kiryu_room


桐生の部屋 第21回
ゲスト『無精なライオン』様


桐生:
メリークリスマス、桐生です。
毎回、ここノギザカッションに集う皆様の中からゲストお一人をお招きして、乃木坂46の魅力、推しメンの魅力を存分に語って頂く名物対談企画「桐生の部屋」。
今回は座談会企画でもおなじみ、ノギザカッション七本槍のうちの1人、この好好爺においで頂きました。
大正、昭和、平成、そして令和、4つの時代を全速力で駆け抜ける《歴史的アイドルマスター LIVE FOR YOU!》「無精(むせい)なライオン」さんです!


ライオン:
もはや紹介部分だけでツッコミどこ満載ですが…
まあいいでしょう。メリークリスマス!
「ぶ・し ょ・う」 なライオンと申します。
本日は宜しくお願いいたします。

桐生:
「む・せ・い」じゃない!?
む!せ!い!の人!

ライオン:
は!か!た!の塩!みたいに言うな!

桐生:
ちっ。
今まで略して「ライオンさん」としかお呼びしてなかったので、6年くらい間違ってたじゃないですか!
どうしてくれるんですか!

ライオン:
知りませんよ!
無精卵じゃないんですから精はあります。

桐生:
流石だな!いきなり下ネタ!
「桐生の部屋」におけるラスボス感が凄まじいです。
白色彗星帝国で言えば都市要塞みたいな感じですね。

ライオン:
超巨大戦艦…

桐生:
宇宙で上下あるのも変ですが、何となくデススターよりカッコ良いですよね。

ライオン:
電子オルガンを買って、音色をパイプオルガンにして、白色彗星帝国のテーマを弾いて、エクスタシィに浸っていた想い出が蘇りました。

桐生:
おいブーマー!
昭和の話はそこまでだ!

ライオン:
…さらばネタ振ってきたのはそっちだろ!殺すぞ!

桐生:
お願いですから真面目に対談して下さいよ…ね?
はい!そんなこんなで「桐生の部屋」にようこそ!

ライオン:
いつにも増して無茶苦茶な進行ぶりですね。

桐生:
ありがとうございます!
今日はね、ライオンさんをお迎えして流石の僕も緊張していますよ。

ライオン:
やはりそうですか。
遂にラスボスの私がお呼ばれしたということは、歴史ある「桐生の部屋」もとうとう終焉を迎える訳ですね。

桐生:
最終回って事?
初耳にも程がありますが…

ライオン:
満を持してこの私が登場した訳ですから、桐生さんが特別なお気持ちになるのも無理からぬ話です。
私も肌が粟立つのを抑えられません。

桐生:
うーん、正直そこまでの特別感はどこにも…

ライオン:
失敬な!梯下ろしも甚だしい!

桐生:
むしろライオンさんとは長いお付き合いなので完全にリラックスしてます。
リラックスし過ぎて今日はパンツ履いてきてないくらいですから。

ライオン:
ノーパン対談!
よござんす、そこまで言われるのであれば受けて立ちますよ!

桐生:
いやいや…
僕のノーパンはちょっと可愛いけど、ライオンさんのノーパンはかなり生々しいので止めてもらえますか。

ライオン:
一緒だよ!
じゃあ今夜比べてみましょう!
言っときますけど私のは粗品ですからね?

桐生:
粗品って…霜降り明星か!
あ!本当に出さないで下さい!

ライオン:
ん?…えー霜降り?

桐生:
しまった!
いとしこいし世代には伝わらなかった!

ライオン:
冗談だよ!
私も若手のお笑いくらい知ってます。
ほら、霜降り和牛みたいなアレでしょ?
怒るでしかし。

桐生:
うーん、なんか色々と残念です。
しかし本題に入る前にお腹いっぱいになってきちゃったな…
まぁとにかく宜しくお願い致します。

ライオン:
オッケーでーす!

