「桐生」様より、6月25日に幕張メッセで開催された全国握手会のレポートをいただきました。


 が!

 このレポートは前後編に分かれており(後編は明日7日21時更新予定)、今回の前編は握手会に関する記載はまるでなしという大胆な構成になっています。


 握手会を控えた桐生さんに襲いくる刺客の数々。

 クライマックスはなんと、オヤジ狩りとの死闘!?


 "漢"桐生の生き様、とくとご覧あれ!

 すべてはみなみちゃんに会うために!

(桐生さんの過去の投稿記事)

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 (以下桐生様レポートです)

6月25日(日) 幕張メッセ
「インフルエンサー」全国握手会 前編

【ご注意】
毎度の事ながら私のレポは握手会以外の描写が大半を占めており、特にこの前編に関してはあろう事か握手会まで行き着かずに終わっています。心よりお詫び申し上げます。握手会部分のみ読まれたい方は、是非後編をお読み下さいますようお願い申し上げます。




現代に甦る参勤交代、握手会東京遠征の日が遂にやってきました!

今回参加するのは幕張メッセ全国握手会。

個別握手会は、ありがたい事にみなみちゃんも完売が続いており、なかなか券が取れない状況。

そして私のような遠征民は、早い段階で飛行機やホテルを押さえていても、急な仕事で握手券ごと丸々干さないといけない事態も起こります。

そこで最近は、3回チャンスがあり死に券を出しにくい全国握手会メインにスタイルシフトせざるを得ない状況にあるのです。

みなみちゃん!移住したいよ!千葉に!

いつものように飛行機で福岡空港から羽田空港へ。

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今回は福岡の盟友《切れたナイフ》ハムさんは残念ながら不参加です。

独り寂しい機内ではハムさんを偲び、彼の好きだったTRFの曲を口ずさんでいましたが、羽田に降りてからChoo Choo TRAINはZOOの曲だと気付きました。

全国握手会は明日の日曜。
今日はこのブログをきっかけに知り合った素晴らしいお仲間の皆様方と交流を深める日です。

幾つか用事を済ませた後、乃木坂関連のディスカッションで総合司会を務めるため丸の内の東京国際フォーラムへ。
慣れない司会を何とかこなし、パネリストの皆様方と別れて、次はこのブログの青年部会主催の決起集会に出席です。

途中で《戦後芸能史のドン》無精なライオンさんと合流、一緒に会場へと向かいます。

決起集会会場は日比谷にある貴族専用の鳥料理専門店。
到着すると既に名だたる6名のお仲間が集結していらっしゃいました。

以前の写真集お渡し会レポートでも紹介した、
《開封王者ムキキング》999さん
《繰り返すこのホロリズム》ますたーさん

そしてこのブログの握手会レポートでおなじみ、
《掌のファンタジスタ》ついまーるさん

そして初めて紹介させて頂く、
《毒舌ノーコンプライアンス》カオナシさん
《愛と暴虐の貴公子》ポンメルシーさん
《家庭的》モリちゃんさん

この6名に私とライオンさんを加え総勢8名。
各々推しメンも異なる個性的な面々が集結しました。

待ちかねたかのようにポンメルシーさんが立ち上がり一言。
「それでは皆さんに話し合いをしてもらいます。」

挨拶もそこそこに始まる激しい討論。
時に激昂し、時に恫喝も交えながら、お互いの矛盾点を鋭く突き、叩き、容赦無く揚げ足を取り合う一瞬も気を抜けないバトルロワイアル。
串刺しになった肉片、積み重なる骨、レバーやチャンジャなど次々と無慈悲に運ばれてくる肝!肝!肝!

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気付くと決起集会は2時間を超え、超険悪な雰囲気のまま全員一致で二次会突入を決定。

互いに罵声を浴びせ合いながら移動した次の海鮮割烹店でも議論は更にエスカレート。
生きたまま無惨に引き裂かれた烏賊!蛸!もういいか!

最後は全員が号泣しながら円陣を組み「謎の落書き」を大合唱してお開きとなりました。

楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、いつの間にか23時を回っています。
余計な場所に立ち寄らぬよう999さんに駅まで送って頂きJRで一人幕張へ。

そう、今回は翌日の握手会に備えて幕張メッセ近くのホテルに宿を取っていたのです。

ところが本来であれば途中で乗り換え、ホテル近くの幕張本郷駅に向かわないといけないはずだったのですが、疲れていたのか車中でウトウトしてしまい、気付けばメッセ近くの海浜幕張駅に…。

もうすぐ日付が変わる時刻でしたが、 Googleマップを見る限りそう遠くはなさそうだったので、私は夜の幕張の街をスマホを頼りにホテルへと向かって歩き始めました。

駅から少し離れるだけで全く人気の無い深夜の幕張の街。
明かりの消えた巨大な建物、ただただ幅広い道路、そこには黙々と歩く私の姿だけがありました。

しかしマップ上では近いように見えた幕張の区画のスケール感…錯覚でした…
歩けど歩けど全くホテルに近づきません(汗)

Googleめ!

タクシーに乗れば良かったと後悔しても後の祭り。
周囲にはもう車の気配すらないのです。

かなり歩き、やがて高速道路に平行して真っ直ぐに伸びるひと際暗い道路へ出ました。
依然として車は1台も通らず、眼前には深い闇が広がり、両側からは全く手入れされていない夏草がびっしり歩道へと覆い被さっています。

既に全身汗びっしょりですが、ひたすらこの道を進むしかありません。
再び歩き始めた時、脳裏に浮かぶハムさんの笑顔。

そうか!こんな時こそTRF!

