ワンコと一緒6

September 24, 2010

僕が教わったアイデンティティ

ab






僕、ブルゴーニュ。

コイビートの人は荷を積んだ上を見上げてた。
お姉ちゃまはコイビートの人をじっと見てた。

恥ずかしくなっちまうね。けれどもラブラブな感じじゃあないよ・・・

コイビートの人がちょっぴり危なっかしい位置になると お姉ちゃますぐ前へ出て自分の身を間へ入れるんだの。お母様魂全開だ・・・

何処だって此うさ。工事現場、鉄板の下、車道、コイビートの人の盾になろうとするから僕困るんだ。コイビートの人が台へ登れば真下に立ち、コイビートの人の上に物があればかばうんだ。うへっ

どうと叱られようとも止さないんだあもの・・・

                      **

せんに何十kgあるお仕事のお道具が落っこちたんだよ。とっても大切なお道具だったんだって。コイビートの人のアイデンティティ全てに等しいくらい大切な物だったのってお姉ちゃま言ってた。

コイビートの人、飛び出してってお胸で受け止めたんだ。それでもって肋骨粉砕してんの・・・。危ないね、危ないね。

だからお姉ちゃま、もう其んな事になんないように守ってあげようって決めてんだ。お口で注意をするのじゃあダメなの? 僕にはわかんないよ・・・

                      **

僕、アイデンティティって何? って尋ねたんだ。辞書には《哲学分野では、ものがそれ自身に対して同じであって一個のものとして存在すること。心理学分野では、自己を自己として確信する自我の統一を持っていること》って書いてあって難しいんだあもの。

お姉ちゃま "ブルゴーニュってお名前で生きるのが大好きなのと同じことよ。エートルと繋がってるのよ。" って教えてくれた。

お次にはエートルって何? って聞いてみた。"僕、ブルゴーニュ。って言うときの心其のもののことよ。" って教わった。なぁんだ、簡単だね。
安心でお得意で、僕いっぱい可愛がられてるってわかることだね。

ところでどうしてお道具を其んなにして守るのがアイデンティティなの? って僕また聞いた。だってお馬鹿のようじゃないか。いくら大切な物でも 死んじゃったらどうすんだよって言ってみた。

"彼の 'お父さん' がそのお道具を大切にするからよ。彼の 'お父さん' は彼のエートルの根本なのよ・・・。どうしようもないわ・・・。"
お姉ちゃまがっくりした。

ねえ、コイビートの人のお父さんに会ったっけ? って尋ねたけど、お姉ちゃま黙って溜息ついてた。

                      **

大切なエートルに拘って あんな風をするのを止めさせられないってさ。何故って人は、アイデンティティあってこそ活き活き生きてゆけるからってさ。

またやるかもしれないから 次は守ってあげるわって決めっちまってんの。お母様魂全開だ・・・。コイビートの人のお母様になるのが お姉ちゃまのアイデンティティなんだね。

僕はお姉ちゃまのワンコってのがアイデンティティさ。

lasalledeconcert at 06:42|Permalink

September 22, 2010

僕が思う家内

a僕、ブルゴーニュ。

うわうわうわうわ・・・




川辺ってさ、僕が登場してるから嬉しく読んでたらば大変だ! 大変なことになっちまってるじゃあないか。

職場恋愛なら聞いたことあるけど家庭内?!
近っ! 近すぎる。

お姉ちゃまの出会い、地味っ!
お姉ちゃまの世界、狭っ!

コイビートの人ってば、お姉ちゃまがエプロンがけでお料理したり、ショパン弾いたりしてんの見知ってんだね。

それでもってお姉ちゃま、恥ずかしがって食卓にも来やしないんだね。キッチンの奥でコッソリコッソリお声聞いてんだ。会釈して通ってくんだ。

ありゃりゃこりゃりゃ。気の毒だね。なんだかわかんないけど酷く気の毒だね。それでもって うわうわうわって恥ずかしい気持ちになっちまった。

bありゃりゃこりゃりゃだ。

僕どきどきしちっまう。




僕ね、僕は謎解きができたよ。

よく知ってる風だのに 二人きりでデートしないとかね、
どうしてキッスもできないで プロポーズが先かとかね、
プロポーズしてから10月が経っても お手できてないとかね、

普通じゃあない、ぜったい普通じゃあないって思ったね。僕なんか一等先にお手するよ。違ったっけ、お座りが先だね。よく間違うの。お手を先にするとズッコケるんだよ。何のお話だったかな・・・

パパ先生のこと神様の如く崇めちまえば、そこんちの娘ッコにお手って寸法にゆかないのかもしんないね・・・ 僕ね、僕なんかは立派なお坊っちゃまワンコだけど、さすがにワンコ学校の先生が飼ってる子にお手できないよ。

ワンコ学校の先生んトコの子はさ、よくよく躾してもらってる。お行儀が僕らと違うんだ。おリボンなんて付けててさ、パーシモンみたく気軽じゃないの。僕はパーシモンが一等かわゆいね。何のお話だったかな・・・

                      **

そうさ大正浪漫ってやつだ。お顔合わせずすぐ側を擦れ違っては恥ずかしがってんだ。それでもってお手しないで おあずけばっかしてんだ。ありゃりゃこりゃりゃ。

僕ね、いっぱい謎解きできたから今度書くよ。
今は忙しいんだ。これっから朝ご飯だからね。

お姉ちゃまご飯ご飯! 朝ご飯頂戴。
僕はおあずけ短いのが好きだなっ。

?僕が思うパリの風
?僕が思うシューレアクリーム

lasalledeconcert at 07:01|Permalink

September 14, 2010

僕が知ってるグリーン

a僕、ブルゴーニュ。

あれれ? なんだこりゃ。




川辺のお話にパパが登場しちまってるじゃあないか。ねぇねぇお姉ちゃまどうして? 川辺ってパパと関係あるお話なの? 僕ね、僕まだよくわかんない。

なにしろ時間軸がぐんにゃりと歪んでるからね。何が本当で何がハクションかわかりゃあしないもの。違ったっけ、ヘクションだっけね。

お姉ちゃまってば川辺のお話で、幻想小説とは何カナ

*海原の娘(1)虚構現実
       (2)幻想の意味
       (3)普遍への問

ってな試みを楽しんでるんだあもの。ジュール・シュペルヴィエルとかって梅干食べたお口になりそうなお名前のお人のね、幻想世界に嵌ってっからね。次を待つっきりないんだ。

                       **

cお姉ちゃまグリーンの後って

お話書いてたね。




コイビートの人ってば院内歩きまわって叱られたんだよね。ちっともベッドに帰ってなかったそうじゃないか。いけないね、いけないことだね。

けど僕知ってるよ。あとから聞いたんだ。彼方此方引っ掛かり歩いて何してたってね、お姉ちゃまのチラシなんか配ってたんだの。ご親切だね。

もう随分せんのことさ。病室ではベッドのはじっこと はじっこに離れ座ってお話してんだ。コンコンチキだよ。そんなに離れられると 見てるほうが恥ずかしい気持ちになるんだあもの。

せっかく駆けつけたんだのにね、目の前にするとテンデ意気地がなくなっちまうんだ。

いい加減にするがいいね。先週だってもうせんと同じさ。お椅子をうんと離して座ってんの。お姉ちゃまお顔もよく上げずにさ・・・。

                       **

お姉ちゃまは長い間、写真欲しいから撮らせてってお願いもできずにいたんだ。代わりにコイビートの人の自動車だの自転車だの、隠れてパシャパシャ撮ってね・・・

bコイビートの人の代わりに

額に入れて飾ってんの・・・。




だから僕らの枕元の出窓には、ナンバープレートのお写真入った変テコな額があるんだよ。うへっ。とってもかわゆいお部屋だのに、額の中身が趣味悪いんだ。

けれどもとうとう勇気を振り絞ったね! 写真撮っていい? ってお尋ねしたんだよ。やったねっ! お姉ちゃま頑張って〜

  コイビートの人 "おお、幾らでも撮れよ。" って言いなさってね・・・
  其処をしりぞかれたんだ。

いやいやいやいや・・・
コイビートの人を撮りたいんだってば! コイビートの人ってば、自分のコト撮りたいって言われてるって考えもしないんだ。ガクッ。

お姉ちゃまはね困ったお顔で、写したくもない辺りの景色を2,3枚カメラにおさめた。

"撮れたか?"
-- う・・・ うん・・・

要らない景色、帰ってすぐ消してたね・・・。僕泣きそうになって、気の毒だね気の毒だねって言った。

それでもってお手はまだできてない。ガクッ

*ドビュッシー "グリーン"
*グリーンの後

?僕が思うシューレアクリーム
?僕が思うパリの風

lasalledeconcert at 06:04|Permalink

September 02, 2010

ムカデの告白

a僕、ブルゴーニュ。

冬のころ赤いスイトピー大事件が
あったね。



アブラムシのお話途中にプロポーズされたあの事件だ。お話の続きは? ってたくさん問われたよ。僕ね小さなお声で、まだお手できないんだってお答えするっきりなかったの。

僕なんか真っ先にお手するけどね。違ったかな、お座りが先かな。

あの日お姉ちゃま言ったんだ。次へ進むのにどうせ2,3年はかかるでしょうってさ。お姉ちゃまはどうして何もかもがわかってるんだろう・・・ 僕早く教わりたくてうずうずしてた。

カメムシ、アブラムシ、マツムシ。虫の事ならうんとこさ教わったよ。人間のコイビート同士の会話って変わってるね。僕たちワンコとやっぱり違うんだ。

お姉ちゃまは昆虫で実験する電磁気学作用などを楽しそうに伺う。そして僕に話してくれるんだ。どの部分に彼の興味のスポットがあるか、同じ物の中でどこに目をつけるか知ってゆくのはワクワクするのよってさ。

