【注意】
この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません。また妄想成分が多大に含まれていますので、閲覧にはじゅうぶんご注意ください。

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 初恋の相手はアイドル――。

 それは宗義(むねよし)にとって、目を背けたい現実だった。決して叶うことのない恋。届かない相手に恋をするのがどれだけ苦しいことか。宗義は今、それを身をもって経験していた。

 高校で、クラスメイトの女子を見ても、なにも感じない。そんなクラスメイトと話すのは無料(タダ)。四六時中顔をあわせていてもお金は発生しない。

 心の底から好きなアイドルは違う。たった5秒に1,000円。しかも何ヶ月かに一度しか会う機会はなく、ライバルたちが山ほどいる。壁は高いほど燃える、という言葉があるが、それにしてもアイドルとの恋愛など、富士山よりも高い壁に感じてしまう。

 それでも、諦められない。諦めようと思って諦められるほど、人の感情は単純ではない。

 宗義は今、何度も訪れた握手会の会場に訪れていた。目指すは初恋のアイドル、伊藤寧々のレーン。

 荷物を預け、握手券をスタッフに渡す。進んだ先に、いつ見てもまぶしい、伊藤寧々の姿がある。150cmにも満たない身長なのに、自分よりも大きく感じるのは、芸能人特有のオーラのせいか。

「こんにちは」

 笑顔で両手を差し出す彼女の手を握る。

「いつもありがとう、宗義くん」
「こんにちは。今回はがんばってみました」
「うん、嬉しいよ。でもムリしちゃだめだからね」
「あ、あの……」
「ん?」
「なんだか時間があると、逆に何話していいか……いろいろ考えてきたんですが、吹っ飛びました……」
「普通にしてくれればいいんだよ?」
「むむむむむむむりです、そんなの」
「あはは、噛みすぎだよ。緊張しないで、はじめて会うんじゃないんだから」
「でも、やっぱり緊張するんです」
「それじゃ、はい」
「え……?」
「ちょっと強く握ってみた。どう?」
「う、嬉しいです」
「ありがとう。わたしね、あんまり釣りって得意じゃないから、こんなことしかできないけど」
「じゅうぶんです、そんな寧々さんが好きですから」
「ほんとに?」
「ほんとです、じゃなかったらこんなに何回もこないです。寧々さんが一番ですよ」
「でも、さっき万理華のところ行ってたでしょ?」
「いや、あれは、寧々さんがおすすめだって言ってくれたからで、決して浮気なんかじゃ――」
「ごめんね、分かってるよ。それで、どうだった万理華?」
「すごくかわいかったです」
「でしょー。かわいいよね、万理華」
「でも寧々さんのほうがかわいいですよ」
「いやいや、万理華のほうが」
「それはないです」
「うわ、言いきったね」
「それだけは譲れないです。寧々さんが乃木坂で一番です」
「お世辞でしょー。そんなことないもん。わたしぜんぜんアイドルらしくないし」
「そんなことないですよ。ほんとのほんとに、乃木坂で一番が寧々さんだと思います。僕は寧々さんがいるから、乃木坂を好きになったんです。僕にとって乃木坂は寧々さんなんです」
「うん」

「お時間です」

「それじゃ、ま――」
「あのね」
「――?」
「万理華のことも見てあげて。すごく良い子だから。あと、みんなのことも。それと本当に、ありがとう」











 ――急に用事ができた。また今度にしてくれ。

 もっと早くに言えよ、メールを確認した宗義はつぶやきながら、携帯電話をポケットにしまう10分前はあまりに急過ぎる。午後の予定がぽっかりと空いてしまった。しかも、もう待ち合わせ場所に到着している。

 宗義は人の群れを見ながら少し考え、結局帰ることにした。無駄にお金を使う必要はない。

 いつも遊び場にしている駅と数駅しか離れていない場所だが、まるで違う世界のように感じる。知らない町並みは、宗義の気持ちを少しだけ高揚させた。しかし次の瞬間、その気分が一気に冷める。商店街に流れるメロディー。それは乃木坂46の曲だった。

 宗義は、顔を伏せると、逃げるようにその場から足早に移動する。それでも、商店街中に流れる音楽から、そう簡単に逃れられない。しかも、これは宗義にとって一番、嫌な曲だった。胸の底に沈めた、忘れたい記憶が、その曲の響きによって、強制的に表面に上がってくる。

 もう、忘れさせてくれよ……っ!