「寒いー夜だからー…………暑いわ!」

歌うのは止め、暗闇を黙々と歩いていると、突如最大のピンチに遭遇!

まずい…

50m程先の街灯の下にヤンキーらしき少年達が4人、たむろしているのが見えます。

深夜、人の目も迂回路もない、オヤジ狩りに遭うには絶好過ぎるシチュエーション。

九州なのでヤンキーに慣れているとは言え、千葉のヤンキーと言えば本物、生け贄を大型トレーラーのボンネットに鎖で縛りつけ爆走したり、ギターの先から火焔を噴射したりしているイメージです。
狩られてしまえばきっと明日の握手会どころか福岡に帰ることすらできなくなってしまうでしょう。

どう切り抜ければ…

子どもの頃に家族親戚からヤンチャと言われた私です。
3.5人までなら何とか相手も出来るでしょうが、4人ともなると全く勝ち目はないでしょう。
しかし、この道を数百メートル戻って別の道を探すとなると、ホテルに着くまであと何時間かかるか想像もつきません。

是非もなし…

覚悟を決めた私は、武器になりそうなものがないかカバンを探します。
が、何も無かったので、仕方なく鍵束を右手に握り指の間からウルヴァリンのように鍵を突き出します。
まぁ、これで戦っても自分の手を怪我するだけなので、何となく光り物を持ってるかのような雰囲気を醸し出す効果しかありません。

意を決し早足で真っ直ぐ4人のヤンキーに近付いていきます。

「うわぁああ!!」

深夜の暗闇から突然現れた汗だくのオッサンに声を出して驚き仰け反る少年達。
一人は後ろに飛び退いた拍子に植え込みに落ちていました。
怯えた目で私を凝視する少年達を横目に、速やかにその場を通り抜ける事に成功しました。

助かった…

地元のヤンキーではないのか、彼らも道に迷っていたような印象を受けましたが、そこは自分達で解決してもらうしかありません。

ところが、暗闇を迷い無く突き進む私を見て道を知っていると勘違いしたのか、何故か少年達が私の後をついて来ている事に気付きました。
4人はブツブツ話しながら一定の距離を保っています。

他に誰もいない深夜の真っ暗な道でヤンキー4人についてこられるのは良い気持ちではありません。
いつオヤジ狩りの本能に火がつかないとも限りませんし、かと言って走り去るような体力も私には残されていません。

思案しながら先を急いでいると、再び闇夜に煌々と輝く街灯が見えてきました。
明かりが強くその先はほとんど見えない状態です。
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一計を案じた私は、街灯に照らされた場所を普通に歩いて通り過ぎた直後、素早く道の脇にあった公園へと駈け下り、大きな茂みの陰へと身を隠しました。

しばらくして…

「消えた!消えた!消えた!(慌)」
「ヤバいって!マジヤバいって!(泣)」

少年達は再び大パニック状態に陥り叫びまくっています(笑)
深夜の一本道で忽然と消えた謎のオッサン(笑)
怯えた声で大騒ぎする少年達の喧騒はやがて遠ざかっていきました(笑)

深夜の幕張の公園の植え込みにしゃがみこんで大爆笑していた私は、若者達が遠くに離れたのを確認して煙草に火を付けます。

ふう…

私は何をやっているのだろうか。

気を取り直し再びホテルへと歩き出します。
そこから30分程歩き、ようやくコンビニもある大きな道路へ出ることが出来ました。

ようやくホテルに辿り着いた時刻は深夜1時半…
チェックインを済ませて部屋に入ると、明日の握手会に備え大急ぎで眠る準備に取りかかります。

でもね、この部屋…

なんだか妙~~な感じがするんだ。

ユニットバスの入口がある玄関のあたり、
さっきっから何だか妙~~な気配がする。

やだなぁ~~ってアタシ思ったんですがね、
これシャワー浴びないとどうにもこうにもいかない訳だ。えぇ、汗びっしょりかいてますからね。

何となく部屋の空気がピーンと張り詰めててね。
さぁ~て、どうしたもんかなぁ~、なんだろうなぁ~、なんて考えてますと突然、すぅ~~っと、その気配が消えた。

アタシの気のせいかな~疲れてるのかな~なんてね、えぇ、思ったんですが、それ以上の事は起こらない。

明日は8時起きですからねぇ、急いでシャワー浴びるとアタシそのままベッドに倒れこんで寝ちゃったんだ。

ところが、どのくらい時間が経ったのか、何かの拍子にぱち~ん!目を覚ましちゃった。
何かど~~うにも様子がおかしい。
アタシ勇気を出して周りを確認したんです。すると

「うわぁぁぁあああ!!!」

時間は既に9時半!
アラームに全然気付かず思いっきり寝過ごしてしまいました…
幕張メッセ行きのホテルのシャトルバスにも間に合わず、慌ててフロントにタクシーを呼んでもらいご飯も食べず会場へ直行。

真っ直ぐ幕張メッセ正面へと乗り付けたタクシー料金は2,000円近く…
昨夜どれだけ歩いてしまったのか…

何はともあれ無事握手会場に到着しました。

みなみちゃん!すぐ行くよ!

~続く~



後編は明日7日21時公開予定です。






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