コミュサカブログ

主にサッカーのJ3、JFL、地域リーグ、都道府県リーグを見ながら、フットサル、障害者サッカーの情報をお届けします。

    知的障害者サッカー

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    先日、特別支援学校に勤務する親戚とサッカーの話になり、
    知的障害者サッカーの九州大会が沖縄県総合運動公園陸上競技場(以下、沖縄県総)で行われると聞いて、親戚と共に、2代目を連れて行ってきました。

    天気は雨で少し肌寒い感じでしたが、あまり無い機会だということもあり、また、沖縄県総であれば雨をしのげる場所もあるということで、2代目装備(ミルクやらおむつやら)を担いで出発。

    沖縄県総に向かう車中では、親戚から大会の詳細や業界事情を聞いていました。

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    今回の大会の正式名称は、
    「第15回 全国障害者スポーツ大会
    知的障害者サッカー競技 九州ブロック地区予選会」

    全国大会につながる大事な大会とはいえ、沖縄で行われるこの大会には、予算の関係で、沖縄県、長崎県、鹿児島県の3県のみの出場であるとのこと。

    また、仕事を持っている参加者も多く、当日朝入りで、大会終了後飛行機で即帰宅という強行日程で来られているチームもあると聞いた。

    どこでもある話だとは思うけど、障がい者スポーツでも予算の綱引きはあるようで、障がい者スポーツということで配分された予算を、他の競技と取り合うという厳しい現状があるそうだ。

    予算がつかなかったために泣く泣く参加できなかったチームがあるのかな、、と考えると何とも言えない気分になる。

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    沖縄県総に到着すると、ちょうど沖縄県 vs 長崎県の試合が始まるところでした。

    急いで雨がしのげる2階席の軒下で空いてる場所に陣取り、2代目におやつを食べさせながらの観戦がスタート。

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    会場には、引率の方も含め熱心なファンの方も来られているようで、運動会の観戦のようなほのぼのとした雰囲気がありつつも、方言による鋭い叱咤激励のような熱い声援も飛んでいた(笑)


    試合を見ていて驚いた事がある。

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    ちゃんとしている


    DFラインがしっかりと整備され、ブロックを作って守備の対応していることもある。
    ハーフ20分の試合のため、スタミナも持つようで、常にコンパクトな陣形を保っている。
    攻撃では個人能力に差があるけど、時折目を引くようなフェイントがあったり、3人で連携してスルーパスで抜け出すなど、サッカーになっている。

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    スピードや激しさという部分から考えると、県予選の中堅くらいの高校生レベルというと分かりやすいだろうか。

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    沖縄県 vs 長崎県の試合は、4-2で沖縄県の勝利。

    ここで、肌寒さが気になったこともあり、2代目の体調も考えて沖縄県総から撤収。

    帰り際、すれ違う選手たちにお疲れ様と声をかけながら歩くと、「こんにちは、ありがとうございます」と、気持ちの良い挨拶が帰ってくる。中には人懐っこい選手は、2代目に手を降ってくれたり、あやしてくれたりする。

    親戚が関係者に挨拶したいと言うので、正面玄関の前で待っていると、傘必要ですか?と声をかけてくれたり、2代目に気がついてあやしてくれたりする子が多い。


    あれ?


    正直、とても普通な事に、きょとんとしてしまった。


    恥ずかしながら、私は知的障害という事に対しての知識が全く無い。
    なので、変な構えがあったり、知識不足による偏見というのが間違いなくあった。

    偏見や先入観といった「構え」を何とかしたい、
    普段、アンダーカテゴリーのブログをやっていて身にしみていることも多いのにと、自分に対してとても情けない気持ちになった。

    まず知ってもらうこと、そこから理解を深めてもらうこと。

    このアプローチは障がい者サッカーにおいても変わらないと感じた。

    まず、プレイする選手達の事、障がい者サッカーについて、
    そして、抱えている障がいについて知ること、理解を深めること。

    本当に考えさせられた。

    帰りの車中で親戚が
    「もっと色んな人に見に来てもらいたいんですけど、ただ情報が中々外に伝わらなくて。。」
    と、言っていた。

    もし、同じ悩みを抱えている方がいたら、SNSで #コミュサカ タグをつけて情報発信してもらえますか?
    私は、そんな皆さんのサポートをしたいと考えています。

    ひとつひとつ、コツコツとだけど、

    伝えていきましょう。
     
    楽しんでいきましょう。

    地域の身近なサッカーを。
    そして、誰にでも身近なサッカーを。


    コミュサカ@管理人

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    康勝写真3

     皆さんは「知的障がい者サッカー」と聞いて、どういうものを想像しますか?
     
     私が関わっている人で、最初から想像できた人はほとんどいません。知的障がい者スポーツ自体、認知度が低すぎて、どんなルールで行っているのか?競技のレベルは?何か特別な配慮が必要なのか?などなど、なかなか想像がつかないようです。
     そもそも、障がい者スポーツという分野で真っ先に出てくるのは、身障者スポーツ(車いす陸上・バスケ・サッカー)の方でしょう。パラリンピックでも、身障者の方々の活躍が多く報じられ、その他の障がい者スポーツの方はまだまだ取り上げ方が弱いですからね。

     知的障がい者サッカーを一言で表すと・・・「普通のサッカー」です!
     
     競技スポーツとして健常者のサッカーと同じルール、特別な配慮はほとんどなく行われているスポーツです。強いて言えば、大会によって、競技時間が短くなっていたり、交代枠が多かったりはしますが、それ以外は何も変わりません。

    康勝写真4

     私が関わっていた特別支援学校のサッカー部も、レベルの問題はありましたが、普通の部活動として活動し、高校総体の県予選や、選手権予選などに出場し、一般の高校生とも同じ土俵で勝負しました。しっかり崩して得点もしましたし、試合に勝ったこともあります。
     できる方たちを集めてチームを作れば、県大会レベルでは、1勝もしくは2勝できる可能性はあると感じました。

     なので、健常者と知的障がい者の混ざった大会も開催可能なわけで、私の法人では、交流フットサル大会なども開催し、知的障がい者サッカーの認知度向上に向けて日々努力しています。

     皆さんが、知的障がい者サッカーに触れる機会はなかなかないかもしれませんが、多くの都道府県には県選抜チームがありますし、Jリーグの横浜F・マリノスの中には「横浜Fマリノス フトゥーロ」という知的障がい者サッカーチームもあります。(下記サイト参照)
     毎年開催されている国体の後に開かれる、全国障がい者スポーツ大会でも知的サッカーの競技部門もありますし、何かと触れる機会はあると思います。
     各都道府県の障がい者スポーツ協会などを通じて、活動場所へ行ってみてはいかがでしょうか?


    著者
    一般社団法人 琉球スポーツサポート
    代表理事 手登根 雄次

    ●琉球スポーツサポートについて
     私たち琉球スポーツサポートは、沖縄の知的障がい者スポーツの発展を目的に活動しています。その目的を達成するため、収益活動としてプロスポーツ支援やスポーツコンサルタント事業も行っています。 皆さまのご支援お待ちしております。




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