「ハルジオンが咲く頃」のミュージックビデオが公開されました。(2016.3.22(火)23:59まで限定公開)
もう公開してしばらく経ちますが、昨日はじめて見ました。ここ最近いろいろあって見る時間が、というのは単なる言い訳です。
そもそも「ハルジオンが咲く頃」。曲として大好きです。シンプルな歌詞から広がる世界観。乃木坂を知る人なら「君」を今回のセンターの存在に置き換えることができ、乃木坂を知らなくても、さまざまな「君」を心に描くことができます。
目を閉じて聞けば、目の前に現れる千差万別な「君」の姿。MVではどんな「君」が現れるのか、非常に楽しみにしていました。曲だけでこんなにも心を打たれているのですから、映像で感動できないはずはないと思い込んでいたのです。
最近いろいろあって、心がかき乱されていたのは事実。そんな雑念のなか、大好きな曲のMVを見るのは嫌でした。最初の印象は大切です。余計なことを考えて見て、そのイメージに流されたくはありませんでした。
それでやっと昨日、落ち着いた気持ちで見ることができました。
さあ、ここからざっくばらんにいきましょう。
わけわかんねぇ……。
最初に得た感想はそれでした。
最後の最後、まいまいのシーンは泣きました。そりゃ泣きますわ。「おいおいこのMVどんな着地するんだよ」と心がささくれていたにも関わらず、ちゃんと感動を心に残してくれたのは良かった。あれがなかったら、まいまいの卒業シングルに何してくれとんじゃ!と怒り狂っていたかもしれません。
というのが最初の感想ですね。非常に浅い見方で申し訳ない。
で、繰り返して見るうちに、
これはこれで立派な卒業MVだよなぁ、監督、暴言はいてごめん……。
てなことを思いはじめましたが、
やっぱりわけがわからない。
情報量が多いのか、少ないのか。何を見せたいのかよく分からない。場面場面はすごく良いんです。大正浪漫を感じさせる衣装は「馬車道」と「サクラ大戦」をこよなく愛する自分としてはスマッシュヒットでしたし、百合シーンはげへげへできましたし、制服姿はぐへぐへできましたし、最後のまいまいのシーンももちろん良かった。
けど感想として思い浮かべるのはそんな1カット1カットで、全体の輪郭が非常にぼやけている。キレイな場面の連続性だけでMVを作るのもありだとは思いますが、要所に物語性も秘めているので、どうしてもそちらに気をとられてしまいます。その物語もよく分からないままはじまり、終わっていきますので、見終わったあとに曲ではなく、曖昧模糊な物語のことばかり考えてしまうのは、なんとも、もやもや。
意味ありげな場面を繋げているだけで、実は空虚な物語なのかもしれません。けど、さすがにそんな素人っぽいことはしないはず。だから何か壮大なお話が裏にあるとは思うのですが、それが読み取れない自分に対するいらいらもあります。
結論として、好きか嫌いかで言われれば、好きではあります。でもそれは楽曲の好みと乃木坂に対する思い入れ、まいまい卒業の感傷などが込みの感想ですので、もっとフラットな目でMV単体を評価したらどうなんだろうと疑問は残ります。「うおおおお、いくちゃんとみなみちゃんがああああ」で思考が止まってしまう自分にはとてもフラットな目は無理なのです……。
でも、いろんな見方ができるMVであることは確かですね。
ぜひ皆さんの率直な意見、考察をお聞かせください。自分ももうちょい深く考えてみたいと思います。「命は美しい」の小難しい解釈みたいなことできるかな。(「命は美しい」MVの謎に迫る。キーワードは「2つの衣装」、「赤と白の涙」、「逆再生」)
もちろん、無理してフラットに見る必要も、深く考える必要もないんですけどね。見たまま楽しんだもん勝ち。それもすごく分かります。けど、いろんな方向から、いろんな角度から見るのもまた一興。その楽しさは奪いたくないですし、奪われたくないです。
というわけで感想お待ちしております。
きっと違う見方ができれば、まるで違う感想が得られると思います。
そういう意味では、もしかしたらものすごいMVなのかも……。
コメント
コメント一覧 (16)
途中から延々映し出される百合百合した情景はそんなまいまいの価値観を反映した、あるいはそんなまいまいの価値観を形作った情景だと思います。みんな思う存分、相手を愛して恋を楽しんでいる。
最後、まいまいはマントを脱いだ堀ちゃんにブーケをトスします。これはバトンタッチという意味もあるでしょうし、そのままの貴女でいい、という意味もあるんじゃないかと思います。
