2017年2月20日に開催された「乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE ~橋本奈々未卒業コンサート~」のレポートを「ふたり」様よりいただきました。


 熱、汗、そして涙。

 すべてを体感できるすばらしいレポートです。


 14,000字を越える文字で表現された、あの日の風景。

 比喩ではありません、拡大解釈でもありません。

 紛れもなく。

 橋本奈々未卒業コンサートの「すべて」が、ここにあります。


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 (以下、ふたり様レポートです)


乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE ~橋本奈々未卒業コンサート~、2月20日(月)の公演に行ってきました。

会場に到着すると、けっこう強い風と、そして雨。もはや、乃木坂ちゃんのライブで雨はデフォルトになってますね(^^;)
でも、今日のさいたまスーパーアリーナには屋根があるので、雨でも大丈夫です。

会場前の「けやき広場」には、メンバー47人、一人ひとりのパネルが展示されていたり、恒例の巨大年表パネルも設置されていて、それだけで気持ちが高まりますが、今日は橋本奈々未さんの卒業、そして芸能界からの引退コンサート。高まりと寂しさが混ざり合っているような、複雑な感情です。

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今日の座席は、ステージから一番遠いバックスタンドの2階から、ちょっと横にずれたところ。アリーナ最後列の後ろに作られたバックステージなら、よく見える位置です。

開演20分ほど前に席につくと、広いのは広いのですが、無駄なスペースがないよう作りこまれているため、神宮球場のような絶望的な遠さは感じません。
それより、すでに緑のペンライトが会場一面に広がっていて、それだけでもう泣きそうな感じです。

巨大なメインステージの背景は、全面のスクリーンになっているようで、映像を使った演出も楽しみです。

そして、そのスクリーンの裏側にも多くのファンが座っていて、天井近くにある隙間から、緑のペンライトがちらちら光っているのが見えました。
これが、今回設定された「ステージバック席」。ステージは見えない、いわゆる「音席」ですが、その一部が、後々神席に大化けするとは、この時は思っていませんでした。


影ナレは、92年組の三人。白石、松村、衛藤。みさ先輩の声はわかったのですが、まいやんの声があまりにかわいすぎて、認識できませんでした(^^;)。推しとして恥ずかしい…。

ライブは、紅白の楽屋舞台裏(?)のVTR映像からスタート。
円陣を組んで、年越しの瞬間にみんなでジャンプを決めた後、急に泣き出したななみんと、それをなぐさめるメンバーたちの姿。

そして、映像に差し込まれていくテロップ。

あと2か月ある、その時はそう思っていた…。

そして、2017年2月20日の今日…。

乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE ~橋本奈々未卒業コンサート~のタイトル画面。

ここで流れるOVERTURE。今回は、ななみん仕様のOVERTURE映像のようです。

OVERTUREが終わり、暗転する会場。そして、スクリーンに映し出される生中継映像。ななみんが、一人立っている姿。

どこにいるんだろう?と、スクリーンから目を離すと、センターステージにななみんの姿が…。

そして美しい旋律で始まった、一曲目のイントロ。みんなが驚いたその曲は。


1.サヨナラの意味

唄いながら、みんなが待つメインステージに向けて、花道を歩いていくななみん。
メインステージで待つのは、選抜メンバーのみんな。もうこの時点で泣いているファンも多数でした。


2.気づいたら片想い

セットリストの予想がつかず、会場が固唾をのんだ次の瞬間に流れたのは、これも意外な「気づいたら片想い」でした。

あるいは、ななみんがセンターに立つのか?とも思ったのですが、いつもどおりなーちゃんが真ん中に。今後のセットリストが、がぜん楽しみになってきました。


3.ガールズルール

「ななみんラストー!!」とのまいやんの煽りに始まって、ここでまさかのガルル。否応なしに盛り上がっていく会場。卒業のさびしさが一瞬薄まって、このあたりからようやく、いつものライブの雰囲気に近くなっていきます。

メインステージからセンターステージへ駆け出すメンバー。その先陣を切って走るまいやん、ななみん、まっちゅん。バックステージまで来てくれたので、もう最高!


