【「乃木坂メンバーと○○」を妄想してみた。】シリーズいってみましょう!
今回は「しらたま」様の作品です。
妄想と聞いたら黙ってはいられない!
"漢"しらたま氏の一途な愛が詰まっています。
テーマは「雨の京都」。
情緒あふれる文章が、物語と、そして中田花奈様の魅力を引き立てます。
乃木坂メンバーと「雨の京都デート」をしたら
中田花奈 編
作者 しらたま
曜日の感覚がない、と花奈は言う。仕事柄、確かにそうなのだろう。
京都での仕事は週末にかけてらしく、その次の日はオフになったようだ。
月曜だね。6月は祝日が無い分、有休取りやすいから大丈夫だよ。
そう伝えると、眠たげに、今日が何曜日か分からないよ、と笑って答える電話の君。
京都駅とイベント会場の往復だけで、いつも退屈しているようだ。
何か京都らしいことをしたかったらしく、街に出てみたいんだ、とつぶやく君。
和菓子にするか、いつも好きだと言っているショコラにするか。
それとも静かな料亭で初夏の味を堪能するか・・
小雨が降る月曜の昼前、慣れない京阪電車に乗り、出町柳に現れた君。
涼しげなワンピース、上にまとめた髪、メンバーに借りたという折り畳み傘。
人混みが好きでない彼女、混雑する朝の時間が過ぎた今くらいが落ち着くのだろう。
メガネもマスクもせず、小さめの傘をさして微笑む君。
今回は私服がいつもより多く、スーツケースが一杯なんだと嬉しそうに話す花奈。
二人で会うときの気恥ずかしさが取れてきた今は、花奈から腕を組んでくる。
昨日の夜は相部屋だったメンバーと話しこんでいたそうだ。
東京に帰らない意味に気付かれたらしく、丸い顔をした彼女に羨ましがられたらしい。
紀の善に勝るとも劣らない、いせはんのあんみつ。
濃い目の抹茶ゼリーが気に入ったらしく、目を細めて食べる君。
緑寿庵の自信作、さわやかなソーダ味の金平糖。
いくつも口に入れながら、美味しいとつぶやく君。
ふたばの豆餅を立ちながら頬張り、お店の写真を撮る君。
お茶はちゃんと急須で入れてもらうのが好き。
そういう君と一緒に入る、中村藤吉本舗で頂く生茶ゼリイとほうじ茶。
気付けば日が傾き、雨も止んできた。
一の舟入で軽めに創作中華を食べ終え、終電少し前の電車に間に合うように八条口まで送るよと伝える。
少し黙り込んだ君。
明日の仕事はお昼過ぎ。だから朝の電車で間に合うんだ。
携帯の電源を切りながら濡れた路面を見てつぶやく花奈。
今度はこちらから手を握り、川端通りを流すタクシーを止めようとしたその刹那。
修学旅行生が携帯を手にこちらを向いているのが目の端に映る。
気付いていない花奈を座席に座らせ、北山通りまで上がる。
シャンプーの甘い匂いがする頭を預け、ウトウトする君。
前を見ると、いつの間にかワイパーの動きが左右に大きくなっている。
そう、これから起こる事の予感。
コメント
コメント一覧 (8)
携帯をかざした中学生の行動から…
その先の展開ww が、すごく気になります。
『武道館』の非常階段のシーンを読んだ時のような、熱い心のざわめきを覚えました(笑)
濡れた路面を見ながら携帯の電源を落とす情景が、とても儚く美しい(笑)
シャンプーの甘い匂いがする頭を預け、ウトウトする君。
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↑私のツボはココです。
香りが漂ってきました♪
彼女の仕草全般も実際にやりそうですな。
そして情緒を感じます。
ボクもこんな文章が書けるようになりたい。
ワイパーが何を予感させているのか気になります。
幸あれ!お二人に幸あれ!
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