あるご相談者から、厳しく怒られてしまいました。

最近のブログの内容が、暗い後ろ向きの内容ばかりだと・・・。

明るく前向きに経営に取り組もうと思って読んでいるのに、逆にネガティブな気持ちになってしまうから、もっと明るい気持ちになるような内容にしろとのお叱りです。

実は、同じようなご意見を、他にも数件いただいておりますので、これは大いに反省しなければなりません。


早速、方向転換です。

明るく前向きな内容のブログを書こうと思いパソコンに向かいますが、しかし、これが難しい・・・。

会社再生や経営危機にとらわれずに、テーマを広げれば何なりと明るい内容にも出来るのですが、『かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産』という題名ですから、そこから大きく逸脱するわけにもまいりません。

だからと言って、会社再生や経営危機に関連する内容では、明るい話題が見つかるような環境ではないのです。


暗いとご批判をいただいている過去のブログですが、実は、随分と遠慮して経営環境の悪化を表現したつもりなのです。

実際の経営環境は、ブログの内容などよりも、はるかに悪いのが現実だと思います。

私自身、バブル崩壊後の不況を体験し、会社再生・経営危機コンサルタントとして様々なご相談にものらせていただき、サブプライムローン問題からリーマンショックによる不況も最前線で体験をしてきましたが、それらに比較して今の環境は凄いと言わざるをえません。

凄く悪いというより、過去の不況と比較すること自体が意味のないぐらいに厳しい経営環境になっているのですから、明るい話題など見つかるはずがないのです。


こんな環境でも、あえて明るい話題を見つけるとすれば、地域や業種に関係なく、日本中全ての経営環境が悪いということになるのでしょうか・・・。

大震災による特需を除けば、全ての中小零細企業の経営者が、経営の将来に不安を抱いているということをテーマにすれば、期待される内容のブログにはなると思います。


これが明るい話題・・・?

日本中が、想定している以上に経済を悪化させていることが、明るい話題だというのは不思議な感じがしますが、苦しんでいる経営者にとっては間違いなく明るい話題なのです。

貴方だけでなく皆が厳しいということ、貴社だけでなく全ての中小零細企業の経営が厳しいということが、見方を変えれば、経営危機を打開するには都合のよい環境だということなのです。

普通の経済環境では困難な作業が、この環境では容易になるかもしれませんし、制度や政策が経営を支援してくれる環境が構築されるかもしれないのです。

信用保証協会の緊急保証や中小企業金融円滑化法(モラトリアム)、そして雇用調整助成金等に代表される制度をみれば明らかですが、健全時では考えられないような政策が、直接的に経営を支援してくれています。

既に、この程度の制度で経済が維持できるような生易しい環境ではありませんから、さらに有事下でしか通用しない超法規的な制度が打ち出され、中小零細企業を様々に支援してくれる展開が予想されます。

積極的にそのような制度に関しての情報を集め、前向きに活用することにより経営状況を改善できる可能性があるのです。


また、このような環境だからこそ、様々な難しい交渉もスムーズに進むことが多くなるでしょう。

モラトリアムなどはその典型であり、返済条件の変更により元金の返済を猶予してもらう交渉を法律が後ろ盾となってくれるのですから、その効果は絶大なものになっています。

他にも、支払いに関連した出金に関して、今まで封印されていた様々な手段の使用が可能になり、資金繰りの確保を支援してくれるかもしれません。

例えば、資金繰りが厳しくて、支払手形の決済資金が不足するような状況においても、以前ならば手形のジャンプなどなかなかお願いできるものではありませんでした。

ところが。この様な環境ですから、仕方がないと考える企業も増加し、手形のジャンプを依頼される事例は増えていますし、破綻されるよりはましだと判断して受け入れる債権者もふえていると思われます。

この様に、普段なら、なかなかお願いできないことでも、この環境だからこそ容認されることにより資金繰りが確保できて経営の維持につながるのです。


明るい内容のブログになったかどうかは疑問もありますが、明日の経営に向けては、諦めずに前向きな考え方になれる内容にはなったと思います。

今は、あらゆる手段で資金繰りを確保し、経営を維持することが大事な環境なのです。

物事は明るく考えて、生き残るために頑張りましょう。

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