流を深めるように努力もしています。

そこで思うことですが・・・。

銀行に勤務する知人に共通することとして、性格が固すぎる。
一般的には、真面目とも表現できますね。

お酒を飲んで酔ってきても、場が盛り上がってきても、ある一線を絶対に越えようとしません。

ひょっとすれば、酔ったふりをして周りに合わせているだけかもしれませんが、人間としての隙は見せてくれません。

私の飲み方からすれば、男同士の本音の会話をし、その場限りの大騒ぎもして、ストレスを存分に発散したいのですが、一緒に飲んでもストレスが発散できません。

本音の話を聞かないことには情報収集も出来ないので、散々努力して盛り上げてもう一歩の所まできますが、あるレベルの話になると突然に素に戻られます。

私の仕事内容をご存知ですので警戒されていのかもしれませんが、何も迷惑をおかけしようなどとは思っていません。

ちょっと、本音の話が聞きたいだけなのです。

でも、無理みたいです。
結局、差しさわりの無い話で終始してしまいます。

そう考えてみると、人様のお金を預かる銀行マンとは大変な職業ですねぇ。

どんな場所でも、どんな時でも、素の自分を出せない・・・。
あくまでも信頼できる人柄を演出し続けなければならない。

私には、到底無理。

彼らは、どこでストレスを発散してるのでしょうね・・・。


追伸・・・明日から5日間、夏休みをとりますのでブログもお休みさせていただきます。




家庭菜園が大変・・・

雨が降らない・・・。

私にとっては、大変な問題なんです。

サイドビジネスで傘や長靴を販売してるからではありません。

仕事の次に・・・

いや、家族と仕事の次に大事な家庭菜園が壊滅状況なのです・・・。

もう、9年にもなるでしょうか。
会社の経営が厳しくなり、ゴルフなどをやめてからプライベートで楽しむ趣味を失くしていたとき、春菊の種を貰ったのが家庭菜園の始まりでした。

試しに、自宅の庭に種を蒔いて、水をタップリとやりました。
翌週、見てみると、可愛い芽がでているではありませんか・・・。

これは気になります。

それからは寸暇を見つけては、春菊の成長を見守ることになりました。

収穫・・・。
初めて、自分で作った野菜を口に・・・。
美味しいんです。
味よりも、自分の成果が美味しいんです。

もう夢中になりました。

小さな庭を、可能な限り耕し、自分の時間は全て家庭菜園に費やしました。
色々な栽培品種にもチャレンジしました。
有機の無農薬ですから、家内も喜んでくれます。
  (私ん家の鍋料理は動物性蛋白が豊富です、水面に小さな虫がいっぱい浮いてますから)

会社の経営悪化が極限にまできたときでも、家庭菜園は続けました。
今、蒔いた種が大きくなって収穫できるまでは、経営を諦めないと誓いながら・・・。

種が芽を出し、茎が伸び葉が茂り、花が咲いて実を付ける・・・。
当たり前のことに妙に感動した時期でした。
家庭菜園が、人生を諦めかけた私に、少しの勇気をくれたのも間違いありません。

今、人並みの生活を取り戻し、家庭菜園は更にヒートアップしています。

お百姓さんから畑をお借りし、随分と耕地面積が増えました。
ネットオークションで、小さな耕運機も買い、体力の衰えをカバーしました。
作れる限りの品種を栽培し、ほとんど野菜を購入する必要はありません。