 出した言葉は、雑踏の中へと消えていく。浮かび上がった記憶は、脳裏に、決して思い出したくない顔を映し出す。宗義は我慢できなくなり、逃げるように雑貨店に逃げ込む。そこでは違う音楽がかかっており、やっと忌まわしい音楽から開放されることができた。

 宗義は、胸に手をあて、動悸をおさえながら、こじんまりとした店内を眺める。客が数名、女の子しかいない店内は、明らかに自分には不釣合いだった。とはいえ、すぐきびすを返すのもばつが悪い。適当に店内を物色してから出ようと、奥へと進む。

 しかし、やはり居心地が悪い。堂々としていればいいのだが、気の弱い宗義は、男が自分ひとりという現実に耐えられなかった。小さなカゴに入ったアクセサリーをそれとなく手にとり、すぐに戻す。

 だめだ、もう出よう。曲ももう終わっているだろう。

 振り返り、出口に向かう。ちょうどそのとき、この店に入ってきた女性客がいた。その客と目があう。

 宗義の足が止まる。その客も、宗義を見たまま動かない。ふたりの時間がこのとき、確かに止まる。

 あ……あの……。

 言葉が口に出せない。いつも何気なく、言葉を声にしているが、そのやりかたが分からない。宗義は、声を出せないまま、口をぱくぱくと動かす。

 ふたりの静寂を破ったのは、彼女のほうだった。

「宗義……くん?」

 女性客――伊藤寧々が、驚いたように言う。

 宗義は頷く。頭では、今、見つめあっていた時間は、握手券何枚相当なんだろう、とそんなことを考えていた。











 落ち着け、落ち着け、落ち着け……。

 宗義は心の中でひたすら唱える。それでも体の震えがおさまらない。ブレンドコーヒーをこぼさずに持ってこれたのが奇跡みたいなものだ。

「おまたせー」

 その声に、体が電流を浴びたかのように跳ね上がる。

「どうしたの?」

 目の前の彼女は笑いながら椅子に座り、テーブルにトレイを置く。その上にはブレンドコーヒーと、ホットドッグが載っていた。

「お腹空いちゃったんだよね。ごめんね、ひとりで食べて」
「そ、そんなの気にしないでください。どうぞ!」
「だーかーら、そんなに緊張しないの」

 5秒あたり1,000円で話していたアイドルが目の前にいる。自分のためだけに話してくれてる。そんな夢のような現実を目の前にして、落ち着いていられるわけがない。

 宗義はホットドッグを小さな口で頬張る彼女――伊藤寧々を直視することができなかった。おそらく、これはドッキリだ。絶対に隠しカメラがどこかにある。そうじゃなければ、こんな状況、説明できない。

「どうしたの? きょろきょろして」

 寧々は覗き込むように聞いてくる。

「いえ……なんでもないです」

 これがドッキリだとしたら、ここで自分が「ドッキリですよね」なんて言ったら企画倒れになる。それは寧々の出番がなくなってしまうということだ。なんとか騙された振りをしなくてはいけない。

「あのね」

 コーヒーを一口飲み、寧々が言う。それは最後に握手会で話したときと同じ、真剣な声音だった。

「まじめなお願い。普通に接してほしい」

 コトン、とカップをテーブルに置くと、寧々はまっすぐに宗義を見る。それはいつも笑顔の握手会では見たことのない、素の寧々の顔だった。

「わたしはね、もうアイドルじゃないんだよ。立場はあなたと同じ。だからそんなに緊張しないで」

 宗義は、糸で引かれたように頷く。頭では分かってる。そんなの無理だ。今も、この時間は握手券何枚分だろう、とずっと考えてしまっている。だが、それを口にはださない。いや、出せなかった。寧々の瞳は肯定しか許してくれない。否定をして、その瞳を濁らしたくはなかった。

「ありがとう」

 寧々はそう言って微笑むと、残りのホットドッグを口にいれる。

 ああ、なんてかわいいんだろう。確かに、握手会で見たときと比べて化粧っ気はない。なのに、このかわいさ。変装していなければ、すぐにスカウトに捕まるだろう。それにまだアイドルをやめて1ヶ月足らず。自分みたいに気づくやつも多いはずだ。

 まあ、撮影だからだよな……。そうでなければ、こんな有名人が何の変装もなしに歩けるはずもない。おそらく店内にいる客も全部仕込みなのだろう。だから声をかけてくることもない。

「最後、きてくれなかったよね」

 寧々がぽつりと言う。ホットドッグを食べ終え、包み紙を丸めていた。

「もちろん事情があるだろうから、無理してでも来てほしい、なんて言えないけど、今までずっと来てくれてたから。心のどこかで宗義くんのこと待ってたんだと思う。だから、ちょっとだけね、寂しかったな」

 舞い上がりそうになるが、一方で冷静な自分が忠告する。この言葉は、自分だけ、に向けられたものではない。寧々がファン想いであったことは誰よりも知っている。自分はその常連のひとり。ただそれだけの存在でしかない。ここで勘違いしたら、逆に寧々に迷惑がかかる。テレビの向こうのやつらも、あいつなにを思い上がってるんだ、と大笑いだ。

