忘れないうちに書いておきましょう、この話題。　

　ＮＨＫは８日、今月１９日に放送される大河ドラマ「花燃ゆ」（総合テレビ・午後８時）に、アイドルグループ、乃木坂４６の「十福神（じゅっぷくじん）」と呼ばれる主要メンバー１０人が出演すると発表した。ドラマは１２日の放送回から、井上真央が演じる主人公が、長州藩の奥御殿で奮闘する“大奥”編に突入する。  

　ＮＨＫによると、１０人は大奥の「女帝」、都美姫（とみひめ、松坂慶子）から重要な任務を受け、大奥に召し上げられる美女たちを演じる。



「まさかのオファー」…ＮＨＫ大河「花燃ゆ」に乃木坂４６「十福神」が全員出演／産経ニュース
 

　実は歴史大好き管理人。過去に大河ドラマの放送にあわせて、関連書籍の執筆協力をしたことが何回かあります。大河ドラマにあわせて書店で特集組むじゃないですか。今回であれば吉田松陰とか久坂玄瑞とか、まあざっくりと幕末関係ですね。ああいう特集は、ある一定の売り上げが見込めるので、自分みたいな素人が書いても、プロの手がちょちょいっと入れば、それなりに売れてしまうのです。

　そういうわけで、何か仕事に繋がらないかなぁと大河は一応チェックしています。しかし、十福神の出演が決まった今回の「花燃ゆ」。まったく見ていませんでした。もとい、見る気が起きませんでした。考え方が古臭いのは承知していますが、大河ドラマで「幕末のホームドラマ（学園ドラマ）」を見たいとは思いません。

　番組開始時に同番組のプロデューサーが、「女性に見てもらうためにイケメン俳優たちをキャスティングした」とコメントしているようですが、視聴者をなめるな、という話です。イケメンがいようがいまいが、おもしろいものはおもしろい。つまらないものはつまらない。その前提は変わりません。例えば「デスブログ」を大女優が演じたとして、あの映画は名作になりえますか？　否、ゼッタイにならない！（失礼

　どんな豪華な出演者で固めたところで、ストーリーがだめだめなら、継続して見てくれるのは、せいぜいその出演者のファンと、大河ドラマだから、という理由で見ている方ぐらいでしょう。その数少ない牌のために、多くの視聴者を切り離したのが今回の大河ドラマという印象です。それでいて、こんなコメントを出したのは、「脚本はつまらないけど俳優はイケメンだから許してね」という逃げの口上にしか見えません。


　しかし、そんな作り手の逃げが通用するはずはなく、大河ドラマ史上、年間平均が最低の視聴率を叩き出しそうな勢いで低迷しています。

　そして、不振にあえぐ「花燃ゆ」に乃木坂が登場するわけですが、これはもう話題作り以外の何物でもないでしょう。結局このプロデューサーは、人気者を投入すれば視聴率が取れると思っているわけです。

　とはいえ、番組途中で脚本変更は難しいでしょうし、ドーピングとして旬な人を担ぎ出す手法はしかたないとは思います。今までも同じやり方で視聴率回復に努めたことがあるのかもしれません。けど、大河ドラマにはもっとどっしりと構えて欲しいです。視聴率に翻弄される姿が目に見えて分かる人たちの「幕末男子の作り方」なんて興味がわくはずもありません。


　でも、「話題作り」として乃木坂が担ぎ出されたのは喜ぶべきことでしょう。乃木坂の十福神ならニュースになる、とNHKで判断したということですから。乃木坂SHOW！をはじめ、NHKでの貢献を重ねていけば、年末の夢の舞台がぐっと縮まります。

　ただこれで乃木坂出演回の視聴率が、仮に上がったとするなら、先のプロデューサーの策略にまんまとはまっているようで癪ですが、今回はその手に乗ってやろうじゃないですか。その代わり、客寄せパンダとして使った十福神をどう活用するのか。しかと見届けさせてもらいますぞ。


　もし数秒だったら、NHKの支払いを止めてやる！（←冗談です



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