【注意】
この物語はテレビ東京系で放送されていた「初森ベマーズ」の二次創作です。原作者様や原作に関わる一切と関係はありません。内容は、テレビ版の続編を想定しているため、「初森ベマーズ」を全話視聴し、世界観、キャラ設定などを読者様が把握している前提で構成されています。


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 ななまるは朝から気が重かった。起きてすぐ母に話を聞こうとしたが、またあとでとはぐらかされてしまう。学校では、ショパンとコテから昨日の話を聞かされた。握夢の手が伸びたのは、ななまるとキレイだけではなかった。

 放課後、ベマーズの面々は部室に集まった。机には一枚の用紙が置かれている。

「試合の申込みかよ。有名になったもんだぜ」

 イマドキが言うが、そこに追随するものはいなかった。舌打ちをして、ブナンの頭をつかむ。

「なにか言えよ、こういうときに無難なこと言うのがおまえの役目だろ」
「でもこの状況で何か言えって言われても、わたしにはちょっと……」
「無難なこと言ってんじゃねぇよ!」
「り、理不尽!?」

 そんなふたりの様子を冷めた目で見ていたマルキューが用紙をつかみ、ななまるの前に置く。

「とんでもないことになったね」

 そう言いながら、マルキューはななまると、その奥にいるキレイを見た。ななまるとキレイは黙っている。

 マルキューはため息をつくと、用紙に目を落とす。

 その用紙は、ななまるとキレイ、そしてシェリー、ショパン、コテを絶望の底へ落とした握夢こと「エタニティ握夢」からの果たし状だった。

 2週間後の日曜日。場所は決勝戦の行われた会場。すでに予約済みらしい。当日は送迎の手続きから食事の手配まですべて握夢側が負担することが明記されている。

「キレイとどっちが金持ちなんだろうな」

 イマドキの軽口にもキレイは答えなかった。キレイだけではなく、ベマーズの面々は一様に暗い顔をしている。イマドキだけが場を盛り上げようとしているが、それが空回りしていることは誰の目にも明らかだった。

「しかし校長も勝手に決め付けるんじゃねぇよ。なあ?」

 そのイマドキが苛立ちを隠さずに言って、ブナンを見る。

「うん。これはひどいよね。わたしたちに何の相談もしないで」
「って、なに他人事みたいに言ってるんだよ! おまえ生徒会長だろ!」
「生徒会長っていっても、校長先生に意見できるほど偉くないし……」
「無難なこと言ってんじゃねぇよ!」
「り、理不尽!?」
「はいはい、おふざけはそこまでにしましょ」

 カアチャンがふたりの間に入る。

「それ以上騒ぐと、わたし、怒るよ」

 その言葉にイマドキも黙る。普段温厚なだけに、怒りが爆発したときのカアチャンの恐ろしさは想像に難くなかった。

 静かになった部室に、ショパンが小さな声で言う。

「でも校長先生がひどいのは事実だよね。この条件はないよ、いくらなんでも」

 用紙には、試合にあたっての条件が記載されていた。


 1.初森ベマーズが敗北した場合、ななまること西野七瀬は、初森ベマーズを辞め、エタニティ握夢に属する。

 2.エタニティ握夢が敗北した場合、エタニティ握夢は消滅する。

 3.試合を拒否した場合、拒否した側が敗北の条件を負う。


 条件の受諾として、初森第二女子商業高等学校の校長と、エタニティ握夢の代表者の印鑑がすでにおされていた。

「つまり……」

 ハーバードが落ち着いた声で言う。

「握夢との試合に負けても、逃げても、わたしたちはななまるを失うことになる」

 全員が改めてその事実に沈黙する。

 いつもなら暗い空気を吹き飛ばすムードメーカーのコテも意気消沈して、つぶやくように言った。

「なんで……なんで、ななまるが」

 その言葉にキレイが一瞬震えたが、気づいたものは誰もいない。

 コテの言葉に続いたのはアカデミーだった。舞台とは別人のような怯えきった表情をしている。

「なんなの、エタニティ握夢って……」

 アカデミーが見ているのは、部室に置かれたテレビだった。今は何も映っていない。そのテレビには、ビデオカメラがケーブルで繋がれている。

 ビデオにおさめられた映像は、握夢の3人のメンバーに、シェリー、ショパン、コテが、惨敗している様子だった。その映像と、さらにはななまるとキレイの話を聞いたベマーズの一同には、握夢からの挑戦は、まさに悪夢。

