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昨日、「韓日併合がありがたくない理由」というメールをくれた韓国の方から、再びメールが送られてきたので紹介します。今回のタイトルは「日本人が知らない歴史の真実」です。

メール受信日:2013年11月09日 08時26分

アンニョンハセヨ、カイカイ反応通信さん。
私の書き込みがアップされているのを見て驚きました。イルベだけからではなく、議論に値する文は本当にありのままに伝えるのだなと関心しました。私の書いた文についたコメントに対して伝えたいことがありますので、再びフォローアップお願いします。


こんにちは、日本人の皆さん、多くの関心を持っていただき誠にありがとうございました。
皆さんもご存知のように、韓日両国はいずれも過去の歴史について、捏造もしくは無知だなどと言い、非難し合っています。これは非常に残念なことであり、非アジア人から見れば、目を覆いたくなるような光景でしょう。両国とも民主主義の資本主義国家であり、しかも大きな交易国であるにも関わらず、何が原因でこのような不和を生んでいるのでしょうか。

先日、外国で拉致した女子学生を数十年間監禁し、レイプしていたという男が逮捕されました。拉致した加害者と被害者とでは、互いに違う供述をしています。皆さんは今まで加害者の供述だけを聞いて過ごしてきました(日本が加害者であったことは認めて下さい)。加害者と被害者、どちらがより重要な真実を話すと思いますか?

ここでは、加害者の日本人が知らない歴史の真実を綴ります。私自身も、皆さんが書き込むコメントの中から、断片的な事実ではなく、私も知らない真実を伝えるコメントが書き込まれるのであれば、それを整理してイルベ(韓国のネット掲示板)にアップするようにします。


1. 韓日併合が不法である理由
日本の明治大学教授の笹川紀勝氏は、「国際法上、条約が有効であるためには、”合意の自由”がなければならない。これは、条約の当事者に“選択の自由”がなければならない、という意味で、脅迫や身体的強制があればそれは成立しない。ところで1905年の乙巳条約の際、伊藤博文は韓国の大臣たちを漱玉軒(現在の重明殿)の一室に軟禁し、身体上の威嚇を加えた。また、日本軍は宮殿を包囲し威嚇した。皇帝と大臣たちが自由意志により条約を承認したのではないから、国際法上無効であり、それに基づいて行われた韓日併合もまた不法である。」と、良心ある証言をしています(参考資料)。

韓日併合に関する日本の歴史捏造はこれで終わりでしょうか?
次に述べることは本当に驚かれることなので心の準備をして下さい。

両国の併合を実現させるためには、文書を2通作成し、韓国の王と日本の王の国璽と直筆サインが必要でありますが、日本側の文書には、天皇の国璽と直筆サインがあるものの、韓国側の文書には、最終的に純宗皇帝が命をかけて最後まで反対していたので、その国璽と直筆サインはなく、行政的決裁のみに使用する”勅命之宝”という御璽が押されています(参考資料)。
カイカイ反応補足:上リンク先から。左が大韓帝国調書、国璽と皇帝の署名がない(行政御璽が押されている)。右は日本調書、国璽と天皇の署名がある。
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これらのことから併合は、日本が銃刀を持って、力ずくで行ったものであると言えます。そこに至るまでにも、当時、韓半島の民衆による丁未義兵という最後の死闘があり、結局、”韓国討伐大作戦”という日本の無慈悲な討伐によって鎮圧されました(参考資料)。
カイカイ反応補足:丁未義兵とは
1907年に最後の義兵が起こる。これを丁未義兵とする。丁未義兵は日帝による高宗の強制退位と、帝国軍の解散令に反発して起こった。丁未義兵は解散軍人たちが力を合わせて起きたものだったので、その波及力は巨大だった。
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日本人の皆さんはこれまで、レイプ誘拐犯の「女子学生がレイプして欲しいと言った」という話だけを聞いてきたのです。
韓日併合直後には、錦山郡守の洪範植や、詩人の黄ヒョンなどが、絶望と悲しみの中で自決しています。黄ヒョンに至っては絶命詩も残しています。多くの韓国人が中国に亡命したし、今のチベットのように当時、臨時政府が設立され、李承晩が臨時政府初代大統領となりました。国を失った悲しみを相手の立場に立って考えてみてください。悲しくないですか?このことは、いまだ多くの韓国人にとって、恥ずかしく悲しい国辱として記憶されています。