話題はゴキブリからムカデへ移った。

b僕、ねんねの格好で

まったり肉球を舐めてたね。




コイビートの人ってば突然に言った。

ムカデの夫婦のようになりたいと思わないか、ってね・・・
いやいやいや・・・

なんでもムカデの雌は清潔好きで、卵を舐めて清く保つのだって。それに雄の精包を1年以上も大切に守り続けることができるのだって。変わらない維持力を持つのだって。

それでもってムカデは決して後退しないとか、つがいの絆が大変に強いなど俗説が生まれるほどに信用され 戦国の旗印にもなったんだね。

いやいやいやいや・・・
僕のお姉ちゃまのコト、ムカデに喩えたお人ってばお初だ。
ゴキブリじゃあなくて良かったね、お姉ちゃま。

人間って、此んなふうに気持ちを確かめ合うものなんだね。

お手は、まだできてない。

*赤いスイトピー大事件

lasalledeconcert at 07:01|Permalink

August 29, 2010

僕のお中元

a僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃま加減よくないんだ・・・




気の毒だね、きっとたくさん動きすぎたね。だから僕が代わりに書くの。

ジャーキーが歯に挟まっちゃって、取って頂戴ってお願いした。
フランスから来たジャーキーだよ。お姉ちゃま先生へお中元するオマケで生徒ちゃんが僕にもくれたんだ。

僕お得意な気持ちになってすぐパーシモンに話した。僕なんかお中元が貰えちゃうんだよってね。パーシモンは尊敬の目で見てくれたの。お姉ちゃまのお中元のオマケってことは まだ言ってない。

明日はね、僕んちテレビ局さんが来るんだよ。

僕うんとこさお得意な気持ちになってパーシモンに話しに行ったの。僕がお昼寝してる場所がテレビに映るよってね。お姉ちゃまの撮影のオマケってことは まだ言ってない。

b挟まったジャーキー

お指で取ってもらった。




毎日ピアノをお稽古するもの、指先は上手に動くんだ。ジャーキーのカケラ取りに うんとこさ向いてるよね!

オヤツも食べたしね、大好きなワンコの詩を読んだよ。ツルゲーネフってお人の新聞紙だよ。違ったかな、散文詩かな。

             《犬》より抜粋
                    ツルゲーネフ
                    神西清様・池田健太郎様訳

犬とわたしと -- ふたりして部屋のなか。外は、ほえたける嵐。
犬は真向かいに坐って、じっとわたしを見あげている。
わたしも犬を見つめている。
犬はわたしに何か言いたげな様子。だが犬は啞だ。言葉をもたない。
自分で自分がわからない。-- けれどわたしは、彼の心を知る。
わたしは知る -- 今この一瞬、犬もわたしも、
おなじ気持ちを抱いているのを。
ふたりの気持ちに、どんなずれもないことを。
わたしと犬は全くおなじだ。寸分たがわぬおののく炎を、
それぞれの心に燃やしている。

lasalledeconcert at 07:26|Permalink

August 20, 2010

僕のお庭の変テコ

a僕、ブルゴーニュ。

蜘蛛の子ってば気の毒だったね。
お姉ちゃまに叱られたね。



此処に巣を作っちゃいけないって何度も言ってるでしょう、と両手に包まれて場所を移されたよ。それでもって巣作り場所を教えこまれた。蜘蛛がお話をきちんと聞いたかどうか僕は知らない。

お姉ちゃまは虫が苦手なの。だから虫を捕ってくれる蜘蛛一家をお庭で大切にしてる。僕ね、僕は蜘蛛も虫でしょう? って内心思うけど お姉ちゃまのやり方に逆らわないことにしてる。

bお姉ちゃまは蜘蛛の住まいは槿の枝と決めたんだ。

間違って薔薇のほうへと遊びに出るごと叱られてる。


お姉ちゃま、本当に虫が苦手でね。だから虫を捕ってくれるカマキリ一家も大切にしてる。僕ね、僕はカマキリだって思いっきり虫だよって思うけど黙っとくの。

見慣れぬ虫が出るとキャッと怖がるの。お出掛け好きで たいてい岩の辺りを散策してるカマキリをハッシと素手で捕らえ、虫が居る辺りへと置くんだ。うへっ。

僕はお庭で見てて変テコな気持ちがする・・・
でも・・・ホントに虫が苦手なんだって。

lasalledeconcert at 06:26|Permalink

August 16, 2010

僕が知ってるジャングルジムのはじっこ

a僕、ブルゴーニュ。

今日は最終回だよ。




イクラ先生を巡ってお初に大人の事情ってものを知ったのだって。クラスで活き活きしてるのにね、他では違っているのを幾度も見たの。

運動会で無闇に働かされてたり、合同プールの時間にポツンとしてたりね。其れってば先生方同士の大人の事情ってやつだ。

当時のカリキュラムや保護者会の方針や何やかやと異なったイクラ先生のこと、他の先生方が良い扱いをしてるとは言いかねた。合同時間に汗拭きながらもぐもぐなってる事で、立場は顕著だった。

僕知ってる、公園行くと僕の立場はおうちん中と違うもの。僕より前っから公園に来てたワンコとか居るしね。事情ってものがあるんだ。

お姉ちゃまはおチビで何もできやしなかったけどね、一生懸命助けようって決めてたね。先生が緊張しまくる授業参観じゃ お答がわかってもわかんなくてもハイハイと手を挙げたり、合同の音楽会練習じゃ何回でも協力して伴奏したりね。

bヤな音楽授業ならば平っちゃらで
ボイコットするくせにさ。

イクラ先生のことエコっ贔屓だよね。



けれどもあまりに微力だった。なにしろ7つだあもの。

                      **

イクラ先生を助太刀して下さったのが学年主任のゲンゴロウ先生だ。陰日向でイクラ先生を大人の事情から脱出させてあげようとしてた。お姉ちゃま、その事もいっぱい見てたね。

お姉ちゃまゲンゴロウ先生に受け持ってもらったことないの。お話をしたことっきり無いんだよ。ただずっと見てたんだ。事情の様子をね。

大人になってゲンゴロウ先生にお電話をした。あの頃うちの担任を助けてくださってありがとうございましたと、どうしてもお礼が言いたいとね。偉そうだね。

ゲンゴロウ先生のお電話番号、知らないからって教員のお友達使って調べさせてんの・・・やりたい放題だからね・・・

"いじょう" なんて不名誉なお名前で有名だあもの、ゲンゴロウ先生は無論のことに しかと憶えていらっした。どれっくらい憶えてたかってね、お姉ちゃまの歴代の担任のお名前をそらで言えたんだ。すごいね。

当時の様子もすっかりそらで言えたね。大喜びしなさって、それっから仲良しになった。此うして好きなお友達はどんどん増えるんだね。

僕思うの。ジャングルジムは色んな部分で作られてるんだなあってね。支えのはじっこんトコにゲンゴロウ先生が居て、底に "欲する" の土台があって、真ん中にイクラ先生に教わった感覚が太く備わってる。

そうすっとジャングルジムで迷わないんだね。
  自由なふうに登れるんだね。
    授業中だけどね・・・うへっ

*僕が知ってる恥ずかしい仇名
*僕が知ってる"いじょう"
*僕が知ってるジャングルジムの果て
*僕が知ってるジャングルジムの底
*僕が知ってるジャングルジムの真ん中

lasalledeconcert at 06:46|Permalink

August 13, 2010

僕が知ってるジャングルジムの真ん中

a僕、ブルゴーニュ。

恥ずかしい仇名物語の続きを
書かなきゃあね。



せんに街角が香るってお話があった。あの日の遠方のお客様は、小学校担任のイクラ先生だの。シジミちゃんだのアサリ君だの一杯登場してきたね。イクラ先生のお名はお初だね。

ずっと昔7つのおチビん時に、欲することの意味を教えて下さった先生だって。

                       **

欲するってね、ワガママすることじゃあないよ。とても大切な生きることなんだって。

イクラ先生の授業は素敵に楽しかったの。新しく学べるって なんて楽しいんだろって感じる心を教えてくれたんだ。

もっと知りたいって欲や、知って自分が変われる喜びや、知る方法を得るための義務や、義務を勉めて学びたい気持ちを確めることなんかをね、よくよく伝えて下さったって。

7つだあもの、難しいお勉強はないヨ。だのにうんとこさ伝わったのはね、イクラ先生自身が知ること・教えること・伝えることにドキドキ楽しい発見をしながら学校に通ったからだワってお姉ちゃま言ってた。

b僕よりおチビだったお姉ちゃま、

いっぱい見てた。




イクラ先生がやりたい授業をするためにとても苦労をしたこと。放課後PTAに吊るし上げられてたこと。やっつけられたこと。他の先生たちが冷やかだったこと。

それでもやっぱり次の日、新しく教えることにドキドキしながら登校してくれてたこと。一生懸命見てたんだって。

                       **

イクラ先生はどっちかといえば内気なお人だ。お姉ちゃまとは違ってる。それでもって新任だった。学校を出たばかりだったんだよ。だからねジャングルジムで一杯迷ったに違いないの。僕みたいにね。

