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けも耳手コキ店の地雷嬢












1 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:15:00 ID:???


「えぇ~…麻雀とは実に奥が深いスポーツですぅ…」


「様々な形の手配から相手が和了する前に…自分が和了する…」


「単純なように見えてこれが案外難しいんです、はい…」


「河と呼ばれる場所から推理し、相手の手配まで読んで、結果的には自分が和了する道を進む…」


「これは事件も同じ事です…現場に残された証拠や手掛かりを基に、犯人を捜し…」


「逮捕という道まで進んでいく…警察と犯人との麻雀の様なものです」


「我々を騙して逃げ切る事が出来れば和了するのは彼ら、そして逆に…?」


「和了する事が出来なければぁ~…んっふっふ…♪」


「古畑任三郎でした…」 



この日私はある男と話をする事になっていた。

清澄高校生徒会副会長、内木一太

彼は校内でとある噂が囁かれていた

副会長はロリコンなのではないか?

その噂が信憑性を持つ事件が先日起きた。

私達清澄高校麻雀部が合宿した時に使用した宿

その一室に隠しカメラが仕込まれていたのだ。 




3 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:16:50 ID:???


その部屋に宿泊していたのはまだ中学生の女の子

その子の寝室やトイレにまでカメラは仕込まれていた。

そして後日、なぜか副会長はその宿へと足を運び、その場にあるはずの物を探していた

でも目当ての物は見つからずに怪訝そうにその宿を後にしたのだ。

見つからないのはそれもその筈。私が見つけ、今手にしているからだ。

今日は彼をこの麻雀部の部室に呼び出し、真偽を問う事にした。

十中八九これは彼の犯行だと私は確信している。

本人もこの件だと分かったからこそ、今回の私の呼び出しにも応じたのだろう。

そして時刻は約束の時間を迎え、廊下から微かに足音が聞こえてきた。 




4 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:17:43 ID:???


久「内木くん…よく来てくれたわね」

一太「会長…それで、用って一体何のことですか?麻雀部の壮行会の事でしたら…」

ここまで来てまだ白を切るつもりなのだろうか?往生際が悪い男だ。

彼の犯した罪の事もあり私は嫌悪感で顔が歪んでいたのだろう。

彼もようやく観念したように私に話しかけてきた


内木「はぁ…それで…僕は何を話せばいいんでしょうか?」

久「何を…?このカメラの事に決まってるじゃない」

内木「それで?それが僕の置いた物だっていう証拠があるんですか?」

久「これがあなたの物じゃないって言うんだったら、処分しても構わないのね?」

内木「…すればいいじゃないですか?」 




5 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:18:18 ID:???


これはカメラを処分をすれば丸く収まるなんていう簡単な話ではない。

もしもここで現物を処分してしまえばデータは消える…ただ

彼はまた犯行を繰り返すだろう。そしてその魔の手が彼女に及ばないとも言い切れない

彼女は数年後、この学校に入学してくる予定なのだから。

今はそうでなくても、将来的には私の後輩という事にもなる。

なんとか白状させて、そして二度とこんな事はしないと彼の口から言わせなければ… 




6 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:18:59 ID:???


久「ねぇ内木くん…どうしてこんな事を…」

内木「どうして?そんな単純な質問ですか?」

内木「僕は貴方達のように成熟しきった女から馬鹿にされ生きていくのにうんざりしているんですよ」

内木「どこまで行っても男は奴隷程度にしか見ていない貴方達の傲慢さ。救いようがない。」

内木「須賀君には本当に同情を禁じ得ない。彼程この部に貢献している人間が居るだろうか?それなのに…だ」

内木「貴方達は普段から感謝の言葉どころかさらにこき使い続ける…ただ彼女達はどうだろうか?」

内木「幼ければ幼い程、彼女たちは素直で優しい。小さな事にもしっかり感謝が出来るんですよ」

内木「まだ教育されている過程だからだ、言う事をしっかり守れる。素晴らしい事じゃないですか」

内木「自分のわがままは、いけない事なんだと理解している。貴方達と違ってね」

久「……」

内木「見た目じゃないんだよ、中身が幼ければ幼い程、無防備になるその肢体が…」

内木「たまらなく美しい…!真っ白なキャンパスに新しい色を塗りたくなるのが人間の性じゃないですか?」 




7 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:19:48 ID:???


口角を吊り上げ不気味に笑うその顔を見て、私の背中を悪寒が走った

自分が間違っているのではなく、自分を取り巻く環境が間違っている

本気でそう言っているのだと伝わるほど、自らの持論を展開する

その目の奥で私や、他の女性たちを軽蔑しているという事も分かった

この男は平気で一線を越える事が出来る人間だと直感が告げる

そんな事は許される筈がない。突き放すように私は彼に言い放った 




8 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:20:47 ID:???