 勝てるわけがない。その空気が部室に蔓延しきっている。しかもお互いのチームのトップが受諾している以上、拒否することもできない。逃げ道はなかった。

 アカデミーの問いに、ビデオの持ち主であるハーバードが無言で小さく手を挙げた。全員が一斉に彼女を見る。

「……わたし、握夢について調べたの」
「やるじゃねえか! さすがハーバードだな!」

 イマドキが威勢よく言うが、ハーバードはその小さな体をさらに縮める。そしてキレイに目を向ける。

「わたしから話してもいい?」

 キレイは何も答えない。ハーバードは嘆息し、言葉を続ける。

「握夢の代表者の名前を見て」

 一同が用紙に目を落とす。

 エタニティ握夢代表者の欄には、「金乃 倉蔵(きんの くらぞう)」と書かれている。みんながその名前を見たことを確認したハーバードは再度キレイを見る。

「握夢代表者、 金乃倉蔵。通称、キンクラ。彼はキレイのお父さん、権田原兼持のライバルよ」

 え? と声を出したのは誰か。視線がキレイに集まる。キレイは無表情でハーバードを見つめた。

「兼持さんと同じように、キンクラもお金の力で成り上がってきた。目的のためには惜しみなくお金を使う。そのキンクラの今の目的は――」
「――ソフトボールの世界制覇」

 抑揚のないキレイの言葉にハーバードは頷く。

「ベマーズとポラリスの決勝戦を見たキンクラは、これはお金になると思った。確かに当事者のわたしが見ても、あれはすごい試合だったと思う。代償は大きかったし、わたしにとっては辛い思い出だけど」

 ななまるの肩を見るハーバードの瞳が寂しく揺れる。ななまるの肩を負傷させる原因となった魔球「すんどめ」を考案したのはハーバードだった。結果的に「すんどめ」のおかげで優勝できたが、ハーバードには、ななまるの肩を壊してしまった自責の念がつきまとっている。

 ハーバードはその思いを振り切るように軽く首を振って続ける。

「エタニティ握夢はそんなキンクラが作ったチーム。各校の実力者を集めて、ソフトボールで世界を獲ろうとしている。もし握夢が世界制覇なんてしたら莫大な収入になるでしょうね。いや、世界を狙えるチームというだけでどれだけお金が動くか分からない」
「それでそのチームにななまるがスカウトされたわけね」

 マルキューが得心がいった表情で頷く。それは誰もがそうだった。ハーバードの説明で、得体の知れなかった握夢の実態が見えてきた。しかし、状況は何も変わらない。
 
 キレイの隣に座っていたシェリーは横目でキレイを見る。ポラリスにいた頃から、シェリーにとってキレイは憧れであり、自慢だった。彼女とだったら最強は夢ではない。いや、もう最強の座に腰かけているとすら思っていた。それが握夢の手によってあっという間に崩された。

 でも、とシェリーは思う。確かに握夢の力は圧倒的だ。それでもキレイなら、きっとその力を凌駕する策を練れるはずだ。ななまるの「すんどめ」を破ったように。しかしキレイの瞳に力はない。負け犬の目になっている。

(そういうことだったのね……)

 シェリーはここにきて、ようやくその理由が分かった。キレイは、ただ握夢に負けたから消沈しているわけではない。ななまるが選ばれて、自分が選ばれていないことにも打ちのめされている。

