桐生様全面監修の座談会も第三回。立ちすぎたキャラクターによって繰り広げられる議論はまさに喜劇。いやいや、やってる本人たちはいたってまじめ。超まじめです。
それでは桐生さん。あとはお任せします!
管理人こと雪崩式ジャーマン
(過去の座談会はこちら)
座談会 第三夜
こんばんは、桐生です。
今回で3回目となる座談会、このメンバーで18枚目シングルについて討論するのはこれで一区切りとなります。
最後のテーマはMVについて。
『逃げ水』Wセンターに大抜擢された大園さんと与田さんも短い期間でだいぶ馴染んで、まずまずの好発進だったと言えるのではないでしょうか。
しかし過去2回の座談会でお分かりのように、3人のパネリストの皆様は一筋縄でも二筋縄でも逝かないような個性的なおじさま方。
私も負けずに司会役として、そして唯一の常識人として頑張りたいと思っています!
それでは座談会はじまるよ~! パネリストご紹介
「無精なライオン」
血液型はB型
好きな花はコスモス。
好きな決まり手は上手出し投げ。
乃木坂での推しメンは若月祐美とその他多数。
「斜めに見える青空」
血液型はA型
好きな花はパンジー。
好きな決まり手は三所攻め。
乃木坂での推しメンは伊藤理々杏と桜井玲香と中田花奈。
「雪崩式ジャーマン」
血液型は秘密♡
好きな花はヒガンバナ
好きな決まり手は松葉崩し
乃木坂での推しメンは寺田蘭世と山崎怜奈。
聞き手:「桐生」
血液型はA型
好きな花はソメイヨシノ
好きな決まり手は浴びせ倒し
乃木坂での推しメンは星野みなみ。
ノギザカッション座談会
第三夜「18th収録曲MVについて」
青空:
俺の孫!俺の…
ライオン:
青空さんシャラップ。
青空:
マリア?
ライオン:
それはシャラポワ。
雪崩:
よく判りましたね!
ライオン:
それはいいとして…
桐生さん、パネリスト紹介のプロフィールが回を追う毎にデタラメになってきてますよね。
桐生:
ええっ!そうなんですか?
ライオン:
空々しいわ!
桐生さんの良くないところは欲張り過ぎるところかと。
これは座談会なんですから、何でもかんでもウケを狙わなくていいんですよ。
大体何ですか、好きな決まり手って。
青空:
ライオンさんの仰る通り、私も以前からふざけ過ぎは気になっていました。
雪崩:
青空さんはさておき、私も全く同感です。
桐生:
はいごめんなさーい!反省しまーす!
そんな訳で皆さん本日も宜しくお願いしまーす!
雪崩:
適当すぎる…
桐生:
さて、それではMVについてですが表題曲の『逃げ水』から行きましょうか。
ちなみに私は楽曲は普通でしたがMVに関しては絶賛派です。最近では一番好きなMVかも知れません。
皆さんは如何でしたか?
じゃあ先日結婚記念日を迎えてロマンチック浮かれモードの管理人さんからお願いします。
雪崩:
いや、今回私は最後でお願いします。
桐生:
え?それはまたどうして?
雪崩:
多分『逃げ水』に関しては私の意見が最も正鵠を射ていると思いますので、皆さんのごく普通の意見をお聞きした後にトリで発言した方が良いかと思うんです。
ライオン:
とにかく凄い自信ですね…
桐生:
わかりました。そこまで言うなら最後にお願いします。
それでは…
青空:
はい!はい!はーい!
桐生:
ライオンさんお願いします。
青空:
ズッコケー!
ライオン:
わかりました、『逃げ水』MVですね。
私は基本ストーリー仕立てのMVは好きなんですが、バランスによっては曲が単なるBGMになってしまうことも多く、どちらかと言うと音楽作品とMVとは別物として捉えるようになりました。
乃木坂ファンになってからは特に(笑)
桐生:
なるほど、『バレッタ』はじめ乃木坂はその傾向が顕著ですからね。
ライオン:
そうなんです。で、この『逃げ水』も見事に映像のBGMと化しまして、最後のダンスシーンになって初めて、我に帰ったように曲が耳に入ってくる感じでした。
桐生:
なるほど。では映像作品としては如何でしたか?