お姉ちゃまはイクラ先生を応援して、授業にもうんとこさ協力したね。

どれっくらい応援してたかってね、あのね、すごいよ。実は乱暴者の男の子君のお話だけどさ・・・

*メリーメリーを追いかけて
*もう一つの理不尽

お姉ちゃまがうんとこさ怒って いじめっ子君ちまで駆けてって凄んだのはね、実のところ半分はイクラ先生のためなの。

学年が進んで受持ちは代わり、お姉ちゃまはもう別の先生のクラスになってた。そしてイクラ先生は学年上のいじめっ子君の担任になっちまってたよ・・・

cメリーメリーちゃんの大怪我を
知って、大変だワって思ったの。





受持ちの子が事件を起こしたらば またイクラ先生がPTAに吊るし上げられるかもって酷く心配したんだ。

そんな理由でいじめっ子君に凄みに行っちまったんだよ。あ〜あ〜。

                       **

いつ何処でだってやりたい放題していけないんじゃないかなあって僕は思うけどね・・・ 其うとした方法を押し通して幾十年経てば、周りには好きなお人ばかりが残るものだね。

そして "大切なコト" っていうジャングルジムの中には、いつの日も変わらない7つん時の開眼があるんだ。

僕ちょっとだけわかった。ツルゲーネフのお小説が言ってる "完全に欲する" ってね、大切なコトを欲して守るって意味なのかな。

それってばイクラ先生が実践していた事なんだ。
うんとこさご苦労なさりながらね。

次は最終回だよ。

*僕が知ってる恥ずかしい仇名
*僕が知ってる"いじょう"
*僕が知ってるジャングルジムの果て
*僕が知ってるジャングルジムの底

lasalledeconcert at 06:25|Permalink

August 10, 2010

僕が知ってるジャングルジムの底

a僕、ブルゴーニュ。

いやいやいやいや・・・




お姉ちゃま其れはないじゃあない? って思うね。
秋色紫陽花が届きましたなんて書いちゃってさ・・・。僕が見た事情は随分と違っていたよ。

お姉ちゃま紫陽花が大好きなの。
イーヨーのお山から毎年お山ほども届くアナベルのほか、秋色に色づいた紫陽花も良いナって欲張り心を出したね。

受話器を取って言ったのさ。剪定するお家で切り終えたのを取ってきて頂戴なってね。受話器の向こうはお友達の植木職人さんだね。いやいやいや・・・

そりゃあ秋色紫陽花を手に入れるには間違いない方法だけれど、欲張りを言うものじゃあないね。ゴミとする枝を紫陽花ばかり仕分けしなきゃあなんないしね。ご迷惑だよね。

朝早くに思いついてお電話かければ、夕にはたっぷりの秋色紫陽花を運んできてくれたよ・・・気の毒だね。20の束が3つ半だ。たくさんだね。

bお頼みして持ってこさせたくせに

さらりとミュッセだってさ。うへっ




涼しいお顔でやりたい放題だね・・・自由だ・・・。でもでも待てよって考えついた。お友達のことさ。

                       **

お姉ちゃまのお友達、憶えっきれないくらいにバラバラだ。好きなら分野を問わない代わり、失礼しちゃあなんないお相手でも主義に合わなきゃ ふんっをする具合だあもの・・・

自由だ・・・。

僕はワンコだからお姉ちゃまたち人間のようにスッキリコンとはゆかないの。お散歩で苦手なワンコに会わなきゃ好いナァって内心で思うしね。遠くに見えるとお尻尾が下がっちゃう・・・。

苦手なワンコほど尚のこと気を使っちまってね・・・本当はヤなのに、今度遊ぼうねって言っちゃって凹んだりするもの。

c僕と方法が違ってるお姉ちゃまは

スッキリコンとゆくんだ。




1833年夏のモスクワの出来事を読んだよ。ツルゲーネフってお人のお作の中、ペトローヴィッチ氏が言ったんだ。

"一体自由を人間に与えるものはなにか、お前、それを知ってるかい?"

ってさ。僕はご本で問われたことにお答えしながら読むのが好きなの。わかりませんって正直に答えたよ。ペトローヴィッチ氏は僕に言った。

"意志だ。自分の意志だよ。" ってさ。欲するということが完全にできたら自由になるって教わった。

僕は "完全に欲する" って意味がわかんないからジャングルジムで迷うのかな。お姉ちゃまはジャングルジムの底に欲することを据えたから迷わないのかな。

まあどっちみちね、迷わずジャングルジムに登ってるのが授業中ってところがね、いけないよね。

僕のお話、次へ続くよ。

*僕が知ってる恥ずかしい仇名
*僕が知ってる"いじょう"
*僕が知ってるジャングルジムの果て

*紫陽花の家
*女の子はファンシー好き(6)ルイ・アラゴン

lasalledeconcert at 06:59|Permalink

August 03, 2010

僕の大事なワンコ日記

a僕、ブルゴーニュ。

毎日暑いね。




お姉ちゃま肺炎で残ったお咳も取れてきて元気になったよ!
良かったなあ。

お昼間僕はクーラーのお部屋でピアノを聞いたり レッスンを見たりしてる。レッスン休憩にワンコミルクを貰って、またピアノ室でまったりする。

お散歩へ出るのは夕方おさらいが済んだあとだ。お散歩は楽しいことがいっぱいなの。

ご近所さんがブルゴーニュ君楽しそうねって撫でてくれる。近くのお坊様も お散歩いいねってお声かけてくれる。僕は失礼になんないように、丁寧にあちこち舐めてご挨拶するよ。ご挨拶は大切だからね。

b昨日はムーちゃんに会って

一緒にお散歩したの。




ムーちゃんのお母さんは何度もムーちゃんに言ってきかせたよ。
"ブルゴーニュ君はお姉ちゃまの大事なワンちゃんだから優しくしてね。"
"大事な大事なワンちゃんなのよ。" ってさ。

僕はお得意な気持ちになって、お胸を張って歩いた。
大事なワンコ、大事なワンコって歌って歩いた。

                       **

おうち側まで帰ればナイチンゲールちゃんちで呼び止められた。それでもって新鮮なオレンジをいっぱいオミヤにくれたよ。僕のぶんもあった。僕が大事なワンコだからだねって嬉しくなった。

ナイチンゲールちゃんちではもちろんパーシモンが僕を待ってたよ。

パーシモンに教えてあげたね。クーラーのお部屋が好きな子はインドア派で、暑い日のお出掛けが好きな子はインド派っていうんだよってね。

cパーシモンは尊敬の目で僕を見た。

パーシモンは物を知らないからね。
インドは暑いお国と教えてあげた。



じゃれて遊んでると お次は携帯が鳴った。ご近所さんだ。
"ブルゴーニュ君の声がしたから帰ってきてると思って。トマトがよく採れたから寄ってくれる? "

僕の帰りを待ってお電話を寄越してくれるんだ。やっぱり僕が大事なワンコだからだね。

僕らはオレンジが詰まった袋とトマトが詰まった袋をおうちに持って帰ったよ。袋3つもあるね! もう1つ僕の "ん" 袋があるからね。お散歩はオミヤがいっぱいだね。

お散歩から帰ればお庭のワンコプールに入る。冷えて気持ちよくなった身体をバスタオルに包んでもらって まったりするんだ。

9月4日にはお姉ちゃま "犬祭りの踊り" って曲を弾くのだって。お帳面に書いてあるの見たよ。"犬祭り" ってね。多分僕のためと思うね。大事なワンコだあもの。

                注:火祭りの踊りです

lasalledeconcert at 06:43|Permalink

July 25, 2010

僕が知ってるジャングルジムの果て

a僕、ブルゴーニュ。

男の子君たちに人気が悪かった
お話の続きだね。



お姉ちゃまね、御年75歳になられるゲンゴロウ先生とお約束をした。肺炎がすっかり良くなったらば喫茶店でデートするようだね。

ゲンゴロウ先生はお姉ちゃまが幾十年前に卒業した小学校の先生さ。驚いっちまうのはね、一度っきりも担任を受け持って頂いてない。

びっくりだね、びっくりだよ。幾十年前1300人越しの小学校で よそのクラスの先生の記憶に今なお刻まれてるって、余程恥ずかしいことがあったに違いないよ・・・。

                      **

ノート提出で争い授業中出てったお姉ちゃま、ジャングルジムに登ったのだったね・・・

クラスの子たちは心配をして窓から運動場の様子を見るんだ・・・ 学級委員が一人ジャングルジム登ってるクラスなんざ他にないもの。恥ずかしいね。

お窓に鈴なりの皆に、お姉ちゃまジャングルジムのてっぺんからニッコリと手を振るんだの・・・。もうもう男の子君たちはドン退きさ・・・

bノート提出を言われるならばお教室へ帰るものかと決心してるからね。

いけないね、いけないことだね。



僕にはお姉ちゃまの考えがちっともわかんないよ。先生がハンコ押して感想を書いてくれるの、いいと思うけどなあ・・・。

                      **

ノート事件はその後すぐに解決をみた。担任の男の先生は、もう体罰しか残っていないって仰った。頬っぺを打つって仰ったんだの。怖いね、怖いね。

お姉ちゃまは牛乳飲む格好で笑って "どうぞ" とガン見した。授業ボイコットは悪い事だから体罰をされても仕方ないって。

"どうぞお好きに。ただし、ノートは出さないわ。"

                      **

男の子君たちはドン退きだ。気持ちわかるよ。するよね、ドン退き。

c予告の通りに頬っぺが打たれた。

予告の通りにお姉ちゃまは従順に
頬っぺにビンタを受けた。



お姉ちゃまは大人が子供を叱ること、先生が生徒を叱ることに納得してた。お口で何週も毎日言ってきかなければ、体罰っきりないと予告されて仕方ないって納得した。

納得したからおとなしくぶたれたんだね。ただし男女間の問いで、男の人が女子児童に手を挙げるのは納得しなかった。不得心の報復は男女間にふさわしい方法になった・・・

頬っぺが鳴った次の瞬間に先生の股間を凄い勢いで蹴り上げた。

お顔を灰色にして床に転がっちまった先生を見下ろし、ノートは出さないわよと念押しした。男の子君たちはドン退きだ。その後子供たちも先生がたも、ノートが原因だなんて忘れっちまったよ。