桐生:
その台詞は…まぁいいや、キリがない。
えー、それでは対談に入っていきますね。
最初はお馴染みこのコーナー。
「教えて!あなたのAV女優墓場行き」
略して…あなゆきー!

ライオン:
ディズニーに怒られますよ。

桐生:
このコーナーは、ライオンさんが数十年間に渡り楽しんで来られたアダルトビデオ、略してAVの中から、墓場に持って行きたい程の推し女優さんを教えて頂くエッチな企画です。

ライオン:
どんなコーナーだよ!

桐生:
どうしました?戸惑われてますか?
あそうか!
ライオンさんはビデオやDVDよりずっと以前から…
ブルーフィルム…ビニ本…いや!春画か!

ライオン:
江戸の人か!殺すぞ!
桐生さん…もしかして今回も「ハム」さんのTRF推しグラフや「しらたま」さんのミリタリー推しグラフみたいな事をやって小さな笑いを取りにいくつもりですか?

桐生:
小さな笑いとか言わない!

ライオン:
あれは両方とも笑えるどころか、ただただ読者が呆気に取られただけで終わったでしょうが!

桐生:
ちょっと!
僕はいいけどお二人に失礼ですよ!
第3回ゲスト《性獣舐め達磨親方》「ハム」さんと、第9回ゲスト《変態界の千両役者》「しらたま」さんに謝って下さい!

ライオン:
キャッチフレーズの方が失礼過ぎるわ!
大体最初のコーナーは乃木坂の推しメン比率を発表して、それを軸にトークするコーナーですよね?

桐生:
あーなるほど。
ちょっと楽しくて脱線し過ぎました。
今では反省しています。

ライオン:
それならいいんです。

桐生:
オッケーでーす!
それではお待たせしました、最初のコーナー…

ライオン:
ちょっと待て!仕方ない!
さっきから熟考してたのが勿体ないので…
私の推し女優はこれだ!


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桐生:
発表すんのかい!

ライオン:
尊すぎて順位なんかつけられませんからね、リストにしてみました。
参りましたか!

桐生:
やる気マンマン過ぎる!
昭和過ぎる!王道過ぎる!
どこからツッコめばよいのか!

ライオン:
だいぶ衝撃を受けたようですね。
気持ちは分かります。

桐生:
いやいや、ライオンさん…
百歩譲って二歩下がりますが、ちょっとばかしセレクションが昭和過ぎるでしょうよ…
ヤングな読者には誰が誰やら…

ライオン:
そうですか?
仕方ない、では平成の推し女優はこれだ!

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桐生:
増えとるがな…

ライオン:
そして!走り出したら王蟲の如く止められない!
最新!令和の注目現役推し女優はこれだ!


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ライオン:
どうだ恐れ入ったか!

桐生:
……

ライオン:
震えて眠れ!

桐生:
……

ライオン:
いやいや無言は止めなさいよ。
ツッコむならツッコむ、ちゃんとして下さい。

桐生:
すみません、ガチ過ぎてちょっと引いちゃいました…
一般アイドルよりDD具合が酷いし…

ライオン:
一般アイドルって?
セクシーアイドル馬鹿にしてんのか!殺すぞ!

桐生:
いやいやいや、そんな事はないですけど。

ライオン:
じゃあこのグレーテストリストに対してちゃんとコメントして下さい。

桐生:
それは無理です。

ライオン:
はあ?何故?

桐生:
当たり前ですよ。
まかり間違って、みなみちゃんがこの対談を読んだりでもした時の事を考えてますか?

ライオン:
それが?

桐生:
ライオンさんのエロエロAV談義に、僕が「なるほど!」とか「確かに!」とか反応できないでしょ?

ライオン:
だから何故?

桐生:
だって僕がライオンさんみたいにアダルトビデオなんか観るような人間に見えますか?って話ですよ。

ライオン:
君は1000%!観る人間にしか見えないよ!

桐生:
失敬だな!
とにかく公の場では、僕は生まれてからこの方1回もエッチな映像なんか観たことないって体でいきたいんですよ。
ご協力宜しくお願い致します。

ライオン:
設定に無理があり過ぎるだろうが!
大体みなみちゃんやメンバーがこんなブログ読む訳ないだろ!

