同日、生駒里奈編はこちらから。 


斉藤優里編

 はじめての握手のとき、最後まで迷ったのが、せいらりんと、ゆったんだった。結局、初握手はらりんさんに捧げ、最高の時間を過ごせたのだが、やはり、ゆったんも気になる。

 握手対応においては定評のあるゆったんが、はじめまして、しかもたった1枚でどのようなパフォーマンスを見せるか。わくわくしてレーンに並ぶ。

 会話は流れに任せる。ゆったんならそれでだいじょうぶ、なはず。


 順番がやってきて、ついに生のゆったんと対面。

 20150202-11

 
 




 ちっちゃ! 心の中でおもわず叫ぶ。想像以上に小さい。ゆったんには、なぜか大きいイメージがあった。画面の向こうからでも伝わる彼女のエネルギーが、そう見せていたのだろうか。

「はじめまして」

「ああっ! はじめましてぇー!」

 裏声っ!? ゆったんってこんな声だったか? これが本物の釣りというやつか! いかん! 釣られる! 釣られてしまう!

 しかもかわいい! テレビや画像とは比べものにならない。なんだ、このオーラは!

「び、びっくりするぐらいかわいいです」

 ゆったんの魅力に、完全にびびってたじろいで(このフレーズ懐かしいなぁ)しまい、またありきたりなフレーズを言う自分。

 だってしかたないじゃないか! ゆったん、ずっと飛び跳ねてるんだぞ! ぴょんぴょん、ぴょんぴょん! しかも手の甲を、すりすりすりすりすりすりすりすりすり……。まともな会話なんてできるかあ!

「ほんとっ!? ありがとー!」

 と、ここで急に、ゆったんが飛び跳ねるのをやめ、真顔になる。今までのテンション高めの声が急に低くなり、


「また、きてくれる?」 


 すりすりすりすりすり……。


 がはあああああっ! めまいがするときめき、プライスレス。恋、舞い降りる。天使はここにいた。


「きます! 絶対にきます!」

 今日はもうこれないくせに必死でアピール。ゆったんはまた笑顔になり、飛び跳ねる。

「約束だよ! 絶対きてね!」


 こくこくとバカみたいに頷きながら剥がされる。今までブースからは真顔で出ていたが、このときばかりはにやけ顔を止められなかった。顔を軽く叩いても、幸せの余韻で表情が引き締まらない。

 釣られた。完全に。というより恋をした。ゆったん、あいらびゅー。


 全身で喜びを現す飛び跳ね。手をすりすり。ハイテンションからのまじめなトーン。これで落ちない男はいるのだろうか。

 
 レーンから出ても、何度もゆったんのブースを見てしまった。会いたくてしかたない。会いたくて会いたくて震える。でも、券はない。握手券出してよ! ドラえもん!


 このあと、ひめたんというラスボス(自分定義)が待っているというのに、心はゆったん一色。

 すごい、すごいよ、ゆったん。たった数秒でめろめろりん。

 
 そして改めて悟った。


 単推し?


 むりっ!

 20150202-06




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