4.バレッタ

畳みかけるように続く表題曲。メンバーがあちこちのステージに散っていったのですが、曲の最後にはセンターステージに再集結。

メンバーが左右に分かれて道を作って、その真ん中で未央奈が舞うシーンの時に、会場前方から歓声が沸き起こりました。あわてて振り返りましたが、何が起きたかわからずじまい。映像で何か写ってたのかな…。


5.制服のマネキン

イントロでどよめく会場。今日のセットリストがとんでもないものになりそうな予感を、多くの人が感じ取った瞬間だと思います。

メインステージに戻って、しっかりフォーメーションを組んで魅せるメンバー。アンダーも含めて、全員が出てきていました。


<MCタイム>

マネキンが終わったところで、MCタイム。
最初にななみんが口火を切り、いつもの「のぎざかフォーティーシックスです」のあいさつとポーズ。

進行の続きは、桜井キャプが引き継ぎます。「みんなも大好きなななみんが、このライブで卒業するということで…」と語り始めると、急に「卒業しま~す」と軽い口調で宣言し、笑いを取るななみん。
照れ隠しな感じが、たまらないですね。

意気込みを聞かれると、最後のステージなので、この景色を目に焼き付けたい。そして、みなさんの網膜や角膜にもこびりつくようなステージにしたい、と語るななみん。ちょっとホラーな表現に、客席にも微笑みが。

そして、すでに緑一色の会場を見渡して、感激の表情。最近の乃木坂ファンのペンライト芸は、ほんとにすごいですね。

「ここでスクリーンを見てください」というキャプの紹介の後、最初のVTR映像が流れました。


<VTR 1> 桜井玲香コメント

過去の映像に乗せて、ななみんとの思い出を語るキャプ。今回はVTRの最後に、曲紹介をする流れになりそうです。


6.会いたかったかもしれない

ふたたびメンバーがあちこちのステージに展開。バックステージには、真夏さんが来てくれました。ぴょこぴょこした動きがかわいい。


7.偶然を言い訳にして

ここで、まいやん、ななみん、まっちゅん、かずみんの4人が、バックステージの左右2か所、およびセンターステージから横に伸びている通路の先端2か所に設置された一人用リフトに乗り込み、ぐんぐん上昇していきます。そして流れる、偶然を言い訳にしてのイントロ。

曲の途中、「ななみん、スクリーンを見て!」と、まっちゅんから声がかかります。
映し出されたのは、スケッチブックを持った、まいやん・まっちゅん・かずみんの生中継映像。順番に、スケッチブックに書かれた、ななみんへのメッセージを披露していきます。

「ずっ友だよ」とのまいやんのメッセージに、指さしで答えるななみん。まっちゅんのメッセージは、歌詞にひっかけて「4人の出会いは必然」。かずみんは、「オメイジング」的なメッセージが書かれていました。

最後、リフトから降りてセンターステージに戻っていく時、まいやんの前を、ななみんが後ろ歩きしながら見つめあって歩くシーンが…。

泣き始めたまいやんを見て、その隣に寄り添い、肩を抱きながら同じく涙目で歩いていくななみん。

二人の深い絆を感じさせる、もらい泣き必至のシーンでした。
そして、センターステージで待ち構えていたまっちゅんも号泣…。


8.せっかちなかたつむり

残りのメンバーも出てきて、センターステージでパフォーマンス。
フルサイズバージョンで、HEYをたくさん聞けました(笑)。


9.指望遠鏡

「偶然を言い訳にして」での、まいやんの涙以降、また卒業コンサートっぽい雰囲気が強くなってきました。

そんな中で、指望遠鏡の次に流れてきた曲は、雰囲気を変える意外な曲でした。


10.13日の金曜日

バックステージに立つ、当時のアンダーメンバー。ななみんの姿はありませんので、「あれっ?」って感じ。でも、やはりこの曲は楽しいですね。
飛鳥とまりかの楽しげで滑らかなダンスに挟まれて、それ以上に楽しそうに踊るゆったん。幸せな光景です。


11.でこぴん

色とりどりのワンピースで、センターステージに登場する5人。
赤のまいやん、黄色のななみん、ピンクのまっちゅん、青のかずみん、そして紫はだれかと見てみると…真夏さん!