残ったのは "いじょう" って仇名と、皆の記憶に刻まれた異常な場面の数々と、先生のハンコがない綺麗なノートだ。

                      **

僕ね、尋ねたの。ヤンキー君より酷い問題児だのに、どうして今も先生がたと仲良しなの? ってね。不思議だあもの。

尋ねてなんとなくわかった事、今度に書くよ。僕が書くブログは長すぎって お姉ちゃまに注意されたばかりだからね。

*僕が知ってる恥ずかしい仇名
*僕が知ってる"いじょう"

lasalledeconcert at 06:03|Permalink

July 22, 2010

僕とピアノ

a僕、ブルゴーニュ。

僕、毎日おさらいを応援する。




僕のお顔の下、サーモンピンクのはお姉ちゃまのスカートさ。お膝に顎のっけてピアノ聞くと楽しいの。大抵はもう少し離れなさいって言われっちまう。うへっ

あまり近いと手のお邪魔になるんだって・・・
僕は好きだけどなあ。此処に居たらば、ピアノ弾く手が僕の頭に触れるんだ。音楽を聞きながら撫でてもらってる気持ちになるんだよ。

bすりすりすりってね。

気持ちいいなあ・・・




僕は此うして見てるから何だって知ってる。お姉ちゃまが今プーランクをお気に入りって事も、スカートのお膝に僕のおヨダ染みができて 手揉み洗いしてる事もね。

lasalledeconcert at 07:16|Permalink

July 17, 2010

僕と芸文とカナブン

a僕、ブルゴーニュ。

気の毒なお姉ちゃま、
軽い肺炎って診断されたの。



急な雨に打たれたんだよ。びしょびしょ濡れっちまったの。僕教えてあげたんだよ。濡れたときはブルブルってワンコのお得意技をすれば乾くよってね。

だのに上手にブルブルできないんだあもの。そうすっと30分も経てばお熱でブルブルなっちまった。ブルブルは先にやっておくに限るんだ。

夏のお集まりが続いて身体が疲れてたに違いないね。

bこうべ芸文のお集まりもあったよ。






芸術文化の先生が幾人も仰ったんだ。"クロは元気ですか" ってね。
ご年配のね、大和文化の方々だったよ。

僕ね、僕はブルゴーニュってお名前だよって言いたかったけど、お姉ちゃまは "ええ、クロ元気ですよ。" とにっこりご返事すんだもの・・・。

憶えられそうにない名前を彼是するよりも、黒いワンコと手っ取り早く頭に入れてもらうがいいでしょうって、僕教わった。たくさんでお話するから、わかり良いキーワードで思い出せるのが便宜上良いってね。

僕、ああ便宜上ねって わかったフリで頷いた。

cそれっから僕パーシモンに会いに
お出掛けしたよ。





なんたって僕、お得意な気持ちになったのだあもの。パーシモンに聞かせたかったの。大っきい広間のパーティーで、僕の健康を尋ねてもらえたのってね。

パーシモンは尊敬の目で見てくれて、ゲイブンはカナブンの仲間? って聞いた。僕もよくわかんないけど便宜上たぶん仲間だね、って新しく憶えた言葉を使ってみた。

先生方にクロって呼ばれてること、パーシモンにまだ黙ってるの・・・何となく言いにくいんだあもの・・・

lasalledeconcert at 06:46|Permalink

July 13, 2010

僕が知ってる "いじょう"

a僕、ブルゴーニュ。

男の子君に酷く人気が悪かった
続きのお話だよ。




お姉ちゃまったら余程のことお饅頭が食べたいんだね・・・

*お饅頭
*お饅頭のシルエット
*切られたお饅頭
*お饅頭と技巧
*本質とお饅頭
*本質なきお饅頭
*お饅頭に血が通う

いい加減にするがいいね。僕だって続きを書かなきゃあならないんだのに順が回ってこないんだあもの。

"いじょう" なんて仇名がついっちまった理由ってば、此んな事に違いないの。ひとたびお饅頭が好きとなれば どれほどだって追っかけるんだ。気の毒な仇名になっても不思議はない具合にさ。

b仇名の理由は 

もっとあるね・・・。






お姉ちゃま、お勉強が好きだったよ。けれどもね優等生じゃあないの。
校則のとおりにお下げ髪をしてたよ。けれども優等生じゃあない。

問題起こす様ったらヤンキー君たちより酷かったんだ・・・
それはもう、酷いことだったんだ・・・

今と変わらず毎日ご本を読んでね、塾へ通ってね、家庭教師もついたね。それでもって制服をきちんと着てお下げ髪に編んでるヤンキー・・・ きっと其んなところさ。

音楽時間はピアノ伴奏を受け持ったよ。優等生っぽいけど、違ってるんだ。先生の音楽が違うとなれば喰ってかかって 挙句のボイコットだあもの。ご迷惑だね。

お歌など ちっとも好きじゃあないヤンキー君たちだって授業ボイコットはしないよ。だのにお姉ちゃまはね、やっちまうんだの。

其んな所をリタルダンドするなんてお馬鹿なことなら弾かないから、よそのお人に頼むが良いワと先生をガン見してね。腕組みで動かないしね。大変にいけない態度だよ・・・

先生と激しく争う間、男の子君たちはドン退きさ。

c教科も真面目にノートを取るんだよ。

ノート書くのが好きなんだ。




几帳面にいっぱい書くのにね、絶対ノート提出をしないの・・・

綺麗に書き込みを仕上げたノートを先生の変テコな感想で汚されるなんて真っ平御免と頑張って、何日か目には酷く叱られた。

皆が提出するというのにね。お姉ちゃまは毎日注意されても拒むのだからね。いけないね、いけないね。

とうとう先生はとてもお怒りになった。僕ね、僕なんかは叱られるならば何でも出しちまうけどね。上向いて、お腹も出しっちまうけどね。

平っちゃらでノートは絶対に出さないと言い放つと、一人でお教室をすたすた出てったもの・・・ 授業中に出てった上に、腹を立ててジャングルジムに登ってご本読むんだ。

男の子君たちは、もうもうドン退きさ。それでもって "いじょう" と囁きあうんだ。本当に異常のようだしね、恥ずかしいね恥ずかしいね。

dうまくすれば優等生になれたかもしんないのにさ、大問題児だよ・・・





そりゃあね、そりゃあするよねドン退き。気持ちわかるよ・・・

僕のお話、まだ続きがあるんだよ。
やりたい放題ばかりだったのにね、何故だか今でも小学校の先生達と仲良ししてんだ・・・不思議だね。
僕ね、また続きを書くよ。お饅頭の合間にね。

*僕が知ってる恥ずかしい仇名

lasalledeconcert at 07:14|Permalink

July 08, 2010

豚まん

cb






僕、ブルゴーニュ。
豚まんだ。此の匂い、たまんないね。

昨夜ピアジュリでライブだった。終えた後にはお姉ちゃま、ピッツァだのパスタだのご馳走になったよ。夜22時をまわってベーコンのパスタだってさ。それでもってピッツァもまるまる一人で食べっちまった。

お姉ちゃまはサッカーのフォーメーション談義を終えると、帰ってドイツ-スペイン戦を観るってピアを後にした。

a僕ね一生懸命待ってたんだのに。

シャワーを浴びて衣装や楽譜をお片付けすると、寝ちまうんだあもの・・・。






それでもって目覚ましが鳴ったのってば 3時過ぎだよ! 僕はね夜中のサッカーには少しうんざりだけど仕方なくお付き合いした。

お姉ちゃま豚まんを食べながら試合を観てんだ。お夜食たくさん頂いて眠ったんだのにね。次には起きてすぐ豚まんなんてね・・・

絶対に食べすぎと思うけどね・・・お姉ちゃまが豚まんを気に入ってるから僕は何も言わない。

lasalledeconcert at 06:08|Permalink

July 05, 2010

僕が見た物貰いの夢

a僕、ブルゴーニュ。

僕はお夢を見た。





お姉ちゃまが奈良へピアノを験しに行ってる間、僕はご本を読んで待ってたよ。"穴取る・フランス" って変テコなお名前のお人のお作さ。難しいご本のほか、僕に読めるお小説だって書いてるもの。

主人公はね、側へ寄り来る小鳥たちは物貰いだって気づくんだよ。さえずり歌う代価にパン屑を欲しがるからね。彼らは良い歌い手だからパンを惜しんではいけないと、求めのままに食べさせてやるんだ。

お姉ちゃまの帰りは遅く、僕はくたびれてご本を広げたきり居眠りをしちまった。其うして お夢を見たんだよ。

                       **

僕のお夢の中、お姉ちゃまは疲れて帰りのバスに乗ってた。ふと窓を眺めれば鹿君がたくさん居た。お姉ちゃまは急にお隣のアサリ君に "あっ鹿見る! 降りよう! " って発表した。

次の瞬間にはもう小銭を握って バスを降りる風にできていた。問答無用だ。ご迷惑だね。アサリ君はおっとりと、はあ降りましょうか・・・とついてきてくれた。

bお夢の中で僕、泣いたんだ。

僕待ってるんだよって泣いた。





鹿君なんかと遊んだりしないよね? 僕に会いに一刻も早く帰ってくれるよね? ってさ。鹿君は物貰いの代価にさえずりもしないのに、お姉ちゃまってば嬉しそうに撫でるお夢なんだ。