久「これを警察に持って行くわ。そうすれば貴方が仕掛けた物だって事も分かるはずよ」

一太「バカな事言わないで下さいよ…僕はただ自分の趣味の範囲で楽しもうとしているだけですよ?」

一太「彼女だってこの事には気付いていないんでしょう?だったら…」

久「ダメよ…あなたをこのままにしていたらいつか取り返しのつかない事になる」

一太「なんだよそれ…」

一太「そうやっていつまでも自分が優位に立って!!僕の事を御せるとでも思ってるのか!?」

一太「女が!女が女が!!クソッ!!」

久「…ッ!?」



今まで静かだった彼は急に形相を変え、私に掴みかかってきた 





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9 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:21:37 ID:???

カメラを取り返そうとするのではなく、私自身に向かって来た事から

私を傷つけようとしているのだと分かった、そして咄嗟の事だったのだが…

彼を突き飛ばした。その時に自動卓の角に頭を強か打ち付けた様で

彼の耳から血が流れ落ち、ぶつかった衝撃で飛び散った牌を鮮血が染めていく

彼は死んでしまったのだろうか…?ピクリとも動かない彼の首元に手を当てる

脈は動いているようだ。ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。私の頭の中に先程の光景が蘇る。

恐ろしい形相で私に掴みかかってくる彼。もしも目を覚ました時にはまた…

そう考えると恐ろしくて体が震えた。そしてもっと恐ろしかったのは

無意識に握られていた椅子を大きく振りかぶっている自分に気づいた時だった… 




10 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:22:16 ID:???


目の前で横たわる死体を眺め続けてどれほどの時間が経っただろうか?

意識を現実に引き戻したのは帰りのHR終了を告げる鐘の音だった

ここに来てからもう10分はこうしていたのか。段々と今起こった事を頭の中で整理する

自分が人の命を絶ってしまった事、そして椅子での殴打には確実に殺意が込められていた事

つまりれっきとした殺人。きっかけは事故だったとしてもだ

誰かに見つかれば、私は警察に捕まり麻雀部は…インターハイに出る事は出来ない 




11 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:22:55 ID:???


全国の舞台を夢に見てから2年。初めて誰かと分かち合う喜び。心地よかった

いつまでもこの舞台で、この子達と。そう思った長野県予選

そしてまだまだあの子達と一緒に打てる。全国の舞台が待っている

そう考えた時に私の中で覚悟は決まった。こんな所で、こんな奴のせいで終わらせてたまるか

なんとか事故に見せかけて遺体を処分しよう。大丈夫…私は悪待ちが得意なのよ…

今回だって絶対に上手く行く、みんなと全国で麻雀が打てるんだ 




12 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/13(火) 18:23:45 ID:sd0UGeXY

もう始まってる!? 




13 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:24:08 ID:???


それからの行動は早かった。今日は部室のある旧校舎から荷物を持ちだすという仕事があった

麻雀部の全国出場を祝うための垂れ幕を屋上からかける為に、生徒会がやらなければいけない仕事だった

都合がいいことにその垂れ幕は段ボールの中に入っていてそれを台車で運ぶ手筈になっている。

人一人くらいなら入れそうな隙間を開け、慎重に遺体を中へと入れる。しかしその時

彼の後頭部や耳から流れ出る血が麻雀牌に付着しているのを見つけてしまった。

ヤバい、放課後になった事でそろそろ部員達も姿を見せる頃だ

その時この現場を見られれば…彼女達なら私の罪を隠蔽しようとするだろう

それだけは耐えられない…自分が犯した罪を彼女達にも被せるなんて事

急ぎ牌の血をふき取り、垂れ幕に血が付かないように牌を拭いた雑巾で遺体の頭を覆った

その時、部室のドアが開いた 




14 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:25:01 ID:???


京太郎「こんちは~、あれ?まだ部長だけですか?」

久「あっ…え、えぇそうなの!私も部活に出る為に、来た訳じゃないんだけど…ね」


声が裏返る。汗が吹き出し呼吸が荒くなる。明らかに動揺している

しかし、この場を取り繕う為にはもう賭けるしかなかった。彼を信用させるには


久「そうだ須賀君、悪いんだけどちょっと頼まれてくれない…?」

京太郎「えぇ、まぁいつもの事なんで大丈夫ですけど」


その一言が私の胸にチクリと刺さった。彼に言われた通りだ

私はいつも頑張っている彼に何をしてあげられただろう?

こんな部長でごめんなさい。そして、ありがとう須賀君。

こんな事に巻き込んでしまって、ごめんなさいね。 




15 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:25:56 ID:???


久「それがね、これを本校舎の屋上まで運びたいんだけど、手伝ってくれるかしら?」

京太郎「中身は何なんですか?」

久「それは…麻雀部には秘密って事になってるのよ…察して頂戴!」

京太郎「あぁ~…そうっすか。分かりました!何も聞かずにお手伝いしましょう!」


恐らく彼は勘違いしてくれている。これが垂れ幕『だけ』なのだと 




16 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:26:58 ID:???