ソロパートも違和感なく歌っていて、ほんとは真夏さんうまいんじゃないかと思いました(笑)


<VTR 2> 松村沙友理コメント

ななみん、まいやんとの3人のことを語ります。御三家でいることが特別だった、だからこの曲は好きだと、次の曲を紹介。


12.世界で一番 孤独なLover

メインステージで、しっかりフォーメーションを組んでのステージ。
背景のスクリーンに写る映像が、ひたすらかっこいい。丁寧に作りこんでいることがわかって、これらの映像も、今回のライブの見どころになりそうです。


13.やさしさとは

背景の映像が、広大な茶色の大地に変わって、「やさしさとは」のイントロ。背中がぞくっとするような感動。
壮大な映像をバックに歌う、センター・ななみんとメンバー。心に沁みます。


14.ダンケシェーン

ここでまた雰囲気をガラッと変えて、ダンケシェーン!

生ちゃんが、冒頭の歌詞を「ななみん」に替えたり、若が「やっぱ、ななみんだな!」(だな!)とコール&レスポンスしたり、客席の期待に応えてくれて、さすがです。

ちなみに、まいまいに代わる「隠れキャラ」(まっちゅん命名)は、みり愛ちゃんでした。

このあたりから、ななみんが登場しない曲もやるんだーということを、観客が理解し始めたと思います。


15.僕が行かなきゃ誰が行くんだ?

引き続きななみん不在の曲。ドラゴンボールやドラゴンクエストを思わせる背景の映像。
そしてパフォーマンスをするのは、いわゆる「他星メンバー」。
このユニットの曲に、ハズレはありませんね。


<VTR 3> 高山一実コメント

ナレーションで、なぜか「ジャケット写真とは因縁が深い高山一実」と紹介され、客席の多くが??な状態に(笑)

ジャケット撮影では、その時その時の一番きれいな状態を、作品として残したいという想いがある。そのため、撮影に向けて体調を整えていくメンバーも多い。
スタジオでの撮影だけでなく、ロケもあったりして、いろんなシチュエーションで撮影するジャケット写真。それぞれに設定があって、それを演じることで、記念写真とはまた違う想いが詰まっている。
そんな、かずみんからのメッセージ。


16.Tender days

バックステージにメンバーが登場。この曲を聞くといつも、西武ドームでのメイキング映像のダンスを思い出します。


17.革命の馬

センターステージにメンバーが登場。椅子を使ってのダンス。まいやんの妖艶なダンスに息をのみました。


18.ボーダー

何かが砕け散る映像が流れた後、メインステージに登場する2期生の6人。その真ん中に立つ蘭世! まさかここでボーダーとは!

メインステージでパフォーマンスさせてくれたこと。そして、全員が床に寝転んでパフォーマンスするシーンでも、しっかりと上からの映像を流してくれた、すばらしい演出に感謝です。

そして後ほど、この曲を卒業コンサートのセットリストに入れたのが誰か、その正体がわかった瞬間、このボーダーを思い出して、胸が熱くなりました。(結果的に、泣くところじゃないタイミングで一人涙ぐんでたので、恥ずかしかったです^^;)


19.制服を脱いでサヨナラを…

バックステージに現れて、ステージ左右のリフトに乗る飛鳥とみなみ。この時の衣装も、かわいかったなぁ…(心の声)。

曲が終わったあと、柵がない一人乗りのゴンドラ(棒が一本立っていて、それをつかんで体を支える感じ)に二人が乗ったのですが、このゴンドラがメインステージに向けて、ありえないほどの超高速で動き出して、あっという間に到着したので、会場がざわつきました(笑)
運動神経の良い二人だからよかったものの、転倒もしくは転落しても不思議ではない速度だったので、ちょっとヒヤッとしました。例えば真夏さんだったら…(自粛)。


20.ポピパッパパー

メインステージでのパフォーマンス。背景の映像がこれまたすごい。


<VTR 4> 生田絵梨花コメント

ライブの時は、いつも気がつけばいっしょにいたね、というナレーションに合わせて、なつかしい映像が…。

最後に、これからはゆっくり休んでください。そして、この国に行くのもいいかもよとのセリフで、次の曲がわかりました。


21.遥かなるブータン

メインステージで華麗に踊るメンバー。衣装も美しかった!
卒業コンサートでの選曲としては、若干の違和感を覚えましたが、それも後ほどのMCタイムで解決します。


22.太陽に口説かれて

この選曲も意外でした。セカンドアルバムのちょっと攻めた感じの曲で、セブンイレブンの限定ライブでしか見たことがなかったので、お得感があります。


23.シークレットグラフィティー

バックステージにアンダーメンバーが登場。曲の途中でセンターステージへ移動し、センターステージがせり上がってのパフォーマンス。ポニーテールでしゃきしゃき動くひなちまは、遠くからでも視認しやすくて、本当にかっこいい!