                       **

只今のお声で目が覚めた。僕ね、お姉ちゃまに抱っこをされながら一生懸命言った。穴取る・フランスを読んだから、酷いお夢を見たんだよってさ。

お姉ちゃまはたくさん撫でてくれて、僕のためにとんで帰ったと請合ってくれた。鹿君のことはお夢で良かったな。

穴取る・フランス
  :アナトール・フランス(1844年〜1924年仏文学者) 

lasalledeconcert at 06:55|Permalink

June 30, 2010

僕とサッカー

a僕、ブルゴーニュ。

僕眠いんだ・・・




昨日はお姉ちゃま、サッカーを観てたよ。僕はテレビ見てるお姉ちゃまを見てたね。目が合ったらば "なぁに?" って撫でてもらえるからね、ずっと見ておくと得するんだよ。

一生懸命アッピールしたよ。お姉ちゃまこっち向いて、いつもみたいにブルゴーニュ君可愛いって言って、僕こんなに見てるよ、ってね。だのにちっとも僕を見てくんないんだ。

サッカーばっか観てハンカチーフ握ったり 十字を切ったりしてんの。それでもって急にキャーって大っきいお声出したりね、僕のお背中、掴んだりするんだあもの。

愚痴を言っちゃあいけないけど、僕も大変なんだよ。"はーふた犬" って時間が来ると大急ぎでご不浄へついてかなきゃあなんないしね。

サッカーにお付き合いするって大変だよ。今はうんとこさ眠いんだ。昨夜試合が終わってからも泣いてるお姉ちゃまを慰めてたからね。あんまり寝てないんだ。

lasalledeconcert at 07:07|Permalink

June 25, 2010

僕が知ってる恥ずかしい仇名

a僕、ブルゴーニュ。

昔お姉ちゃまには
気の毒な仇名があったんだよ。




通った小学校はね、1300人を超える生徒ちゃんが居たんだよ。
中学校なんか1つの学年に12クラスもあったね。たくさんだね。

だから女の子ちゃんのお友達ってば うんとこさ居た。皆お席におしゃべりに来てくれて、学級委員をしてたよ。けれども男の子君たちはドン退きをしていたんだの・・・。 

お姉ちゃまは男の子君に酷く人気が悪かったんだ。気の毒だね。

男の子君たちがこそこそとつけてた仇名は酷いことだったんだよ。驚いっちまうようなね、其んな仇名があるなんて信じられないほどのね、大層気の毒なお名前を囁かれてたの・・・

bなんたって仇名ってば

"いじょう" だあもの・・・。うへっ





異常なんてね、其んな風なね、其んなにもメチャクチャな仇名をつけられる女の子は居ないんだのにね。気の毒だしね、恥ずかしいね。

お姉ちゃまは男の子君にいじめられていたの? ってのはね、違うんだ。とても違ってるみたいだよ。

男の子君たちはこっそりと小さいお声で "いじょう" って示し合わせるだけなの。面と向かっては誰も言わないんだね・・・。

僕思うの。僕のお姉ちゃまは問題児だったのじゃあないかな・・・
問題が酷すぎて 恥ずかしい仇名がついたのじゃあないかな・・・

c異常って何のこと言ってたか、

はっきりと知らないけど・・・





多分何もかもだったと思うよ・・・。わかってるのはね、異常と言われても一度だって改めようとしなかったろうナってコトだ。

それがどうしました、ってなものさ。欠点のないお人は居ないしね、人間の欠点と美点は背中合わせよ なんて吹っ切れてるに違いないね。ゾラのお小説には そんな風に書かれるしね。

僕は普通がいいけどね・・・諦めなきゃ仕方ないんだ。
また続きを書くよ。お話の続きがあるんだあもの。

lasalledeconcert at 07:30|Permalink

June 18, 2010

嘘苺が盗まれた

a僕、ブルゴーニュ。

嘘苺が盗まれた。




僕のお庭にはね、嘘苺が植わってる。食べると嘘つきになってしまう苺だから、お口に入れちゃあいけないってお姉ちゃまに教わったの。怖いね、怖いね、嘘つきになるだなんてね。

うんとこさ美味しそうな匂いがしても我慢する。何故って赤く熟れて見えるのは 嘘苺の嘘なのよってお姉ちゃま言ったもの。嘘苺を食べるのはナメクジのやつだ。それったから奴らは嘘つきなんだ。

お姉ちゃまは嘘苺が赤くなるとすぐに摘んでる。ナメクジ達が嘘つきになんないように摘んであげるんだって。優しいよね。摘んだ嘘苺が何処へゆくのか 僕は知らない。

b危険な嘘苺、盗まれたの。

茎の先っぽがね、なくなったの。




それでもって嘘苺の側に ニャンコの "ん" が落っこちてた。僕はね、すぐに合点がいったね。はは〜ん、とね。

僕のお庭で子猫を生んだ お母さんニャンコのしわざに違いないよ。僕ねニャンコが嘘つきになんないか心配なの。

嘘苺の栄養は、子猫たちのミルクになるんでしょう?
ってことはさ、子猫たちは苺ミルクを飲むの?

lasalledeconcert at 07:06|Permalink

June 14, 2010

僕が思うシューレア・クリーム

a僕、ブルゴーニュ。

え〜? 僕が難しい解説書かなきゃあなんないの?



お姉ちゃまはシューエクレア・クリームに夢中だ。
違ったかな、シューレア・クリームだっけね?

ランボー好きのホトトギス君だのコクトー好きのヤマシギ君だのと頭を突き合わせちゃあシューレア・クリームのお話してんだ。

それでもってせんから拘ってる幻想小説の定義ってものを川辺のお話で実践する気だ。

**

僕ほんと言えば小さな坊やに会ったことがない。へーちゃんにも会ってない。したらさ、川辺はお夢のお話なの? って問いたくなるよ。

シューレア・クリームの試みは
リンク2 現実から生まれて現実を内包する夢世界の定着 》と、お姉ちゃま書いていた。

bへーちゃんは今いないんだあもの・・・





するとさ、此処んとこが
リンク1 現実から切り取られ独立した虚構世界 》ってことになる。

ほかにも不思議がある。僕ら現実でお人のお噂を聞くことは幾らもあるね。だのに夢ん中で聞いたってなれば お芝居っぽい感じがする。嘘っこだねって思っちまう。ところがさ。へーちゃんのような虚構じゃあなくて人づてに聞くほうは現実だ。

リンク3 別次元の物語は一見歪んで見えますけれど、歪んだ現実をデフォルメしているってことなのね 》ってとおりさ・・・

僕なんとなく、わかったような気分になった。
シューレア・クリームってものがね。

ところで其のクリームを舐めてみたいものだよ。

?僕が思うパリの風
*海原の娘(1)虚構現実
*    (2)幻想の意味
*    (3)普遍性への問い

lasalledeconcert at 07:15|Permalink

June 05, 2010

僕がスーパーで見たこと

a僕、ブルゴーニュ。

僕んちの冷蔵庫だ。




エールウエールの地図がペッタンしてある。D&Dマグネットはね、せんにキャンペーンしてたペプシネックスのオマケだよ。

うんとこさ可愛いからね、お姉ちゃまペプシネックスの商法にまんまと引っ掛かって 一杯ペプシ飲んだ。

特にかわゆいの、バゲット・マグネットなんだ。バゲットってばトートバッグ・マグネットん中に入る仕組みだあもの。是非にとバゲットのオマケ目指してお出掛けしたのは、キャンペーン只中だった。

bバゲットのはね、売り切れてた。

人気だったもの。かわゆいからね。




他のオマケっきり見つかりはしなかったの。がっかりだね・・・
がっかりしたのは僕だけだった。お姉ちゃまはね、がっかりしないんだ。

見てると、スーパーマーケットの奥へゆくの。それでもって倉庫の扉をノックして伺ってるんだ。ペプシネックスの在庫はない? ってね。
わ〜わ〜!

人間ってさ、恥ずかしいの平っちゃらなんだからね・・・。僕たちワンコとは違ってるの。ワンコはね、欲しかったオヤツがなければ諦めてまた来るとかね、あるので我慢するとかね・・・。

ワンコならね、倉庫にお首を突っ込んで バゲットのオマケがないのヨなんてタメ口きいたりしないんだ。人間ってなんて強引なんだろう。恥ずかしいね、恥ずかしいね。

c僕、他人のフリをしようとしたとき

店員さんが段ボールのお箱を開いてくれたよ。



それでもってバゲットのオマケを出してくださったんだ。ご親切だね。

帰り道、僕しみじみ考えた。お姉ちゃまは人間だからワンコと違った方法をするんだってね。人間ってさ・・・やりたい放題するよね・・・

其んな事情でバゲット・マグネットは僕んちの冷蔵庫にペッタンしてあるの。お姉ちゃまは何事もなかった風な涼しいお顔で冷蔵庫を開け閉めしてる。

lasalledeconcert at 07:06|Permalink

May 31, 2010

ペットのばんそう

a僕、ブルゴーニュ。

昨日はフルートソロ会も打ち上げも
楽しかったのだってネ!