 シェリーはキレイにかける言葉が見つからず、ただ背中をさする。威厳にみちたキレイの姿はない。背中を丸める彼女に、シェリーができることはなかった。

 誰もが押し黙ってしばらくしたあと、ハーバードが意を決したように切り出す。

「わたしは――、この試合、辞退したほうが良いと思う」
「は? なに言ってんだよ。また得意の計算ってやつか? 辞退なんてしたら、ななまるを失うんだぞ。おまえでそれでもいいのかよ」

 噛みつくイマドキを、マルキューが手で制する。

「ハーバード。理由を聞かせて」
「今まで、握夢と試合をしたチームは……全部、解散してる。例外なく」

 どういうこと? とコテが身を乗り出す。ハーバードは立ち上がるとホワイトボードの前に立ち、図を書きながら説明をはじめた。

「握夢は、スカウトしたい選手を見つけると、まずは実際の実力を確かめにくる。昨日、ショパンたちとななまるの前に現れたはそういうこと。そこで実力を認めたら、正式に試合の申込みをしてくる。突きつけてくる条件はどこも同じ。負けたら選手を差し出す」
「ひとついい?」

 ショパンが手をあげる。

「なんでそんな面倒なことするのかな。裏で校長先生に認めさせるだけの力があるなら、試合なんてせずに欲しい選手をとれそうだけど。それに、もし握夢が負けたら握夢自体が消滅するんだよね。どうしてそこまでのリスクを負うんだろう」
「それが握夢のすごいところ」

 ハーバードは握夢の隣に「世界」と書いて、そこにまるをつけた。

「握夢のめざすところは、あくまで世界制覇。普通のチームに負けていたら話にならない。だから負けたら即解散というリスクを背負い、自分たちを追い込んで試合に臨んでくる。覚悟の分だけ、人は強くなれるから」
「でもそれは握夢の話だよね。どうして握夢に負けたチームが解散するの?」
「……耐えられないんだよ」

 ハーバードはそう言って、これまで無言のななまるを見る。

「圧倒的な力の差を見せつけられて、エースを奪われたチームがその後、活動できると思う? もう一度なんて思えないぐらいに踏み潰されて、そこから立ち上がれる? みんなソフトボールに生涯を賭けているわけじゃない。辞めるのは簡単よ」

 そこまで言って、わたしは、とハーバードはスカートの裾をつかむ。

 「まだ、みんなとソフトボールがしたい……」
「でもそこにななまるはいない」

 マルキューが冷徹に放つと、ハーバードは何も言えなくなった。彼女自身わかっていた。だれひとり欠けてもベマーズではない。でも、今の自分には、ななまるをチームに存続させる術が見当たらない。

 悔しさで唇をかむハーバードの側に、これまでずっと黙っていたななまるが近寄る。

「ありがとう」

 ななまるはそう言って、ハーバードの肩を軽く叩く。

「だいじょうぶだよ、ハーバードの気持ち、分かってるから」
「ごめんね、ななまる……何もできなくて」

 ううん、と首を振る。

「答えはもう、分かってるから」

 ななまるはずっと考えていた。みんなの話を聞きながら何が最善かを。

 本人の意向を聞かず、勝手に結ばれた契約なんて無視しようかとも思った。しかしそれはできない。ハーバードからキンクラの話を聞いてようやく理解できた。

 キンクラは、握夢は、「もんじゃはつもり」を人質にとっている。

 兼持のライバルなら、小さなもんじゃ屋を潰すことなど造作もないだろう。仮に契約を無視したら、おそらく「もんじゃはつもり」を消しにかかる。かつての「初森公園」のように。

 あのときはポラリスとの勝負に勝つことで公園を守ることができたが、今回はそうはいかない。実力差ははっきりしている。2週間でどうにかなるレベルではないことは、フリッパに惨敗したななまるが一番よく分かっていた。

