ロナン・オーラ(Ronan O'Hora, 1964年 - )は、イギリスのピアニスト。マンチェスターに生まれ、同地の王立北部音楽大学でリシャルト・バクストに学ぶ。ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、BBC交響楽団等と協演。

ヨーロッパをはじめ米国、カナダ、オーストラリア、南アフリカ等で活動する。EMI、ヴァージン・レコード、Tring等のレーベルで30以上の音源を録音しているが、特にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の多くの自主制作盤が日本では有名である。派手さはないが、繊細で技巧に富む演奏が特徴。現在は王立北部音楽大学、チータム音楽学校、ギルドホール音楽演劇学校の教授をつとめる。

1788年6月26日ウィーンで作曲。交響曲第39番と同日付で作品目録に記載されている。「初心者のための小ピアノ・ソナタ」と記されていることから、モーツァルトの弟子の誰かの教材用に書かれたものと考えられている。

題名の通り平明な音楽で、劇的な要素はまったく見られない。聞き流してしまうとあっという間に終わってしまいそうだが、この曲をしみじみと情感をもって演奏するのは並大抵のことではない気がする。ちょっとでも「カッコよく決めてやろう」 とか思ったら台無しになりそう。まあ、そんな大それたことを考えるピアニストもいないだろうけど。ロナン・オーラの演奏も平明でそよ風のように過ぎていく。

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