リサイタルからお休みがなかったから お姉ちゃまダウンっぽくてね、今日は不精をしたいんだよ。だから僕がブログを書くの。

スーパーマーケットへ行きしなに、お庭のお花をご近所へ届けた。
僕ら、お庭でお花摘んで配るのが好きなんだ。

僕んちの空瓶が ご近所に出回ってる。中身は食べっちまったけどね。お花を挿してお届けしてご近所で引っ掛かる。

次には道端で看護婦さんにお声をかけられ、身体の調子を問われた。僕は消毒の匂いがする看護婦さんお靴をお愛想良くふんふん嗅いだ。

b僕んちはマーケットまで1分っきりかかりゃしないのに、道のりは遠い。

彼ち此ち引っ掛かるんだあもの。



仕方ないんだ。ぼんやり歩いて引っ掛かってみるのは、ピアノ休憩のリラックスタイムだからね。僕つきあって上げなきゃあなんないの。

取って返せばカピバラ・パパに会った。カピバラ君がお船の進水式へ招待してくれたと報告したよ。お姉ちゃまってお船のこととなれば大層興奮して おしゃべりになる。

カピバラ・パパは進水の構造を教えてくれた。盤木を外し、砂盤木が砂を噴出したあとに加圧してトリガーを外して進むとか言ってたっけ。

c僕はカピバラ・パパのお指をお愛想良くしゃぶった。

そうして潜水艦の進水も是非に呼んであげてねとお願いした。


1分以内のマーケットに15分もかけて着いた。入り口でまたご近所さんとおしゃべりしてる。"6月12日はペットのばんそうするのよ" ってね。

ペットの伴走! ペットの伴走だって!
6月12日、僕ワンコ・マラソンに出してもらえるに違いないね。
それでもってお姉ちゃまが伴走してくれるんだと思うね。

*注 
 ペット=トランペットの伴奏を致します。

lasalledeconcert at 07:10|Permalink

May 21, 2010

僕のお庭の子猫

a僕、ブルゴーニュ。

お庭に蔓薔薇が咲いた。
僕は相談事をもち掛けた。



薔薇を摘んでるお姉ちゃまのスカート、前足でカリカリした。お姉ちゃまは振り返って首傾げたよ。ブルゴーニュ君お口に何くわえてるの? ってさ。

僕は相談事の種を お姉ちゃまの手の平にそっと置いた。お姉ちゃまは気の毒に酷い近眼だからね、お顔を近づけた。それでもって片方の手の白薔薇をポットリ落としちまったの。

dえ・・・ブルゴーニュ、何これ?

目を点にして問われたから、事情を話したよ。



2日前の夜、僕たちのお庭で子猫が生まれたんだよってね。植え替え前の土を休ませておく樽の上だよって教えてあげた。

今朝はお母さんニャンコが来ないからお腹空かせてんだもの。だから僕、連れてきたの。お姉ちゃまが代わりにご飯をあげてねって お願いしたの。

後のことになるけどさ、みんなに厳しく言われちゃったの。お庭にニャンコが来てるのに、ブルゴーニュは黙って見てたのかしら、とかね。責めるような目をされっちまった。

c僕見てただけじゃないよ。ちゃんと応援したもの。元気な子猫を生んでねってさ。




子猫を舐めながら、樽の上にあと2匹生まれてるから連れてこようか? って聞いてみた。お姉ちゃまは頭を抱えた。

目も開いてない子は母乳じゃなくちゃダメなんだって。そこでお母さんニャンコに戻ってきてもらうことにしたんだよ。他にどうしようもないもの。

樽の上から落ちないように、ガーゼを敷いた小さいバスケットに子猫を入れた。それでもってお母さんニャンコのご飯も置いて待った。

bお母さんニャンコね、戻ってきたよ。

用意したご飯食べて、子猫たちを連れてった。



子猫に僕の匂いがついたから 慌てて場所を変えたみたいだ。僕ちょっぴり寂しいんだ。子猫、かわゆかったよ。うんとこさ小さかったよ。

lasalledeconcert at 07:02|Permalink

May 18, 2010

次郎どん

a僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまは1つ優しいことを言い、1つ非道を言った。



良い書き出しと思うね。僕ブログのお手本にしてる文章があるの。次郎どんが書いた "エゴイスト・ジャック" ってご本に憧れてるんだよ。

        次郎どん:
          ジャン・ジロドゥ(仏1882年〜1944年)
          アルチュールランボーとともに第一次大戦前の
          新フランス評論メンバー。

《貯金箱のなかへはいってゆくように、サン・シュルピスの教会の塔のなかに沈んでゆく》お月様が出てきたり、

《お互いに無分別にならないことさ。夜は毎晩やってくるよ》と夜鳴きうぐいすに言ったりする。素敵だ。僕も此んな風に書けたらなって思う。

お月様はサン・シュルピスに沈んだり、消防署に沈んだり、時にはマーケットに沈んだりするとわかったし、夜が毎晩やってきて朝も毎朝やってくると確かめたよ。

bお月様が沈む場所を変えるように、

お姉ちゃまも優しいことを言ったり非道を言ったりする。



お花にはひどく優しい。花瓶の薔薇を咲かせようと明るい場所に移してまわっていたけど 蕾は開かなかったんだ。悲しそうにごめんねって謝った。私のせいだわってね。

蕾が嬉しくて、はやばや摘んでしまったから開くことができなかったのねって悲しみながら、指先で花びらを開いてやろうとした。けれど事切れた蕾は目を硬く閉じたままだった。気の毒だね、気の毒だね。

c薔薇蕾の次には、告白をしてきた男の子君と口をきいたよ。





ゲーテのほうが君より随分とお利口ね、とさ。まるでハンカチ落としましたよって風な ついでのご返事さ。男の子君はポカンとした。気の毒だね。

ゲーテなら此うと言ったのだって。
"僕は君を愛している。しかしそれが君にとって何の関係があろうか"
違いないね。やっぱりゲーテはお利口だね。

お利口な具合にゆかなかったお人の前を、とんと興味ない調子で去っちまった。気の毒だね、気の毒だね。

お姉ちゃまの言い様に注意をしたかったけど諦めた。次郎どんのお小説風に言えば、開かぬ薔薇の蕾も 沈む場所を決めたお月様も お姉ちゃまもなかなか僕の考え通りに動いてはくれないからね。

lasalledeconcert at 06:43|Permalink

May 12, 2010

僕のリル・リル・ロ幻想

d僕、ブルゴーニュ。

お庭で紫陽花チボリが咲いた。
リル・リル・ロ♪



リル・リル・ロって中世歌謡のルフランだってね。ピエール・ド・ロンサールってお人が中世のお歌を "ひばりへのオード" で真似っこしたって。僕も真似っこして歌う。リル・リル・ロ♪

お姉ちゃまはピアノに煮詰まって 僕をお散歩に誘った。選曲が大変らしいよ。公園で考えると良いアイディアが浮かびそうだからね。

お姉ちゃまは難しいお顔して選曲を考えながら歩き、僕はリル・リル・ロと歩いた。

ロシア曲を案じ考えようと出かけたんだのに、公園へ着くころに リストもお顔を出しちまった。お姉ちゃまは益々混乱した。終にはヤケになってシューベルトも考えに取り込んじまった。

僕は心配んなったの。お姉ちゃまの頭は、考えで風船のように膨らんで大きくなってしまうのじゃあないかって。想像をして怖くなったよ・・・

ロシアの作曲家がお姉ちゃまの頭ん中で押しっくらをする隙に、リストがこっそり自分の居場所を膨らませちまったら どうしようとね。

b心配してるとサーブ君に会ったよ。






急いで事情を話したけれどサーブ君、風船になるのは少しも怖くなくて とても楽しいと言った。

ワンコのお腹が膨らんで子犬が生まれるのを見たから、お姉ちゃまも頭が膨らめば 子犬が出てくるかもしれないって言った。

子犬! リル・リル・ロ♪ と生まれる子犬!
僕、子犬の想像で一杯になった。頭が膨らむっくらいね。それでもって また心配になったから尋ねたの。

a"ねえサーブ君、僕の頭も風船みたいになってる?"

サーブ君はじっと見て "ちょっとだけ膨らんでるみたい。" と言った。

lasalledeconcert at 07:06|Permalink

May 09, 2010

思い違い(2)お手

a僕、ブルゴーニュ。

お友達から引きなく問われっちまうの。コイビートの人とどうなってるの? ってさ。


僕だって知りたいんだ。二人を見てると 頭がくちゃくちゃになっちまうんだあもの・・・。お姉ちゃまはアップルパイを食べてたよ。それでもって中身のお林檎が少ないわと文句を言った。

僕思い切って聞いたんだ。お姉ちゃま、新しいお電話番号をコイビートの人にお知らせしないままに どれほど時が過ぎたと思ってるの? ってね。

びっくりだね、びっくりだね。なんたって固定電話の専用番号を変えっちまったの。

お姉ちゃまは疲れたからしばらく此のままで良いワと答えた。疲れただって? お付き合いが円滑でなく疲れるならわかるよ。けれども未だお手もできていないんだのに、何に疲れるのさ?