 試合をしても負けが見えているならば、わざわざみんなに絶望を味あわせなくてもいい。

 ベマーズも、みんなの思い出の「もんじゃはつもり」も、お母さんも守るには、この選択しかない。

 答えは、最初から決まっていた。

「みんな、いろいろごめんね」

 ななまるは努めて明るく言う。

「わたし、握夢に行くよ」

 誰も何も言わない。

「はじめからわたしが行けば、試合をしなくて済む。だからみんなはベマーズを続けて。いつかわたしが戻ってきたら……そのときは、またベマーズに入れてね」

 涙がこぼれそうになり、ななまるはみんなに背中を向ける。言葉にだしてその重みがはっきりと分かった。

 わたし、このチームが好きだ。

 でも……だから、ここにはいれない。

 みんなが好きだから。

 圧倒的な力でねじ伏せられる絶望を、みんなに見せたくない。

 気持ちを振り切り、涙を拭き、ななまるが向き直る。

 すると目の前に、虫かごを持ったユウウツが立っていた。彼女は話の間中、ずっと部屋の片隅でペットである蟻のタジマと遊んでいたはず……。

「なんかおかしいよな。おかしいと思うよな。な? タジマ」

 ユウウツはななまるにではなく、虫かごのタジマに話しかける。

「負けたら、ななまるは握夢に行く。試合をしなくても、ななまるは握夢に行く。それじゃ勝ったら?」

 ナナマルハアクムニイカナイ。

 ユウウツはタジマが喋っているかのように言って、ななまるに笑顔を見せる。

「勝てばいいんだよ。勝てばまるっと全部解決だ~」
「ユウウツ……」

 ユウウツの無邪気さが辛かった。そう、勝てばいい。でもそれができないからこんなに苦しいのに……。

「ななまる」

 ユウウツが急にまじめな顔になる。

「ななまるのこと、みんな大好きだよ」
「え……?」
「みんなみんな、大好き。タジマも好きだよな~、ななまるのこと」

 うんうん、と言いながら虫かごを激しく揺らす。

「ほら、好きだって」
「あ、ありがとう」
「だからね、ななまる」

 ユウウツは虫かごを小脇に抱えると、ななまるの手をつかむ。

「言えばいいんだよ、勝とうって。そうしたらみんな、ななまるのこと助けてくれる。だってななまるのこと、大好きだから」

 ユウウツが強く手を握る。いつになく真剣な表情に、ななまるは彼女の瞳に吸い込まれそうになった。

「だいじょうぶ。勝てる。勝てる勝てる。勝ってまたみんなでベマーズやろ。はじまる! これから! はじまる――」
「――勝てるわけないでしょ!」

 怒声が部室にこだまする。声を張り上げたキレイは、肩で息をしながら、ユウウツを睨みつけた。

「握夢の力、見たでしょ! それなのによくそんな能天気なこと言えるわね!」

 ユウウツは驚いた様子もなく、静かにキレイに近寄っていく。笑顔は消え、無表情だった。

 キレイはこれまで我慢してきたものが吹き出すかのように、感情のままに叫び続ける。

「勝てないのよ! 絶対に勝てない! ななまるの魔球も、わたしの魔球も打たれた! どうやって抑えるのよ! あの守備じゃ点もとれそうにない! ベマーズは握夢に、勝てない!」
「でも――ベマーズはポラリスに勝った」

 キレイの目の前でユウウツは言う。

「誰もベマーズが勝てるなんて思ってなかった。けど、勝った。あなたたちに、わたしたちが勝った」
「あれは……奇跡よ」
「だったら」

 ユウウツの言葉と、部室のドアが開く音と重なる。

「だったら……」

 部室に入ってきた人物は、ユウウツと同じ言葉を繰り返す。

 全員が目を丸くし、驚きの表情を浮かべたのを確認した人物は、しなやなかな動きで机に腰かける。

「だったら、奇跡、もう一度起こせばいい話じゃない」
「監督……」
「お久しぶりね、みんな」

 監督――カマタはウインク。

「奇跡はね、偶然が生み出すものじゃない。自分たちの力で引き寄せるものなのよ」
「あ、あの、監督……」
「ななまる、話は最後まで聞かなくちゃだめ」
「そうじゃなくって……ここ、女子の部室……」