ライオン:
作品の作りとしては真っ先に『ここにいる理由』を思い出しましたね。
映像全体から受ける陰影感といいシュールな題材といい似てんなぁと。
桐生:
あれも日本家屋内でのパターン提示型のMVでしたね。
ロケセットの規模感は違いますけど。
雪崩:
陰影感、シュール…
うーん、そう捉えてしまいましたか。
桐生:
まぁまぁ、少しお待ち下さい。
ライオンさん続けてお願いします。
ライオン:
あくまで私の受けたイメージとして、そういう印象だったと言う事ですよ。
しかし正直、全体に散りばめられた小ネタ始め、細々とした所までは拾えていないのが実情です。
そもそも一時停止でもしながら一つ一つ確認していかないと把握するのも難しそうだし(笑)
青空:
確かに従来にも増して小ネタ満載のMVですよね。
まぁそこは私が語りますから大丈夫ですよ!
ライオン:
では、青空さんお願いしますね。
あ、改めて楽曲のMVとして見ると、ラストの盆踊りシーンでのパフォーマンスは悪くないですね。
夏、それも8月っぽい雰囲気のある良いダンス構成だと思います。
桐生:
確かに『裸足でSummer』とは全く方向性が違いますけど、一風変わった夏らしいMVに仕上がっていると思います。
雪崩:
でもまぁ、一般的にはそういう表面的な見方になっちゃいますよね、どうしてもね。
ライオン:
なんか今日は管理人さんの上から目線が激しいですね…
桐生:
まぁまぁ。
管理人さんのご意見は最後に伺うとして、次は…
青空:
はい!はい!はーい!はーい!はーい!
桐生:
私の感想を語りますね。
青空:
ズッコケー!からのお会計ー!
桐生:
すみません、私『逃げ水』に関しては少し語っても良いですか?
ライオン:
どうぞどうぞ。
雪崩:
珍しいですね、いつも楽曲に関しては多数派の意見に左右されまくりの桐生さんが。
青空:
なんか明らかにディスってる!
桐生:
では僭越ながら。
まず前回の座談会でも言いましたが、『逃げ水』楽曲については割と普通な印象です。
可もなく不可もなく。
ライオン:
そう言われてましたね。
桐生:
はい、しかしMVは私的には非常に評価が高いです。
あの伝説の最高傑作『お願い☆マイハート』に肉薄するくらい。
ライオン:
うーん…あれは楽曲MVとは…
うーん…あれは楽曲MVとは…
まぁ…それを言い出すとこの人面倒か。
どうしてそこまで?
桐生:
はい、先程ライオンさんがシュールな世界観と仰ってましたが、このMVは芸能界と言うかアイドル界の地獄絵図をそのまま描き出した意欲作であり問題作だと感じたからです。
青空:
地獄絵図!なんで?
桐生:
まず鵺のような烏が鳴く中、物語の舞台となる伊丹家の門をくぐるのは、3期生の中でも良い意味で垢抜けていない、地方感、田舎感全開のWセンターの二人です。
雪崩:
あまり良い意味に聞こえないのは気のせいでしょうか。
青空:
私のりりあんは沖縄だけどそれほど地方感ありませんからね~
桐生:
従来の乃木坂はどちらかと言うと都市感が強いイメージだったと思うのですが、この田舎から来た異質な二人がアイドル界の闇を次々と目撃し、そして取り込まれていく物語なのですね。
青空:
アイドル界の闇!なんで?
桐生:
最初に二人を出迎えるのが緒川たまきさん。
皆さんはドランクドラゴン塚地さんの「完璧人間、緒川たまき!」というギャグは知ってらっしゃいますか?
雪崩:
見たことも聞いたこともないですね。
桐生:
じゃあそれは置いといて…
とにかく一切の感情を見せない無表情な執事長、緒川たまきさんが地獄の門番と言うのは納得できる配役です。
その後は伊丹家の人物たちが次々に登場してアイドル界の地獄を表現し、Wセンターがそれを目撃していくという構成になっています。
ライオン:
順番で言うと…たしか最初は飛鳥ですか。
桐生:
はい、怪我していないのに指に包帯を巻いている先輩侍女役ですね。
あれは仮病というか、公式発表では体調不良だけど実際の理由は異なる、というアイドルあるあるを表現しているのだと思います。
雪崩:
いきなりデリケートな部分に触れてきましたね…
桐生:
その次はパン派とごはん派が3対3に別れて、アイドル間における無意味な派閥争いを演じています。
自ら創り上げた正直どちらでも良いような争点で話題性を喚起しなければならないカルマ、その表現だと思います。
青空:
ちょっと待って!れかたんと若様は、別にからあげ姉妹たちと対立してないですよ。
桐生:
確かに、全体通して劇中のキャラクターと実際のメンバーとはシンクロしていないと思います。
この場合は白石さん西野さんの二枚看板にそれぞれ、からあげ姉妹、キャプ若の強めコンビを合わせた感じでしょうか。
ライオン:
なるほど。視覚的にわかりやすい2つの派閥ですか。
桐生:
ちなみにこのシーンは全員巧いのですが、特に西野さんの表情の演技は出色だと感心しました。
雪崩:
チャイナ服の真夏さんと堀さんは?