桐生:
こんなブログって非道いな!
管理人の芋づる式ジャーマンさんに謝って下さい!

ライオン:
管理人さんに? 断る!
二人まとめて殺すぞ!

桐生:
いや僕は生きる!
でもまあ…確かにね。
みなみちゃんやメンバーがノギザカッションなんて読むわけないか。
ってことで僕のリストはこちらです。


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ライオン:
考えてたのか!

桐生:
申し訳ありません、僕のはちょっと高尚過ぎる感じで恐縮ですが…

ライオン:
昭和!王道!そのまま返すわ!
全部4:3だろこれ!

桐生:
ライオンさんライオンさん。

ライオン:
なんだよ!

桐生:
僕も身を削りました。
もうこの辺でマンマン満足ですか?

ライオン:
まあまあ満足だよ!

桐生:
では、ライオンさんのエロトピアぶりだけが浮き彫りになったところで、そろそろ通常の進行に戻りたいのですが…

ライオン:
こっちこそ!その言葉を待ちわびてましたよ!
すっかり桐生さんの手練手管に嵌められてしまった。

桐生:
まあ仕方ないのでそういう事にしときましょう。
敬老精神!

ライオン:
えー、それでは!
いよいよ、互いに乃木坂推しメンたちの珠玉のエッチなシーンを披露し合うフェーズに突入ですか!

桐生:
ちょっとはエッチから離れなさい!

ライオン:
エッチこそ我が人生!
私の乃木坂推しグラフはこれだ!


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桐生:
流石!
元祖天才KSDDの名に恥じない、節操の欠片すら見当たらない推しグラフですね!
正直感服致しました!

ライオン:
そうでしょうとも。
それでは感想お聞きしましょう。

桐生:
えーと、3期4期が上位を占めてますよね。
これは長年の1推しだった若月さんが卒業されたショックで症状が悪化した感じですか?

ライオン:
症状の悪化ってなんだよ!若い子達に失礼だな。
これはね、どちらかと言うと意図的に自分内世代交代を実施してる感じですよ。

桐生:
自分内世代交代!
えーと…1、2、3…
生まれて初めて聞く七文字熟語ですが…

ライオン:
何となく分かるだろ!
アイドルに限らずどのジャンルの趣味でも、そこにまだ留まりたい時は自分の中でどんどん若返りを図っていく訳です。

桐生:
あー、なるほど。

ライオン:
まあ長年に渡る道楽病とでも言いますか…
あ、そう言う意味なら、症状の悪化ってのもあながち間違ってないか。

桐生:
つまり、その趣味に留まりたいと言う動機が先にあっての自発的新陳代謝と言う訳ですか?

ライオン:
うーん、例えば野球やサッカーファンだと、贔屓の選手が引退してもそのままそのスポーツのファンで居続ける人は多いですよね?
それに近い意味合いで、私はアイドル芸能が好きなんですよ。

桐生:
あー、なるほど、何となく理解しました。
箱推しと言うより文化推し的な。

ライオン:
そうそう、それです、文化推し。
さすが言葉の魔術師!

桐生:
まあ確かにライオンさんって、アイドル文化全体を幅広く愛してる感じですよね。
僕とは完全に対極です。

ライオン:
私と桐生さんが完全に対極?

桐生:
分かりやすく双子惑星で例えると、ライオンさんが悪のガミラスで僕が愛のイスカンダルみたいな感じです。

ライオン:
ヤマトネタはもういいよ!
現代読者にも分かるよう説明して下さい。

桐生:
じゃあさっきの野球で例えると、ほら、僕って中村監督時代からの熱烈な阪神ファンじゃないですか?

