4月17日に開催された乃木坂46個別握手会にて、ひめたんに「プロテイン」の話題を振った瞬間に剥がされる参加者がいたようです。そのニュースは「Asageiplus」でも取り上げられ、一部で話題となりました。

　ウソ！口にしたら強制終了！？乃木坂46握手会で究極のNGワードが発覚／Asageiplus


　「プロテイン」は皆さんご存知のように、現在放送されている「NOGIBINGO!6」でお馴染みとなったフレーズです。 そんな旬の言葉ですから、新規ファンならずとも、会話の種にと、その話題を振るのは無理のないことでしょう。どのようなテンションで言ったかにもよりますが、一概に発言者だけを責めることはできません。


　例えば、まったく悪意のない言葉で、相手が傷ついたとします。これは、その言葉を発したほうが悪いのでしょうか。それとも、「その言葉はやめろ」と日ごろから主張しなかったほうが悪いのでしょうか。ケースバイケースなことは分かっています。でも人間ずるいものですから、立場によってこの問いの答えは変わるでしょう。発言した側か、発言された側、あるいは当事者との間柄によって答えは真逆になると思います。

　とはいえ、この問いと答えにはさして意味はありません。「言われなくちゃ分からない」。ごもっとも。「そのぐらい分かってほしい」。こちらもごもっともです。大事なのはどちらを悪者にするかではなく、その言葉が「NG」との共通認識を持ち、これからの関係に活かすことです。

　今回、ひめたんにとっての爆弾が「プロテイン」なのであれば、今後その爆弾に触れなければいいだけです。それが分かっただけでも大きな進歩。そんなこと気にしなくていいという意見はもちろんあると思いますが、心にある爆弾の大きさを知るのはその人だけです。人の心にずかずか入り込み、自分の価値観を植えつけても何の解決にもなりません。より爆弾が大きくなるだけです。

　アイドルといっても「人」ですから。そして握手会はその「人」と握手をするわけですから。相手が嫌がることは言わない。それが大前提です。相手の立場に立って、これを言われたら嫌だと思うことを言わない。それだけです。もし想像の及ばぬところで相手の爆弾に触れてしまったのならば、今後、その話題に注意すればいい。間違いに気づけば、同じ過ちを繰り返さないようにすればいい。そう考えると、日ごろの対人コミュニケーションと同じだと思いませんか。


　ただこの話って、全部が「伝聞ベース」なんですよね。あくまで、「プロテインと言った瞬間に剥がされた人の証言」を鵜呑みにしての意見であることを踏まえてください。本当は剥がしの暴走で、本人は全然気にしていないかもしれません。証言者がプロテインネタでからかってやろうという悪意に満ちたオーラ全開で近寄ったがために剥がされた可能性もあります（証言者を疑っているのではなく、可能性の話です）。


　そんなふわふわした情報でここまで書いてきましたが、一番書きたかったのはこの先、

　「自分の尺度」で相手を決めつけないでください、ということです。


　今回、ひめたんの件を調べていたら、心ない言葉をたくさん見かけました。

　そのほとんどは、自身の価値観にもとづいての暴言です。

　相手の立場にまるで立っていない。


　ネットに気持ちのすべてを書いているわけではないと思いますし、

　主観を否定するわけでもないのですが、

　あまりに相手の気持ちを考えない意見の多さに驚きました。


　先ほど、握手会は日ごろの対人コミュニケーションと一緒と書きました。

　ということは、こんなコミュニケーションをとる人たちが握手会にくる可能性があるわけです。

　さぞかし大変だろうなぁとしみじみ思ってしまいました。


　心を決め付けることはできません。

　心を決め付けられたくもありません。

　それは誰もがそうだと思います。


　アイドルである以前に「人」であること。

　自分たちと同じ「心」を持っていること。

　そのことが「当たり前」に思えれば、

　今回の件もまた違って見えてくるかもしれません。






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