当ブログで連載中の『小説<乃木坂>』ですが、前半部のクライマックスに向けて、これまでの流れをまとめてみたいと思います。実際に小説を読んでない方も、これを読めば、『小説<乃木坂>』のすべてが理解できる!はずです。

こちらの記事で興味をもっていただけたら、ぜひ本編をご覧ください。すべて読んでいる『小説<乃木坂>』マニアの方は復習としてどうぞ。


それでは、ここからは作中から飛び出したこのふたりに任せます。もちろん、実在のご本人とは関係ないですよ。あくまで小説内のふたりです。


ではでは、みなみちゃん、飛鳥ちゃん、よろしくー。

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星野みなみ
「よろしくー。だって」

齋藤飛鳥
「ちっとも続き書かないのに、よく人任せにできるわね」

みなみ
「この小説、連載開始がいつだったか覚えてる?」

飛鳥
「全然」

みなみ
「でしょ? だって、2015年7月3日連載開始だよ。だれも覚えてないって」

飛鳥
「もうすぐ4年になるんだ」

みなみ
「そ。なのに、全10部の4部までしか書き終わってない」

飛鳥
「このペースでいくと、8部が2023年、完結は2025年ってこと?」

みなみ
「絶対に完結しない!!」

飛鳥
「言いきった……」

みなみ
「言いきるわよ。こんなペースで終わるわけないじゃん」

飛鳥
「そうね。ネット小説は未完で放置されるものが多いけど、それは読者に対して失礼だから」

みなみ
「そこで、今からでも間に合う『小説<乃木坂>』講座をはじめます!」

飛鳥
「これを読んでおけば、前半のクライマックス、5部にスムーズに入れると思うわ」

みなみ
「そういうこと!」

飛鳥
「でも5部って、いつ開始するの?」

みなみ・飛鳥
「…………」




みなみ
「気を取り直して! まずは『小説<乃木坂>』の大まかな物語を紹介するね」

飛鳥
「ちなみに、正式名称も『小説<乃木坂>』。<乃木坂>だけだと紛らわしいから、小説を必ずつけること」

みなみ
「この物語は、乃木坂学園を舞台にしているの。で、その学園で事件が発生! どかーん、ぼかーん、えいやーといろいろあって、最後は全部元通り」

飛鳥
「本当にざっくりね……」

みなみ
「だってそれしかないんだもん」

飛鳥
要は、事件があってそれを解決しても、事件前の日常に戻ってしまうのよね。基本的にその事件の記憶はみんな無くしている。まるで同じ時間をループしているように日常や事件が繰り返されるの