堀ちゃんとまいまいを軸に全体を通してみると、固定された観念(ここでは恋愛は異性同士のもの)に囚われる必要はない、ということがテーマではないかと思いました。それを引き延ばして考えれば、徐々に形作られてきた乃木坂のイメージに囚われず、自由に乃木坂というものを作っていけばいい、という風にも解釈出来ると思います。まいまいの卒業もそうですが、多くの人が乃木坂が変化する、と考える出来事が最近増えてきました。それに対する運営の回答みたいなものかな、と。
んでよくよく見れば、このMV色々と突っ込みどころ多いんですよね。大正時代が舞台に見えますが、漱石全集があったり、袴の卒業式は現代でも見かけるので、現代が舞台なのかな?と思うけど、堀ちゃんのマントなんて今は殆ど見かけません。かと思ったらまいまいの歩く場面は思いっきり現代だし…時間軸が2つ存在するのかもしれませんが、それにしても分からない。けど、それも固定観念に縛られるな、ということなのかな、と今は考えています。
長々と書きましたが、かなり強引な解釈でおかしいところも多々あるかと思います…長文失礼しました。
セーラー服が、外から見たアイドルとしての乃木坂46(だからいつしか「卒業証書」を手にします)。
袴衣装が、乃木坂46という殻(乃木坂女学院)に護られている彼女たちの心。百合に見えるのは、実は目くらましで、彼女たちそれぞれの特別な関係の象徴でしょう。
枕投げに興じるのが、乃木坂46が描き出す、女子の理想郷としての世界。
まいまいがひたすら、引っ張り回されるのは、彼女が精神的支柱だったことを描いており、最後堀ちゃんに花束を託すのは、センター継承という安っぽい意味ではなく、1期2期通した精神的な中心になりなさい、というメッセージだと解釈しました。
堀ちゃんのマントとそれをまいまいが脱がそうとするシーンは、その前に自分の殻を破ってごらん、ということ。
最後のシーンは、心を護っていた乃木坂の外に出て、アイドルとしての「卒業証書」を手にしたことで、理想郷から現実世界に還ってきたまいまいなのでしょう(だから、あからさまに現代であることを見せます)。
「乃木坂でまた逢いましょう」というのは、夢の世界にいる現メンバー、ファンへの別れの言葉だと解釈しました。
…
…
「シンクロしますた✋」
深川さんのラストシーンありきだったのではないでしょうか。
時は流れ、MVの印象に残ったシーンはどこかと回想するときにラストシーンがきっと強烈に甦ってきます。
歌詞が良いだけに(ラストシーンを除く)映像でその内容を語られていない感じです。
「努力、感謝、笑顔。私たちは乃木坂下り坂」と3回言ったあと、
最後に
「うちらは乃木坂下り坂」と言ったのがずっと疑問でした。
なんで最初「私たち」にしたのなと。
で、ネットをさまよってて目にしたのが、
とある方の
「(本編部分の舞台である)大正時代に使われてた『私たち』から、現代に戻ってきて乃木坂の本来の掛け声である『うちら』になった」という考察。
なるほどなあと思いました。
今のところ、この部分に関してはその解釈で納得しております。
冒頭に触れた乃木坂の掛け声は正しくは「努力、感謝、笑顔。うちらは乃木坂上り坂」でした。
「下り坂」となったのはタイピングミスです。
普通にチョンボをしてしまいました。
お詫び申し上げます。
なかなか面白すぎますw
ドンジャラの刑にしちゃおうっと(・∀・)ニヤニヤ
大変失礼しました。
ドンジャラの刑、甘んじて受けます。
他はいろいろと散らかってて理解出来なかったのですが青空さんの意見を読んで自分に一番しっくりくる解釈でした。
個人的にはギガギガギガギーガの方を何回もリピートしてしまいます。
なので、ストーリー以外の感想ですが(物語性は一切考慮していない感想ですが)、MVが、今回の曲が卒業ソングだ、というのを映像でも真正面からはっきり打ち出したのは少し驚きでした。もっとぼやかした感じになるのかなと思っていました。
ラストシーンで、まいまいをしっかりと取り上げているのが良かったです。ただ、MV自体の中でもまいまいが目立つ形になっていればもっと良かったです。
あと、生ちゃんとみなみちゃんのシーンは嬉しくなかったです。新規の人が見たら引くのかなあと思いました。また、物語を重視して作成しているはずなのである程度仕方ないのですが、映らない人がいたのも残念です。1回見ただけですが、さゆりんはいた?という感じでしたし、さゆちゃんやまりっかも相変わらずほとんど映っていない。それは残念でした。みさ先輩は前より目立っていて良かったかなという印象です。