ライオン:
完全に初耳ですし、そんなイメージ無いですね。

桐生:
でも八木、濱中、ウィリアムズ、下柳、桧山はじめ好きだった選手達が次々に辞めて、タイガースどころかもう野球自体見なくなりましたから。

ライオン:
野球選手に関してはKSDDなんだな。

桐生:
野球の話はどうでもいいんですよ!
だから星野みなみが引退したら、僕も乃木坂はじめアイドル文化全般から完全引退です。

ライオン:
おかしいな。
乃木坂以前についても常人ならざるアイドル知識をばら撒いてらしたはずですが…それが今更撤退とは?

桐生:
知識ばら撒くとか人聞き悪い!
確かにライオンさんには及びませんが、前回ゲスト《まみまみ後遺症さされ組》「ささき」さんとの対談で触れた程度には多少知ってますけども。

ライオン:
秋元Pの某クラブからとなると充分過ぎるアイドル歴でしょうが。

桐生:
まあ仮に歴史だけは充分として、それほど数多く見てきた中でダントツ一番なのが星野みなみな訳ですよ。
だから思い残す事なく完全引退できるんです。

ライオン:
星野みなみが史上最高のアイドル?

桐生:
いえ、そうじゃなくて…
表現しにくいですが、過去を含めアイドルとして活動された全員の中で、最高の女の子が星野みなみであると言うか。

ライオン:
ちょっと何を言っているのか…

桐生:
まぁまぁ、僕のアイドル観は余りにも貴すぎて凡人には理解できないでしょうから一旦置いときましょうか。

ライオン:
つまらん!お前の話はつまらん!

桐生:
大滝秀治の真似しても現代読者には伝わりませんよ。
お願いですから話を進めましょう。

ライオン:
望むところです!

桐生:
では上位3人のお話を順に聞いて行きましょうか。
まず同率2推しの与田ちゃんから。

ライオン:
与田ちゃんはオーディションのSHOWROOMがきっかけです。

桐生:
そうか、ライオンさんは昔からオーディション大好きの競わせフェチでSHOWROOMマニアでしたね。

ライオン:
言い方は引っ掛かりますが否定はしません。
SHOWROOMも今や坂道名物となりましたが、乃木坂3期オーディション当時は、ひらがなけやきに続いてまだ2回目の実施でした。

桐生:
なるほど、確かに僕もこの時は結構SHOWROOM観てましたね。
特に与田ちゃん山下さん。

ライオン:
単推し野郎は観なくていいんですよ。

桐生:
観るくらいいいでしょ!

ライオン:
しかしあの当時は、勝利に近づく為の方法論が出来上がってるようで、実はまだ固まってない部分も多かったと思うんです。

桐生:
全員が試行錯誤してた感じはありましたね。

ライオン:
その中でも、彼女は特に独自の工夫をしていて、観ている我々を楽しませようという姿勢を強く感じたんです。

桐生:
確かに意欲的な感じは受けました。
僕は福岡なんで多少の贔屓目はありましたが。

ライオン:
もちろん博多弁も含めて可愛かったのは大前提ですし、すっかり根付いた天然キャラも当時から存分に発揮してましたから。

桐生:
与田ちゃんは間違いなく逸材ですよね。
では次に行きましょうか。
これは大躍進だと思いますが、同率2推しの賀喜さんについてお伺いしましょう。

ライオン:
賀喜ちゃんは与田ちゃんとは真逆で、当初は完全ノーマークでした。

桐生:
ほう、賀喜さんは最近になって我々の周囲でも評価急上昇中ですが、ライオンさん程のSHOWROOMストーカーでも見落としてましたか。

ライオン:
ストーカーってなんだよ!殺すぞ!
3期の時とは違って、4期すなわち坂道合同オーディションに関してはとにかく数が多すぎでしたよ。
どれがどの子やら把握出来ないまま終わった感じです。

桐生:
あれ?4期の時は…
あ、僕は研修生になった35番ちゃん、幸阪さん?に注目してましたね。

ライオン:
桐生さんの話なんてどうでもいいんですよ。
それで結局、私もお見立て会にも行きましたが、その時点においても賀喜ちゃんには特段注目ポイントもなく。

桐生:
いい意味でホント節穴のような目ですね。

ライオン:
ありがとうございます。
最初に注目したのは、工事中の4期紹介の時です。
特技としてイラストを披露していたのですが、ああいう一芸に秀でてる子には特に目がいきます。