アンダーライブでの盛り上がりには及ばないものの、コールも多くの人がしてくれていたので、うれしかったです。


24.あの教室

イントロでどよめく会場。センターステージから左右に伸びるリフトの上に登場する、飛鳥と未央奈。
早くも2曲目となる、飛鳥の2人組ユニット曲ということで、会場がどよめいたんでしょうかね(笑)。どういう基準で選んでいるのか、セットリストがますますわからなくなりましたが、謎が解けた瞬間、ここにも感動ポイントがありました。

曲が終わったところで、スクリーンに、観客席近くに立っている感じの、生中継のななみんの姿が。

どこにいるのか、ざわつく会場。

飛鳥と未央奈が、ななみんに呼びかけると、「今、ステージの裏側にいます!」との返事。大歓声のステージバック席。

「たくさんお客さんがいます。スクリーンもたくさんあって、意外に見やすいです。盛り上がりも、こっちの方がすごいかも。私が来ると思ってなかったからかもねー」と、実況中継するななみん。

最後に、「ステージの向こう側のみんなも、負けずに盛り上がってねー!!」と煽ったところで、この曲が!


25.ハウス!

あるいはステージバック席のお客さんのために、ハウス!を選曲したのかもしれません。ななみんをはじめ、まいやん、みさみさ、みなみ、川後のひなちゃん等が各階に登場するサプライズ演出。

これは、もし自分がステージバック席にいたら、卒倒するほどうれしかったと思います。が、ステージのこちら側にいる私は、ちょっと嫉妬気味(笑)


26.ロマンスのスタート

ライブでのキラーチューンが続きます。こんなにやっちゃって、明日以降のライブは大丈夫かと心配になるほどです。(結果として、それは杞憂に終わりましたが…)


27.転がった鐘を鳴らせ!

ハウス!、ロマンスのスタートに続いて、メンバーが各所にちらばってのステージ。


<MCタイム>

いこちゃん司会のMCタイム。この日のセットリストは、ななみんが各シングルから好きな曲をピックアップして構成したとの、種あかし。

この一言でようやく、セットリストの謎が解けました。同時に、記憶をたどっていくうちに、じわじわこみ上げてくるものがあって、一人涙ぐんでいました。
長く研究生だった「ボーダー」歌唱メンバーへの想いと、飛鳥への想い…。

いこちゃんのMCは続きます。だいぶ前のVTRで、「ジャケット写真に因縁が深い」と言われていたことについて、ここでかずみんに説明を求めます(笑)。
伏線をしっかり回収するところ、さすがいこちゃん!

かずみんは、おいシャンのジャケット裏の自分の写真がトラウマになっているというエピソードを語りましたが、「クソみたいな顔」と表現してしまい、ななみんの門出にクソなんて言ったらダメだねーと反省した直後、またクソと言ってしまい、笑いに包まれる会場。

オチがついたところで、「さぁ、みんな立ち上がって、盛り上がっていきましょう!」といこちゃんが言って、みんなが立ち上がった瞬間、暗転してVTRが流れ出したので、客席の各所でズコーッとコケる音が聞こえた気がします(笑)


<VTR 5> 伊藤万理華コメント

ずっとフロントや2列目に立っていたななみんと、そこに行けなかった自分。
いつかいっしょに並んで歌いたいと思っていたけど、できなかったから、せめてななみんが好きと言ってくれたこの曲を、心を込めて歌います。
そう告げて、この曲を紹介。


28.ここにいる理由

センターステージに登場。さきほどのVTRでの、万理華のコメントにぐっときたところでの「ここにいる理由」は、もうたまりません。しかしこれは、この後に用意された演出の序章に過ぎなかったのです。


29.君は僕と会わない方がよかったのかな

ひめたん不在をカバーしたのは、飛鳥か万理華のどちらかだったように見えました。
この時だけはすいません、ななみんはステージにいないし、こっそりペンライトの色を、ピンクで揃えていました。同士もたくさんいて、心強かったです。


30.自由の彼方

引き続きセンターステージでのパフォーマンス。さゆにゃんセンター。
今日のセットリストは、ななみんが選んだものだとわかったので、そこに入っていただけでも、もう感激です。


31.生まれたままで

ここで、アンダーも選抜も全員がセンターステージに集結しました。

せり上がったセンターステージの頂点には、なぜか背中合わせになった、2人のセンターの姿が。

ひとりは万理華で、もうひとりは……ななみん!!