桐生:
あの二人は自己演出で無理に変わり者を装うアイドルを表現してるのかと。
真夏さんはサービス精神の強い変わり者、堀ちゃんは頭の中が変わり者、をそれぞれ自演している様を表現してるのではないでしょうか。
青空:
自ら仕込んだ小籠包を自ら当てようとしている演技…なるほど…
ライオン:
うーん、次は…いよいよ星野と生駒ですが?
桐生:
この二人は「カタブツ清純派」と言う役名ですのでその通り。
ストイックに自分を律するタイプのアイドルを表現しているのだと思います。
但し、同じ部屋なのに全ての物が左右対称に2セットづつ配置されていて、1つあれば充分なはずの時計ですら2つ並んでいます。
これは度が過ぎた潔癖志向の狂気を描いているのではないかと思います。
雪崩:
その次はみさ先輩とまいちゅんですね。
これはイメージ通りまんまOL役ですが、兼任的な事を描いていると?
桐生:
役名を見ると、衛藤さんが「疲れたOL」、新内さんが「疲れすぎたOL」です。
歌やダンス以外にも様々な仕事をこなさなければならない現代アイドルの殺人的なスケジュール。
疲労の蓄積が限界を超えると…
ライオン:
あー、浮き上がって…この世界から消えてしまう…
脱退や卒業ですか。
桐生:
恐らくそうではないでしょうか。
加入したばかりの二人が最も驚き怖がって逃げ出すのがこの地獄です。
後は万理華さん井上さんが演じた、家の中には入ろうとせず、ファッションやセグウェイ等のギミックで反主流的個性を自己演出するアイドル像ですね。
ライオン:
生星、さゆまり、そう考えるとパート分けは案外既存のユニットや関係性に準じている感もありますね。
桐生:
確かに視覚的に分かりやすいメンバー分けかもです。
そしてラスボス的に登場する、一番恐ろしい、完全に辞め時を逸したお局様的アイドル像、で全部ですか。
青空:
かずみんはお局様じゃないよ!
桐生:
ですから、実際のメンバーとは関係なく、そういうアイドル像を演じてる、という見立てです。
みなみちゃんがパン派にいないのもそういう事かと。
ただ、西太后のような高山さんを紙吹雪で盛り立ててるのが西野さんなのは意味があるかもしれません。
ライオン:
西野だけパン派の首領と2つの役割ですね。
桐生:
気付かれましたか。
あれは人気実力トップのメンバーですら先輩を盛り立てなければならないという慣例の表現でしょうか。
雪崩:
うーん…いまいち納得しかねますけど。
桐生:
あと《月の光》を合図に飛鳥ちゃんから変な踊りを始めるところは、アイドルはみな様々な地獄を抱えているけれど、幕が開いて曲が流れたら自動的に全員揃って踊り始めなくてはならない、という宿命や悲哀を表現しているように見えます。
ライオン:
何とも救いようのない見立てですね…
では、最後のダンスパートは?
桐生:
最後に全員揃って踊るシーンは、千と千尋の神隠しのような、サザンのMVのような、美しくも禍々しい地獄の舞踊に見えます。まさに死霊の盆踊りです。
ついに田舎出の純朴な少女二人もあちら側の世界に取り込まれてしまった、と言う恐ろしい結末ですね。
青空:
…桐生さんの闇は何なんだろう。
桐生:
調べたらこの監督は『別れ際、もっと好きになる』とかの方なんですよね。
ライオン:
乃木坂だと『シーグラ』や『あの教室』もですね。
桐生:
ですね。日常に潜む狂気の描き方が巧いと思います。
と言う訳で、私は『逃げ水』のMVは常軌を逸していると言う点で非常にお気に入りです。
雪崩:
私にはそこまでダークなMVには見えないですけどね。
桐生:
あくまで私の見立てですので、信じるか信じないかはあなた次第です!