桐生:
彼女には何となく生ちゃん系統の雰囲気を感じます。

ライオン:
言われてみれば!
才能が漏れ出すタイプかもですね。

桐生:
生ちゃん絶対服従奴隷である第7回ゲスト《愛と暴虐の貴公子》「はにかみ」さんも、賀喜ちゃんには少し興味ある感じですからね。
あの層には刺さるのかも。

ライオン:
あの層がどの層かはイマイチ判りかねますが…
確かに高評価みたいですね。

桐生:
その天賦の才を活かして…

ライオン:
はい、プリンシパルでの活躍、そしてフロントセンター横への抜擢。
そこからソロ新曲キャンペーンへと、私の評価もガンガン積み重なっていきました。

桐生:
ソロキャンペーン頑張ってましたね。
スタッフ側も賀喜ちゃんがどれだけやれるのか試してる感じもあり。

ライオン:
はい、でも意外と決定打に感じたのは、全国ツアーでの『白米様 〜 Dear White Rice 〜』ユニットを観た時かも知れません。

桐生:
ユニット曲がインパクトありましたか。

ライオン:
はい、生ちゃん、純奈ちゃん、久保ちゃんという各期を代表する歌唱メンに混じり、遜色なく全うしたのには驚かされました。

桐生:
なるほど歌唱力、確かに。
ルックスに関しても、恐らくこれからますます磨かれていくタイプのような気がします。

ライオン:
単推しの分際で良く見てるじゃないですか。
感想としてはかなり薄味ですがね。

桐生:
いえいえとんでもない。
ライオンさんのKSDD-RGならではの知見と嗅覚にはホント恐れ入ります。

ライオン:
えー、クソDDは許すとして、RGがもし老害だったらぶっ殺すぞこの野郎。

桐生:
ヤバい!勘が良すぎる!
年の功より柴崎コウ!

ライオン:
いい加減進行しろよ!

桐生:
オッケーでーす!
ではいよいよ現在の1推し、山下さんに行きましょう。

ライオン:
ここまでが長すぎるよ!

桐生:
では1推しの魅力をお伺いするのと同時に、あのコーナーもやっちゃいましょう!
「見せて!あなたのベストショット」
略して見せベスー!

ライオン:
づっきーのベストショットですね?

桐生:
はい!1推し山下美月さんの画像の中から、ライオンさん的にこれだ!というスペシャルな1枚を見せて頂きます。

ライオン:
待ってました!
露出度と発奮度と言う点においては…

桐生:
セクシー系じゃないやつ!

ライオン:
むぅ…
セクシー系じゃない画像となると…これです。


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桐生:
これはカウントダウンTVですね。
何故このシーンを?

ライオン:
確か『シンクロニシティ』の初披露だったと思うんですが、この瞬間の切り取りはポーズといい表情といい自分の中で完璧でした。

桐生:
初々しい表情ですね。

ライオン:
はい、パフォーマンスを初めて見た感動との相乗効果で凄く印象に残ってます。
一気にこの曲が大好きになりましたね。

桐生:
なるほど。
僕も構えて撮った写真よりも、歌唱中の一瞬の切り取りとかの方が見入っちゃいますね。

ライオン:
ドラマチックですよね。
歌詞がテロップで出ていますが、まさに悩みや苦しみからの解放を目の当たりにした気にさせてくれるシーンでした。

桐生:
ライオンさんの悩みも76億分の1になってホント良かった。

ライオン:
どんだけ悩み多いんだよ!

桐生:
ではこのまま山下さんについてお聞きしていきますが、彼女は第一印象から光るものが?