高校生の男子一人が入った箱は想像よりもずっと重く、私一人で運ぶ事など到底無理だった

男手があるって助かるわ、なんて言いながら屋上までの道のりを歩く。

彼の顔を見る度に罪悪感が込み上げ、吐き気も伴った

結局は彼を共犯に仕立て上げてしまっている。さっきまで、それだけは出来ないだなんて言っていたのに…

彼だけが男子部員だから?違うわ。きっとどこか、心の中で後悔してしまっているんだ。

皆に打ち明けて、皆に助けて欲しかったって…なんて浅ましい…

いつも甘えていた彼に、こんな所でも甘えてしまっているんだ。 




17 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:27:36 ID:???


京太郎「いやぁ~本当に重いですねぇ~!まさかそんなに盛大に俺達を…おっと…」

久「クスッ…もう良いのよ?もうすぐ屋上だし。本当は内木くんに手伝って貰うつもりだったんだけど…」

久「本当…どこ行っちゃったのかしら…」

京太郎「よいしょっと…じゃあ後は屋上に…」

久「あぁ!もうここで良いわ!台車も有るし…後は私が運ぶから!」

京太郎「そうですか…?それじゃあ先に部室に行ってますね?」

久「えぇ、助かったわ。本当に…いつもありがとうね須賀君…」

京太郎「いいえ、また何かあったら言ってください!雑用くらいしかお手伝いできないんで」 





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18 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:28:19 ID:???


本当に優しい子で、誰からも好かれる明るい性格。嘘のつけない良い子。

じゃあお言葉に甘えて…もう少しだけ手伝って貰うわね…


久「…あ!ここに居たのね内木くん!も~なんで手伝ってくれないのよ~!」


階段下まで聞こえるくらいの大きな声でこう叫ぶ

須賀君にはちゃんと聞こえただろうか?

私と彼のアリバイを証明するためには、彼に手伝って貰わないと…

そして一呼吸置いて、須賀君が階下に降りるのを待ち、電話をする 




19 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:29:01 ID:???


久「もしもし須賀君?その…さっきも手伝って貰って悪いんだけど…もう一つだけ頼めるかしら…?」

京太郎『どうしたんですか…?副会長は屋上に居たみたいですけど…』


しっかり伝わっている事を確認して校門の前に行くよう頼む

麻雀部の中で垂れ幕の事を知っているのはあなただけだから、真っ直ぐ出来ているのか見て欲しいと

…ごめんなさい…ごめんなさいと何度も心の中で繰り返しながら、私は最後の仕事に着手する事にした。 




20 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:29:56 ID:???


内木くんの遺体を段ボールから出し、屋上の鉄柵の細い隙間から垂れ幕と共に少しずつ体を前のめりにしていく。

ゆっくり、ゆっくりと…そして体の半分ほどが鉄柵の外に出たところで…自分の体ごと思い切り押し出す

顔を鉄柵に打ち付け、制服のズボンに爪を食いこませ強引に自分の爪を剥ぐ。全力で内木くんの体を掴んでいたという証明の為に。

校舎全体に響くような声を上げ、名前を叫べば…彼の眼には私は完全に不慮の事故の立会人として映る筈だ


久「内木くん!!!!」


ドサリという音と共に下から悲鳴が上がる。内木一太はこの瞬間、屋上から落下死したのだ。 




21 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:30:49 ID:???


(タクシーから気だるげに降りてくる古畑任三郎)

古畑「ふわぁ~…なんだって、こんな長野まで来て、えぇ?現場検証なんかさ…」

古畑「こんなの地元の警察に任せておけばいいんだよ、そうだろう…?払っといて…」

西園寺「カードは使えますか…では現金で。」

古畑「大体さ…高校で?事故だったんだろ?今時の子供だって堂々と殺しなんかしないでしょうよ…はぁ~あ…」

西園寺「私もそう思うんですが、万が一という事もありますので。」

古畑「万でも億でも休暇中に呼び出すほどじゃないだろって言ってるの…あぁ~これは事故死だね。帰ろう。」

西園寺「古畑さん!」

古畑「だってどう見たって屋上から落ちたんだろ?私にはそうとしか見えない。後は地元の警察に任せて帰る。」 




22 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:31:38 ID:???


今泉「古畑さ~ん!置いて行かないで下さいよぉ~!」

古畑「なんだよついてきたの?…君がバカみたいに何回も何回もトイレに行くからだろ?ご苦労さん、ほら帰るよ。」

今泉「えぇ~、そ、そんなぁ~…せっかく来たのになぁ…あれっ…あれあれ?古畑さん!」

古畑「なんだようるさいなぁ…やっぱり彼を連れてくるべきじゃなかったんだ、僕はそう言ったね?西園寺くん?」

西園寺「今では反省しております。」




今泉「ここって、麻雀の全国大会に初出場するって話題の清澄高校じゃないですか!」 




23 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:32:23 ID:???


