「無精なライオン」様より、 12月12日に幕張メッセイベントホールで開催された「ひらがな全国ツアー2017ファイナル」のレポートをいただきました。


 ライブは生ものですから、事実、参加した人にしか味わえない空気があります。その参加者のひとりであるライオン様に、その場の空気を閉じ込めていただきました。


 あけてびっくり玉手箱。

 そこから溢れるハッピーオーラにやられること間違いなしです。


20171226-04


(以下、無精なライオン様レポートです)


2017/12/12
ひらがな全国ツアー2017ファイナル@幕張メッセ観戦レポ


ひらがなけやき単独で挑む初の全国ツアー。そのfinalとなる幕張メッセのLiveに行ってきました。
いやまあ今回もレポというより私的感想文みたいなモノですが、よろしければお付き合いください。

奮闘努力も虚しく翌日の最終日は獲れずじまい。その分初日を楽しもうと呑気に待ち望んでおったのですが。
前日になって突然舞い降りた悲報。

柿崎芽実負傷欠場。

正直「またか!」いや負傷とか欠場がまたか、ではなく当初は思いもよらなんだ緊張感を背負い込む羽目になるのがまたか、という一感でした。

さて当日
会場となる幕張メッセイベントホール キャパ的には最大9,000人(メンバーブログとかで2日で14,000の動員との事なので実際には7,000位だったんかな)。昨年有明コロシアムでの欅坂46単独Liveに迫る規模。
〜その有明でのけやき坂は数曲のみの披露だったこと。
〜今ツアー3,000以下のキャパの会場を周ってきて最後にこの大きさの箱でやれること。
客席を見渡しながら、そんなことに思いを巡らします。

ここからセトリに沿って、印象深かった場面をつらつら挙げてまいります。

00:Overture 
01:ひらがなけやき 
三月のZeppではセンターポジにいた長濱ねると柿崎芽実の姿はなく、ツアー期間中に彼女たちがいかに翻弄されたのか、改めて呆然とします。

【ひらがなけやき】終了後メンバーそれぞれの激しいダンスパートが繰り広げられ、最後に床下の舞台装置(ポップアップというらしい)で齊藤京子が飛び出しステージに屹立した瞬間に曲もダンスも止まり静寂。
その刹那スクリーンにアップで映し出された京子の尊大な表情に確信します。
「カタミラだ」
いや切望過ぎたので、恥ずかしくも思わず声に出しちまうんですが、それが聞こえたのか周りの席で
「カタミラ?」
「マジか!」
と沸いちゃって恥の上塗り状態w
これで違う曲だったら、ケツまくって逃げ出すとこです。

02:語るなら未来を
イントロに安堵安堵(笑)
こっちが初めて見る前回より冷静なのか、あっちが初披露時より進化しているのか、身に馴染んでいるというか、体捌きに余裕を感じました。

美しいピアノのイントロで会場の温度が上がります。

03:世界には愛しかない
『絶対このブログで、Zepp名古屋のレポ記事(参照)読んだろ!』と思わざるを得ない怒涛の俺得開幕3連打。
などと言う世迷い言はともかく。
待ってましたとばかりに、早漏気味の「わーーー」を放り込むヲタ達。
そして絶妙にワンテンポ遅れで、喧々たる胴間声をかき消さんとするかのように、悲鳴にも似た怪鳥音が轟きます。
影山優佳渾身の叫びに会場が怯んだ気がしました。

MC①
柿崎芽実の不在と、11人のつもりでこのステージに臨む決意が佐々木久美から伝えられます。
久美のMCはホントこのツアーで開花したなぁ。

ここからはユニットチューンコーナー。

04:青空が違う
05:僕たちの戦争
06:猫の名前
少人数の楽曲が続いたことで、改めて感じたこと。ヴォーカルが力強いメンバーが多い。
情感であったり、発音であったり、何というか骨太です。
曲によっては、フレーズによってはtoo muchな印象もないではないですが、今はそれで良し!
聞こえる声、届く歌。
歌手の基本であり極論絶対条件だと思ってます。
まずは歌声が無いことには音楽もへったくれもありませんから。
楽曲に対する真摯な姿勢を高く評価します。