ライオン:
いえ、づっきーも与田ちゃんとは真逆で、SHOWROOM当時はそんなでもなかったです。

桐生:
あー、そうか。
確かあの頃、僕が山下さんをよく観てるって言ったら、ライオンさん鼻で笑ってましたもんね。

ライオン:
捏造はやめなさい。
まぁ散々言われてるし本人もネタにしてますけど、初見はやっぱすごくキツい顔に見えたんですよね。
放送の中身よりそっちが気になってしまったので。

桐生:
キツいかな?
本当にキツい顔って言えば…まぁいいや。

ライオン:
何ですか?
桐生さんもたまにはハッキリ本音を言えば?

桐生:
嫌です!
僕的には、そういう発言に関するリスクは極力ゲストの方に担って頂いて、自分は好感度を上げる事にだけ注力したいんですよ!

ライオン:
そんな本音はハッキリ言うな!

桐生:
そんな事より、最初はキツい顔に感じた山下さんが、次第に気になる存在になってきたと?

ライオン:
はい、SHOWROOMの何回目からか、トークの上手さと言うか、地頭が良いなと、ずんずん評価が上がっていった感じです。

桐生:
なるほど。

ライオン:
以前こちらにもお呼ばれしてた「ふたり」さんも仰ってましたが、有象無象な視聴者に振り回されない強さもあるんですよね。

桐生:
第12回ゲスト《精密ときめきレポリアル》「ふたり」さんですね。
なんだろう、山下さんは団塊の世代にアピールする何かがあるんですかね?

ライオン:
桐生さんはそうでもない?

桐生:
僕は団塊の世代じゃないですからね。
壊れそうなものばかり集めてしまう世代ですから。

ライオン:
ガラスか!そっちの飛鳥か!

桐生:
なんの話ですか
じゃあ結局、徐々に山下さんにハマっていって遂には1推しの座に上り詰めたと。

ライオン:
そうなりますかね。
実はSHOWROOMオーディションで勝ち抜くための方程式というか、視聴者とのキャッチボールを如何にこなすかというポイントがあって。

桐生:
必勝法みたいな?

ライオン:
実は、ひらがなけやきのオーディションで、そのキャッチボールを巧く、と言うより、遮二無二こなしている子ほど評価が高めになると言う傾向がわかってしまったんですよ。

桐生:
あー、なるほど。

ライオン:
ですから、3期候補生も少なからずそこに注力してる子がいたように感じましたね。

桐生:
勝ち残るためですからね、一所懸命ですよ。

ライオン:
しかしその中で、私が「くっだらねー」と唾棄していたのがメンバーに自分の名前を呼ばせたがる行為。

桐生:
ご老体!ちょっとお口が過ぎますよ!

ライオン:
いや、これだけは言わせてもらいたい。
視聴者が自分の名前呼んで!ってのは、メンバー必死ですからそれに応じちゃうんですけど、あれは最悪。

桐生:
まぁ名前呼んでもらったら嬉しいって気持ちは理解できなくもないですよ。

ライオン:
しかしね、その子のことを知りたい。言葉を聞きたい、と思ってる身からしたらあんな無駄な時間はない。

桐生:
でも山下さんは確か…

ライオン:
そう!
づっきーは知ってか知らずか、私の聴いてた限り、そんな視聴者のエゴには殆ど付き合わなかったように記憶してます。

桐生:
それも戦略。
山下さんは戦上手なイメージがありますから。

ライオン:
そんな事ないよ!
すごく気が利くってだけの話でしょ。

桐生:
あー、なるほど。
じゃあ、まぁ、そういう事で…オッケーでーす!

ライオン:
なんか感じ悪いな!殺すぞ!

桐生:
それでは、ピュアなライオンさんが耳を傾けたい山下さんの金言とは?
いよいよ最後のコーナーに参りましょう!
「教えて!推しからのメッセージ」
略して推しメシー!

ライオン:
ピュアは余計だよ!

桐生:
パブリックに発信されたメッセージでも、ライオンさん個人に向けたメッセージでも結構です。
1推し山下さんの発言の中から、最もライオンさんの心に残っている言葉を教えて頂くコーナーです。

ライオン:
はい、やはり握手会の時に言われた、
「ライオンさん、一生一緒にいてくれや。」
 ですかね。

桐生:
嘘つけ!三木道三か!