古畑「ふ~ん…有名なの?」

今泉「有名なんてもんじゃないですよぉ~!だってあの原村和が居るんですよぉ?グフフ…会えちゃったりして…」

古畑「君知ってる?」

西園寺「はい。昨年はインターミドルのチャンピオンでした。その恵まれた容姿からファンも少なからず居るそうで」

古畑「そう…強いんだ…」

西園寺「インターミドルのチャンピオンですので。」

今泉「しかも、胸なんかもう…ボン!ですよボン!グフフ~…あぁ、生で見たらもっと…」

古畑「気持ちの悪い事…言うんじゃないよ(ペシッ!)去年まで中学生だったんだろ?犯罪だよ犯罪…」



西園寺「はい、はい…古畑さん。どうやら事故の第一発見者がその麻雀部の部員だそうで…」

古畑「…話は出来るの?」

西園寺「はい、男子部員の方はなんとか。ですがもう一方は…」

古畑「じゃあいいや、連れてきて」

西園寺「はい。」

今泉「原村和ぁ~…居ないかなぁ~…?」キョロキョロ 




24 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:33:49 ID:???


西園寺「麻雀部の須賀京太郎くんです。」

古畑「古畑ですぅ、それで、第一発見者というのがぁ~…?」

京太郎「はい…自分です…」

古畑「それは大変でしたね…お気持ち、お察しします…」

古畑「それでぇ~…詳しい状況を教えていただければと思うんですがぁ…よろしいですか…?」

京太郎「はい…僕は部長と垂れ幕を運んで、それから垂れ幕がずれてないか見てくれって言われたんです…」

京太郎「そしたら…あんな事に…」

古畑「その部長さんというのは…?」

西園寺「もう一人の目撃者と言いますか…亡くなった方と一緒に屋上に」 




25 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:34:40 ID:???


古畑「あぁ~…その子は確かまだ…?」

西園寺「酷い怪我なのと、まだ状況が理解出来て無いみたいで…かなり混乱していると…」

古畑「怪我ぁ?どうして?」

西園寺「落下しそうになった所を必死にしがみつこうとして鉄柵に顔をぶつけて、爪も剥がれています」

古畑「あぁ~…痛そうだ…」

京太郎「あの…」

古畑「あぁ~申し訳ありません!もう結構です、ありがとうございました!」

古畑「えぇ~…最後にこれだけぇ~…運んでいた垂れ幕の箱の重さだけぇ…」

京太郎「結構な重量でしたね…部長一人では運べないくらいの」

古畑「んっふっふ~…どうもありがとう…♪」 





放課後風俗部。クールだと思われている先輩だって実は試したい!




26 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:35:35 ID:???


腫れた顔で、爪の剥がれた指で警察に気遣われる私の姿はどう見ても容疑者ではなかった

むしろ不幸な少女として誰の目にも映るだろう。これこそが私の求めていた状況。

こうして事故として処理され、数日の間学校を休み少しずつ日常を取り戻していく。

終わったんだ、全て私の思い描いた通りに。

安堵の表情など決して出してはいけない。どこの誰に見られて居るかも分からないこの状況では

それが私の今背負っている枷なのだから

涙の一つでも見せた方が良いだろうか?なるべく警察との接触は避けたい

今はこの放心状態こそが正解なのだと思う。それなのに…


古畑「あのぉ~…竹井さんという方はぁ…」 




27 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:36:29 ID:???

見覚えのない顔、警察の関係者だろう。返事するべきか、それとも放心状態を装うか

そうこう思案しているうちにその男はこちらに歩み寄ってくる


古畑「あのぅ…失礼ですが…竹井、さん…ですよね?」

久「えっ……あぁ…はい…」

古畑「その傷で分かりましたぁ~…あぁ~…本当に痛そうだぁ…」

古畑「申し遅れました私、古畑任三郎と申しますぅ~…はい…」


この状態の私に話しかけてきたという事は何か今聞かなければならない事があるんだろう。

それはもしかしたら、この『事故』について疑いを持っているからなのか…?

私は極力視線だけを動かし、会話をする気力もないという風に振舞った。 




28 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:37:13 ID:???

古畑「今回は何と言いますかぁ…本当に…お気の毒と言いますか…」

久「……」

古畑「それでぇ…こんな時に言うのもどうかと思うんですがぁ…少しだけぇ…えぇ~…」

古畑「…やっぱりやめておこう、怒られてしまいますね、お邪魔しましたどうかお大事に…」

久「……」


何を言いかけたの…?怒られる…私に対する嫌疑を孕んだ言葉だから…?

だとするなら、少しでも私に視線を向けさせておきたい。

疑う気すら起きないほど、優等生を演じるんだ。 




29 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:37:59 ID:???


久「あの…何か…何かあるなら…大丈夫です、私…」

古畑「いやでも…その…とてもお話出来るような状態では…」

久「大丈夫です…私…少しでも協力できるなら…」

古畑「あぁ~…お心遣い…痛み入ります…」


これでいい。気丈に捜査に協力する傷だらけの少女。少しでも風向きが変わるように印象操作を…


古畑「それではお言葉に甘えてぇ~…そのぉ…麻雀って今打てますか…?」

久「…は?」

古畑「そのぉ、とても麻雀がお強い学校だと聞きましたので、私も学生時代はよくやったんですよ麻雀!」

古畑「鳴きの任三郎って呼ばれるくらいには腕も立つんですよぉ、それでもしよろしければと、思いまして…」 




30 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:39:17 ID:???