物語については全然考えませんでしたが、コメント欄見て、なるほど、物語についてここまで深く考察されているのか、と思わさせられました。
MVの細かい内容についてなのですが、大正時代という設定で話が進むのでこれは舞台なのかなと思っています。なので衛藤さんがよく回ってるあたりは舞台上での動きを意識したものなのかなと...。ただそれにしても選抜メンバーそれぞれの関係がややこしい。しかし他の方の意見を見てメンバーの関係がそのまま描かれているのだと思うと納得です。MVだけだとドロドロしてるなと感じたのですがそれを踏まえて見ると普段見ているものと同じだなと感じました(笑)
前半後半の意見があまり繋がってないのですが今のところ私は「メンバーの関係をそのままに、大正時代という設定で行われている舞台」という捉え方でMVを見てます。でももっと別の捉え方があると思っているので、話が全て繋がり、ちゃんとMVを見れるのはもう少し先になりそうです。
長文失礼しました。
僕も管理人さんと同じでmステで見て素晴らしいと思いました。その後フルを聞いてもとてもいい印象だったのでMVも必然と楽しみでしたがやはり最初の印象の方が良かったですね。あのMVはラストのまいまいのインパクトが強すぎて乃木坂のMVというよりまいまいの卒業PVみたいに感じました。ストーリーは僕はあまり理解出来なかったのですがその事を話題に盛り上がるのであればいい意味での炎上商法になっていると思います。
とにもかくにも一番最初に言った通りラストのまいまいが素晴らしかったのでそれだけで僕は良かったと思っています。
ただMVを全編ドラマ仕立てにしてくれたらもっと面白かったかなぁって思いました。
もっと百合が絡み合う所、見たかったですね〜。いや決して性癖とかではなくて(^_^;)
世界観としては、百合が複雑に絡み合う様は1期生のつながりを。
まいまいから堀ちゃんに受け継がれたエールは、そんな乃木坂に2期生として改めて新しい風を吹かせて欲しいという事ではないでしょうか。
ラストシーンの、また乃木坂で逢いましょう!は、みんなの乃木坂の記憶の中に私は居るよ、って事だと解釈しました。
ところでこの曲、本当に良いですね。
まいまい卒業でもしんみりとせず、歌詞の通り日向のような存在のまいまいセンターにぴったりな曲で大好きです(o^^o)
MV内のラストシーンでは2つの演出に「お別れ」を感じました。
一、「まいまい泣いてそう」
まいまいの後ろ姿からラストシーンが始まりますが、声と鼻をすする音で「まいまい泣いてそう」とわかります。演技だと分かっていてもグッときてしまいました。
二、「私たち」→「ウチら」の声のトーン
「私たち」→「ウチら」に言い換えた時に声のトーンを変えていますが、「ウチら」の声を聞いて、(ああ、まいまいのいつもの元気な声良いな〜)と感じ、もう聞けなくなるのかと思うと急に淋しさが押し寄せました。
ラストシーンは明確にお別れを演出しているな、と感じました。鼻につく方もいるかもしれませんが、私はこの手の演出は大好きです。「ごめんね、ずっと」のラストシーンの演出も(今回の物とは色が違うので単純比較は出来ませんし推しフィルタ越しですが、)個人的には大好きです。
自分はこの完成したMVに対しての考察というより単純にハルジオンの姿とハルジオンへの感謝をもっとシンプルで純粋に描いてほしかったなぁと思いましたね。
せっかく楽曲で想いを歌ってるので映像では表情とか行動、仕草なんかの無言の感謝でハルジオンへの想いを伝えたりなんかしたらボロボロ泣いたかもしれないなと個人的に思いました。
乃木坂に集った彼女達(本人なのか子孫なのか)は過去も現在も各自似たような性格で、似た雰囲気、仲良くなる相手も同じ。
彼女達の日常を切り取り、様々な場面を過去と現在に分けて表している。そんな彼女達をいつの世も変わらず微笑んで見つめている深川さん。
スタートが違う堀さんの背中を押して前に出して仲間に溶け込ませようとする深川さん。深川さんに背中を押され自信を持って前に踏み出す堀さん。良かったと安心して卒業していく深川さん。
現代の乃木坂を歩く過去の深川さん。きっと来世も彼女達は乃木坂に集い、深川さんの微笑みと共に同じような時を刻んで行く事でしょう。
そのような意図はないと思いますが、なんだか寂しいですね。
まぁあのMVの生駒ちゃんは狂言まわしのような役回りもあると感じているので、実際の人間関係とイコールではないと思いますが。
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