ライオン:
あー、しまった。
づっきーの気持ちを勝手に言葉にしてしまいました。

桐生:
お願いですから早く本当のメッセージを…

ライオン:
ではこれです。
「アイドルとして燃え尽きたいです。自分が燃えられる人間であるっていうのには自信があるので。」

桐生:
おお、このコメントはどこで?

ライオン:
それなんですが…
自他共に認めるポエマー若月を推してた頃から「お、これは良い」と思った金言はコピペしておく癖がついてたんですがね。

桐生:
若月さんは色々と名言ありましたからね。

ライオン:
しかし、雑な性格なもんで「いつどこで語った」をメモっておかないんですよね。
なのでこれもどこから引っ張ってきたのか藪の中です。

桐生:
ちょっとヤホーで調べてみましょう。
あー、昨年のBRODY 10月号ですね。
彼女のコメントは熱いですよね。

ライオン:
ちょっと待て。
熱い、なんてステレオタイプな見方は非常に気に食わないですね。

桐生:
じゃあエモい?

ライオン:
そんな言葉ないよ!
桐生さんはあしゅみなみたいにあまり努力や葛藤を表に出さないタイプが好みでしょう?

桐生:
あー、確かに。
それは僕にとっては重要な要素かもですね。

ライオン:
自分はね、アイドルに求める要素の一つに「アイドルを全うする。」というのがあります。

桐生:
全うする、ですか?

ライオン:
これはアイドル本人からもアイドルファンからも、恐らくは共感を得られないほどの強い特異性と言いますか…
ある種、刹那的かも知れません。

桐生:
もう恐ろしさしかありませんが…
お聞かせ下さい。

ライオン:
はい、極めて苛烈に言っちゃうと、「アイドルは夢を叶えるためのワンステップ」とか「アイドルでいる期間よりその後の人生が遥かに長いし大切」とか、ある意味、界隈の総意を真っ向から否定する考えなんです。

桐生:
つまり?

ライオン:
ハッキリ言ってしまうと、自分にとって「アイドルは夢の到達点であり、そこでの活動が、その期間が全てである」なんです。

桐生:
あー、なるほど。
確かに苛烈な考え方ですね。

ライオン:
だから、づっきーの「アイドルとして燃え尽きたい」という言葉が、その自分の想いを肯定してくれたと勝手に感じたと言うか。

桐生:
なるほど、僕はアイドルを職種、職能として捉えてないので、仰る通り真っ向から違う考え方ですけど…

ライオン:
昭和のアイドルもご存知の桐生さんなら理解はできるかと。

桐生:
昭和ですか…
昔と明らかに違うのは、最早アイドルは夢の到達点ではなくなった、と言うか。
それに伴うアフターライフの重要性と言うか。

ライオン:
うーん、ちょっとズレた話かも知れませんが、確かに「スター」ではなくなりましたよね。
スターがスターである事をやめたのか、大衆がスターを求めなくなったのか微妙ですが。

桐生:
わかりますけど、ライオンさんはそれが残念?

ライオン:
いえ、残念とまでは言いませんけど。

桐生:
僕なんかは、距離感が近くなって良くなった部分もあると思いますけどね。

ライオン:
例えば?

桐生:
具体例はアレですけど、昔のアイドルはベールに包まれ過ぎていたせいで、その、事件や事故の性質が今より深刻だったと言うか…

ライオン:
どうでしょう?
スターとの距離感が縮まり、サイン会がシステマタイズされて握手会になり、手の届かなかった偶像が等身大の人間に還俗する…

桐生:
アイドルを全うしにくい時代ですか。

ライオン:
はい、その中でづっきーの姿勢は僕からみてあるべきアイドルの姿に思えるんです。

桐生:
うーん、やっぱりライオンさんと僕とは評価軸が完全に異なるから、ここはいつも平行線ですね。

ライオン:
そうなりますよね。
そして、このメッセージの中で、もうひとつのキーワードは「自信」です。 

桐生:
燃えられる人間であるという自信ですね?