2. 慰安婦の証拠はあるのか?
慰安婦事件が世に初めて公開されたのは、皆さんが考えているような韓国の捏造ではなく、1945年11月15日に提出されたマッカーサーレポート(“published for the information of all concerned by command of General MacArthur”)と呼ばれる米軍の捕虜の取り調べなどの情報を収集した内部機密文書が解禁になったことで、それにより日本軍の蛮行が公に知られるようになったのです。その後、徹底的な検証を経て、2007年7月30日、米国議会の決議案が全会一致で通過します。その内容は、日本政府の謝罪と日本の学校で正式に教育することを主張するものでした(参考記事) 。
カイカイ反応補足:アメリカ合衆国下院121号決議
アメリカ合衆国下院121号決議とは、慰安婦に対する日本政府の謝罪を求める2007年のアメリカ合衆国下院決議案である。「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」とも。2007年6月26日にアメリカ合衆国下院外交委員会において賛成39票対反対2票で可決された。本会議採決の段階で共同提案者は共和党、民主党から167人に上った。最終的に日本時間7月31日未明に下院本会議で議事進行簡潔化の為に議論が40分以下に制限されるサスペンション・オブ・ザ・ルール動議が適用された(通常、議論の必要のない議案をすばやく可決するのに用いられる手法である)。10人程の議員が出席して投票ではなく声による反対意見無しが確認された上で、満場一致で採択された。この決議は法的に非拘束のものであり、行政府に政策を取るように求めるものではなく、上院に送られる性質のものではない。


また、世界各国の国会でも、一連の検証プロセスを介して、2007年11月8日、オランダの下院で日本軍の慰安婦強制動員に対して、日本政府の公式謝罪と補償を要求する決議案を全会一致で採択され、カナダでも同年11月28日、日本軍慰安婦強制動員に対する日本政府の公式謝罪と責任を促す慰安婦決議案を全会一致で採択しました。12月13日には、欧州議会が、2008年3月11日には、フィリピンの国会が慰安婦決議案を採択しています。参考までに、オランダ人慰安婦の一部は韓国の慰安婦同様、まだ生存していると聞いています。

これに関して、比較的簡単な説明はこちら(参考資料)。
詳細な記載はこちら(参考PDF資料)。
興味のある方は読んでみて下さい。
皆さんは信じたくない話かもしれませんが、信じることも勇気です。

韓国人も台湾人のように、過去に背を向け巨大市場である日本と親日路線を歩むのも長期に見れば経済的にも得であるということは誰もが分かっています。実際、少数ではありますが、そういった”現実論”を主張する人たちもいます。しかし、韓国人には”韓国人”というアイデンティティーがあり、それはいかなる経済的利益よりも重要なのです。そんな韓国人は台湾の人々よりも愚かに映るかもしれません。ただ、世の中には得や金の論理では動かないものもあるのです。

もしかしたら、韓国人、日本人、中国人が、互いにいがみ合うのは、過去数千年に渡る長い年月を経て、互いに理解する間もなく、不幸な近代化の記憶と、急激な情報化社会に晒されつつ、半ば強引に距離を縮めようとしたことで生じたものかもしれません。