この男、正気なのか?人が死んでいるのにも関わらずその学校で麻雀が打ちたい?

何か試されているのか?私からなにか炙り出そうとしている…?表情には出すな…ポーカーフェイスで

ただこの男…警察の中でも特異な存在の様で、次々駆けつける警官と一切会話をしていない。

ただの冷やかしで来た無能な警官なのだろうか…?いずれにしろ…少しでも心象をよく。健気に振舞う…

同情を買うのは慣れている…!


久「はい…こんな事が有った後ですけど、部室には生徒もいると思いますので…」

古畑「本当ですか!?いやぁ~嬉しいなぁ!すみません無理を言ってしまって…」

久「いえ…では案内を…ッ!!」

古畑「あぁ大丈夫ですか!?やっぱり傷が酷いみたいだ…ここで休んでいた方が…」

久「いえ…こんなのでも…麻雀部の部長ですから…」

古畑「なんというか…ご立派ですねぇ、はい…」 




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31 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:40:00 ID:???


それからこの警官を旧校舎に案内し、部室へと迎え入れる。そこには咲と和が居た。

私の傷を見て心配そうに駆け寄ってくる咲と、隣に居る男を怪訝そうに見つめる和

私は後輩にも慕われている良き部長に映る事でしょう。その時私の視界に麻雀牌が入った。

ドクン、と大きく心臓が波打つ。もしも、もしも血痕が残っていたならば…

そう考え、いの一番に卓につき牌を確かめる。よかった、なんともないようだ。



古畑「やはり麻雀がお好きなんでしょうねぇ…そんな怪我でも、麻雀が打ちたくて仕方がないぃ…んふふ…」

久「…!!」 




32 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:40:47 ID:???


しまった…先程の姿を見ていたなら分かる筈…私が動くのもやっとだという事を

それなのに、少し速足で座ってしまった。それも『何もない筈の全自動卓に』

まさかこいつはこれを狙って…?考えすぎだろうか…その時和が口を開いた


和「あの…部長この方は…?」

古畑「あぁ~…ご紹介が遅れました、私古畑任三郎と申しまして、一応警察です、はい。」

咲「け、警察の人がどうして…」

古畑「えぇそちらの部長さんにお話したらこちらで麻雀を打たせていただく事になりましてぇ」

久「そうなの…古畑さんったら相当腕に自信があるみたいでね…ふふ…」 




33 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:42:03 ID:???


後輩の前だからと気丈に振舞う先輩。…を演じる

奥底では不安に押しつぶされそうな、今すぐにでも大声で叫びたい

はやくこの男に帰ってもらわなければ。そう思うと心拍数がさらに上がる。

和と咲にも入ってもらって東場勝負。それで私は解放されるんだと信じるしかない。


久「それじゃあ古畑さん…相手はこの子達で良いかしら…?」

古畑「えぇそれはもちろん!お願いできますかぁ…?」

和「…部長がよろしいのであれば」

咲「私も…」

久「じゃあ、お願いできるかしら?この子達は強いですよ?」

古畑「私も相当やりますよ…?んっふっふ♪」 




34 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:42:50 ID:???


東一局、私の親で始まり和が快調に和了。

その後は咲の嶺上開花などで場は東三局

その間も私は場の牌や自分の牌に血痕が無いかを調べる。

あの短時間ではふき取れていない牌もあるかもしれない、そう思うととても麻雀に集中できなかった。

そんな私が和に放銃してしまい、オーラス。持ち点では三着となったが…



古畑「いやぁ~…やはり皆さんお強いですねぇ…私は焼き鳥だぁ…」

久「私も…やっぱり調子が出ないみたいね…」

古畑「まだ勝負は終わっていません、諦めずに頑張りましょう、んふっ…」

久「えぇ…そうですね…」 




35 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:43:52 ID:???


オーラス、絶好の配牌。ドラも含めて跳満が見える。

順調に手を進め最後の一巡。古畑さんが長考に入った


古畑「ん~…いやぁ~…どうもこれが怪しそうでぇ…張ってますよねぇ~…?えぇ~…?」

久「さぁ…?どうでしょう…?」

古畑「いやきっと張ってるはずだ!長年の刑事の感がそう言ってるんですぅ~…はいぃ~…」

古畑「どれだどれだぁ~…安全牌はぁ~…こ、れ、か、な?」

久「古畑さん…それ…ッ!?」

古畑「あ、た、り…ですか?」

久「…いいえ。」 




36 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:44:58 ID:???


