紅白歌合戦、乃木坂46内定――。
そのニュースが報じられたとき、多くの乃木坂ファンは紅白が決まったと喜び、お祭りムードが広がった。中には、公式発表ではないからまだ分からない、と冷静な意見もあったが、純粋に喜びに浸る大衆は、その言葉を押し流していく。
メディアは、そのときの状況に応じた内容を作成する。大衆を惑わす罪悪感など持ちあわせていたら商売にならない。センセーショナルな見出しで煽り、内容に誤りがあっても気にしない。逃げ道は常に用意している。新聞や雑誌ならば情報元、まとめブログならば2ch。個人的な意見は、あくまで誰かの意見に拠ったもので、常に何かの後ろから攻撃をしてくる。
そういうやり方でもお金になっているのだから、必要悪というか、人間の欲求を満たすために必要なものなのだろう。だから否定はできない。自分もそのメディアを頼ることが多々あるし、メディア側で扇動していたこともある。今も規模は小さいとはいえ、ブログで言葉を発している以上、発信者としての立場だと思っている。
これはあくまで持論で、特定の何かを批判しているわけではないので勘違いしてほしくないが、発信者は発信者としての矜持を持つべきだと思う。自分たちが発した情報が、世間にどのような影響をもたらすか。情報をただ右から左に流すだけなら誰でもできる。それこそ機械でもできることだ。情報を取り扱うものは、その一段上にいるべきで、情報の選定、加工、拡散を鑑みたうえで発信する必要があると思う。
そして情報の受信者の方へ。真実を見る目を養ってほしい。これってほんとかな、と一歩立ち止まるだけでいい。つねに疑問を頭の片隅に置くことで、思考は深みを増す。今回の紅白にしても、内定で喜ぶのは構わないが、正式発表はまだ、という事実があった。それをひとつ覚えておくだけで衝撃はだいぶ和らいだはずだ。気持ちの余裕はゆとりを生む。感情に任せて、特定対象を攻撃するのは余裕がない証拠。落ち着いて考えれば、愚が自分にあることが分かるはずだ。
まあ偉そうに言う自分も、真実を見極められるのか、と言われると自信がない。だから紅白については、確定情報が出るまで一切記事にしなかった。その選択が、情報を取り扱う、このブログの管理人としての矜持。ただ情報をどんどん出すことはしたくない。そういうメディアは山ほどある。その中で自分色を出すには、いかにプライドを持って運営を行うかにかかっている。
受信者は発信者(元)を選ぶ権利がある。そしてその情報の取捨選択の自由がある。良き受信者に、ぜひなってほしい。そして自分も良き発信者になっていきたいと思う。
コメント
コメント一覧 (3)
情報は必ず裏をとる、健全な批評精神で物事を見る、盲信はしない、ということを心がけたいと思います。
実際、教科書も間違っていることもあります。
(数学の酷い本だと計算間違いだらけ…)
それらを踏まえた上で、自分で考えることを心がけたい。
受信者の正しいあり方がどういった姿なのか具体的なことはわかりません。
幸いにもここにはお手本となる良き受信者なかたが集まっておられるので、皆様のコメントから何かを吸収していけたらなと思います。
自分が自分にこうであれと肝に銘じているのは
無責任な視聴者(受信者)であること
踊る阿呆(衆愚)であること
生まれもっての才能もない
努力する才能もない
だから演る側(発信者)でなく 見る側(受信者)になった
その立場をわきまえ それに徹すること
見たもの見せられたものを受け止め 一喜一憂し
面白ければ踊り 興味がわかなければスルー
ハムさんの言う通り 正解も真実もわからない
むしろ訳知り顔でそれを語るなら視聴者やってるなよ 向こう側いきなさいよ と
(ええw この辺ブレまくるので自戒込めて)
あ 決して卑下してる訳でも 醒めてる訳でも ないです
逃げてる気は自分でもしますけどねw
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