みなみ
「基本的に、ってのがポイントね。みんなが忘れていることを覚えている人もいるらしいわよ」

飛鳥
「きっと、わたしたちが持つ【力】に関係することね」

みなみ
「乃木坂学園の生徒のなかには、【力】を持つ者がいるの。ちなみにわたしの【力】は、【除(じょ)】。相手の【力】を解除できるわ」

飛鳥
「わたしは、【翼(よく)】。空を飛んだり……なによ、その目」

みなみ
「やっぱり、飛鳥ずるい。翼ってかっこいいじゃん! 交換してよ! 【除】なんてかっこ悪くてやだ!」

飛鳥
「そんな簡単に交換できるもんじゃないでしょ。わたしたち、なんでこの【力】が使えるかもわからないんだよ」

みなみ
「ぶー」

飛鳥
「かわいくないわよ?」

みなみ
「別にかわいいと思ってやってないもん!」

飛鳥
「話を戻して。ここからは、『小説<乃木坂>』を読み解く5つのポイントを説明するわ」



1.【力】

みなみ
「まず、物語内で出てきた【力】を紹介するね」


生駒里奈【無(む)】
生田絵梨花【操(そう)】
星野みなみ【除(じょ)】

西野七瀬【越(えつ)】

白石麻衣【光(こう)】
橋本奈々未【氷(ひょう)】
松村沙友理【壁(へき)】

齋藤飛鳥【翼(よく)】

桜井玲香【束(そく)】
深川麻衣【癒(ゆ)】


飛鳥
「どんな【力】かは、その名前でだいたいわかるわね」

みなみ
「まだ現れてない【力】もあるみたい。混乱しないようにしないと」

飛鳥
「で、なぜ使えるか、というそもそもの話なんだけど……」

みなみ
「さっぱりわからない」

飛鳥
「そう。すべてが謎なのよね。ただ、わたしとみなみは、【力】が使える瞬間が物語内で描写されてるわ」

みなみ
「それが第2のポイント!」



2.「謎の声」


飛鳥
「この話はすごく気持ち悪いんだけど……。わたしのなかに誰かいるのよ」

みなみ
「わたしも。男の人の声が頭に響くの」

飛鳥
「その人に【力】の使い方を教えてもらったわ」

みなみ
「たぶん、【力】を使える人は、みんなこの声が聞こえるんだと思う」

飛鳥
「だれなんだろう」

みなみ
「秋元康?」

飛鳥
「ちょっと!固有名詞はダメだって!怒られるから!」

みなみ
「あ、ごめん。今野義雄か」

飛鳥
「それもダメなやつ!」

みなみ
「結局、なにもわからないってことよね」

飛鳥
「もう、急にマジメにならないでよ……。でもそういうことね。ただ、声の主と【力】の正体は、5部ではっきりわかるみたいよ」



3.「和田まあや」

みなみ
「でた! まあや!」

飛鳥
「わたしたちも散々苦しまされたわ(3部参照)」

みなみ
「4部をのぞいて、1部~3部ではボス的な感じで出てくるのよね。でも……」

飛鳥
「うん。あれはわたしたちが知ってるまあやじゃない。きっとだれかに操られてるんだと思う」

みなみ
「助けてあげないとね。友だちだもん」

飛鳥
「もちろん。まあやを返してもらうわ」

みなみ
「決着は第5部で」

飛鳥
「本当に5部を早く書きなさいよ……」



4.「アンダー」

みなみ
「急に4部で新たな言葉が飛び出したよね。アンダー」

飛鳥
「作中の言葉を引用すると、「「アンダーによって世界が消滅する。」

みなみ
「話が急に大きくなった」

飛鳥
「それまで学園内だけの話だったのにね。それで、ハルという新たなキャラクターも出てきたわ」

みなみ
「あー。あの子、大っ嫌い。生意気なんだもん」

飛鳥
「みなみと似てるんじゃない?」

みなみ
「……どこがよ?」

飛鳥
「実はハルが出てきたことって、物語ですごく重要な意味をもつんだよ。今まで、謎の声以外は、乃木坂のメンバーしか登場してなかったでしょ?」

みなみ
「あー、確かに」

飛鳥
「ハルの登場によってその均衡が崩れた。つまり、なにかがはじまったのよ」

みなみ
「なにか、か……」

飛鳥
「で、そのハルが言うには、

「アンダーは下の存在さ。でも劣っているから下なわけではないよ。下で支える土台とでも思ってもらいたいな。ボクたちのしようとしていることは簡単。もう土台は飽きたからさ。今まで上でのうのうと過ごしてきた君たちと交代したいだけだよ」

「土台の交代。今度は君たちが下に、アンダーになるんだ。いつまでも上にいられるわけないんだから。自然の流れだよね」

ってことね」

みなみ
「なんだか逆恨みされてるみたい。別にわたしたち、アンダーに土台になってなんて頼んでないのに」

飛鳥
5部は、アンダーとわたしたちの戦いが中心になるみたい。そのなかで「アンダーの本当の目的」「【力】の意味」「謎の声」「まあやの正体」、そして、「乃木坂学園に隠された謎」が明かされるんだって

みなみ
「そんな盛りだくさんなのにまとめられるのかな」

飛鳥
「それはだいじょうぶだと思う」

みなみ
「どうして?」

飛鳥
「全部一本の線だから。ひとつを明かせば、すべてがわかる仕組みよ」

みなみ
「そうなの?」

飛鳥
「そうみたい」

みなみ
「わたしは途中で放り出すんじゃないかと思って不安だよ……」



5.主人公

飛鳥
「『小説<乃木坂>』の主人公って誰だと思う?」

みなみ
「わたし!!」

飛鳥
「誰だと思う?」

みなみ
「ノーリアクション!?」

飛鳥
「この小説はね、その当時の乃木坂をモデルに書いてる。だから、生駒里奈はまだ頼りないし、みなみは反抗期だし、真夏は頭が大きい」

みなみ
「今と変わってない人もいるわね……」

飛鳥
「で、作者は主役を5人と決めてるわ」

みなみ
「5人も主役がいたら、それは主役と言わない気もするけど」
 
飛鳥
「まあ、設定上の話ね。実は小説の最終部はもう決まっていて、第10部『何度目の青空か?』が最後よ」

みなみ
「そっか。そうなると10枚目までのセンターに立った5人が主役ってことね」

飛鳥
「生駒里奈、白石麻衣、堀未央奈、西野七瀬、生田絵梨花。ただ5人をメインに添えるにはやっぱり無理がある。だから作者のなかで、真の主役はひとり決まってるみたい。その主役を軸に全10部は描かれる」

みなみ
「へー。その真の主役って?」

飛鳥
「秘密」

みなみ
「……別に隠さなくていいじゃん」

飛鳥
「そこは今後のお楽しみね」




みなみ
「以上、小説<乃木坂>を読み解く5つのポイントでした!」

飛鳥
「これで次の5部もスムーズに読めると思うわ」

みなみ
「その5部ですが! 作者から手紙が届きました!」

飛鳥
「ついに連載再開のメドが立ったのかしら」

みなみ
「読むね!


……


『未定』


……


ふざけんなよコラ!墓にクソぶっかけてやる!」

飛鳥
「ちょっとみなみ。キャラ忘れてるわよ。ほら、もう1枚あるから読んで」

みなみ
「少しはまともなこと書いてるんでしょうね……。


……


『がんばります』


……

……

……


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飛鳥
「みなみ! 顔! 顔が変わってる!」

みなみ
「がんばって6年後に完結だったら意味ないでしょうが! 本当になに考えてんの、作者のやつ」

飛鳥
「本気でお尻叩くしかないわね」





みなみ
「とりあえずわたしたちの出番はここまでね」

飛鳥
「ここまで読んでくれた人は、物語のだいたいは把握できたはずよ」

みなみ
「でも他にも細かい伏線がいっぱいあるから、ぜひ本編も読んでね」


小説<乃木坂>目次



みなみ
「それじゃみんな、次は物語のなかで!」

飛鳥
「早く会えることを願っているわ」