 宗義は、冷めて苦味が増したコーヒーを飲み干し、血液が沸騰しそうになる自分を押さえつける。これはもう拷問だ。早くばらしてくれなければ、自分の気持ちを全部吐き出してしまう。

「握手会だとさ、落ち着いて話せないからちゃんと聞けなかったんだけど、わたしなんかをどうして応援してくれてたの?」

 宗義の頭に、一瞬で血が上る。それを抑えるコーヒーはもうない。その言葉だけは、宗義にとって許せないもの。いくらドッキリとはいえ、流してはおけない。隠しカメラの存在など気にせず強い口調で言う。

「なんか、じゃないです」
「え?」

 それまで、怯えたようにしていた宗義の豹変ぶりに、寧々が戸惑ったような表情になる。

「僕は……寧々さんが好きだったんです。理由なんて知りません。ただ、寧々さんなんかを好きになったんじゃない。寧々さんだから、好きになったんです」

 話しているうちに気分が高揚してくる。

 そうだ、別に隠す必要なんかないじゃないか。どうせどこかのテレビで放送されるんだろ。寧々さんと直接話すなんてこれが最後だ。だったら本心を全部だして、おもいっきり笑い者になってやる。それで寧々さんの株があがるなら、自分の世間体なんてどうなったっていい。

「最後の握手会、僕は逃げたんです。寧々さんの卒業を受け止められなかった。お別れなんて言いたくなかったんです。どんな顔して会っていいか分かりませんでした」
「そう、だよね」
「僕の初恋だったんです、寧々さんは」

 視聴者の大爆笑が聞こえるようだった。その声から必死に耳をふさぐ。

 笑えよ、寧々さんはな、それだけの存在なんだ。ファンが本気で好きになるほどの、最高のアイドルだったんだ。それをわかってくれるなら、僕のことなんて好きなだけ笑え。

 見とけよ、もっと笑わせてやる。

「ありがとう」

 宗義の告白に、寧々は少し俯いて答える。宗義にはそれがどういうリアクションか分からなかった。少なくとも、喜んでいるようには見えない。

 でも、もう感情の発露を止められない。

「寧々さんが卒業してから、乃木坂を聞くのも嫌でした。前に握手会で言いましたよね、僕にとって乃木坂は寧々さんなんです。寧々さんがいない乃木坂を見るのは、心の傷をえぐられるだけです」
「それは……ちょっと寂しいな。ううん、すごく寂しい」

 寧々は、俯いたまま答える。

「でも、もう大丈夫です。今日、偶然とはいえ、寧々さんに会えて胸のつかえがとれました。ちゃんと気持ちを伝えてなかったから、寧々さんのいない現実と向き合うのが怖かったんです」

 偶然とはいえ……宗義は胸のうちで自嘲する。これは偶然なんかじゃない。仕掛けられたものだ。でももういい。最後まで乗っかってやる。

 どこかにいるテレビスタッフ。これがクライマックスだ。

「寧々さん」
「なに?」

 考え込むように俯いていた寧々が顔を上げる。その目を見て、はっきりと告げる。

「僕と付き合ってくれませんか?」

 それは本心。決して届かないと分かっている告白。このあと、ドッキリの看板を出されて、「いやーそこまで言うとは思わなかったよー」なんて馬鹿にされるんだ。そのとき彼女はどんな表情をしているんだろう。調子に乗るな、って笑うのかな。いや、それはないな。きっと、ごめんね、って優しく言ってくれるはずだ。それだけでいい。それだけでじゅうぶんだ。気持ちは全部伝えた。

  寧々は少し驚いた顔をして、もう一度俯き、何かを呟いたあと、顔をあげる。宗義と目があい、視線を逸らし、また目を見る。その目にうっすらと涙が浮かぶ。その涙の理由を聞こうと宗義が口を開く前に、寧々は静かに頭を下げ、小さな声で言った。

「ごめんね」

 ――ドッキリです、という言葉は、なかった。











 その日の夜、宗義の携帯電話にメールが送られてきた。





件名:ねねころぐ(^ ^)


ねねやよー(^ ^)


って、ごめんね、少しでも喜んでくれるかなって思ったんだけど、辛い気持ちにさせたらごめんなさい。


今日はありがとう。いきなり飛び出すからびっくりしたよ、ちゃんとお礼言いたかったんだけど。でもメールアドレスを残していくあたり、ああ宗義くんだなーって思っておかしくなっちゃった。ブログにも毎回コメントしてくれたり、モバメの内容にも触れてくれたり、律儀な人だったよね。

それでね、そんなあなたに言わなくちゃいけないことがあります。

今日、あるオーディションがあってね、結果として落ちちゃったんだけど、それがすごいショックだったの。乃木坂という看板がない私はこんなに非力なんだって。自分の力の無さと、今まで自分の力だと思っていたことが、全部、誰かの力に頼ってたものなんだって気づいて、すごく落ち込んでたんだ。

