「結婚したくない」男性急増…08年度の2倍に

 
 「結婚したくない」と考える20歳代の男性は昨年度2割を超え、2008年度の2倍近くに増えたことが1日、独立行政法人・国立青少年教育振興機構(東京)の調査でわかった。

 女性は「早く結婚したい」と「結婚したくない」の割合がいずれも増加し、二極化が進んだ。「子供は欲しくない」という男女も倍増しており、同機構は「若者の収入の低さ」などが要因とみている。

 調査は15年末、20〜30歳代の男女計4000人を対象に実施。結婚観や子育て観を尋ね、09年2月の調査結果と比較した。

 20歳代の男性は「早く結婚したい」が5・3ポイント減の12・1%。「結婚したくない」は9・7ポイント増の21・6%で、結婚に消極的な傾向が強まった。女性は「早く結婚したい」が25・5%、「結婚したくない」が12・9%で、いずれも増加した。

 
女性の「結婚したくない」割合が上がると、「現在の結婚制度に対する女性の不満の現れ」とか言うコメンテーターがいる。

しかし、男性の「結婚したくない」割合が上がると、論調としては「情けない男性が増えた」という話になりやすい。男性の現状も考えずに、一方的に否定的に捉える。男性の現状も踏まえて話をしないといけないと思うわ。男性目線の欠如を伴った女性優先・男性無視の論調が、こうした「結婚したくない」男性の割合増加につながっているんじゃないか?

まあ、これを見ても危機感を覚えない女性は多いんだろな。

他方で、女性の結婚願望が上がっているのは面白い。男女お互いに社会の現状を考えた結果、男性は責任を回避したくなったし、女性はパートナーが欲しくなったということかもしれない。それは結局、男性が生活を支えるという旧来の考え方が維持されている結果なんじゃないだろうか。