2018/8/4~5「乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 in大阪 ~ジコチュープロデュースコーナー」レポート
ふたり 著@futari198601

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乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 in大阪、8月4日(土)と5日(日)の公演に行ってきました。
連日、35度を超える気温が続く猛暑の中での、屋外のライブ。始まる前から熱中症が危惧されていて、幸い無事に終わったのですが、なかなか壮絶な暑さでした(^^;)。

ライブ全体のレポートは、別の機会に譲るとして、今回はその目玉企画とも言える「ジコチュープロデュース」コーナーに絞って、レポートしたいと思います。

「ジコチュープロデュース」コーナーとは、21枚目シングルの選抜メンバーの1人が、一曲まるごとをプロデュースする企画で、どの曲をどんなメンバーでやるか、演出のアイデアも出しながら作り上げるコーナーです。以前、クリスマスライブでも似たような企画がありましたが、その時も好評を得ていましたね。
今回は、演奏した順に、ご紹介していきます。Pはプロデュースしたメンバー、Mは参加したメンバーを表しています。

<8月4日(土)大阪1日目>

1「その先の出口」 P:岩本蓮加 M:岩本、中田、井上、衛藤、松村、秋元、高山

意外な選曲に、少し面食らった感じの客席。私も、シブい選曲だなーと思ったのもつかの間。ステージに登場した7人のメンバーを見て、目が点に。

そこに現れたのは、乃木坂では珍しい、まさに脚・脚・脚の世界。

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1期生の先輩メンバーを引き連れて、登場したれんたん。バキバキに踊る感じで、好きな曲ではあるのですが、いかんせん衣装が(^^;)
いずれもショートパンツや短いスカートのオンパレードで、これも本当にれんたんが選んだんでしょうかねぇ。

センターステージに移動して、やがて最上部までせり上がっていくメンバーたち。そして、切れ味鋭く踊る姿を、見上げてごらん状態で見つめるアリーナの観客たち。
ちょっと目のやり場に困りましたが、しっかり見てみたい、そんなステージでした。


2「白米様」 P:西野七瀬 M:西野、優里、川後、かりん、純奈

スクリーンに映し出される、5つのスイカ。左から、川後、純奈、西野、優里、かりんの並びで、それぞれ黄色いスイカや「でんすけすいか」など、違う種類のスイカを配置していました。
この5つのスイカの映像に、メンバーが声をあててアテレコした音声が会場に流れるのですが、川後さんが急に色っぽいセリフを言ったり、「王手!」というワードがオチに使われたり、やり取りが掛け合い漫才みたいで面白かったです。七瀬さんを中心に他のメンバーがボケまくって、かりんちゃんがツッコミまくるという流れですね。

一例を挙げれば、七瀬さんが「どのスイカもかわいいね。左から、かわいい、かわいい、ふたつ飛ばして、王手!」と言って「王手」いじりが始まって、しまいには会場みんなで声を合わせて「王手!」と叫んだり。笑

そして寸劇が終わった後、スクリーンに「白米様」という曲名が表示され、大歓声に包まれました。七瀬さんと「白米様」という組み合わせ、これはもう、見る前からかわいいこと間違いなし!
「ななりんご軍団」と銘打たれた、スイカメンバーによるバックステージでのパフォーマンスが始まりました。

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出だしの七瀬さんのソロパートから、それはもう…。少し照れを含んだ表情、スイカの衣装、そして頭に載せた飾りつけも、すべてがいちいちかわいい。悶絶の声が上がりそうでした。

お馴染みのコールも、ななりんご軍団バージョンに変更してスクリーンに映し出されていましたが、曲と映像が微妙にズレていて、初心者には難しそうでした。大きな会場なのでしかたない面もありますが…。

そしてその背後には、巨大なスイカのオブジェ。しかし、誰もそのことには触れず(笑)。
福岡でのチューリップに続き、スルーされる巨大オブジェ(笑)。

このスイカの衣装、みんな強烈にかわいいですね。かりんちゃんも、いつものあの振り付けでは、体をせいいっぱい伸ばして、がんばってました。川後さんの髪型もいい!


3「2度目のキスから」 P:星野みなみ M:星野、北野

「星野みなみプロデュース 2度目のキスから」という曲名が表示され、歓声が上がる中、ステージに向かって左側のサブステージに横付けされた、乃木坂トレイン。
そこから出てきたのは、みなみちゃんときいちゃんのふたりでした。これは熱い!