まぁしかし、一番気になるのは、監督はメンバーにどう説明して演出したのか?です(笑)
ライオン:
適当さ軽薄さが売りの桐生さんが、意外にも深く考えてた事に衝撃を受けました。
桐生:
いやーそれ程でもありませんよ(照)
さて、大変お待たせ致しました。
青空さん、『逃げ水』MVについて感想をお願い致します。
青空:
わかりました!
まず私の第一印象としては……りりあんどっこー!です!
桐生:
なるほど、ありがとうございました。
それでは最後に管理人さん…
青空:
待てーい!
桐生:
え?えーと…上の空さんまだ何か?
青空:
青空だよ!
ライオン:
我々はこの茶番にどこまで付き合えば良いのですか?
青空:
宇宙刑事?
雪崩:
ちょっと!桐生さん!進行して下さい!
桐生:
すみません、青空さんが今日すこぶる調子が良さそうなのでつい…
えー、青空さん、りりあんちゃんがいないのは置いといて『逃げ水』MVの印象は如何でしたか?
青空:
ふぅ…ようやく真面目に語れますよ!
MVに関して、私は初見のとき正直イラッとしました。
何というか、楽屋ネタで自分たちだけがウケてる芸人を見たような感覚みたいに。
ライオン:
なんだか結構辛口の評価ですね。
青空:
はい。小ネタ満載でストーリーはシュールだけど「ね、面白いでしょ?」という自画自賛感が透けて見えるかのような。
私は同じストーリー仕立てでも『ガルル』や『咄嗟』みたいに予備知識無しで物語を味わえるタイプのMVが大好きなので。
雪崩:
そのタイプで言うと、私は『何度目の青空か?』が圧倒的に一番ですね。
桐生:
確かに。あのMVも素晴らしいですよね。
青空さんはどの辺の小ネタがお気に召さなかったのですか?
青空:
色々ありますが、特にキャラクターのネーミングとかは、ちょっとなぁ…と。
特に「伊丹サ」にはイラつきました。サって何だ!
桐生:
まぁ、今回ネーミングはそれほど重要じゃないと思いますけどね。
青空:
てか実は、この作品の良さがあまり分からなくて。
もし楽しみ方あるのなら教えて下さいよ!桐生さん!
…というのが先程までの率直な気持ちでした。
ライオン:
なるほど、第一印象はかなり良くなかったと。
青空:
その通りです。
しかし今、桐生さんのご意見を伺って、第一印象とは別に、自分の中にぼんやりと形成されていた見立てのモヤが晴れて、今はスッキリした気分です。
雪崩:
スッキリされましたか。
青空:
そう、桐生さんでスッキリ。
その視点で考えてみると「伊丹」は「痛み」かもしれませんね。
桐生:
あ、なるほど。そこは気付かなかった。
アイドルの痛みですか。
青空:
そう思えました。
私が常々主張している事ですが「アイドルになるとは地獄の門をくぐること」だと思うんです。
ですから、そういう色彩を帯びた事でこのMVに対する印象が俄然変わってきました。
ライオン:
まぁいつも感じているのですが、俺の空さんの考え方も独特ですよね。
青空:
青空だよ!
雪崩:
ライオンさんまで…
青空:
まぁ難しい話はさておき、何といってもラストシーンでガチ寝の与田ちゃんにガチ萌えですよ!ガチ萌え萌えですよ!
雪崩:
与田ちゃんまで孫にするつもりですか? 介護厨ですか?
青空:
いや、じゃあ逆にお尋ねしますが、この世に女の子の寝顔ほど尊いものがありますか?ないでしょう!
与田ちゃんでさえガチ萌えなんですから、俺のりりあんの寝顔なんて見た日にはもう…
ライオン:
ポックリですか?
青空:
逝きません!
桐生:
ギックリですか?
青空:
腰は絶好調!
まぁ、とにかく『逃げ水』は色んな見方ができるMVだと言うのは間違いないでしょう。
桐生:
わかりました、ありがとうございます。
では、いよいよ管理人さんのご意見を伺いましょう。
雪崩:
わかりました。
まず私が言いたいのは、皆さん揃いも揃って肝心な点を見逃していらっしゃる、と言う事です。
ライオンさんも、桐生さんも、そして …蒼井そらさんも。…プッ(笑)
青空:
誰ですか?それ。ライオンさん知ってます?
ライオン:
いえ、知りませんね。桐生さんは?
