モーツァルト:交響曲第40番&第41番
マゼール(ロリン)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2003-12-17

You Tubeにあった映像。マゼールが2013年4月5日にオーケストラ・シンフォニカ・デ・ガリシアを振った時のもの。カラヤン亡き後、BPhシェフ不選出事件が一生ついて回ったマゼール。意外とモーツァルトの録音は少ない。若い頃ベルリン放送響と入れた40,41番、弾き振りのヴァイオリン協奏曲3&5番、レクイエム、パリオペラ座映像付きドン・ジョヴァンニくらい。

オーケストラ・シンフォニカ・デ・ガリシアは、1992年に設立された、スペイン、アコルーニャを拠点とするオーケストラ。ここでもマゼール節は健在で、さあ音楽が走り出すぞ!って所で必ず重心を低くするので、堂々とした感じは出るが、音楽が前に進んでいかない。この辺の腰の重さがマゼールの好悪の分かれるところだろう。

第2楽章ではロマンチックな表現で悲壮感を十分に発揮しているので、腰の重さが気にならず素直に聴いていられる。

第4楽章でも腰が重い表現かと思っていたが、気になる程ではなく、ここでは腰の重さが程よく昇華され、堂々とした中に熱狂的に盛り上がる所も見せ、白熱した演奏になっていた。