本当に、何もかも忘れ夢中になれます。

でも、今年は大変・・・。

雨が降らないんです。夕立ちさえも・・・。

週に1度しか畑に行けない素人百姓にとって、この環境はどうしようもありません。

ししとうが萎びてます。
ゴーヤの実は、フニャフニャです。
なすびは、実を付けても、直ぐに割れてしまいます。
新しい苗を植えても、渇水で直ぐに枯れてしまいます。

自分の力では、どうしようもできません。
神様が、雨を降らせてくれんいと・・・。

今の、一番の悩みです。

でも、こんな事に悩める環境に、感謝しなければならないのでしょうね。

法的整理より任意整理を選択する理由・・・

経営危機に陥いると、事業再生を目指して一生懸命に頑張っても、再生が不可能な場合は多々あります。

経営危機を早い段階で理解して、しっかりとした対応が執れば事業再生は難しいことではありません。しかし、決断が遅れれば遅れるほど再生は困難になるものです。

私どもにご相談に来られるお客様のほとんどは、経営危機が随分と進行してしまったお客様が大半であり、初回のご相談で事業再生は不可能だと判断し事業整理をお勧めすることもあり、簡単に事業再生ができる事案は極めて少ないのが現実です。

経営危機に陥るほど、経営者の冷静な判断が必要となりますが、実際はなかなか難しいのが事実で、焦りと不安が経営者の思考を麻痺させ、ドンドンと深みにはまっていくようです。

では、事業再生を諦めたとき、次に選択するのは法的整理でしょうか?

いえいえ、事業再生を諦めて直ぐに法的整理では、色んな意味で無責任でしょう。

次に目指すのは人生の再生です。

一般常識では法的整理の選択が妥当なのかもしれませんが、経営者として人間として処理しておかなければならない事が沢山残っているはずです。

法的整理では、経営者の意向が反映されないのは当然として、経営者の資産も含めて残っている資産を、司法により全ての債権者に均一な配当を実施するように機械的に処理されます。

結果として、残った資産の大半は、債権回収のプロである金融機関に配当されてしまい、力の無い取引先等へはほとんど配当されないのが現実です。

今まで、散々無理をお願いしお世話になった取引先は、貴社からの支払が無ければ倒産するかもしれません。

貴方を信用し、なけなしの貯金を貸してくれた友人は、貴方からの返済が無ければ生活が維持できないかもしれません。

経営者である貴方は、全ての資産を失い収入の道も途絶えます。
貴方だけが頼りの家族の生活を、どうして築いていくのですか?

法的整理では、会社や貴方自身のマイナス部分だけが喧伝され、お仕事の業界やお住まいの地域に迷惑をかけたままになってしまいます。

このような状態で、新しい人生のスタートがきれますか?

経営者として、人間として、自ら処理していく必要がありませんか?

任意整理は、経営者自らの判断で事業を整理することが可能です。
人生の準備をすることが可能です。

お世話になった取引先へ、未払い金を支払うことも不可能ではありません。

解雇する社員の、再雇用先を探すのも不可能ではありません。

営業譲渡などで、事業を承継させることも不可能ではありません。

次の人生をスタートするために、家族の生活のために、準備することが可能なのです。
そのための任意整理です。

法的整理が駄目だとは言いませんが、人生を再生するにためにはまだまだ環境に適応していないシステムだと思います。

事業再生は諦めても、人生の再生は諦めないでください。

債権処理を知らない金融機関・・・

ここ数年、金融機関の不良債権処理の手法は多様化してきたようです。

平成11年以前においては、金融機関は不良債権処理の合理的な手法を持たず、金融機関の至上命題である債権回収がいつまでも優先され、不良債権は一向に減らない状況が続きました。

しかし、平成11年2月にサービサー法が施行されてからは、一気に不良債権処理が進んだとともに、金融機関ごとの不良債権処理方法も多様化したのです。

私が驚くのは、多様化した様々な選択肢があるにも関わらず、それぞれの金融機関が独自の選択肢を中心に固定的な手法で債権処理を進めていることと、大手と中小では処理手法が大きく異なることです。

ご存知の通り大手金融機関は、ここ数年、莫大な収益を計上し続けており、不良債権比率も劇的に減少させました。
今となれば、わずかな不良債権の回収など、手間をかけるだけ無駄だというスタンスなのでしょうか、ちょっと問題が発生すると直ぐに系列のサービサー会社に債権回収を委託し、不良債権になると資本関係の無いサービサー等へ債権譲渡するというパターンが普通になってきました。