ライオン:
はい、現在主流のアイドル、特に坂道グループの面々は、謙虚さが勝り「自信がない」という言葉がそこかしこに現れます。

桐生:
その謙虚さこそが、現代のファンに乃木坂が支持された理由の一つですよ。

ライオン:
それは否定しませんが、そんな中、はっきり毅然と「自信がある」と言い切った彼女の矜持はこの上なく尊いものであるなと。

桐生:
なるほど、「自信がある」は「自信がない」の裏返しですが、それを言い切る姿勢が尊いってことですね。

ライオン:
いや、本当に自信はあるんだと思いますよ。
づっきーを見ていると自分の理想とするアイドル像に重なってきて、そう、これで良いんだと再確認できるんです。

桐生:
長い年月に渡りアイドルを見続けてきたライオンさんが認める山下さんの魅力、オッケーでーす!
そんな意味でもファースト写真集が楽しみですね。

ライオン:
もうね!どこまで攻てくるのかムラムラ…もといワクワクが止まりませんよ!

桐生:
いやらしい目で見ないで!

ライオン:
いや、坂道写真集の売れ行きに関しては、先達が示す通りエロの多寡が全てですから!
まさに弱隠強出!づっきーならやってくれますよ!

桐生:
ズコー!
せっかく良い話で終われるとこだったのに!

ライオン:
そこんとこはブレませんよ!
紀元前から男が女に求める根源的真理なんですから!

桐生:
いい加減枯れなさい!
それでは最後にお訊きします。
ライオンさんにとって乃木坂とは?

ライオン:
最後は真面目に答えます。
陳腐かも知れませんが、アイドルヲタとしての集大成でしょうか。

桐生:
なるほど、総決算ですか。

ライオン:
実はAKBあたりから、桐生さんのみなみちゃんと同じく「人生最後のアイドル」みたいなフレーズ、自分の中にはあったんですが、それもなんか無粋かなーって。

桐生:
無粋って失礼な。

ライオン:
とは言っても実際、AKB以降も次々に推してますしね。

桐生:
KSDDの極み、よく存じ上げております。

ライオン:
是非もありません。
僕の場合、10代前半から温度の差こそあれ、常にアイドル好き好きで生きてきましたから。
これは棺桶入るまで終わらないんでしょう。

桐生:
人生を懸けたアイドル文化推し!
うーん、凄まじ過ぎて言葉もありません。
若輩者が生意気言ってすいやせんっした!

ライオン:
分かって頂ければいいんです。
今は自分の寿命と乃木坂の存続、どっちが続くが時間の勝負って感じですけどね。

桐生:
そんな事言わずに長生きしてよ!
今回のご長寿ゲストは「無精なライオン」さんでした!

ライオン:
ありがとうございました。
ちゃんと編集しないと殺すぞ!

(無精なライオン退出)

桐生:
えー、無精なライオンさん、如何でしたか?
もう6年以上前になりますか、現在のお仲間の中で一番最初に直接お会いしたのがライオンさんでした。
アイドル界の生き字引というのは決して大袈裟な話ではなく、過去を遡ればキャンディーズや旧岡田奈々時代の話から、現代ではラストアイドルから恵比寿マスカッツまで、圧倒的な知識量と経験値を誇る大先輩です。
今回は長くなりすぎないよう、事前に乃木坂周りの話題に限定してお願いしていたのですが、やはり白熱した対談となり収録時間も長くなってしまいました。
アイドルに対する考え方に関しては僕と相反する部分も多いのですが、そのぶん刺激や発見も多く、結果として面白い対談になったのではないかと思っています。
花のお江戸の下町っ子は気っ風が良くてドエロだってね!
ライオンさん、また東京にお邪魔した際は是非、懐かしい話を語り合いましょう!
それでは、またいつか。