経営危機で、最も、その動向が図りにくいのは従業員だろうと思います。
それぞれの従業員さんの性格や考え方で、経営危機を知ってからの対応は大きく変化するようです。
したがって、方向性などを一括りにはご説明できませんので、展開の可能性としてご紹介したいと思います。
経営危機に陥ると、従業員さんとしても大変です。
それぞれに家庭があり、生活があります。
今は給料が出ていても、将来の不安は抱くでしょうから、現実の問題として考えるしかありません。
しかし、今まで、お世話になったという情もあります。
この、現実と情の狭間で、従業員さんは揺れるのです。
後ろ足で砂を掛けるが如く、さっさと辞める従業員さんも珍しくはありません。
生活があり、現実の世界で生きておられるのですから、これも仕方がないことだろうとは思いますが、けっして多くはありません。
この段階では、ほとんどの従業員は、何とか頑張ろうとされるようです。
経営危機と言われても、従業員個人として具体的な影響は受けてないでしょうから、まだまだ前向きに取り組んで、会社のために頑張ろうとされる方が大多数だと思います。
ところが、給料が滞ると、事態は一変してしまいます。
同じ経営危機という状況でも、従業員さんにとっては、給与が遅配しているかどうかで、状況や展開は大きく変わってしまいます。
直接に、経営危機の影響を受けることになりますから、多くの従業員は、前向きに会社のために頑張るという意思が薄れますし、会社への忠誠心なども消失してしまうでしょう。
この状況になると、モチベーションを維持することが大変になるのです。
余談になりますが、従業員さんも債権者なのです。
会社に対して、給料を請求できるという債権者であり、融資を受けている金融機関や、商品を仕入れている取引先等と同じ債権者なのです
経営危機に陥って、資金繰りの悪化と共に支払原資が不足した場合、どういう債権者を優先して支払を実施するかというと、従業員の給料を後回しにする経営者が少なくありません。
しかし、間違いなく、従業員の給料は優先して支払うべきだと思います。
給料が遅配すると、従業員のモチベーションは一気に低下し、業務の効率は悪化して信用不安も流れやすくなるのです。
まだ再生を目指す状況ならば、無理をしてでも、従業員の給料は正常に支払うべきだと思います。
現実に、給料が遅配すると、枯葉が落ちるように従業員は辞めていきます。
手の平を返すというのではなく、自分の生活を守るためにですから、これは仕方のないことだと思います。
しかし、まだまだ、会社のために頑張ろうという従業員も少なくないでしょう。
今までお世話になった社長のために、運命共同体的意識を持って、前向きに取り組んでくれる従業員も少なくないはずなのです。
そんな従業員が、どれくらいの割合でいるのかというと、それは、今までの会社や経営者の対応や姿勢次第で変化するということになります。
こんな、最後まで頑張ってくれる従業員を、早い段階で認識できればいいのですが、それは難しいことだと思います。
ある優秀な経営者の事例が、それことを見事に物語っていますのでご紹介したいと思います。
その経営者は、日本の一流大学を卒業した後、アメリカの有名な大学に留学して経営学を学ばれ、セミナー講師として呼ばれるほど経営に一過言持った経営者で、独特の経営システムも構築されておられました。
ところが、リーマンショックの影響で、本業が債務超過に陥り、整理を選択するしか方法がなくなってしまったのです。
しかし、独特の経営システムを維持・承継するために、整理と同時に第2会社を設立されることになりました。
この第二会社の設立に伴い、誰を代表者にするかというのが問題であり、その検討をしている時に、経営者は二人の番頭さんをこの様に評されていました。
『A君は、たしかに能力はあるが、会社の決定事項にクレームをつけたり、私にも直接に文句を言ってきたりする。しかしB君は、普段から忠誠心のある対応で、常に会社の事を考えて文句も言わないから、第2会社の代表はB君にしたいと思う。』 この様に考えておられました。
実際に、会社の厳しい現状を説明して、整理も視野に入れる必要があることを二人の番頭さんに話されたのですが、その段階で、予想を見事に覆す反応がありました。
Bさんは、その話を聞くと、突然に経営者の責任を追及し、責任をとって自己資産も全部会社に提供するように迫りまったのです。
逆に、Aさんは、冷静に話を全て聞き、最後まで社長に付いて頑張ると言ったのです。
経営者の想定を、完全に裏切る対応になりましたが、Aさんが第2会社の代表者になったことは言うまでもありません。
経営の知識が豊富な有能な経営者でも、従業員さんを見る目が有るとは言えないのか、従業員の本性を見ること自体が難しいのか判りませんが、判っている様でも判っていないということなのです。
経営危機という特殊な状況で、従業員がどの様な対応をとるのかというのは、千差万別だということになるのでしょうか。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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それぞれの従業員さんの性格や考え方で、経営危機を知ってからの対応は大きく変化するようです。