元金返済が少し滞っただけなのに、○○フロンティアやSM△△債権回収等から電話があり、いきなり債権回収についてのご相談をされたり・・・

まだ、返済について話し合いが続いているのに、×××会社に債権譲渡しますと通告されたり・・・

「えっ・・・こんなに早く?」と、驚くぐらい早く処理していきます。

それに反して、中小金融機関は、まだまだ債権回収を優先させてしまう傾向が残っているようです。

首都圏の大手地方銀行である◎◎銀行などは、いまだに、担保価値が無い不動産にでも仮差押をし、売却時期や売却金額も全く未確定なのに、将来の印押し料を確保し少しでも債権回収しようと努力します。

関西の有力地方銀行では、自ら債権放棄をするシステムを拒否し、サービサーから有利な条件を出されても拒絶します。

信金信組に至っては、サービサーの意義さえ理解できていない金融機関も多々あるようです。

金融機関も株式会社ですから、株主に対しての手前もあるのかもしれませんが、要は、不良債権処理について経験が多いか少ないかの差であろうと思います。

大手金融機関と対する場合は、ご相談者の対策は簡単にシュミレーションできるといえます。

困るのは、弱小金融機関を相手にするときです。

経験や知識が少ないだけに、何をしてくるか判らないからです。

どちらが得か・・・
選択根拠はそれだけだと思うのですが・・・。

景気崩壊が早いかも・・・

ご存知でしょうか・・・?

景気が悪化しつつあることを・・・?

私は、この夏ぐらいから景気回復が停滞し、2008年春にかけて景気は間違いなく悪化していくと主張してきました。

たかがコンサルタント風情が何を言うか!
 
夏休みボケも程々にしろ!

新聞を読め!

と怒られるかもしれません。
でも、私だけの意見ではないんですよ。
大手デベロッパーや大手金融会社に勤務する知人も、理由には違いがありますが時期的には同じような見方をしています。

ただ、彼らは、立場上大きな声で言わないだけなんです。

今の景気が、作為的に創出された景気回復であり、一部大企業関連だけが享受できる格差景気であることは、街角景気指数が伸びないことでも明白だと思います。

しかも、日本の金融政策を主導すべき日銀が、インフレを決定付ける利上げを強行できない中途半端なガラス細工景気だとも言えます。

いつ崩壊しても不思議でない、そんな景気回復だったのですね。

以前のブログに、景気が悪化する根拠を述べてきましたので今日は触れませんが、その根拠を上回る根拠が出てきました。

サブプライムローン問題です。

日本の景気回復を支えているのが、アメリカと中国の好景気であることは間違いのないところだと思います。
サブプライムローンについてはメディアで多く報道され、既にご存知のことだろうと思いますが、そのアメリカの景気に大きな影響を与えるのがサブプライムローン問題であり、アメリカに留まらず世界的にも景気に大きな影響を与えています。

現実的に株価が大きく下げる根拠となり、中央銀行が市場に資金を供給したり、ファンドが成立しない等の現象を引き起こし、世界景気をも打ち砕く大ハンマーになろうとしています。

たかがコンサルタントの立場で、世界経済を述べるつもりは毛頭ありませんが、今の日本経済にこれはキツイでしょう。

小石が当たっても簡単に崩壊するようなガラス細工景気が、この大ハンマーには耐えられません。

景気崩壊が、思ったよりも早く訪れる可能性が高くなったのではないでしょうか。

今までに、さんざん景気対策を講じてきた日本にとって、更なる打つ手は残っているのでしょうか・・・。

こんな環境においても、自民党と民主党は国民不在の政争を続けようとするのだろうか?

