第4回ノギザカッション小説コンテストの大賞、準大賞を発表いたします。

たくさんの投票ありがとうございました。


12色の「別れ」の中から大賞に選ばれた作品は、これだ!

※作者さまへ
これまで作者名を伏せていましたが、ここからはオープンにしていただいて構いません。ご協力いただき、ありがとうございました。

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第4回ノギザカッション小説コンテスト大賞は―― 





















Summer situation-潮騒の歌―
作者:チャイティーヨ the second(@7151Unfair


第4回大賞はチャイティーヨ the secondさんの作品に決定しました!おめでとうございます!

これぞ青春というストーリー。誰もが経験したことのある学生時代が鮮やかに描かれています。ゲストキャラクターの配置も的確で、物語の良いスパイスになっていました。目を閉じれば、波の音と潮の匂い。そしてあの子の思い出……。すばらしい作品でした!






 続いて、準大賞の発表です!




第4回ノギザカッション小説コンテスト準大賞は――
















作者:よしあきら(@yoshiakira2ndg1 


これぞ二次創作!もし、メンバーが〇〇だったら、という想像を見事に表現されています。メンバーの個性はそのままに、背景をがらりと変える。そこに生まれるリアリティとファンタジー。物語の設定が深ければ深いほど、二次創作としての味がでてきます。そういった意味で、二次創作の醍醐味が十二分に味わえる作品といえるでしょう。






以上、大賞、準大賞の発表でした。

つづいて惜しくも入賞を逃した作品について、作者名を発表します(順番はエントリー順)。あわせて感想を記載しますので、参加賞としてぜひお受け取りください。当コンテストにご参加いただき、本当にありがとうございました。



紫苑の花言葉
作者:なうり(@KqjWu46

非常に難しいテーマに挑まれたと思います。死別を軸にした話は、読者に先を読まれてしまいます。そのなかでいかに独創性とストーリーの力で引っ張るか。この作品は、最後の手紙が非常に良い役割を果たしていました。悲しくも、未来のある物語です。



いらない「奇跡」
作者:サマツリ(@summer_tree3529

文章に工夫を施し、物語に緊張感を与えていました。素朴に語られる主人公の独白が、より寂しさと切なさを際立たせます。もっとドラマチックに演出するやりかたもあったでしょう。でも、あくまで冷静な語り口が最後まで続きます。それがこの作品の「味」だと思いました。



ファイ・ヴェーロールム
作者:mimi(@mimimimi_keyaki

アイドルとの恋愛。妄想のなかではバラ色ですが、立ちふさがる恋愛禁止の壁とどう向き合うか。物語にするには、それを考える必要があります。この作品で主人公の下した決断は、そのひとつの答え。彼女を「星」に見立てたラストは、心に残る名場面です。



電話が鳴るまでの恋
作者:匿名希望

実際にありそうなシチュエーション。共通の趣味はあるものの、優柔不断で連絡先を聞けないのもあるあるですよね。今回は「別れ」がテーマなので、切ない物語が多かったですが、この作品は、別れのその先を描いていて、爽やかな読後感を与えてくれました。



ブルーサルビアを君に
作者:青い鳥が飛んだ(@youkainakiwarai

短いお話ですが、一文一文に奥行きがあるので、決して短さを感じさせず、むしろとても壮大な物語の幕開けのようにも感じます。花言葉でのやりとりはオシャレですね。直接言うとありふれた言葉でも、花言葉として描くことで、趣のある物語になりました。



約束
作者:ナッツ

別れを最初に持ってくるパターンで、見事に感動を演出されていました。小さい頃の約束を大人になって果たす。まさに感動ストーリーのお手本のようなお話です。意表を突く展開も時には必要ですが、あるべきところに物語が落ち着くのも心地よいです。



くもりのち彼女、ときどき雨
作者:宮本瑛大(@eidaimiyamoto)

個人的に一番良かった作品です。とても読みやすく、情景が目に浮かぶ文章。情緒的な言い回しで、主人公の切ない胸中が鮮やかに浮かび上がりました。最後の一文も素敵です。ここに物語のすべてが詰まっていると思いました。そこに収束する流れもまた見事です。



愛してるがサヨナラなら
作者:angel

大長編になってもおかしくないお話でした。設定から想像が無限に膨らみます。この設定で書き出した時点で、おもしろくなるのは間違いなしでしょう。ふたりの未来を読んで(見て)みたい。読者にそう思わせるだけの力がある作品でした。



春の歌
作者:sho(@NogKey10

小説というより歌詞のように感じました。まさに春の歌。メロディーが文章の後ろで流れているようです。たった1場面で勝負した作品に余計な言葉は必要ないのかもしれません。ただこの歌に身を委ねましょう。



さよなら、昨日の君
作者:yukiko(@yukiko_nogi

文章のリズムと展開が心地良い作品です。最初から最後まですらりと読めます。それは文章のうまさもありますが、しっかりとした土台、つまりストーリー構成が練られているからだと思います。相当に書き慣れていることが伺える内容でした。





以上、第4回ノギザカッション小説コンテストの結果発表でした。

このコンテストを通じて、書く楽しみ、読む楽しみが広がれば幸いです。


最後にお決まりの文章。


投票によって大賞を決めていますが、

あなたが一番気に入った作品が、あなたの大賞であることに間違いありません。


小説を投稿してくださった皆さま、投票してくださった皆さま、ありがとうございました!


次は第5回。年末ぐらいを考えています。これまでの大賞、準大賞の作者さまにお声がけして、チャンピオン大会のようにしてみたいと思います。もちろん受賞されていない方の応募もOKにしますので、またたくさんの作品が見れることを楽しみにしています。