そして自分が欅坂46全楽曲で1番好きな

07:沈黙した恋人よ
申し訳ないけど好きなだけにハードル上げて聞いちゃってますね。
まだまだこの曲は完成度を上げられる。期待を込めてそう申しておきましょう。

MC②

08:チャレンジメドレー 
タップダンス~
【ABC】~
ドラムマーチ~
【you can’t hurry love】~
カラーガード~
ポイ~
【Hot Stuff】
アクシデントの結果、今回予定していたチャレンジであるローラースケートを披露出来なかったことは残念。
しかし、このメドレーの演出は悪くない。いや大変素晴らしい。
このツアー期間、メンバーはどれほどの特訓を積み重ねてきたのか、痛いほど伝わってきます。
結果これらの「芸」は彼女達の血となり肉となったことは疑いようがありません。
このチャレンジと実績はこれからのメンバー達にとって思い出ひっくるめての武器となることでしょう。
まさに今ツアーの集大成でした。

そして「あの子たちの登場です!」

二期生自己紹介と特技披露 
特筆はラップスタイルでコール&レスポンスを見事にやり切った富田鈴花と「苦手克服」と生人参かじった河田陽菜ですかね(笑)

そして初披露となるけやき坂20人曲

09:NO WAR in the future 
白状しますが、色々あってこの曲は当日まで自分は一切聴いてませんでした。
ところが驚くほどスムーズにノレるんですねこれが。
会場の盛り上がりもかなりのものだったと思います。
それくらいLive映えする作品。

MC③
2期生それぞれに1期生と全員で何がしたいか聞いていきます。
いかにも番組企画になりそうなものから、いやそりゃプライベート過ぎんだろというものまで各々の個性が微笑ましい。
あと、ここが恐らく最長のMC時間だったからか、改めて気づいたこと。
けやき坂はトーク中に隙間を作らない。
メイントークのやり取りに対して誰かしら必ずレスポンスしてて、流れが滞る瞬間を感じませんでした。

ここから10人のLiveに戻ります。
けやき坂初の共通カップリングとなった
10:それでも歩いてる 
彼女たち自身主演のドラマ主題歌。周知もいいとこですが、話題が豊富になった証。

ここからLiveはいよいよクライマックス。
『ROAD TO MAKUHARI』という題字がスクリーンに映し出され、映像とリンクする形でメンバーが次々とステージに現れます。

11:東京タワーはどこから見える? 
12:永遠の白線 
13:手を繋いで帰ろうか 
14:誰よりも高く跳べ! 
15:太陽は見上げる人を選ばない 
まさに自信のナンバーの羅列。
会場のボルテージがハンパない(語彙力)。
【手を繋いで帰ろうか】ではお馴染みお芝居の流れで、スタンド席通路をメンバーが行進しながらのパフォーマンス。2階席後方及び3階席前方が一気に神席に。(僕は2階中程だったので埋もれたよママン)

 本篇はここまで。割と急いてる感のないタイミングでコールがかかり、アンコールへ。

16:僕たちは付き合っている 
サンタコスでメンバー登場。いやこれは可愛い!

17:二人セゾン 
柿崎不在のため、井口眞緒が完全(?)センターを務める形に。
“井口セゾン”もよくぞここまで練り上げてきたなという域。

MC④
佐々木久美から「お話をさせてください」
結成、長濱ねる、12人曲、ハッピーオーラなどに対する想いが切々と語られます。
特に印象的だった一文が
「今日皆さんがハッピーになって、帰り道に笑顔が絶えない、そんなライブにできていたらいいなと思っています」
また白眉だったのが、多分5分近くに及ぶロングスピーチだったのですが、その間しんとした静謐が保たれていたこと。
逆にいつもは如何に五月の蝿が飛び交っていることかw

そして、手を吊るした姿ながらも、元気に登場した柿崎芽実も加わっての

⑱ W-KEYAKIZAKAの詩 
曲中10人が一列に並び、その前を芽実が右に左に駆け回り存分に客席に笑顔を振り撒いた末、みんなの列に入り込むシーンがすごく印象的。

MC⑤
最後の最後
久美が指を口に当て、しーっの合図。
同時にBGMが消え、メンバーはマイクを下ろし
「以上、私たちひらがなけやき坂46でした! 
ありがとうございました!」
肉声の挨拶が会場に響きわたります。
これに象徴されるように、全てがダイレクト。Liveとは生ものだと実感。

駐車場に停めた車に乗り、カーステでけやき坂の曲をかけながらの帰路。
自分は笑顔でした。

20171226-03