どうにかして・・・。



世間は夏休みに突入・・・

明日から、世間は夏休みに突入である。

私の会社も、世間並みに夏休みに入るが、私自身は通常通りの勤務予定をしている。

電話や話し声や雑音の無い、自分だけの空間で処理する業務がどれだけ捗ることか。
日ごろ溜めに溜めた仕事を、一気に処理する絶好の機会である。
このチャンスを逃すわけにはいかない。

大きな旅行カバンを持った家族連れをターミナルで見かけても、全く羨ましくもなんともない。
今は・・・。

昔は、羨ましかったが・・・。

週休2日制が当たり前になった時代にでも、以前に経営していた建設会社ではなかなか休みを取ることができなかった。

土曜日は勤務をして当然。
祝日で休めるのは元旦だけ。
冬休みや夏休みは、当番で待機。
日曜日も、半日は出勤。
・・・ちゃんとした休みは月に1〜2度であった。

独身時代は、女性にモテない本人の資質を棚に上げ、彼女ができないのは休みが無いからだと主張した。

家内と付き合い始めてからは、家内の勤務先周辺の工事現場を全て担当し、勤務終了後のデートを繰り返した。

子供が出来てからは、できるだけ休みを取るように努力したが、休みは全て子供との時間になった。

でも、これぐらいは経営者として当たり前であると思い、リゾートに遊びに行く家族を見かけても、まだ羨ましくはなかった。

経営危機に陥った・・・。
本業は極めて順調であったが、バブル期の不動産投資が経営を悪化させた。

それから3年間、まともな休日は全く無くなった。

通常の業務にプラスして、経営危機対策・・・。
とんでもなく多忙になった。

経営危機への対策は、社員が全て退社し誰もいなくなった空間で、一人で取り組んだ。
これが捗る。
全力で没頭できるのだ。

帰りの車のラジオが、高速道路の帰省ラッシュのニュースを伝え、子供との時間がとれない自分に空しさを覚え、正直羨ましく思った。
深夜のテレビが、空港の出国ラッシュのニュースを伝え、画面に映る楽しそうな家族に嫉妬したことさえあった。

昔の話である。

この時期を踏ん張ったから、今がある。
諦めずに乗り越えたから、明日がある。

今は、休みが十分にある。
だからこそ、明日のために休みは無駄にできない。









事業整理後の人生・・・

色々なご相談者とお付き合いをさせていただき、色々な人生をお聞きしてきました。

堅実な経営をされてきた方,博打のような経営をされたきた方・・・
質素な人生をおくられてきた方,派手な生活をおくられてきた方・・・
叩き上げでのし上った方,親の敷いたレールにのってきた方・・・

どんなに頑張っても、経営危機に陥ってしまうこともあれば、ボンボン育ちで適当に経営していても、好業績を上げ続けることもあります。

経営危機に至るまでの人生には法則やパターンなど無く、百人十色、色んな人生がありプロセスがあるものだと驚きます。

経営危機に陥ってしまった場合にでも、その対応の仕方は様々です。

今まで、あれだけ真面目にコツコツと頑張ってきた方が、急にやる気を失くして早々に経営を放棄されることもあれば、適当に経営を続けてきた方が、俄然、前向きに頑張りだしたり・・・。

本領を発揮する場面は様々だということでしょうか。

行動パターンは、とても予測ができるものではありません。

しかし、事業整理後の人生については、共通のパターンがあります。

多くのお客さまをお手伝いしてきましたが、事業整理後は、ほぼ全てのお客様が同業種のお仕事を選択され、新しい人生をスタートされることです。

40歳を超えると、新たな職種へのチャレンジは難しいものですが、若いご相談者でも職務内容は若干違っても同業種を選択されます。
一番堅実で、生活を取り戻しやすい方法だと、経営危機のなかで勉強されたのだろうと思います。

