先日、まいちゅんこと新内眞衣さんがニッポン放送「ラジオビバリー昼ズ」にゲスト出演しました。

 20160526-02

 トークの中で、OL兼任アイドル当初、「すごい叩かれた」ことを述懐しています。いわく、「腰掛けでやってんじゃねーよ」と。それを握手会で直接言われた辛さを語っていました。今ではそのような発言をする人はまったくいないそうです。


 この話、とても耳が痛い内容でして……。


 というのも、このブログの前身となった場所で、「OL兼任アイドル」に苦言を呈したことがあります。

 そのときの心境としては、二足のわらじを履かせる意味が分からない。何をさせたいのか。アイドルなのか、OLなのか。そこを曖昧にして何を見せようとしているのか。理解が及びませんでした。

 そしてこれは、この話を決めた運営への不満です。まいちゅんに対して意見したつもりはありませんでした。しかしながら、運営が決めた話とはいえ、それに彼女が納得しているのならば、本人に対しての不満と受け止められてもしかたないかもしれません。なので耳が痛かったんです。

 彼女自身に対しては、当時とても心配していました。

 自分のように理解できない人からの風当たりが強くなるのは当然で、なによりどっちつかずの立場に置かれた本人がしんどい。やるべきことが明確ならそこに集中できますが、「OL」と「アイドル」、交わらない仕事を同時にこなせなんて酷な話です。複数グループの兼任とは訳が違う。こなす前につぶれるんじゃないかと危惧していました。



 でもそんな心配は無用でしたね。

 新内眞衣の現段階における躍進を見ると、自分の浅はかさを痛感します。


 人気アイドルグループに在籍しながらOLをする。まったくもって理解不能でした。理解不能だから、当時の自分は、「そんなのできるのかな」と心配になり、それを決めた運営に不満を漏らしました。

 でもまいちゅんは見事、成し遂げたのです。裏では相当な困難があったことは想像に難くありません。握手会でメンタルが消耗したのもそのひとつでしょう。それ以外にも様々なことがあったはずです。しかしそういった苦労をひた隠し、仕事をひとつひとつこなすことで、今の地位を確立していきました。そう簡単にできることではありません。



 道なき道を行く人を、関係のない人間は笑い飛ばします。「そんなところに道はないよ」。でも、笑い飛ばす人間が立っている道も、かつては何もなかったところです。他人から笑われ、野次られ、蔑まれながらも、情熱と志を持って歩んだ人間によって、すべての道は作られてきました。

 新内眞衣の前に道はありません。彼女の道は、彼女が作ります。彼女だけが作れます。 

 そして前例のない道を行く覚悟と決意の背中に、人は希望を見出します。


 「乃木坂46アンダーライブ セカンド・シーズンFINAL」内でおこなわれた「全員センター企画」にて、まいちゅんは「君の名は希望」をセンターとして歌いました。

 今さらながらに分かった気がします。

 君の名は。

 新内眞衣は、希望でした。


 不可能と思われる挑戦をするとき。

 周りの理解が得られないとき。

 信念を貫きたいとき。


 彼女の笑顔を見てください。

 「希望」が、そこにあります。
  
20160526-03



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