お姉ちゃまはアップルパイをすっかりと平らげて、お皿のお粉までみみっちく掻き集めながら、だからよ と言った。

bせんに、此んなことがあったんだ・・・。





何十回目かに今日こそお手をするワと宣言をしてお出掛けしてった日のことさ。案の定コイビートの人とお姉ちゃまは、何十回目かの失敗をした。お手の失敗さ。

こう失敗を繰り返されれば、僕だってハラハラ待つのに厭きてくる。どうせまた駄目だと お耳の後ろなど掻きながら欠伸をしておくに限るね。

ところがお姉ちゃま頑張ったの。別れ際コイビートの人がちょっとしたご用事で両手に物を持った瞬間に、頑張ったのだって。コイビートの人の手の甲に一瞬触ってばいばいを言ったと報告してた。

理由がフルってる。"両手が塞がってれば、触っても振り払われないと思ったから・・・" とね。

いやいやいや両手が空いていたって振り払ったりなさらないだろうにね、お姉ちゃまは怖がってるんだ。思い違いをしてるんだよ、振り払われるかも・・・ってさ。お馬鹿を言っちゃいけないね。

それっからどうなったの? と問われてお答えした。

c-- どうもないわ。じゃあねって言い置いて逃げてきちゃったから・・・





いやいやいやいや・・・二人ともいい加減にするがいいね。皆はあきれ返り、お姉ちゃまは何年と頑張ってやっと此んなふうだなんて疲れちゃったと意気消沈した。僕はお耳の後ろを掻いて息をついた。

僕わかんないの。どうして二人はお手ができないんだろうってね・・・。明治時代だって此れほどじゃあなかったと思うよ。

戻ってきたお姉ちゃまは、お手が上手くゆかないことに疲れてた。お手が上手くゆかない程に ドキドキすることに疲れたんだ。しばらくお話したくないって呟いた。考え直すとね。

コイビートの人の前で固まってばっかの自分にも疲れたワってね。それでもってお電話かからないかしらと考えず心静かに居たいってさ・・・。そんなふうに急に専用番号を変更しちまった。めちゃくちゃだっ。

僕には益々わからない。番号まで変えっちまうことないと思うんだのにね。余程のこと上手くゆかないと踏んだのかなあ・・・。

"桜ちゃんが手に触れて逃げてって、あの方なんにも仰らなかったの? "
お姉ちゃまはたくさんの質問にも疲れながら、ぼんやりお答えした。

-- 10m近く逃げ離れたあとに、うしろで "ありがとう" って仰ったワ・・・

あ〜あ〜あ〜・・・僕ねなんだか泣きそうになって、気の毒だね、気の毒だねって言った。コイビートの人もお姉ちゃまも気の毒だ。なんだかわかんないけど、とても気の毒な感じがするんだ・・・

lasalledeconcert at 06:48|Permalink

May 06, 2010

僕が舞台裏で見たこと

a僕、ブルゴーニュ。

やっとブログを書かせてもらえた。




コンサート前後は駄目なんだって。アクセスがたくさんになるからね。
お初にブログをご覧になった方々が いきなりに僕の文に出会ったらば困っちゃうでしょうってさ。

僕は別に困んないけどね。人間の事情ってものがあるんだね。

お姉ちゃまってば またサラリと流してるけど、リハーサルには色んなことがあった。本番はお澄まししたって リハーサルじゃあ素だあもの・・・。

素晴らしく大きな胡蝶蘭が ふたぁつも届いてるのを見たらば "きゃ〜もったいない・・・" と呟いた。凄すぎるお花が来ると、もったいないお化けが出ちまうんだ。

お里が知れてしまうよと注意したけれど貧乏性だからね、恥ずかしいんだ。焼肉が何回分食べられるかしら・・・なんて思ったに違いないね。

b次には舞台板の隙間に踵が挟まって 動けなくなっちまった。

お靴脱いで 床から踵を引っこ抜いてもらってんの・・・。


本番は挟まらないように歩いたね。踵ばかりに気を取られたらば、最後のお辞儀で裾踏んでズルッとなってんの・・・。あ〜あ〜・・・

                      **

終わると楽屋には、僕へもプレゼントが届いたんだよ。シドニーから来た おとっときだ。ボールを遠くに飛ばす仕組みで 長さ64cmもあった。

64cmをシドニーで見つけてすぐ僕に上げようって思ってくれたの。それでもって64cmを飛行機に乗っけて運んでくれた。

次には64cmをロープウェイに乗っけてハーブ園まで持ってきてくれたんだ。僕はね、玩具より 其んなにまでしてくれた気持ちに感激しちゃったよ。

僕としては此れだってコンサートの感動のうちだ。

c今日お姉ちゃまは、牛君とデュオの打ち合わせにお出掛けだよ。

デュオ・ババールはどんな曲になるのカナ。

lasalledeconcert at 06:55|Permalink

April 25, 2010

予防注射とお饅頭

c僕、ブルゴーニュ。

毎年のこと4月は予防注射があった。



聞くところによると老犬病って病気の予防だってね。年を取らない予防注射と思うね。

動物病院の側へ行くとお腹がピーになる。後ろ足もくじけちまう。前足はお姉ちゃまにしがみつく。それでもってお腹ピーだ。此れはもう書いたっけね。

お姉ちゃまは、この子また此んなで御免なさいねと謝った。僕はくじけて中へ入れないからって、特別にお医者様が病院のお庭へ出てきなさってお注射する。

其んなにまでして お注射してくれなくていいよと遠慮したんだのにね。お姉ちゃまにしがみついて目を閉じてると お背中がチクッてなる。

bチクッが終わっても しがみついて甘えてみた。

抱っこでおうちに帰る? ってね。



此んな重い子を抱っこできないでしょうって言われっちまった。うへっ

抱っこのためかは知らないけれど、僕またダイエットさせられることになったの。お肉がちょっぴり増えたからとね。お医者様は何も仰せじゃあなかったのに、お姉ちゃまが決め込んじまったんだ。

ダイエット! 一等嫌いな事だよ。
もう一つの一等嫌いな事はお注射だね。
一等嫌いがふたぁつあると、2番目に嫌いって計算にはなんないんだ。

ダイエットでひもじい思いをしている日、テーブルの真ん中にお饅頭のお箱がやってきたんだよ。お姉ちゃまが大好きな、佐賀の伊万里焼饅頭ってやつさ。バニラみたいな甘い匂いがして胡桃が乗っかってね・・・

お姉ちゃまときたら、一度に5つも食べっちまうのだからね。僕は側でおヨダばかりを飲みこんだ。

a僕とお姉ちゃまは一緒に眠った。

だのにお腹の虫ってやつは 一晩中でも眠んないんだ。



お姉ちゃまのお腹の虫は、お饅頭5つに満足してた。僕のお腹の虫はとても気の毒だって思った。

音を立てないよう、そうっとベッドを降りた。気の毒なお腹の虫を夜のお散歩に連れてってやろうと決めたの。主にはダイニングルームへね・・・まぁただのお散歩さ。

ところがただのお散歩を呼び止められた。お饅頭にね。
おやおやブルゴーニュさん何処へお行きで? と言うものだから、僕は仕方なく話をしてやろうと お口を近づけた。

なあに、お散歩におやつは付き物だからね。其ういった付き物も お腹の虫にあげなきゃあなんないと お饅頭は言ったんだ。

d春の夜の夢のあと、

僕とお姉ちゃまは一緒に目覚めた。




目覚めればお腹の虫はもう見当たらなかったから、変テコな夢だったなあと思った。それでもって普段の通り朝のご不浄へと行ったよ。

普段にご不浄でするように、"ん" とやってから 振り返った。振り返るのも普段の通りさ。

すると "ん" の中にお饅頭の包紙があった。
すぐにお姉ちゃまに見っかった。

もちろんのこと、再びにダイエットさせられることになった。
春の夜に変テコな夢を見ないように 気をつけようって思う。

lasalledeconcert at 06:26|Permalink

April 10, 2010

ブルゴーニュ漫画(1)自己紹介

e僕、ブルゴーニュ。

僕もピアノ弾いていい? って
お願いしてる僕。



僕の漫画、見せてあげる。僕とお姉ちゃまがパリで2人暮らしをするときに描いたんだ。大家さんやアパルトマンの人たちに 僕を紹介しなきゃあなんないからね。

アパルトマンには幾世帯もあってワンコもいっぱい居たの。僕のお名前憶えてもらうために配ったんだ。1枚っきりだったのにね、続きを描いてといわれてシリーズになったのさ。

僕もお姉ちゃまもシリーズが好きだからね。それでもってアパルトマンの人たちもブルゴーニュ・シリーズが好きだったんだよ。今日は第1回のを載せようね。

aB.
僕、"私の小さいブルゴーニュ君" っていうの。
よろしくね♪



J.
何それ・・・其んなの名前じゃないワ。

bB.
お名前だよ! 何故ってお姉ちゃまは僕のこと 此うと呼ぶもの。
そうに違いないよ! だってお姉ちゃまが・・・


M.
なんじゃ、あの変なのは?

J.
さあ・・・

cM.
お姉ちゃまって誰だ?
彼女もラブラドールかい?