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今年3月の46時間テレビで、休養中のきいちゃんが久々に姿を現した時、その隣にいたのは、仲良しのみなみちゃんと伊織ちゃんでした。

気遣いと優しさにあふれた、その3人のゆるゆるした放送から約半年。

こんな大きな舞台に2人で立つことになるとは、想像もできませんでした…。
そして、みなみちゃんが選んだ曲も、伊織ちゃんの代表的なユニット曲である「2度目のキスから」
卒業してこの場にはいないけど、伊織ちゃんの気持ちも共にある、そんな想いを感じました。

サイドステージからセンターステージ、そして反対側のサイドステージへ移動してのパフォーマンス。歩きながら、二人で絡み合いながら、笑顔があふれる優しいステージ。

この曲でも、お馴染みのコールを、みなみとひなこに変えたバージョンで、スクリーンに表示していました。考えてきたみなみちゃん、えらい!
リハを見ていた真夏さんから直伝されたというウィンクも、決まっていました。


4「Against」 P:鈴木絢音 M:鈴木、堀、渡辺、樋口、和田

タイトルが出たとたん、どよめく客席。
それほど、この曲は特別な曲なんですね。

卒業した生駒里奈さん最後のセンター曲。あるいは、もう乃木坂のライブではやらないんじゃないかとも思われたこの曲を、あえてぶつけてきた絢音ちゃん。その覚悟と揺るがぬ決意を感じました。

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選んだメンバーも、プリン会の同期2人に、ひなちまとまあやの1期生。1期生の2人は、絢音ちゃんの初センターとなった「自惚れビーチ」のフロントメンバーで選んだのも熱い。

メインステージに登場した5人。オリジナルを忠実に再現したパフォーマンスに、最初は様子見の雰囲気もあった会場のボルテージが上がっていき、最後は大歓声で終わりました。
間奏のソロダンスのパートでは、生駒さんのフリとは変えてきたのですが、絢音ちゃんの気持ちが伝わるような動きで、カッコよかったですね。

後のブログで、スタッフの躊躇を押し切って、この曲をやったことも伝わってきて、得心しました。この曲をやることの意味。生駒さんから受け継いだバトン。その想いを大切にしつつも、絢音ちゃんらしさを加味した「Against」。これからも聞けそうで、楽しみです。


<8月5日(日)大阪2日目>

1「自分のこと」 P:井上小百合 M:井上

コーナーがスタートし、期待に歓声が高まる会場。そんな中、スクリーンに表示された文字。

井上小百合プロデュース「自分のこと」

不意をつかれて、イントロと共に徐々に歓声が収まっていく中、さゆがバックステージに現れました。
淡いピンクの清楚な衣装に身を包み、その髪型は高めのポニーテール。その美しさに息をのみました。

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さゆがこの曲をやることの意味を、会場の全員が理解していたとは思いません。新規のファンも多いですし、中にはひめたんを知らない人でさえいるでしょう。
しかし、会場の空気は一変し、場違いな大声で茶々を入れられるような雰囲気ではなくなりました。想いは、伝わるものなんですね。
しばらくバックステージにたたずんで歌ったあと、ゆっくりと歩き出すさゆ。歩いている間も、歌うことをやめません。時折声を震わせながらも、力強く、歌い続けます。

そのままセンターステージを通り過ぎ、メインステージへ。5万人の視線を一身に集め、歩きながら歌うのはプレッシャーも大きかったと思いますが、神々しささえ感じました。

メインステージに到着し、一人、正面に向き直って、最後のフレーズまで歌います。

「もうなにも 後悔はない」

最後のそのフレーズを歌った時。一段と歌声が力強くなった気がしました。

その後のMCで、この曲を選んだ理由を聞かれたさゆ。「この曲は中元日芽香さんの曲で、披露する機会がないまま卒業してしまったので…。ジコチュープロデュースの話を聞いて、このまま終わってしまうのは寂しいなと思って、この場を借りて披露させてもらいました」と。
ひめたんとはずっと連絡し合っていて、今朝もメールしてて、なんなら最近カラオケにも行ったけど、恥ずかしいので今日歌うことは言っていないと笑うさゆ。会場も、優しい笑顔に包まれました。

そして、後日のモバメやブログ、らじらーで語った、ひめたんへの想い。
「卒業したメンバーの分もがんばってとよく言われるけど、彼女も一生懸命がんばっているし、私ががんばるのは何か違うかなって。一緒にいた時間に感謝して、自分もがんばりたい。」

私なんかには想像も及ばない、深い考えと決意をもって、この曲を歌っていたんですね。
本当にさゆには、感謝しかありません。


2「大人への近道」 P:新内眞衣 M:新内、理々杏、中村、佐藤、山下

センターステージがわずかにせり上がって、その中央がくぼんでいる状態。くぼみから
顔だけをのぞかせる5人。赤ちゃんのコスチュームで、会話を繰り広げます。

早く大人になりたいという美月。どうして大人になりたいの?と議論が始まりますが、「ばーぶー、おぎゃー」と叫びだすでんちゃんに遮られます(笑)。
すかさず「棒読みだね」とのツッコミを繰り出す美月。会場爆笑。
やがて、「早く大人になる秘訣を教えてあげる」ともったいぶり始めるまいちゅん。さんざん溜めてから、「それはね…早く寝ることよ」と平凡な答えを返したため、「寝ようか」と寝てしまう他の4人で、寸劇が終了。

