この仕事を始めてから、新聞記事の切り抜きを続けています。
仕事に関する、経済の主だった動きを中心にスクラップしてまとめているのですが、私にとっては貴重な宝物です。
時折、過去の新聞記事のスクラップを読むと、経済の動きの不思議さに触れることができます。
経済が動かない時はスクラップが少なく、経済が動く時はスクラップが増えるのは当然のことです。
民主党政権の後半は、極端にスクラップした記事が減っています。
しかも、停滞している経済に関する記事ばかりで、ほとんど景気回復を諦めていたような時期だという事が判ります。
ところが、安倍政権になってから、記事の内容は大きく変わり、スクラップ量が激増していきます。
安倍さんが総理になり、政権を担当してから景気は動き始め、アベノミクスの下で、何年振りかの景気回復を感じさせています。
そう、バブル崩壊以降、約20年振りともなる景気回復に、消費の意欲も向上し、世の中はアベノミクスに踊らされるようになったのでした。
今、このアベノミクスの2年間ほどの新聞記事のスクラップに、落ち着いて目を通してみると、その実態を見つけるのは難しくありません。
特定の一部を対象とし、一定方向だけ向いた異常に偏った経済政策が、三本の矢という言葉に誤魔化されて実施されているのです。
• 大胆な金融政策
• 機動的な財政政策
• 民間投資を喚起する成長戦略
覚えておられると思いますが、この3本の矢という政策コピーにより、様々な施策が実施されるのですが、結局のところはインフレ誘導と円高の是正のみが突出しています。
結果として、異常ともいえる政策的な円安が、長年に亘り経営改善が具体化出来なかったグローバル大企業の経営を、画期的に改善させたのです。
しかし、ローカルな中小零細企業にとって、このアベノミクスは何の意味も持ちません。
逆に言えば、経営環境を極端に悪化させた政策でしかないのです。
このことは、最近になり、各種マスコミなども触れるようになってきましたが、事はそんな簡単なものではありません。
消費税増税が追い打ちをかけ、ローカルな中小零細企業を、想定以上のひどい状況に追い詰めています。
建設業などが、その代表と言えるでしょう。
仕事は忙しい・・・
お金は回っている・・・
だから、儲かっている・・・と、勘違いしている建設業が多いようなのです。
発注単価は変わっていないのに、円安,原材料高,燃料費の高騰,人件費の高騰という要因で、原価が大幅に上昇し、利益を抑圧してしまっています。
今日の受注が、明日の赤字を生んでしまうという状況に陥っているのです。
これから、その現実が、見えてくるのではないでしょうか。
そう、年末から年初ぐらいから問題化し、年度末頃には、中小零細企業の倒産が激増すると思います。
これが、日本経済の実態であり、アベノミクスは、とんでもなく無責任な経済政策だったのかもしれません。
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