スクリーンに映ったその姿を見た時には、もう…。

背中合わせになって、ななみんと歌い、そして踊る万理華。

しなやかな動き、息の合った表情。同じ誕生日を持つ二人。
かねてから、「生まれたままで」が乃木坂の曲の中で一番好きだと言い続けてきたななみん。

最後に、センターで並んでパフォーマンスできて、本当によかったね…。


2/21付け日刊スポーツの記事によると、卒業コンサートでは全曲ななみんセンターにしようという周囲の提案を、ななみんは断ったそうです。
私だけのコンサートではないし、乃木坂46のみんなが主役なので、いつもどおりのポジションでいいと。

ここからは私の想像ですが、全曲センターを断ったななみんも、「生まれたままで」については、万理華とダブルセンターを務めることを、ななみん自身が強く希望したのではないか、そう思っています。

そしてそれが、先ほどの万理華のVTRコメントの内容を、事前に教えてもらった上での、ななみんの決断だとしたら…。考えただけでもう、ね。


<MCタイム>

ここで、ふいに流れ出す「ハッピーバースデー」のイントロ。

察して歌いだす客席。その場に座って、ななみんとまりかを祝福するメンバー。

「Happy birthday dear 〇〇」の部分を、どう歌おうか迷っていると、「まりかー」と歌うななみんと、それにかぶせるようにななみんの名前を付け加えるメンバーで、ごにょごにょした感じになってしまいました(笑)。

ななみんと万理華は、しばし二人で譲り合って、最後には二人とも座り込んでしまう形になったため、微笑みに包まれる会場。
まいまいの卒コンを彷彿とさせる光景です(笑)。

状況がいまいちつかめない客席に向けて、ななみんが説明します。

今日は万理華の誕生日でもあるので、選抜とアンダー全員がそろったこの曲のあとに、サプライズでお祝いをしようって話になったとのこと。

最初は遠慮していたものの、やっと納得してお祝いを受け入れた万理華。しばし、いくつになったのよーと年齢を言い合った後、ケーキをななみんにアーンして食べさせてもらうことになりました。

「ファーストバイトみたい」というななみんに、「いいだろー」と自慢げな万理華。
乃木坂で、同じ誕生日を持つ二人の関係性は、ほんとに素敵ですね。
(まいやん&まなったん、ななみん&まりか)

誕生日祝いが終わったところで、かりんちゃんが司会となって、ななみんとの想い出をメンバーが語る時間が始まりました。

一人目は和田まあやちゃん。

物理や数学をななみんに教えてもらって、無事に高校も卒業できたというまあや。
「まあやは、音読したことはすぐに覚えるのよー」というななみんに対し、「じゃあ、字が読めないだけか?」とメンバーが一斉に突っ込んで、会場は笑いに包まれました。

二人目は川後のひなちゃん。ななみん自身も、一番長い時間をいっしょに過ごしたと認めるほど、仲のいいふたり。寮に住んでいた時には、一晩中、通販番組を見ながら語り合ったエピソードなどを明かしていました。

三人目は伊藤純奈ちゃん。かねてから奈々未さん推しを公言していましたが、この場になって、ソロでもいいので奈々未さんリスペクト軍団を作る!と言い出し、「じゃあ今日作って、今日解散ね」とななみんに突っ込まれていました(笑)。

MC進行役としての、かりんちゃんの安心感はすごいですねー。
遠慮せず、どんどん前へ前へ出てきてほしいです。


<VTR 6> 齋藤飛鳥コメント

2人組ユニットもいろいろあるけれど、この2人ほど安定感のあるユニットはないと思う。
まいやんと奈々未が、ふたりで笑いあっている姿を、遠くから眺めるのが好きだった。
まいやんが奈々未に話しかける時の笑顔、そして奈々未がまいやんと話す時の表情が好きだった。
私は、ふたりがいっしょにいるところを見るのが、本当に好きだった。

