松井珠理奈さん、AKB48世界選抜総選挙1位、おめでとうございます!

20180627-02


いやー、かっこよかった!しびれた!たぎった!

この喜びはまさにイヤァオ!

応援しているメンバーが1位になる嬉しさをはじめて知りました。

こんなにも感動するものなんですね。

総選挙にかかわった皆さま、本当におつかれさまでした。


というわけで、松井珠理奈さん応援記事(【AKB48世界選抜総選挙】「いざ、約束の場所へ」松井珠理奈とプロレスと総選挙)とは違って、今回はこんな感じにラフでいきます。皆さまもくつろいでご覧ください。特に珠理奈推しの皆さま、身構えなくてだいじょうぶです。ここは1位を祝福する場ですから。それ以外のことは取り上げません。

あ、先の紹介記事。未読の方がいたら、ぜひそちらもあわせて見てくださいね。宣伝宣伝!


では当日を振り返ってみましょう。

いきなり私事からはじめますが、AKB総選挙はネットを遮断して見ます。なぜかというと、ネットにはいろいろな意見が飛び交います。賛成だけではない、否定も、悪意も、無関心からくる皮肉も、ありとあらゆる感情が錯綜します。自分の心が弱いだけですが、それらの意見を確認しながらだと、スピーチの内容が頭に入ってこなくなります。

ランクインしたメンバーは、あんな大舞台で自身の気持ちを吐露するわけです。だったら受け取る自分も、他者の意見に惑わされることなく、その気持ちに真正面から向き合いたいと思い、ネットから離れて、スピーチに耳を傾けています。


例年通り、今年もそうやって真剣に見ていたわけですが……

肝心な珠理奈さんのスピーチに集中できなかったんですよ!


1位に珠理奈さんが呼ばれたとき、その喜びよりも、「時間だいじょうぶか?」の焦りのほうが大きかったのです。正直、3位の宮脇咲良さんがスピーチしてるあたりからそわそわしていました。で、珠理奈さんがスピーチ冒頭で「2分前?」と確認したとき、「ぐあああああ」と頭を抱えてしまいました。


いや、2分って!2分って!!短いよ!


それでも、珠理奈さんは焦ることなく、ゆっくりはっきりと言葉を紡いでいきます。

もしこれが時間を気にしなくてよかったら、その一言一言を噛み締められたと思います。でも冒頭の「2分前」が気になって、「ちょっと珠理奈さん?時間だいじょうぶですか?まとめられます?」と、もう心配で心配で。

そして案の定、スピーチの途中でぶつ切り。テレビの前でしばし呆然としてしまいました。1位のスピーチが入りきらないなんて……。

放送時間を長くとらなかったテレビ局が悪いのか、時間配分をコントロールできなかった運営が悪いのか、尺にあわせられなかった珠理奈さんが悪いのか、そこを追求するつもりはありませんが、現実として地上波は途中でぷつりと切れた。あれはよくないです。プロレスが決着つくまえに「また来週!」と終わるぐらいによくないです。一番良いところ見せないでどうすんの!?と。来年あるならそこはちゃんとしてほしいところです。


とまあ、そんなハプニング(?)がありつつも、珠理奈さんのスピーチは堂々としたものでした。ファンや先輩、仲間に感謝の言葉を述べ、自身の目標も踏まえ、グループの未来を指し示す。アイドル界のトップ奪取宣言からは、熱きプロレス魂を感じました。

負けない気持ちを持つことは大切です。これでいいやと思ったとき、つまり「人は歩みを止めた時に、そして、挑戦をあきらめた時に年老いていくのだと思います(byアントニオ猪木)」。だからAKBはまだ年老いていない、それどころか若返っている。なにせ今回トップを獲った珠理奈さんが向上心の塊みたいなスピーチをしたんですから。

1位になってなお上を見る。ゴールと定めていた総選挙1位に立った瞬間から、もう次の戦いを見すえている。まさに「強き者」がそこにいました。


ただ、心配もあります。


総選挙前のライブで倒れ、一時退場する場面がありました。すぐ復帰したものの、体も心も限界に近かったのかもしれません。そんな素振りは決して見せない彼女ですが、スピーチのこのひと言。


