あっという間に5月下旬で、あっという間にゴールデンウィークも過ぎてしまいました。10連休でしたが、娘のところに行ったり来たりで終わってしまいました。

人って本当にないものねだりで、隣りに誰かがいたときは無性に一人になりたくて、何かに追い立てられるように、一人でこんなところにも行けるし、こんなこともできるんだと、これ見よがしに外に飛び出していたけど、いざ一人になると、一人ででかけるのが心もとなく面白くなく、どこかに出かけようという気にすらならない。。。

さて、行ったり来たりしながらでも時間を過ごしたのは図書館で、とうとう読了しました〜
面白かったデス!!!

戦争と平和(三) (新潮文庫)
トルストイ
新潮社
2005-12T



戦争と平和(四)(新潮文庫)
戦争と平和(四)(新潮文庫)


モームの評

『戦争と平和』は、たしかにあらゆる小説の中でもっとも偉大な作品である。このような小説は、高度の知性と力強い想像力とに恵まれた人、この世の中についての豊かな経験と人間性を見抜く鋭い洞察力とを持った人でもなければ、とうてい書けるものではない。これほど堂々として広がりを持ち、これほど重要な歴史上の一時期を扱い、これほど限りない数の人物を登場させた小説は、この作品以前には、一度として書かれたことがなかったし、今後とても、二度と再びかかれることは、おそらくあるまい。もっとも、『戦争と平和』に劣らない偉大な作品というのであれば、あるいは書かれもするだろう。だが、完全に規模が同じな作品は、まず書かれることはあるまい。。。

きっとこういう世界的な名作は若い時に読んでおかないといけないんだろうけど、若い時に手にして最後まで読み切れていただろうか。。。トルストイの歴史哲学や戦争観、権力論、宗教や神、生きる意味が延々と述べられているあたりで挫折していたかも。。。

長編小説を読む良さは、時間をかけて読んだ分、それだけ長く描かれた出来事や登場人物が自分のなかに留まることになり、確実に自分の人生の一部になりえるからだと思う。

いつかまたたくさん角を折ったページを読み返してみたい。。。

「人間の幸福は、その人自身の中にのみあること、人間に自然な単純な欲求を充たすことから初めて生まれること、不幸は不足からでなく、過剰から生じるものであること、さらにこの世には、困難で直面できないものなど一つもない」