今までも、その類まれな文才は感じ取ってましたけど、この時のコメントはもう、芸術作品のレベルですね。状況描写から、飛鳥ちゃんの強い想いが伝わってきました。


32.孤独兄弟

メインステージの一番高いところでのパフォーマンス。間奏で下に降りてくるときに、感極まって号泣してしまうまいやん。

事前のインタビューでは、悲しいけれど笑顔で送り出したいと言っていたのに、涙のストッパーが、今日は壊れてしまっているようです。

まいやんの手をとって、いっしょに階段を下りていくななみん。
もらい泣きの会場。

最後は、しっかり歌い切ってくれて、もう見ることのできない、最強の孤独兄弟のユニットが終わりを告げました。


33.魚たちのLOVE SONG

孤独兄弟の余韻を引きづってしまい、大好きな曲なのに集中できないまま、呆然とスクリーンの映像を見ていました。そう、この時の背景の映像も、かなり良かったんです。


34.Threefold choice

ここで、御三家による「Threefold choice」!
クリスマスライブの伝説のシーンの再現です!

クリライの時に、ここでしかやらないのはもったいないなー的な話を、ななみん自身もしていたのですが、ここにぶち込んでくるとは…。

しかもスクリーンには、今日のライブのためだけに作成されたと思われる、御三家バージョンのMVが流れていて、これまた文字どおり超絶かわいい映像。

ステージの3人も見たいし、MVの方も見たいし、視線を忙しく動かしながら、両方を見ていました(笑)


35.ロマンティックいか焼き

会場全体を使ってのパフォーマンス。ペアになっての振り付けが見どころ。

最後に、ななみんとペアを組んでいたかなりんが、ななみんに抱き着いて号泣。その様子は、しっかりスクリーンにも映っていて、会場ももらい泣き。

後日、かなりんがブログで泣いてしまった理由を書いていました。涙のスイッチって、なんでもない仕草や物などに宿ることが、確かにありますね。



36.そんなバカな…

盛り上げ曲が続きます。ななみん、このセットリスト、すごすぎるよーと、心の中で叫んでいました(笑)


<MCタイム>

ここで、ラスト曲前のMC。キャプにうながされ、マイクを持つななみん。
今日のライブへの感謝を告げた後、これが最後の曲になるとの言葉が…。

ついに来てしまったかと、姿勢を正す客席。


37.孤独な青空

つい忘れてしまいがちですが、この曲も、数少ないななみんセンターの、大事な1曲なんですよね。

終わってほしくない…。

そんな寂寞の想いも届かず、最後の一音が響き渡り、本編は終了。
舞台袖に消えていくメンバー、そしてななみん。

椅子にへたり込んで、しばし呆然としていました。

ひと呼吸おいてから、アンコールがかかります。

ただ、いつもの「のーぎざかー」「フォーティーシックス」では
なく、「ななみん、ななみん」のアンコール。


<VTR 7> 白石麻衣コメント

まいやんからななみんへのメッセージ。
シンメとなることが多く、いつもいっしょにいた思い出を語るまいやん。懐かしい映像が涙を誘います。
そして、VTRが終わった後、スクリーンに映し出されるななみんの姿。


<アンコール>1.ないものねだり

ひとり、白と薄いブルーを基調とした清楚ないでたち(ないものねだりの衣装?)で、メインステージに登場するななみん。
深々と一礼してから、ゆっくりと語りだします。

「ないものねだり」は、卒業が決まってからもらった曲で、自分の中で大事な曲。
大好きで、これからも人生の節目節目で聴いていくことになると感じています。 

私は「ないものねだりしたくない」って歌っているけど……。

(緑のペンライトの海を見て)こんな素敵な景色を何度も何度も
目の前にしているのに……、それでも別の道を……進みたいと思う
のが、一番のないものねだりだなと……感じています。