冒頭、女子学生を拉致して数十年間監禁されレイプ男の話しをしましたが、もしその加害者が、「すまない、すまないと思うが、君もそれなりに楽しんでいたんだろ。美味しいものも食べて、本もたくさん読んで、赤ちゃんまで授かって。補償金まで渡したじゃない。君はもともと売春婦だし、過去にも他の男にレイプされたことあるんじゃないの」などと言ってきたら、被害者やその家族にとって、この問題は単なる"レイプ"や"拉致"を越えて、”感情的”にならざるを得ません。2013年現在の韓日関係はここにあります…感情的。


3. 独島占領?
もし、日本の右翼たちの主張通り、日本が軍艦を率いて独島という小さな石島を占領したとするならば、韓国はそんな日本への反撃として、長距離ミサイルや実戦配備された潜水艦の艦対空ミサイルなどで、日本の軍需施設や発電所などを爆撃するでしょう。これに対し、日本は韓国を徹底的に海上封鎖しようとすれば、日本は韓国を往来する外国船を勝手に防いだり、撃破するのでしょうか?また、中国が米空母の進入をも拒否した黄海に、日本海軍が勝手に入り込み、中国本土から韓国に入る外国資材を防ぐことができるのでしょうか?長期戦になれば、ライセンス生産が可能な日本が優勢でしょうが、強力な米国の介入によって、開戦したとしても短期戦となり、韓国のミサイル爆撃で終わる可能性があるのではないでしょうか?右翼たちは、独島を占領せよと叫ぶ前に、 今現在における現実的な戦争のシナリオを様々な角度から検討したのか疑問です。
※歴史問題から、戦争予想の話に飛躍してしまいましたが、これは挑発ではなく、右翼の妄想とは違い、両国の戦争は避けた方が実質的に有益であるということです。


4. 日帝時代のキリスト教と法令
日本のキリスト教団体は、他の国と同様に純粋に神様を信じて仕える集団であるため、右翼のように自分の利益のために、捏造や偽りをせず、日帝強占期の韓半島内の実情に関する記録がそのまま残っていると聞きました。

日本は1935年から内鮮一体という論理で強制的に日本の神社参拝を強要し、それに従わない崇実大学などの名門大学は、専門大学に下げられ、最終的には閉校となりました。朱基徹や崔尚林といった聖職者たちは、刑務所でのムチ打ちなどあらゆる拷問の末、命を落としています。なぜそのような拷問が可能だったかについては、併合後、日本人には日本の法律が適用されましたが、韓国人には1912年3月、日本総督府で”朝鮮刑事令”を公布され、朝鮮人に限っては、ムチ打ちを課すことが法制化されました。さらに3月30日に”ムチ打ち執行要領”が発布されたことで、その法規の整備が完了しました。この背景には、刑務所に閉じ込めておくよりも、拷問の方が効率的に恐怖を与えられ、経済的にも安価であったからです。

1910年には”犯罪即決例”を公布し、日本憲兵警察が裁判なしに証人一人あれば、即決審判可能な先進国としては想像もできない制度が法制化されます。また、1912年に”笞刑令”が'制定され、”警察犯処罰規則”87項目にでも該当(例えば、一定の住居又は生業なくして諸方に徘徊する者や、不穏な演説をする者)すれば残忍な処罰を受けることになります。

現在、中国の支配を受けるチベットが、日本の韓半島強占期に比べると、どう客観的に考えても、はるかに人道的だと思うのですが、皆さんはどう考えますでしょうか?


5. 終わりに
日本の右翼たちに言います。もし、私が間違って認識している歴史的真実があるとするなら教えて下さい。もし、私の主張に少しでも歪みや捏造がある場合は謝罪と反省をします。そして、一般の日本人に言います。日本の歴史は代々、右翼の暴走の末、いつも大きなトラブルに陥ってきました。今、真実を直視し、自浄が必要な時期ではないかと思います。韓国人が望むことはただ一つです。真実を無視してはならないということです。

長文失礼しました。
コメント期待します。


追記(2013年11月19日)
この記事についた日本人のコメントに対するメール主の反応です。
韓国人「日本人の反論に回答します」

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