桐生:
さて…誰でしょう?
雪崩:
嘘つけ!オッサンたち絶対知ってますよね!マスカッツ!
桐生:
ちょっと何を言ってるのかよく分からないので、とっとと『逃げ水』MVの感想を聞かせて頂いてよろしいですか?
雪崩:
むぅ…わかりました。
皆さん気付かれていませんが、実はこの『逃げ水』MVは本質的に…MVでは無いんですよ。
ライオン:
は?
桐生:
詳しくご説明願えますか?
雪崩:
はい。私は基本的に好きなMVは何度でも繰り返し観るんです。
最近、と言っても昨年の作品ですが『裸足でSummer』。
これはもう何度観たか分らない程です。
VHS時代だったらツメを折って永久保存ものです。
青空:
確かに。ツメを折ると言えば、私も洗濯屋…
ライオン:
昭和の話はそこまでだ!
青空:
むぅ…
雪崩:
よろしいですか?
では『裸足でSummer』と比較して『逃げ水』のMVはどうかというと、録画としては残しておくものの、結局カラーボックスの奥にしまいこんで恐らく見返すことはしない類いの作品だと思うのです。
桐生:
その違いが…『逃げ水』MVが実はMVではないと仰る所以でしょうか?
雪崩:
はい。
先程からこの作品に潜む謎や闇に関してはお三方に充分説明して頂きましたよね?
確かに深読みすればするほど、その奥深さがわかって面白いのかもしれません。
ただ初見のときの「これってMVなの?」という本質的な疑問は拭いきれません。
最後のダンスシーン以外、音楽が添え物になっている。
それどころか歌詞と映像が完全に分離しているとさえ思います。
桐生:
先程ライオンさんからも、楽曲と映像とは別の作品として捉えている、との話がありましたね。
雪崩:
確かにライオンさんと感じ方は似ていますが、私はそもそもMVの果たさなければならない役割として、楽曲自体を引き立てる意味合いこそが最重要ではないかと思っています。
その点、この『逃げ水』MVは、映像としてはすばらしい、楽曲も良い、でも合わさったときに相乗効果を生み出していないように見えてしまいました。
そこがMVではないと話した理由です。
その点、この『逃げ水』MVは、映像としてはすばらしい、楽曲も良い、でも合わさったときに相乗効果を生み出していないように見えてしまいました。
そこがMVではないと話した理由です。
ライオン:
うーん、確かに仰ってる事は分かりますが、私はやはりメンバーの演技的な面にも興味がありますので、MVはMVで楽しみたいと思いますけどね。
青空:
確かに、乃木坂は特に映像や演技面に力を入れている感の強いグループですからね。
雪崩:
それでも、やはり私は楽曲で勝負して欲しいんです。
乃木坂に嵌るきっかけとなった『君の名は希望』もMVではなく、あの楽曲こそが私の渇いた心に深く染み入ったからなので。
そして『君の名は希望』のダンス&リップの方のMVは、楽曲の良さを最大限に引き立てていました。
映像だけでは成り立たない、楽曲あっての映像の良さ、つまりMVの本質があったように思います。
そして『君の名は希望』のダンス&リップの方のMVは、楽曲の良さを最大限に引き立てていました。
映像だけでは成り立たない、楽曲あっての映像の良さ、つまりMVの本質があったように思います。
桐生:
なるほど。
管理人さんにとって乃木坂の楽曲とは、とりわけ特別なものなんですね。
雪崩:
もちろんです。
そして、その辺もじっくりと語りたかったのですが…残念ながら、今回の座談会はここまでにさせて下さい。
桐生:
は?
ライオン:
唐突すぎますね。
雪崩:
実は今から奥さんを迎えに行かなくてはならなくて…
今夜の座談会もかなり予定より長引いちゃったので…すみません。
青空:
奥さんと私たちとどっちが大切なんですか!
雪崩:
奥さんですね。
ライオン:
まぁ…そういう事なら仕方ないですね。
桐生:
そうですね。
他の収録MVについても語りたかったのですが、またまた大幅に時間オーバーしちゃいましたから。
青空:
喋り足りないなぁ…
『未来の答え』で階段を上がりながら踊るりりあんについて1時間くらい語るつもりだったのに!
ライオン:
私も『女は一人じゃ』と『逃げ水』の対照的なアプローチの違いについて語りたかったのですが…まぁ、それはまたの機会と言う事で。
桐生:
そうですね。
では、今回の座談会はここまでに致しましょう。
じゃあ青空さんには、いつものように締めをお願い致します。
ライオン:
これ要る?