私が選んだ道のその先に、正解があると信じています。


ここで、流れ出す涙に、ティッシュくださいとスタッフにアピールするななみん。

ステージの端に行くと、ステージも少し暗くなり、マイクもオフとなり、手渡されたティッシュで鼻をかみます。
ちょっと会場が和んだところで、ななみんが続けます。

私が選んだ道が正解であること、そして皆さんの道にも、楽しいことや幸せなことがたくさんあることを願っています。

今までたくさんの応援をしていただき、ありがとうございました。


そして、ないものねだりを、涙をこらえながら熱唱。
魂の、想いのこもった歌声でした。


<MCタイム>

ステージに登場する1期生、2期生の全メンバー。

ここでキャプから、サプライズの告知。まいやんからの手紙です。

ななみんと対面する形になって、手紙を読み上げるまいやん。
すでにその目には涙が…。

私が乃木坂で過ごした5年半は、ななみんの隣にいた5年半だった。
同い年で、シンメとなることも多く、最高のパートナー。

くだらない話で笑ってくれたり、悲しいことや悔しいことでいっしょに泣いてくれたり、いつも親身になって相談を聞いてくれたこと、すごくうれしかった。 

今まで、誰にも言わなかったけど、ななみんのことを心から尊敬しています。
出会えたことが、人生での最高の自慢。

なにかあったら相談してね。いつでも駆けつけます。ありがとう。
ずっとずっと大好きです。


初期の頃は泣き虫だったまいやんも、最近は感情をコントロールし、号泣することも少なくなったのですが、この日ばかりはもうどうにも感情をコントロールできない様子で、それだけななみんへの想いが強かったんだと、あらためて感じました。

ファンが想像している以上の、二人だけの大切な絆があることがわかって、悲しいけれど、ちょっとだけうれしかったです。

本気で泣いた時のまいやんが無理に話そうとすると、古畑任三郎っぽくなってしまうことがあるのですが、途切れながらも最後まで気丈に、しっかりと手紙を読み上げました。

読み終えて、鼻水が出たので、ティッシュがほしいとスタッフにお願いするまいやん。私もというななみん。

「ブスになっちゃったー」というまいやんに、「大丈夫、かわいいよ」とななみんが声をかけると、すかさず「そっちこそ!」と切り返すまいやん(笑)。「やられたー」と笑うななみん。

思いがけず、かつてのCMでのひとコマが再現されて、悲しみの中にも、ほっこり笑える瞬間となりました。

「まいやんから手紙をもらうの、初めて?」とのキャプの言葉に、うなずきあう二人。

手紙をもらう機会は多いけど、自分はあまり書かないので、これからは書くようにしないと…というななみん。芸能界から引退しても、こうして人に表現していくことはしていきたいと、将来の展望もちらっとのぞかせました。(私は今後の仕事のことと、とらえました)

最後に、「ラストライブ、いいライブになった?」との、キャプのナイスな質問。

ななみんは、「ミスが一番少ないライブでした」と笑いを取った後、
「いい思い出になりました。卒業を発表した時は、卒業ライブはしなくていいかなと思ってたけど、これから卒業するみんなには、卒業ライブはやったほうがいいと言いたい」
と、うれしい一言。

これは、今日ライブを見に来たファンにとっては、この上ない褒め言葉となりました。
ななみんにそう思ってもらえて、いい思い出になっただけでも、貴重なチケットを当選させてもらった責任を果たせたという思いがあります。


<アンコール>2.サヨナラの意味

一期生と二期生の全員が、紅白の衣装をすでに着用済み。ななみんだけが一人、私服でもおかしくないような清楚な衣装のまま、立っています。

それが、芸能界を離れて一般人に戻ることの象徴だったのかもというツイートを、ライブが終わってから読みましたが、本当にそのとおりだと思いました。

「最後、みんなにお別れをしてきてください」と、ななみんを送り出すキャプ。客席の真上を通っていく、巨大なムービングステージに乗ったななみん。ゆっくりと会場を回っていきます。

花道を歩くだけかなと思っていたので、この初めて見る、大がかりな仕掛けにはびっくりしました。

メインステージでは、メンバー全員での合唱。その背景のスクリーンには、メンバーからの手書きのメッセージが次々と流れていきます。

印象的だったのは、まいやんの「ずっ友」と、まっちゅんの言葉。
「明日から、メンバーではなくなって、友達になるだけだよね」
胸にぐっときました。

それ以外では、未央奈が、ななみんの似顔絵らしき絵を書いていたのですが、安定の画伯ぶりで顔が怖すぎて、微笑ましかったです。


往路のムービングステージ、到着したバックステージで乗り換えて、復路のムービングステージと、2台を乗りついで、メインステージに戻ったななみん。

紅白の時とは異なり、34人全員で、ななみんの背中を押す形のフォーメーションになって、サヨナラの意味を最後まで歌い切りました。
誰の発案かわかりませんが、ななみんの最後を飾るにふさわしい、最高のフォーメーションでした。