古畑「あぁ~!危なかった!いやね?萬子だろうなとは思ってたんですが、ちなみに何で待っていたか…」

和「古畑さん!」

古畑「…はい?」

和「…対局後の手配確認はマナー違反です。」

古畑「あぁ~…いえね?私はただゲームの一環として…こういうの気になる質でして…」

和「私は麻雀をゲームだと思って打った事は一度もありません。」

古畑「そうですか…失礼しました。いえね?私も何も悪気があった訳じゃないんです、それだけは信じて下さい…」

久「良いわ和。お察しの通り…萬子の染手でした。ノーテンでしたけどね?」

古畑「そうでしたか…私の思い違いでしたぁ…残念です。」

古畑「楽しい時間でしたぁ…では、また…んっふっふ…」 




37 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:46:00 ID:???


西園寺「古畑さん!どこに行ってらしたんですか?」

古畑「いやね…少し麻雀を…」

今泉「原村和に会ったんですか!?」

古畑「あぁ…きっと彼女がそうだったんだろうねぇ…」

今泉「どどど、どうでした!?」

古畑「あぁ…強かったよぉ…それもべらぼうに…」

今泉「い、いいなぁ~!古畑さんばっかり!僕だって打ちたかったぁん…」 




38 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:46:45 ID:???

古畑「西園寺君さぁ…さっき彼を連れてこなければって言ったね…?」

西園寺「はい、今でも猛省しております。」

古畑「お手柄だ…」

西園寺「はい?」

古畑「これは事故なんかじゃない。殺しだよ…」

西園寺「何かわかったんですか!?」

古畑「彼女は黒だよ…彼女達はとても強かったぁ…それだけに…」

古畑「残念だね…」 




39 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/13(火) 18:47:56 ID:/P6p1L4.

倒叙は何となく犯人応援したくなっちゃうのにバッドエンドになる未来しか見えなくて辛い 



古畑「西園寺くんちょっとこれ持ってみて、」

西園寺「はっ。よい…うわぁ!!」

古畑「ビックリした…?」

西園寺「はい。とっても。」

古畑「絶対重いと思ったでしょう?力を入れて持ち上げないと、って?」

西園寺「はい。見た目からはとても重たそうでしたので。」

古畑「そうなんだよ、重たいはず、そう思っているのはこれだけを持った事が無い…」

古畑「見た事もあって?持った事もあるのに…重たいと思っちゃったのはぁ…」

古畑「何か『余計な物』まで一緒に持っちゃってるからなんだよ…」

古畑「さ…次だ…」 




41 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/13(火) 18:48:21 ID:Cng4I4KY

ああ逃れられない! 




42 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:48:44 ID:???


今泉「ふ、古畑さぁ~ん!重たいですってぇ~!」

古畑「ガタガタ言うんじゃないよ、君、ここで落としたりしたら今回の旅費は君持ちだからね…?」

今泉「そ、そんなぁ~…なんだか…また自律神経が…」

古畑「何を馬鹿な事言ってるんだよ…そろそろかな…西園寺く~ん!手伝ってあげてー…」

西園寺「はい。失礼します。」

今泉「ハッ…ハァー…これでようやく楽になった…」

古畑「楽になった…?そう…?西園寺くん、君って案外力持ちなんだね?」

西園寺「いえ。自慢ではありませんが非力な部類です。」

古畑「それでも楽になった…?」

今泉「は、はいぃ…だって…本当に楽になったんだもん…」

西園寺「古畑さんが60kgだとして、僕が15kg、今泉さんが45kgの負担だとしてもかなり軽くなったように感じるかと。」

古畑「そう…じゃあ今回の場合、話を聞くべきは西園寺くんではなく…そっちのバカって事になるね…?」

今泉「ヒィ…ヒィィ…」 




43 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:50:38 ID:???


古畑「内木一太…学校での評判は悪くはない…」

西園寺「ですが一部ではロリコンなのではないかと言われていました。」

古畑「高校生でロリコンも何もないでしょう…あのバカと比べれば可愛いもんだよ…」

今泉「どうしようかなぁ~…捜査するふりして、エヘヘ…部室とか覗きに行っちゃおうかなぁ、なんて…」

西園寺「清澄高校麻雀部の全国出場をお祝いする為に壮行会が開かれる予定になっていたんですが」

西園寺「その中の一人、夢乃まほちゃんという中学生の女の子にはやたらしつこく連絡していたみたいです」

古畑「どれくらい…?」

西園寺「一日に何度も電話をかけるくらいには」

古畑「そう…ちょっと異常だね…?」

西園寺「また、この夢乃まほさんは麻雀部との交流もあったようで。」

古畑「麻雀やってるの…?」

西園寺「そのようです。前回の合宿にも同行していたとの事で」

古畑「ふ~ん…そう…」 




44 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:51:21 ID:???


(一部を残し暗転)


「今回の事件は…計画的に行われたものではないんでしょう…突発的な…事故に近い形で…」


「だからこそ、あんなものが現場に残されていた。周到に行われたなら残らない物が…」


「今回は様々な偶然が招いた…悲しい事件でした…」


「彼女を取り巻く特殊な環境…ただ、彼女に一言言えるのであれば…」


「誰かに相談するべきだった…」


「あんなに素敵な部員の方々が居るのだから…」


「事件はこの後解決に向かいます」


「この解決編『は』…見逃しの無いようにお願いします…」


「古畑任三郎でした。」 




45 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:52:31 ID:???



