先日、『週刊デジタル』が与田祐希さんについて報じました。
まず最初に言ってしまうと、たいした内容ではありません。ここから恋愛スキャンダル(是非は別に、アイドルにおいて恋愛はスキャンダルとして扱われることが多い)に発展する可能性があるかもしれない。
でも現段階では噂話、いや、噂ですらない、ただのこじつけです。内容は触れませんが、これで記事にできるなら、ドラマなどで共演した芸能人すべてをスキャンダルの相手にできてしまう。それほど情けないスクープ(皮肉)です。
情報で大切なのは、その情報の発信源です。
たとえば、わたしがここで、「乃木坂メンバーが毎日若手俳優と遊んでるよ!!」と言ったら、だれが信じるでしょうか。でも、どこそこの週刊記者から聞いたと前置きすれば信ぴょう性がちょっとあがる。
しかし、その記者は本当に存在するのでしょうか。そもそも記者はどこでその情報を?いや、それ以前にわたしと記者の関係は?なぜその情報を教えた?などなどの疑問が生まれます。
疑問は情報の信頼度に繋がります。信じてほしい情報を流すなら、受け取り手に疑問を覚えさせてはいけません。
その点で言えば、今回の与田祐希さんの記事は、信頼度はゼロに等しいと思います。情報元もアレなら、内容自体もアレで、乃木坂という名前使いたいだけでしょ!と突っ込まれるレベルです。よくもまあ恥ずかしげもなくこんなの出してきたなと思いました。
でも、本人にとっては笑えないでしょう。事実無根で責められたらたまったものじゃない。
先ほど情報の信頼度について書きましたが、情報元を探ることなく、流れてくる情報を鵜呑みにしてしまう層も、残念ながら一定数います。それこそ、わたしのようなどこの誰かわからない人間が流した情報ですら信じてしまう。
与田ちゃんはモバメで、この件についてはっきり否定したそうです。
この程度の情報でも否定しないといけない。信じてしまう人がいるなによりの証拠です。
もちろん、小さな噂話であっても、即座に否定することでファンに安心感を与える意味合いもあると思います。でも、「なんでこんなことで……」と思いながら情報を打ち消す作業は、途方もなく空しいはずです。
自分に置きかえるとやり切れないですよ。握手会などで表舞台に立ち、直接ファンと接しないといけないから、逃げ場所もない。逃げ続けることもできない。否定してもすべての人に信じてもらえない……。どんなにも辛いことでしょうか。
ネットには情報があふれています。だからこそ、その取捨選択を大事に。落ち着いて考えればわかることは多いはずです。
いま、他グループでも真偽不明の情報で大きく騒がれていますが、脊髄反射で反応するのではなく、一度立ち止まって考えることも必要かと思います。
どうか正しい判断を。自分も気をつけます。
あ、それと。
安全地帯の『恋の予感』は名曲です。この情報を、信じるか信じないかは……
見出しは、『“未来のセンター”乃木坂46与田祐希に恋の予感』。