また、経営危機への取り組みが前向きな方は、別会社を設立され自らが実質上の経営者となって、以前の業務と同じ業務を展開されるパターンが目に付きます。

経営危機を、ある意味チャンスと捉えられ、早い段階から着々と準備を進めて堅実な経営を実現できる例も多いようです。
事業意欲がいつまでも旺盛であり、人としての欲を手放さない行動パターンの代表ではないでしょうか。

一番はっきりとした共通パターンは、人生に図太くなることです。

経営危機という悲惨な環境を乗り越えた自信と、生きるためにプライドをかなぐり捨てた性根が、人生を図太く生きる選択をさせるようです。

全てのご相談者に当てはまることですが、経営危機に陥り脱出を覚悟した瞬間から、きれい事の会話もなくなり、目的を達成することだけを考えられるようになります。

そのためには、図太くなる・・・。

事業が健全な時にこの図太さがあれば、どれだけ事業は発展したのだろうと思わずにはいられませんが、経営危機を経験したがために得られた図太さなのでしょう。

何事も経験かもしれません。

でも、できれば経営危機は経験したくないことです。

様々な生き方があり夫々の人生がありますが、目的を達成するため図太く生きる。
それが大事な時代かもしれません。


弁護士も様々・・・

弁護士と言っても、様々なタイプがあるようですね。

事業再生や債務処理の過程において、弁護士と関係する場面は多々ありますが、こちらから依頼する場合には、よく吟味して弁護士を選任する必要があるようです。

事業再生や債務整理での依頼を前提に考えてみると、大きな弁護士事務所は避けた方が良いようですね。
多くの弁護士を抱えていれば、それなりの高度な対応をしてくれそうですが、担当の弁護士さんが1人で対応するのが普通であり、流れ作業で処理されてしまう傾向があり費用も高くなるようです。

弁護士の選定で重要なことは、規模の大小ではなく弁護士の人柄であることは間違いありません。

いきなり依頼するのではなく、最初は時間制の相談から始められ、納得ができるまで幾つかの弁護士に相談され、比較しながら自分に合った弁護士を選任されるのがベストだと思います。

弁護士は信頼できると思われていますが、なかには詐欺や恐喝で逮捕される弁護士もいる訳です。
犯罪まで犯さなくても、中途半端な対応しかしてくれない弁護士は沢山おられます。
納得できるまで観察してみましょう。

その他に比較する要素としては、依頼する内容が弁護士の得意な分野かどうかが重要となってきますね。

医者は、外科や内科に専門分野や細分化されているのに、弁護士の業務は細分化されていません。
当然に全てが専門ということではなく、得手不得手があるのは当たり前ですから、依頼する内容が得意な分野か十分に確認する必要があります。

同時に費用の確認も重要となります。

幾つかの弁護士事務所を比較すれば判りますが、弁護士費用は一律ではなく事務所毎の差は大きいと言えます。
着手金から成功報酬までを含めた総額を確認し検討することが大事です。

選定の方法として、法的整理と任意整理についての考え方があります。

我々コンサルタントの立場では、ご相談者の今後の人生を考え任意整理を絶対にお勧めしますが、弁護士に相談すると、報酬も多く手間もかからず結果も早いので必ずと言っていいほど法的整理を進められます。
法的整理を否定するわけではありませんが、任意整理についても弁護士に相談すべきだと思います。
任意整理を頭から否定する弁護士は、目的と考え方が違うと判断し選定から外すのも方法です。

以上は、経験から感じた傾向としての話です。

我々コンサルタントの立場で、弁護士の選定方法について話をするのは生意気かもしれません。

実は、内心では我々のライバルは弁護士だと思っているのです。

随分と苦労し、月日も掛けて、あと一歩のところまで進めた事案を、最終最後の段階で弁護士に盗られ(取られ)、煮え湯を飲まされたことが多々あるのです。

トンビに油揚げ・・・
弁護士という資格に・・・

もっと、勉強しておけばよかった・・・。
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