古畑「えぇ~…ご足労いただきまして、申し訳ありません…」

久「…まだ打ち足りなかったのかしら」

古畑「いえもう結構…私が逆立ちしても勝てないことが分かりましたぁ…はい…」

久「そうですか…じゃあ…」

古畑「はいお察しの通りですぅ…あなたを…逮捕します…」

久「……はっ…ははっ…面白い冗談ですね?」

古畑「冗談なんかじゃありません!あなたが彼を殺し、屋上から事故に見せかけ落としたんです!」 




46 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:53:36 ID:???


久「証拠は…?」

古畑「証拠、はい。ご用意しています、まずはこちら…垂れ幕と段ボール」

古畑「あなたが部員の須賀君と一緒に運んでいたものです間違いありませんね?」

古畑「この段ボール箱に、垂れ幕をすべて入れて…持ち上げる…するとぉ…」

古畑「…簡単に持ち上がるんですよ…?」

古畑「それなのにあなたは彼に手伝いを求め、実際に持った彼も言っているんです!」

古畑「一人で持ち上げられないくらい重かったと!」

古畑「じゃあ…?じゃあ?垂れ幕以外に一体…なぁにが入っていたんでしょうかぁ…?」 




48 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:54:26 ID:???


久「……私が持ち上げられなかったのは一緒についていた台車の事で」

古畑「台車…?台車ですか…?西園寺くん、台車を使う時ってどんな時?」

西園寺「持ち上げられない物を運ぶ時です。」

古畑「そう!垂れ幕だけなら台車なんか必要ない!それなのにあなたは律義に?台車に乗せて?運んでいたんですか…?」

久「台車の上に乗っていたら誰だって台車を使うわ!」

古畑「はい…そうかもしれません…ですが…」

古畑「最近の科学の進歩とは目覚ましいですね…この台車…最新式で…?…ほぉら?」

古畑「片手でも軽々持ち上げられるんです、計ってみたら3kg程しかないみたいです…」

古畑「先程の垂れ幕と合わせて、精々が5~6kg…持ち上げられませんか…?」

久「……」

古畑「これだけ軽いにも関わらず、あなたは重たいと言った?なぜ気付かなかったのか?」

古畑「これ以外にも重たい『何かが』入っていたようですねぇ…?」

久「……」 





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49 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:55:23 ID:???


古畑「質問を変えましょう。亡くなった内木一太さん。事故の前はどこに…?」

久「屋上に居たみたいよ。ずっとかは分からないけど。」

古畑「はい、須賀さんも同じように言っていました…」

古畑「では何故?内木さんに連絡をして、荷物を運ぶのを手伝って貰わなかったのか…?」

久「どこに居るのか分からなかったんだから仕方ないじゃない」

古畑「…あ、な、た?須賀さんが下に降りた後、もう一度手伝いをお願いしたらしいじゃないですか?」

古畑「屋上から、一番下の階に居る須賀さんに…?どうやって…?」

久「……」

古畑「なぜ携帯電話を使って、内木さんに連絡をお取りにならなかったんですか…?」

久「それは…」 




50 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:56:10 ID:???


古畑「内木さんの携帯電話には、あなたからの着信履歴が残っています!連絡先はご存じだったようですね?」

久「それはたまたま須賀君が部室に来たから…」

古畑「はい…そう言ってました…竹井さん…」

古畑「どうして垂れ幕を取りに旧校舎に来たあなたが!麻雀部の部室に居たんですか!?」

久「ッ!?」

古畑「倉庫はすぐ近く!誰もいない麻雀部に寄る必要は無かった!それなのにあなたは…麻雀部にいらした…?」

古畑「それも須賀さんが見た所…お一人で…竹井さん…」

古畑「本当はあの場に…『もう一人』いらっしゃいましたね…?」

久「……」

古畑「ロン…でしょうかぁ…?んっふっふ~…?」 




51 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:57:00 ID:???


古畑「色々と調べさせていただきましたぁ…内木一太、年下の女性を好む傾向があるという噂…」

古畑「麻雀部の中で言うならば片岡さん…でしたっけ?彼女の様な小柄で無垢な女性…」

古畑「そういった方を好む傾向にあったというあくまで、噂の範疇です…」

古畑「大人の女性と言っても過言ではない落ち着きを持った貴方の様な人と恋仲になるとは考えられない…」

古畑「動機だけが…動機だけがどうしても分からなかった…」

古畑「昔からの並々ならぬ怨恨ではこんなあっさりと殺す訳がない」

古畑「そして、計画的な殺人にしてはあまりにも穴がありすぎる…」

古畑「私が考えられるのは事故…悲しい事故だったように考えられます…」

古畑「ですが先程検死の結果を拝見したところ…後頭部、ここの部分に、」

古畑「明らかに何かで殴られた跡が見付かった…何故…」

古畑「なぜ…殺してしまったんですか…?」 




52 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:57:36 ID:???


