テイクオフ:シンガポール人は結婚相…[社会]

 シンガポール人は結婚相手探しで、紹介所に登録する「現実的な婚活」を行うより運を天に任せる人が多いそうだ。


 ある調査によると、「積極的に婚活している」と答えた独身者はわずかだった。仕事が忙しいため「自然の成り行きに任せるしかない」と半ば諦めの境地で運命の人を待っているケースが多いとか。それでも相手に対する理想を下げることにはちゅうちょするらしい。


 また当地の女性は男性に対して現金・クレジットカード、コンドミニアム、車、ゴルフ会員権、キャリアの5Cを求めるといわれており、十分な収入のない男性は「結婚する資格がない」と自ら卑下して婚活に尻込みしてしまうようだ。

 
草食男子の話題を見てると、日本の男だけが駄目になった印象があるが、そうじゃないよな。

というか、男の自信は社会的な地位や獲得物に影響されるところが多い。だから、不景気になったら、気弱になる。女よりもその影響は大きいと思う。

そう考えると、草食男子ってのは、日本の男が異常になったのではなく、単なる景気後退による自信の低下であって、どの時代にも起こりうる現象じゃないかって思うんよな。

さらに、いわゆる草食化に拍車をかけているのは、家電の発達やネットの普及だと思うわ。昔は、女がいないと男は本を読むか、テレビを見るか、ドライブするかぐらいだった。しかし、読書ってのはわりと力がいる。テレビは楽だが、与えられてるだけなのでつまらない。そんな中、ゲーム機は自分で操作した反応が返ってくるからハマる人が多かったのもわかる気がするな。だが、ゲーム機も今はともかく昔はやっぱり飽きてしまう。

そこで登場したのがネットだわ。自分から情報を求められるし、コミュニケーションも可能。テレビのように流しておいてもいいと、飽きない、与えられるだけじゃない、労力も小さい、とネットは最強の暇つぶしツールになった。

そうなると、寂しくないから、男も「女は欲しいと言えば欲しいけど、まあいいか」みたいな感じになってくる。昔の不景気の時と違うのは、ネットが普及したことと、女の立場が強くなって男が女の出す条件に尻込みしてしまうってとこだな。

もう一つ言えば、風俗店の普及なんかもあるのかもな。男が女を求めると言っても風俗で解消できるわけで、別にその性欲が必ずしも特定の女に向かうわけでもないだろ。というか、性欲はセックスまでで、女とのその後の関係までは性欲は無関係かもしれないな。

ここまでは俺の個人的な分析だが、こうして検討するとやっぱり女が自分から積極的に行くしかないんじゃないか? 男は不景気で自信をなくしている上に、低コストで生活を満足させる術を得ているのだから、女はそこに割り込んでいくという構図になりそうだわ。まあ、寂しさが募ってくると、男もそうではなくなるかもしれないが、そこまでにはかなりの年月を要するんじゃないかと思うわ。

記事にあるシンガポールの話に戻すと、結局シンガポールでも女の高望みが問題になってるってことだよな。草食男子なんて男は批判の的になってるが、見方を変えれば、男は女の現実離れした高望みに付き合わされてるって言えると思うわ。

とはいえ、高望みをやめろというのも難しい。そうなると、最後は少子高齢化、晩婚化で国全体が責任を取るということになるんだろな。

もう少子高齢化は、子供を工場生産するぐらいの感じじゃないと解消できないだろな。人権侵害と言われてできないに決まってるが、それしかない気がするわ。