 監督は真顔で立ち上がり、一同を見渡す。

「なによ、わたしも、おん――」

 イマドキとシェリーがバットをぶんぶんふるう。カマタはその様子に一筋の汗を流し、すごすごと部屋から出て行く。

 校庭で待ってるから早くでてきなさい。外から聞こえたカマタの声に、ななまるとショパンは顔を見合わせて吹き出してしまう。その笑いは伝染し、いつしか誰もが笑顔になっていた。キレイとシェリー以外は。

「そうだよ、難しく考えることなんてないんだよ!」

 コテがいつもの元気を取り戻し叫ぶ。

「わたしたちはポラリスに勝ったんだ! そしてポラリスのふたりもここにいる! 最強じゃん、これって!」
「そうだけど……握夢に勝つって大変だよ。コテもその場にいたから分かるでしょ。バケモノだよ、あの人たち」
「ショパン! 弱気はだめ!」

 今まで一番落ち込んでいたコテだが、それを露ともせずに叫び続ける。

「ほらみんな! やろう! 円陣!」

 えー?と不満の声があがる。

「ぶつくさ言わない! 今やらなくていつやるの! ほら、ほら!」

 強引に全員を集め、円陣を組む。

 ななまるは隣にいるキレイを見た。キレイもななまるを見る。言葉はない。でもお互いが考えていることは心で通じた。

 ――キレイ、力を貸して。

 ――無理よ、勝てない。

 ――わたしたちの力じゃ、きっとそう。でもあなたとシェリーの力が……。

 ――そういう次元の話じゃない。握夢には勝てない。

 ――……キレイ。

「ほら、ななまる! いくよ!」

 コテに促され、ななまるはひとりひとりの顔を見る。

 無理やり元気をだしてる顔、心配そうな顔、怯えている顔、何も考えていなさそうな顔、さまざまな表情がななまるに向けられている。

 ななまるはひとつ深呼吸をして、改めて顔をあげた。

「みんな……」

 ユウウツの言葉は真実だった。そう、わたしたちはポラリスに勝った。不可能を可能にした。その事実は誰も否定できない。わたしたちは勝ったんだ。

 でも、だから握夢に勝てるとも限らない。「すんどめ」も打たれ、肩の痛みでろくな投球もできないわたしにできることは数少ない。ショパンたちの前に立ちふさがったキュードー、タキオン、テツジンの力を破る術もまるで見当たらない。

 そして、すべてを計算しているアニタの存在。

 エタニティ握夢。底なし沼のように、どんなに手を伸ばしてもその実力は計り知れない。

 けど、それはわたしたちもきっと同じ。まだ未知の可能性がここにある。

 実力は及ばない。一枚岩にもなっていない。勝てないと思っているチームメイトもいるだろう。それじゃ絶対に勝てない。気持ちをひとつにするにはどうすればいいのか。問題は山積みだ。

 でも……諦めたら、そこですべてが終わる。

「弱気になってごめん」

 ありがとう。

 大事なことを忘れてたよ。

 わたしはみんなの力を信じる。

 だからきっと。
 
 奇跡は、起こる。

 奇跡を、起こす。

 みんなと、一緒に。

「勝とう」

 短く力強い言葉を合図に――。


「それじゃいくよ!」


「はじまる」

「はじまる」

「これから」

「はじまる」

「はつもり~」 

「べマーズ!!」


 新生ベマーズが動きだした。

 

 初森ベマーズとエタニティ握夢の試合まで、2週間。



第6球につづく