したがって、方向性などを一括りにはご説明できませんので、展開の可能性としてご紹介したいと思います。
経営危機に陥ると、従業員さんとしても大変です。
それぞれに家庭があり、生活があります。
今は給料が出ていても、将来の不安は抱くでしょうから、現実の問題として考えるしかありません。
しかし、今まで、お世話になったという情もあります。
この、現実と情の狭間で、従業員さんは揺れるのです。
後ろ足で砂を掛けるが如く、さっさと辞める従業員さんも珍しくはありません。
生活があり、現実の世界で生きておられるのですから、これも仕方がないことだろうとは思いますが、けっして多くはありません。
この段階では、ほとんどの従業員は、何とか頑張ろうとされるようです。
経営危機と言われても、従業員個人として具体的な影響は受けてないでしょうから、まだまだ前向きに取り組んで、会社のために頑張ろうとされる方が大多数だと思います。
ところが、給料が滞ると、事態は一変してしまいます。
同じ経営危機という状況でも、従業員さんにとっては、給与が遅配しているかどうかで、状況や展開は大きく変わってしまいます。
直接に、経営危機の影響を受けることになりますから、多くの従業員は、前向きに会社のために頑張るという意思が薄れますし、会社への忠誠心なども消失してしまうでしょう。
この状況になると、モチベーションを維持することが大変になるのです。
余談になりますが、従業員さんも債権者なのです。
会社に対して、給料を請求できるという債権者であり、融資を受けている金融機関や、商品を仕入れている取引先等と同じ債権者なのです
経営危機に陥って、資金繰りの悪化と共に支払原資が不足した場合、どういう債権者を優先して支払を実施するかというと、従業員の給料を後回しにする経営者が少なくありません。
しかし、間違いなく、従業員の給料は優先して支払うべきだと思います。
給料が遅配すると、従業員のモチベーションは一気に低下し、業務の効率は悪化して信用不安も流れやすくなるのです。
まだ再生を目指す状況ならば、無理をしてでも、従業員の給料は正常に支払うべきだと思います。
現実に、給料が遅配すると、枯葉が落ちるように従業員は辞めていきます。
手の平を返すというのではなく、自分の生活を守るためにですから、これは仕方のないことだと思います。
しかし、まだまだ、会社のために頑張ろうという従業員も少なくないでしょう。
今までお世話になった社長のために、運命共同体的意識を持って、前向きに取り組んでくれる従業員も少なくないはずなのです。
そんな従業員が、どれくらいの割合でいるのかというと、それは、今までの会社や経営者の対応や姿勢次第で変化するということになります。
こんな、最後まで頑張ってくれる従業員を、早い段階で認識できればいいのですが、それは難しいことだと思います。
ある優秀な経営者の事例が、それことを見事に物語っていますのでご紹介したいと思います。
その経営者は、日本の一流大学を卒業した後、アメリカの有名な大学に留学して経営学を学ばれ、セミナー講師として呼ばれるほど経営に一過言持った経営者で、独特の経営システムも構築されておられました。
ところが、リーマンショックの影響で、本業が債務超過に陥り、整理を選択するしか方法がなくなってしまったのです。
しかし、独特の経営システムを維持・承継するために、整理と同時に第2会社を設立されることになりました。
この第二会社の設立に伴い、誰を代表者にするかというのが問題であり、その検討をしている時に、経営者は二人の番頭さんをこの様に評されていました。
『A君は、たしかに能力はあるが、会社の決定事項にクレームをつけたり、私にも直接に文句を言ってきたりする。しかしB君は、普段から忠誠心のある対応で、常に会社の事を考えて文句も言わないから、第2会社の代表はB君にしたいと思う。』 この様に考えておられました。
実際に、会社の厳しい現状を説明して、整理も視野に入れる必要があることを二人の番頭さんに話されたのですが、その段階で、予想を見事に覆す反応がありました。
Bさんは、その話を聞くと、突然に経営者の責任を追及し、責任をとって自己資産も全部会社に提供するように迫りまったのです。
逆に、Aさんは、冷静に話を全て聞き、最後まで社長に付いて頑張ると言ったのです。
経営者の想定を、完全に裏切る対応になりましたが、Aさんが第2会社の代表者になったことは言うまでもありません。
経営の知識が豊富な有能な経営者でも、従業員さんを見る目が有るとは言えないのか、従業員の本性を見ること自体が難しいのか判りませんが、判っている様でも判っていないということなのです。
経営危機という特殊な状況で、従業員がどの様な対応をとるのかというのは、千差万別だということになるのでしょうか。
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