世の中には、不思議なことが多いものです。
年齢を経て、色んな経験を積んできたつもりでも、まだまだ理解するのが難しいことや、納得できない出来事がまかり通っていることに驚かされます。
立ち位置が違えば、見方は変わり、導き出される答えも違ってくるのかもしれません。
答えが判らないから、人生は楽しいのかもしれませんが、自分なりに、何らかの納得をしたいと思うのですが・・・。
先日の、サッカーロシアW杯初戦でコロンビア代表との対戦はエキサイティングでショッキングでした。
ご存じのように、圧倒的な劣勢が予測される中で、2−1で日本が勝利してしまったのです。
日本国内だけではなく、世界的にもニュースになるほどの番狂わせで、想定外の勝利だったようです。
この奇跡の勝利に貢献した選手として、まず復活のPKを決めた香川が挙げられます。
そして、今年の流行語大賞にもなろうかという、大迫の半端ないシュートなのでしょうか。
しかし、本当の勝利の貢献者は、他にいる様に思えます。
試合開始早々の6分、コロンビア選手のカルロス・サンチェスは、香川のシュートにハンドをしてしまいました。
これでPKになり、得点のチャンスだと喜んでいると、なんと主審はレッドカードを切ったのです。
ゴール前のハンドという事で、主審は悪質な反則プレーと判断し、カルロス・サンチェスを一発させてしまいました。
その結果、コロンビア選手は10人で残り時間を戦うことになり、試合は日本に有利なに展開になりましたから大喜びすべきなのだと思います。
しかし、ハンドの場面のビデオが何回も流されましたが、たまたま当たってしまったような感じで、故意にハンドをしたとは見えないのです。
これを悪質だと判断されて退場というのは、どうも合点がいきません。
この試合を決定づけるような審判について、サッカーの専門家は納得できるのでしょうか。
私には、本当の勝利の貢献者は、コロンビア選手を退場させた主審だとしか思えないのです。
コロンビア戦の事例と並べるのは失礼かもしれませんが、もうひとつ合点のいかないニュースが流れました。
あの破産手続き中の晴れ着レンタル・販売会社『はれのひ』の元社長が、なんと詐欺容疑で逮捕されたのです。
『はれのひ』は、2015年9月の決算において、債務超過に陥っていました。
この状況では、とても新規融資など受けられないので、約5000万円の売上を架空計上したり、仕入れ費用を約5000万円少なく計上したりして決算書類を見栄えの良い内容に改ざんしました。
その結果、銀行から不正に3500万円の融資を受けたので、詐欺容疑とのことなのです。
世にいう粉飾決算であり、してはいけない行為であることは間違いありません。
しかし、生きるか死ぬかという中小企業経営においては珍しいことではなく、履いて捨てるほど事例は現存するといってもいいでしょう。
一昔前なら、税理士も前向きに粉飾決算に取り組んでいたこともありました。
融資コンサルタントの、融資を受けるためのアドバイスは、金融機関の納得できる内容で決算書を作成するということで、結局は粉飾決算をさせることだったのです。
今でも、多かれ少なかれ、粉飾に手を染める中小企業は少なくはないと思います。
それなのに、粉飾決算を理由に、こんな極端な結論になったのは驚きです。
粉飾程度・・・という表現は不適切でしょうが、逮捕までされるとは、やはり、それなりの理由が有るのだと思います。
成人式という人生の一大イベントで、あれだけ大きなニュースになり、多くのお客様に迷惑をかけました。
代表者が、破産手続きの債権者集会を欠席するというのは、問題の大きさが判っていないのでしょう。
破産手続き中に、アメリカに行って、帰国したところを逮捕というのですから、あまりにも無責任としか思えません。
結果、世論を完全に敵に回した結果、粉飾決算により逮捕をされてしまったのです。
『はれのひ』は、経営破綻において、反面教師とすべき最悪の取組事例だといえるでしょう。
果ては、粉飾決算で経営者の逮捕ですから、色々と考えさせられます。
中小企業の経営者は、あらためて襟を正す必要かあるのではないでしょうか。
『はれのひ』の元社長の逮捕は、合点がいかないと考えるのではなく、良い勉強をさせてもらったと考えるべきなのでしょう。
粉飾決算は、言い訳のできない犯罪なのです。
経営者は、その責任から逃避することはできないのです。
真正面から取り組むしかありません。
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