久「……はぁ」

久「本当に…素直すぎるのも考え物よ…須賀くん…」

古畑「…お認めになる…?」

久「えぇそうよ。私が殺した。」

古畑「理由は…なんだったのでしょう…?」

久「う~ん…未来の部員を守るためかしら?ふふっ…もう彼女達とは関係なくなっちゃったけどね…」

古畑「いえ…そんな事は有りません…」

久「あら?意外と優しいのね?気休めを言ってくれるなんて…」

古畑「実は…あなたが最後の最後まで、白状しなかった場合として…こちら…」

久「あぁ…なぁんだ。気づいてたのね?」 




53 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:58:18 ID:???



古畑「初めに怪しいと思ったのはぁ…あなたの目でした…」

久「目?」

古畑「はい…私と会った時も虚ろで、一点をただ見つめていた。」

古畑「憔悴しているようにも見えましたし、かなり傷付いている様にも…」

久「あら…私ったら意外と演技もいけるものね?」

古畑「んふふ♪…それで、部室に到着してからのあなたは…よく目が動かれていた…」

古畑「麻雀に真剣なのかとも思いましたが…実際あなたは私と同じく焼き鳥…あがれていなかった。」

古畑「それなのにあれだけ目を動かして…何かを探している…そう思いました…」

久「…もう少しだったのにね」 




54 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 18:59:03 ID:???


古畑「はい…あなた方の演技に危うく騙されそうになりましたが…」

久「……あなた『方』?」

古畑「はい…この『血の付いた五萬』運悪く私の元には一度も来ませんでしたが…」

古畑「あなた以外のお二人の所には、何度か来ていたはずです…」

古畑「だからこそ原村さんはあれだけの早和了りを…宮永さんは大変カンがお得意だったようですが…」

古畑「…カンされたのは一度だけ…恐らくですが…お二人は気付いていらした。」

古畑「最後の局に、あなたが『二枚ある赤五萬』に気付く前に。」

古畑「気付いたうえで、あなたを慕い、隠そうとした。もちろんこれは私の推測に過ぎないので」

古畑「彼女らはなんの罪にも問われません。はい…」

久「……はぁ~…何やってるのかしらね…本当に……」

古畑「…お察しします」 




55 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 19:00:01 ID:???


久「そこまで見越して私を麻雀に誘ったの?」

古畑「いえ…それがですね…大変申し訳ないんですがぁ…」

古畑「私はこの学校がそこまで麻雀が強いとは知りませんでした…」

古畑「私の部下にねぇ、とんでもない助兵衛な奴が居てですね?」

古畑「女子の麻雀大会だけは欠かさず見てるみたいなんですよ、そいつがね?」

古畑「ここの麻雀部が今年全国に行った高校だ…って言うもんで…少し打ってみたくなりまして…」

久「本当にそれだけ…?」

古畑「はい…それだけです…」

久「…ぷっ…あはははは!!何よそれ!不運にも程があるでしょ!」

古畑「たまにですが…役に立つ時もあるんですよ、あいつも…んふふ♪」

久「はぁ~~~…それじゃあその部下の人に伝えておいてくれる…?」

久「バカ野郎…って」

古畑「はい…必ず。」 




56 :どうしようもない僕に天使が降りてきた:2018/02/13(火) 19:00:59 ID:???



久「さっ、行きましょう。」

古畑「部員の皆さんには会われないんですか…?」

久「嫌よ、会ったら泣いちゃうじゃない?」

久「それに…こんな事件起こしたら大会も出場取り消しだろうし…申し訳なくて顔なんか会わせられないわ…」

古畑「そうですか…あぁそうだそうだ、それと…」

古畑「あなたぁ…今日から転校する事になったそうです。」

久「え?」



古畑「ですので…団体戦は残念ですがぁ~…個人戦の方はぁ…」

古畑「参加可能らしいですぅ…はい♪」

久「どういう事…?」

古畑「未成年の方は公には報じられないので、表向きでは心労の末の転校という形で処理させていただきます。」

久「…そう…そうなの…」

久「ありがとう…古畑さん…」

古畑「あぁ…いえぇ~…お察しします…」


(例のBGMが流れパトカーを見送る古畑任三郎)

  

   終 








下着が濡れたら Pappy-Long-Legs




57 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/13(火) 19:03:13 ID:sd0UGeXY

粋すぎィ! 




58 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/13(火) 19:04:51 ID:JVNAGqHU

NaNじぇいには三谷幸喜までいるのか… 




59 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/13(火) 20:11:50 ID:Z/ax.912

相手が杉下右京じゃなくてよかったな… 






60 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/13(火) 21:55:35 ID:/xX2ER.c

途中まで古畑星夏繋がりで部長が刑事ポジかと 




61 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/14(水) 18:46:22 ID:1nGNnBCI

憧「悪待ちだけに短気(単騎)が悲劇を引き起こしたってね!」 




62 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/02/14(水) 18:53:03 ID:GUTjVML2

>>61

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古畑任三郎はsyamuさんの長編以来でした






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