B.
違うよ、お姉ちゃまはラブラドールじゃないよ。
ピアニストだよ。

dB.
僕お姉ちゃま大好きなの♪





M.
はあ? 何言ってるんだ?!

J.
ああいうのは、そっとしておきましょうよ・・・

lasalledeconcert at 06:18|Permalink

April 02, 2010

僕がロブジェ・キ・ペピで見たこと

a僕、ブルゴーニュ。

あの日お姉ちゃまは
とても体調が悪かったの。



前夜など気持ち悪さで1時間半っきり眠れなかったのだもの。朝早くにはお仕事のお約束があったから10分もかかって頭を起こしていたよ。気の毒だね。

加減が悪いのにお楽しみをしたから、うっかりさんになったみたいだよ。

お仕事のお話あとにはどうしてもロブジェ・キ・ペピさんへ行きたいと言ってね。あっち行くお店だ。訛って "あんち行く" って間違ってるお人が居るけれど、あっち行くが正しいと思うね。

b昨日さらりと書いてる風とは

まるで違ってた。




お姉ちゃま真っ直ぐ楽譜の前へ行ってしゃがんだね。裾が地についたままに熟読を始めた。あ〜あ〜・・・

僕ね、僕は知ってるけど、こういった外国の古楽譜は飾ったりするものさ。とっても綺麗なのだからね。お姉ちゃまのように、目をお茶碗にして音符を探ってみるものじゃあないよ。

僕は注意をしたかったけどお構いなしで、セレナードをリサイタルに入れましょうと決めた。そうしてお店の壁を向いて夢想に耽った。あ〜あ〜曲順序などを考えてるんだ。

鼻っから奇異なお客さんだったに違いないんだ。

cお品を買い上げてから

ワンピースを見つけたよ。




僕なんかは白いワンピースばかり たんまりあっても仕方ないと思うけどね・・・。お姉ちゃまが気に入ってるから何も言わない。試着をしてバッグを開いた。それでもって目がテンになったね。

なにしろお財布ったら入っていなかったんだ。円筒の形したバッグは、お財布も入らぬほどに小さくてね。バッグのポッケに千円札を幾枚か入れてただけさ。

お姉ちゃまはね、円筒をパッカリ2つに開いて "ネ?" ってみせた。店員さんは感心をしなさった。他にしようがなかったのさ・・・。なにしろ中には携帯とミニ小銭入れっきりなかったんだからね。

お姉ちゃま、どうしましょってぼんやりしちまったの。僕のほうが言いたいね! 僕のお姉ちゃまってば空っぽバッグを人様に開き見せちゃってさ。どうしましょだ。恥ずかしいね、恥ずかしいね。

a其のとき もっと恥ずかしいことが起きたんだ。





開いたバッグの中、携帯が光ったの。コイビートの人のメールだね。お財布なくて困ってたお姉ちゃま、もっと動揺した。"あら・・・ワンピースをどうするか よくわからなくなっちゃった・・・" と言った。

そうして促され、うっかりと大変に恥ずかしい発表をしてしまった。
"片思いでもう駄目かしらって諦めかけてた男の子君からメールが来たのよ。今ね、なんにも考えられなくなっちゃった・・・"

いやいやいや、お姉ちゃましっかりしてよ! 空っぽバッグは開けっ放し、ワンピースはお金が足りないというのに 片思いの発表して茫然としてる場合じゃあないからね。店員さんだって茫然としなさるんだからね。

恥ずかしいね、恥ずかしいね。
素敵なお店に変テコなお客さんが入ってってごめんね。

お取り置きしていただいたワンピ、僕引き取りにゆくよ。

lasalledeconcert at 07:08|Permalink
Cours
ピアノレッスンのご希望
聴音、音楽史など
ご相談に応じます

ご紹介者様が
いらっしゃらない場合は
お教室専用アドレス

le_cours88@yahoo.co.jp

までお問い合わせくださいネ ♪
Album
メインサイトパリの風
ページです

ブログ写真のアルバムや
バックナンバーなども
どうぞご覧になって下さいね
Nouvelle
=====================


**3月5日(日)**
11h〜13h 

《クラブ・プーランク》

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**4月15日(土)
13h〜14h45

《パリの風 bis》
公開ライブリハーサル

にしむら珈琲 御影店
3Fフレンドサロン


=====================


**5月3日(祝)
14h〜15h45

《パリの風 コンサート》

神戸芸術センター
シューマンホール
Caractere
***ブログに登場したお友達***

女の子ちゃんのお友達

=タピオカちゃん=
水色の瞳の親友
離れてる今はメル友

=フラミンゴちゃん=
東洋が大好きな
フォトグラファーちゃん

=ママン手袋=
フランスでのママン

=マルシェ籠ちゃん=
昔ホームステイをした
大家族のお家の主婦様。
今はメル友

=マダム・ビスコッティ=
教会のお友達
明るくしっかりした
お年上の主婦様

=ナイチンゲールちゃん=
うんと近くに住む
綺麗な声の親友

=レモンカナリアちゃん=
お花が大好きな
ご近所のお友達。
ほっそりした姿もお声も
カナリアのよう

=タマゴカナリアちゃん=
レモンカナリアちゃんの卵。
つるつるピンクのホッペの
カナリアお嬢様

=ポニーテールちゃん=
中学校の同級生
登校の友

=マダム・ノベルティー=
美人でおもてなし上手な
ノベルティー夫人

=雀ちゃん=
ウズラちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=ウズラちゃん=
雀ちゃんとコンビの
音楽鑑賞のお仲間

=青い空ちゃん=
フルートが大好きな
おとなしやかな美人さん

=ぱんだの里ちゃん=
ほわんと優しい空気の
色白パンダちゃん

=赤嘴クイナちゃん=
フルート大好きな
クリスチャン友ちゃん

=シジュウカラちゃん=
お菓子が大好きな
フルートのお仲間

=ホンドフクロウちゃん=
夫の同級生。
ふんわり笑顔の声楽家ちゃん

=オカメインコちゃん=
アカンパニストちゃん

=カケスちゃん=
クリエーターさん

=十姉妹ちゃん=
クールに見えて実は優しい
大好きなお姉様

=アマリリスちゃん=
グラマラス美人の
キーボーディストちゃん

=黒アゲハちゃん=
クラブママ風美人の
歌のお姉様

=キタイタダキちゃん=
音楽マネジメントの卵ちゃん
ピアノも弾いて歌も歌います

=プレーリードッグちゃん=
優しくて可愛い
ご近所のお友達

=シロツメ草ちゃん=
ファゴット奏者の
タマゴちゃん

=河原鳩ちゃん=
生活密着型で
現実的な中型の鳩ちゃん
実は照れ屋さん

=テッセルモルモットちゃん=
昔はお下げ、今はママになった
声楽家ちゃん

=コゲラちゃん=
母と共通の古くからのお友達

=千鳥ちゃん=
コンサート予行の鑑賞者

=グレーうさぎちゃん=
美人の布作家さん

=大春車菊ちゃん=
大きな声で笑う
大らかで楽しいお友達

=カモノハシちゃん=
絵が上手で茶色い目をした
中学のクラスメイト

=ペトルーシュカちゃん=
沢山の時間を過ごした
同窓のお仲間
桐朋ガムランクラブでも一緒

=シオマネキちゃん=
片方の鋏が大きいシオマネキ
のように、長い髪を
片側で結んでるお姉様

=水くらげちゃん=
ひっそり薄茶色のオーラ
シンプル仕様の
元クラスメイト

=パルファンちゃん=
化学系キャリアウーマンちゃん

=ぽっぽちゃん=
小中学校の同級生
下校の友

*****

男の子くんのお友達

=おじいちゃま=
仲良しのドクター
86歳の長老様

=アサリ君=
おっとりふわふわした
秀才君

=カピバラ君=
たくさん一緒に遊んだ
幼馴染君

=カピバラ・パパ=
カピバラ君のパパ

=ダチョウ君=
サロン主の翻訳家君

=ネコヤナギ君=
粗暴で偏屈な外側
植物にも優しい内側
26年間のお友達

=ジンライム君=
自然派の学芸員君

=ヤマシギ君=
切れ者の研究員君

=ノベルティー君=
教養深い趣味人の
企業代表君

=ゆりかもめ君=
ピアノ好きの陽気なお友達

=サメビタキ先輩=
ぱんだの里ちゃんの先輩

=ハクセキレイ君=
ぱんだの里ちゃんの同級生

=ツバメ君=
姿勢の良い立ち姿が
ツバメ風のお友達

=カタツムリ君=
何どきもテンションが
変わらないお友達

=シロハラインコ君=
おおらかな余裕で
ムードメーカーになれる
バランスの取れたお友達

=ブルターニュ君=
京都の愛らしい学者君

=イクラ先生=
小学校時代の担任
今も仲良し

=ゲンゴロウ先生=
小学校時代の主任
イクラ先生の元同僚

=カカシ君=
謎の譜めくりすと君

=ぴょんきち君=
大きな身体のプログラマー君

=ヴィブラート君=
哲学好きのお友達
最近彼女ができたばかり

=チャイコフスキー先生=
音楽評論のお友達

=矢車草君=
コンサートマネージ君

=チャボ君=
ピアノ技師君

=Mr.B=
お世話になってる
Steinwayの調律師さん

=テントウムシ君=
沢山学ばせてもらってる
信頼する友人

=ピラルクー君=
大水槽で古代魚を飼う
スタジオ経営者君

=藍綬君=
藍綬褒章を持つ
最長老84歳のお友達

=ぶち犬君=
昔の恋人で学者君


***実名登場のお友達***

=フランス鴨君=
ダチョウ君のお兄様
哲学者ミシェル・ジャメ氏

=岡村哲伸氏=
モデルをつとめた
彫刻家さん

=LICAちゃま=
桐朋時代のお仲間
カリフォルニアのピアニスト
LICA HANDAちゃん

=セニョール・ウナミゴ=
ギタリスト
増井一友さん

=故黒木義典教授=
仏語学者
大阪外大名誉教授


***室内楽演奏のお友達***

=蝶番君=
大阪チェンバー
片寄伸也さん
  *ファゴット

=ロップイヤーうさぎちゃん=
浅野毬莉ちゃん
  *フルート

=シジミちゃん=
神戸フィル
麻生多恵子ちゃん
  *クラリネット

=ミスターメジロ=
大阪チェンバー
滝本博之さん
  *ファゴット

=ズワイガニ姫=
アンサンブルカプリス主催
国塚貴美さん
  *マリンバ

=カワウソちゃん=
崎元蘭奈ちゃん
  *チェロ

=牛君=
宝塚歌劇オーケストラ
渡邊悦郎さん
  *ファゴット


***ブルゴーニュ君のお友達***

=パーシモンちゃん=
ナイチンゲールちゃんのワンコ

=ムーちゃん=
お散歩で会う白いワンコ
Categorie