雪崩:
またですか…
青空:
今回も用意してきました。
桐生:
お願いします。
青空:
りんどうの湖畔で語りしは
りそうも高き未来の答え
あの夏の慕情 君にアンダーはなく
にげ水の如く 今も遠く揺らめく
無常なる世に 生命が刹那煌めく
我関せずと ライブ神を崇め
夢に想いし 君と乃木坂46
中目黒で叫ぶ 女は一人じゃ眠れない
ライオン:
長すぎる!意味わからん!
雪崩:
毎回この締めに何の意味が?
桐生:
いやー、座談会の締めっぽくて、なんか相応しい感じなんじゃないですかね?
まぁ何となくしか聞いてないんですけど(笑)
ライオン:
適当すぎる!
青空:
聞いてよ!
桐生:
はいはいはいはーい。
それでは皆様、またいつかお会いしましょう!
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます!
偉そうに語っていても、おじさん達はとっても寂しがり屋さん。
みんなからご意見が無いとしょんぼりしちゃう。
是非、ご意見ご感想をお聞かせ下さいね!
コメント
コメント一覧 (9)
逃げ水のMVも嫌いではないんですが、確かに何度も見返してはいないなあと。
桐生さんの解釈は非常に面白かったです。アイドルの世界=地獄、という捉え方自体、僕にはない考えでした。そう考えると、冒頭の緒川たまきさんの言葉も頷けるのかなあと。
僕は最初見たとき、森見登美彦さんの作品に雰囲気が似てるなあ、と思いました。森見さんの作品は、日常にこの世ならざるものがクロスする作品が多く見られるものです。アイドルはこの世ならざるもので、我々が見ているものもクロスしてる部分だけなのかもしれません。
最初に見た時に、「これおもしろくて、いいなー」と思ったのにも関わらず、です。
座談会を読んで、その答えがわかりました。
そして桐生さんの考察読んで、じっくり見返したくなりました。
カップリングの未来の答えは、見ていてガルルのMVを思い出しましたね。
このシリーズ好きですw
訳の分からないまま打ち込まれた空間、様々な個性ある人達と不思議な現象を感じながら働いていく。
夏の多くのイベントや仕事を頼もしい先輩たちとこなしていく。まさにWセンターの今年の夏ですよね。
そして最後の寝ているシーン。きっと彼女らは夢を見ているのでしょう。それは幻想的なダンスシーンが夢なのかもしれないし、本編のカオスな世界が夢なのかもしれない。あのシーンのお陰でMVの間(はざま)のような物を感じました。
そして次のシングルには三期生は入りません。現実世界の二人も今年の夏は夢のような日々だったでしょう。それは幻だったのかどうかはこれから必死に追いかけてわかるのでしょう。
相変わらずクレイジーで安心しました(全力の敬意)
MVの役割は音楽のイメージに合わせて
音楽を引き立たせるものだと思っているので。
せめて曲のイメージとMVの世界観は
通じるところがあってほしいですね
あとファンにしか分からないような
小ネタを入れるにはC/W曲だけで十分だと思います
(そういった意味では伊藤衆人監督のライブ神はC/W曲のMVとしては完璧だったと思います)
星野源さん、欅坂46に代表されるヒット曲、ヒットMVを生み出すアーティストのMVは
誰が見ても曲の世界観が伝わるものが多く
ヒット曲を作りたいならそこを目指してほしいなと。
なので乃木坂46のPVとしてはこのMVは評価したいんですけど
個人的には逃げ水のMVとしては評価できないですね
しかしながら桐生先生の考察は実に
すばらしく、物事の見方をひっくり返す感じで最高ですね。
「地獄へようこそ」
そんな感じで改めてMV見直してみようかと思います。
でもやはりジャーマンさんのおっしゃるように昔はMVがPV(プロモーションビデオ)と呼ばれていた様に楽曲の世界観を補うものであるべきであろうという所からイマイチって感想です。
話が逸れますがサマツリさんとは異なりますが「サヨナラの約束」は色々とMVの設定その他を色々と深読みしてしまい楽しかった覚えがあります。(棘人て所謂ミュータントの類いだよね♪♪♪)
しかし異なるモノの見方がここまで人を楽しませるとは思いもよらなんだ。
桐生殿にはいずれ大福をば進呈させて頂きます🎵
コメントする