そんなときね、乃木坂の曲が流れたの。わたしがいたときの最後の曲。それを聞くのが辛くて、逃げだそうとした。そこでね、宗義くんを見かけたの。きっとすがりたかったんだと思う、昔の自分に。情けないけどね。宗義くんはこんな自分を本気で応援してくれた人だから。あ、こんな、って言ったらまた怒られちゃうかな。

でも、私はこんな私なの。あなたが思ってるほど強くないんだよ。

本当は宗義くんを遠くから見て、自信を取り戻すだけにしようと思ったんだけど、店に入ったあと、すぐに出てきたから。あまりにびっくりしておもわず「コーヒー一緒に飲まない?」って誘っちゃった。あのときのびっくりした顔、おかしかったなぁ。

話をしているときもね、私は宗義くんの向こうに、乃木坂でいた頃の私を見てたの。あなたもきっとそうだったよね?私の向こうに、乃木坂の頃の私を見ていたと思う。それで気づいたんだ。私は私だって。あの頃の私と今の自分を比べて落ち込んだりもしたけど、あの頃の私がいるから、今の私がいるんだよね。宗義くんが応援してくれた私も私、今、自分の力の無さを思い知ってるのも私。

それに気づかせてくれたのはあなただよ。きっと自分は何もしてない、って思うかもしれないけどね。ありがとう。

私を好きだっていってくれたこと、すごく嬉しかったよ。

でもね、宗義くんが好きなのは、アイドルとしての伊藤寧々なんだよ。同じ私だとしても、今の私はあんなに輝いてない。だから、ごめんなさい、宗義くんの気持ちには応えられない。宗義くんの好きな伊藤寧々を、今の私は越えられないから。それでも、あの私も私だったことは分かってる。きっと取り戻すよ。宗義くんにもう一度応援してもらえるようにがんばる。

だから、お願い。身勝手なお願いなのは分かってる。けど、お願いをさせて。それが私の支えになるから。

私はもう逃げない。過去に逃げない。見つけた道を精一杯進んでいく。



そんな私を、

今度はちゃんと見ててね。

最初から最後まで、ちゃんと。




本当に今日はありがとう。

乃木坂を、伊藤寧々を、これからもよろしくね。


伊藤寧々







 宗義はそのメールを何度も読み返す。涙を拭うことなく何度も。その度に伊藤寧々という存在との距離が遠ざかる気がする。それでも読むことをやめられなかった。

 寧々のすべてを好きだと思っていた。しかし、それはあくまでアイドルとしての存在。彼女の言う通り、アイドルのフィルターをはずした伊藤寧々を、自分は知らない。それなのに付き合いたいと思うなんて、二次元に告白するのと同じこと。それを突きつけられた。

 初恋は、破れた。

 いや、そもそも初恋なんてしていなかったのかもしれない。ヴァーチャルな世界に憧れていただけ。彼女は自分とは違う世界で輝く。その世界に踏み込もうとしたこと自体、間違いだった。

 本心を伝え、楽になった部分もある。

 だが同時に、もっと辛くなった。

 彼女は今、同じ世界にいる。手を伸ばせば届くところにいる。確かに自分は彼女のことを何も知らない。だったら、知っていけばいい。知るチャンスはこれからいくらでもあるはずだ。メールのアドレスは寧々さんのもの。ここに返信をして交流を続けていけば、もっと親しい関係になれるかもしれない。

 しかし宗義はメールを送ることはできなかった。彼女のメールから感じる、やんわりとした拒絶。それを壊してまで前に進む勇気がなかった。

 寧々はまた階段を登ろうとしている。

 それを後ろから、最初から最後まで見届けることが自分の役割なら――。

 宗義は寧々のメールを削除する。もう宛先も分からない。たった一瞬だけ繋がった寧々との関係、それがぷっつりと途絶える。

 初恋の相手はアイドル……いつか笑い話にできるかな……。

 宗義は泣きながら眠った。眠りの中で見た夢に、寧々は出てこなかった。







―― 一通のメールが届きました ――


件名:よしっ!


オーディション受かったよ!

宗義くんのおかげだね、ありがとう!

あとさ、どうして返事くれないの? 

最初から最後まで見てて、って言ったでしょ?

返事してくれないと、またあのときみたいに、って不安になるよ。

見ててね。わたし、がんばるから!










 ――元アイドルとそのファン。

 壁を越えるふたりの物語が、ここからはじまる――。



20141027-01




原案 ハム様

ヒロインとなるメンバー
伊藤寧々

メンバーとの関係性
元アイドルとファン

言われたいセリフ
今度はちゃんと見ててね



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