いったん5人の姿が消えた後、曲名が表示され、イントロが流れる中、ランドセルをしょった小学生姿のまいちゅんが登場。沸き起こる爆笑。

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そのまま、1人でフリ付きで歌いだすまいちゅん。そこへ、穴の中から同じく小学生姿のメンバーが、ワンコーラスごとに順番に登場します。
リコーダーのりりあん、ピアニカを引くれのちゃん、ハーモニカのでんちゃん。

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そして最後に出てきたトライアングルの美月。
右手に持ったスティックを、ゆっくりとした動作で、真横にピンと伸ばします。
そして真顔のまま、サビに入るところで一気に振り下ろし、「チーン!」と盛大に1回だけトライアングルを鳴らしました(笑)
上の写真はまさに、これから鳴らそうという瞬間ですね。

その後、間奏でまいちゅんだけ1度ステージからはけた後、落ちサビのところで、ピシッとしたミニのOLスーツ姿で再登場! 1人だけ、大人に成長した姿を見せつけたところで、終了しました。見事な、まいちゅん劇場でした。


3「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」 P:松村沙友理 M:松村、寺田、かりん、琴子

「松村沙友理プロディース 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」という表示に、大歓声。
そして、向かって左側のサイドステージに横付けされた乃木坂トレインから、降り立つ2人の人影。松村沙友理、寺田蘭世の字幕。そしてお姫様ドレスのさゆりんに、男装姿の蘭世が映し出されて、さらに高まる歓声。

この時は2人だけでしたので、ちょっと意外な組み合わせの感じがしました。セリフを言い終えた後、歌いながら、センターステージに向けて歩き出すさゆりんと、それを阻止しようと、両手を広げて、ゆく手を阻む蘭世。
その脇をすり抜けるさゆりん、再び前に立ちはだかる蘭世。そんなやり取りが繰り返される中、センターステージの左右から、別の2人の人影が!

ご飯が盛られたお茶碗と箸を持った、かりんと琴子がスクリーンに映し出されて、爆笑! ようやく「さゆりんご軍団だったか!」と会場全体が気づきました。

そのままステージ端に腰かけて、ご飯を食べるかりんと琴子。そしてようやくセンターステージにたどり着き、歌いながら寸劇を繰り広げるさゆりんと蘭世。シュールな絵ですね。笑

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そして、最初は原曲どおり歌っていたのに、かりんと琴子が登場するサビ前あたりから「お米」というキーワードが入り始めて、会場が笑いに包まれました。タイミングもバッチリで、さすが名プロデューサーですね。

最後は、反対側のサイドステージまで4人で移動して、トレインに乗り込みながら、さゆりんも無事にお米を食べることができて、終了。替え歌も面白くて、いや、ほんとにさゆりんは天才です。

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4「やさしさとは」 P:大園桃子 M:大園、飛鳥

これも、選曲の意外さに驚き。
メインステージの左右に配置された、巨大スクリーン。ステージに向かって右側のスクリーンの前に立ち、スポットライトを浴びながら登場した桃子ちゃん。最初のパートをソロで歌います。
そのままぜんぶソロで歌うのかと思いましたが、立ち位置から考えて、反対側にもう一人出てきそうな雰囲気。「やさしさとは」センターの、ななみん繋がりで考えると、まいやんか、それとも最近仲良しの飛鳥ちゃんか。

そんなことを考えているうちに、予想通り左側のスクリーンの前に人影が現れ、大画面には「齋藤飛鳥」の字幕が! 続けてソロで歌ったのは、飛鳥ちゃんでした。

桃ちゃんも飛鳥ちゃんも、どちらかというとウィスパーボイス系なのですが、重なる声の相性もよく、聞いていて心地よい歌声でした。桃ちゃんも、音程がしっかりしてるんですよね。

間奏で歩き出し、メインステージへ降りてくる二人。やがて歩み寄って、ステージ中央で、背中合わせになって歌います。
最後は、二人で正面を見て、斜めピースサインをして終わり。
多幸感に包まれた、心地よいひとときとなりました。

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大阪のジコチュープロデュースコーナーは、以上で終わりです。
かわいさやカッコよさ、おもしろさや楽しさ、そして交錯する様々な深い想い。2日間を通じて、すべてを感じることのできる、すばらしいコーナーでした。
機会があれば、また別会場についてもレポートしたいと思います。

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