「でもね、もう体力の限界。だから私のこと寂しくさせないでください。もう今気持ちだけで動いてますから。」


虚勢を張る力がない、それゆえの本音に聞こえました。

それもそうです。優勝候補筆頭のうえ地元開催。まさに、絶対に負けられない戦い。その心労は計り知れません。がんばってもがんばっても拭えない不安。現に一夜明け会見では「開票前3日間は、睡眠も食事も取らなかった」と述べています。まさに極限状態だったのでしょう。

そう考えると、本当に無事に終わってよかったですね。生放送中、なにが起きてもおかしくない状況でした。それこそ途中で倒れてもおかしくなかった。最後までスピーチしたこと自体が、もしかしたら奇跡だったのかもしれません。

すごく上からになってしまいますが、よくがんばったねと、抱きしめてあげたいぐらいです。もちろん他のメンバーも重圧のなか戦っていました。その姿を見ると、みんなみんな抱きしめたくなります。わたしの胸、いつでも開いてますから!飛び込んできなさい!


……。

ちょっと。

あからさまに引かれると傷つくんですけど。




そうだ、「がんばる」で思い出した。

AKB総選挙でメンバーが「がんばる」と言うと、「がんばるのはお金をだすほうだ」という声が飛んできます。それは確かに真実です。どんなにメンバーが「がんばる」と口で言っても、結局、ファンががんばらなければ何もなりません。


でも、がんばっていないメンバー、魅力のないメンバーにお金を使いますか?

手間暇かけて投票しますか?



投票する側は、投票するメンバーに魅力を感じ、ひとつでも順位をあげたい、あるいは感謝や応援の気持ちで投じるわけです。絶対的な人気の差は当然あります。けど、1票の重みに違いはありません。その1票を勝ち取る力は、紛れもなくメンバーの輝きです。

今回、珠理奈さんがその投票で1位を獲った。すばらしいことです。総選挙のシステムに対して賛否があるのは当然知っています。でもそれはまた別の問題。これまでと同じルールで正々堂々戦い、10年の歳月を経て、ついに1位に辿り着いた彼女を称えることが、なによりも先だと思います。

1位ですよ、1位。めでたいことじゃないですか。何度「おめでとう」と言っても足りないぐらいです。



総選挙後、twitterでこんなタグが作られました。

#珠理奈いつもありがとう


珠理奈さんはスピーチで、ファンに向け「感謝しかない」と伝えました。ファンは「いつもありがとう」と返す。「ありがとう」と「ありがとう」で繋がる関係がどれほど尊いか。

応援してくれてありがとう、元気をくれてありがとう。

いろいろな「ありがとう」がありますが、きっと根っこの部分は同じだと思います。



――いてくれて、ありがとう――


あなたがいるだけで幸せになる。

あなたがいるだけでがんばれる。

そんなすばらしい関係の積み重ねで「今」がある。



総選挙1位を手にした彼女は強き者になりました、真の勇者になりました。

傷だらけになって手に入れた、その栄光の重さに驚いているかもしれません。

でもきっと、ひとりで立ち上がって、歩きだすはずです。


いや、ひとりじゃありません。

まわりには仲間がいる。支えてくれるファンがいる。

彼女はそれを知っています。

だから、強い。

そして、道の先。


change the world


奇しくもその言葉は、彼女の推しレスラー、ケニー・オメガ選手も多用しています。


ケニーは、IWGPヘビー級ベルトを腰に巻き、新日本プロレスに新たな旋風を巻き起こした。

次は誰の番?


さあ、見届けましょう。

AKB48世界選抜総選挙第1位、松井珠理奈の描く未来を。

20180627-01


最後に。

プロレスラーは超人です。同じように、アイドルも超人です。常人では計り知れないパワーを内に秘めている。でも、超人であっても人であることに変わりはありません。休まなければ倒れてしまいます。


ゆっくり休んでくださいね。

そして、あなたを待つ人たちを信じてください。

あなたの居場所は、あなたの勝ちえた場所は、あなたを信じる人は、そう簡単に揺らぎはしないはずです。

それはなによりあなたが一番分かっているはず。


だから、全開の笑顔で戻ってくる日まで、

トランキーロ!あっせんなよ!です!