とうとう曲が終わってしまって、最後のあいさつ。スクリーンに写っていた手書きのメッセージは、サプライズだったようです。

最後、横一列となったメンバーひとりひとりと、あいさつを交わしていくななみん。
あいさつが終わったメンバーは、そのままステージ奥へと消えていきます。

そして最後に舞台に残ったのは、齋藤飛鳥、生田絵梨花、白石麻衣の3人。
そのメンツを見ただけでも泣けますが、ここからはもう、もらい泣きの連続。

何事か言葉を交わした後、ななみんに泣きながら抱きつく飛鳥。しばしの抱擁。別れがたい表情。

次に生ちゃん。泣き顔。名残惜しそうに去っていく姿。

そしてラストのまいやん。

ふたりだけで、幾度も言葉を交わします。マイクは切られており、なにを話しているかは聞き取れません。ふたりだけの時間。
いつまでも見ていたい、本当にそう思いました。

しかし、終わりの時間はやってきます。最後に軽くグータッチをしてから、がっちりと抱擁。そのままじっと動けないふたり。

抱擁が終わり、離れ際、まいやんの頭をなでるななみん。やさしく見守りながらも大号泣の客席。泣きどころの3連発、たまりませんでした。

そして、本当に最後の、ななみんのあいさつ。

5年半、本当にお世話になりました。皆さんの支えがあってこその今の私だと思います。皆さんのご多幸をお祈りしています。

全員に手を振り、巨大リフトに乗り込むななみん。

そのまま上にゆっくり上昇していくリフト。さながら、天空に消えていくように、手を振るななみんの姿が、少しずつ、見えなくなっていきました…。

ななみん、ほんとうにありがとう。


ダブルアンコールしたい気持ちもあったけど、あんなふうに天空に消えてしまった人を、また地上に呼び寄せることは、やってはいけない…。そんな気がして、ダブルアンコールしないまま、呆然と座り
込んでいました。

今から思えば、ライブ終了のアナウンスはすぐ入ったものの、なかなか規制退場のアナウンスが入らなかったのも、ステージバック席のあたりがザワザワしてたのも、ダブルアンコールが用意されていた
からかもしれません。(あるいはななみん抜きのダブルアンコールだったかも)

でも、ああやって余韻を残したまま、穏やかに見送ってあげることが、ななみんを見送るファンとしての正しい選択だったのではないか、今ではそう思っています。

そして、ライブ終了後にメンバーが続々と掲載したブログ。そこに映し出された、メンバーとななみんの素敵な写真の数々。

中には、終了後にステージで撮ったと思われる写真もあって、ダブルアンコールがなかったことで、時間的な余裕ができて、メンバーやスタッフのみなさんと、ゆっくり別れを惜しむことができたんじゃないか。ファンからのささやかな、「時間」というプレゼントになっていればいいな…。そう思いました。


本当に最後までななみんらしい、素敵なコンサートでした。

多くの人の人生にも、青春の1ページとして、永く記憶されることになる、そんなコンサートと思います。関わったすべてのみなさんに、ただただ感謝です。



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【編集後記】

最後までお読みいただき、ありがとうございました。たいへんな長文となってしまい、申し訳ありません。

執筆にあたっては、記憶を補完する資料として、後述するサイトを
参考とさせていただきました。ありがとうございました。

とはいえ、同じライブを見て、同じ言葉を聞いても、受け止め方は人それぞれ。

特にMCやVTRの部分では、私の受け止め方と、世間一般の受け止め方で、異なる部分もあると思います。そこは、この人はそう感じたんだなと、大目に見ていただけると幸いです。

正確で客観的な内容は、卒業コンサートのニュース映像や、後述するサイト、各種のまとめサイトを確認していただき、ご自身で考えていただければと思います。

最後に、橋本奈々未卒業コンサートに参加できて、本当に幸せでした。
ありがとうございました。

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【参考資料・参考サイト】 special thanks

<セットリスト・流れの確認>
・中田花奈 OFFICIAL BLOG
・モデルプレスmodelpress
・Twitter
   タカ⊿みさみさーくる様 @misami_circle

<VTRおよびMCの内容確認>
・Twitterアカウント
  タカ⊿みさみさーくる様 @misami_circle




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