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『魔法騎士レイアース』や『らんま1/2』のリメイクが発表されたとき、X(旧:Twitter)は大いに沸き立ちました。ともに根強いファンを多く持つ作品であり、放送当時は多くの男女が夢中になっていたものです。また、同じく再アニメ化が発表された『剣勇伝説YAIBA』は、あの『名探偵コナン』をヒットさせた青山剛昌先生の作品(原作名:YAIBA)です。1993年から放送された旧作では、主人公の鉄刃(くろがね やいば)の声優を「江戸川コナン」と同じ高山みなみさんが担当しています。
高山さんは『レイアース』では魔法騎士たちに襲い掛かる第2の刺客「アスコット」役として、『らんま1/2』では「天道なびき」として出演しており、思わぬところで作品同士をつなげるキーとなっているようです。リメイク版でも、高山さんの活躍を見たいと考えている方は多いことでしょう。
それにしても、なぜ約30年前のアニメのリメイクが続いているのでしょうか。
第一の理由としては、かつてファンだった人たちを視聴者として取り込めるためです。特に当時アニメを観ていた方は、いま30代から50代くらいの年齢で、人口ボリュームがいまの若い世代と比べると非常に多くなっています。購買力も高く、グッズやイベントチケットの売り上げも新規オリジナル作品と比較すると、安定感が出る傾向もあるためです。
第二に、企画が通りやすい面があるためです。いま社会の最前線で決定権を持つ人にとっても、小さい頃に見た作品は親しみがあります。自分で企画して進めていこうという人もいれば、持ち込まれた企画を見て「ああこの作品か、小さい頃に見ていたよ! これやろうか!」と乗り気になる人もいるでしょう。ノスタルジーを感じながら大きな利益を生むことは、社会的な成功を狙いつつ、自分の心も満足させる理想的な行動ともいえるのです。
第三の理由としては、多くの人が知る共通の単語は、SNSでのバズリを狙いやすいためです。『レイアース』のリメイクが発表された直後、なぜか同時代のヒット作である『スレイヤーズ』がトレンド入りし、挿絵やコミカライズを手掛けたあらいずみるい先生が反応する一幕もありました。
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