――ハァーイ、ハァーイ、スィンタイスォーガイスャ(身体障害者)が通〜りまァすよぉぉぉ〜♪
って歌ってて可愛かった。
脱衣場ではおばさんたちが集まって、湿布の話で盛り上がってた。
今日もゆっくり入りましたぁー(*^_^*)。約束の時間まですこしあったので髪を三つ編みしてみました。超絶ダサいです。
まいにち生ハムな小高千早の日記! 自由にやりたい放題散らかします! ことしこそ小説家デビューですのよ!
昨日は夜更かしをしてしまいまして、でも起きたらまだ朝八時だったのでイケるかな?と思って起きて、ハムカツサンドとコーヒーを流し込み、さて、あさて、あさてさてさて、パソコンに向かってきょうもカタカタ……
……とおもったらやっぱり無理でした。
薬も二錠ほど抜いて調整したのに何故か体が言うこと聞かない。
ソファーに倒れ込みくたっ。
としているうちに正午。やはり睡眠時間の確保は重要事項なのかもです。
しかも父が一時半に温泉に行きたいというのでもう時間がありません。
和の湯にいってきまーす。
………………
進捗状況:昨日書きかけた章を手直しして、原稿用紙160枚。
中山可穂の『深爪』読み終わりました。どーなるのー? どーなるのー? と思って最後まで退屈しませんでした。まだまだ中山さんの作品には読んでいないものがたくさんあるので、いつか制覇したいと思います。とぎれとぎれの集中力を中山さんへの愛でカバーしつつ頑張りたいと思います。
しかしほんとに、小説家になりたいとかいいながら読書が大の苦手な私がハマるなんて、よっぽど中山さんの作品は今の私に合っていて惚れてしまったんだと思います。素晴らしい出会いに感謝ですわい。
あー今、原稿書いてたんですけど、『はかったかのようなタイミングで』の『はかる』が図るか計るかわかんなくてハーこんな基本的なことがわかんないほど勉強不足なんだわ! と思い知りました。
あと私はクーラーは大好きだけど暖房は嫌いなので、今、極寒のなか靴下を重ね履きし、その上からさらにメンズのもこもこソックスを重ね、いろんなところにカイロを貼り、膝掛けを二枚かけ、マフラーをしています。昭和の苦学生か。
………………
進捗状況:原稿用紙159枚。「悪い子だ」ってセリフを書いて赤面してしまった変態でスイマセン。でもようやく150超え、わーい。
たまには録画じゃなくタモリ倶楽部をみようかと。でもへろへろです。
昨晩はなんだかよく眠れなくて、明け方まで時計とにらめっこしていました。で、あかるくなってきた頃ようやく眠気がきてふがーー。
はっと目覚めると昼12時。ふわわわわ寝過ぎ〜。
レモンとガーリックのきいた塩焼きそばを食べ、DVD借りに行きました。
邦画『花影』と『クローズド・ノート』を借りました。新作アニメ映画が何本か出ていたので今冬も制覇したいと思います。ていうか『コクリコ坂から』はいつまで新作扱いなんだ、早く旧作にしてほしい。
近くのファミマに寄り、ケータイ料金をお支払い。私はメールも通話もネットもよっぽどのことがない限りしないので、今月も2575円。すごかろー安かろー?
いつもの海鮮おにぎりも、今日は我慢。ようやく1垳困辰燭里如¬断しない。
それにしても以前だったらコンビニなんか入っちゃった日には鬼ころしと小キムチを買い込み、我慢できないので走って家へ帰って部屋で隠れ飲む、ということをやらかしてたところですが、今は全然平気。余裕でお酒の棚を眺めたりできます。成長しましたよかったですね。
家路につきながら、うちの町内はスーパーもコンビニも病院も眼鏡屋もクリーニングも仏具店も服屋もメシ屋もガソリンスタンドも電気屋もひととおりそろっていて便利なんだけど、カラオケだけは無いんだよな〜と思う。ひとりでカラオケ行きたい。私のレパートリーは一部のひとしか知らないアニメやゲームの曲ばかりで、しかもヘタなのに全力で歌うということもあり、誰かと行くとだいたいドン引きされるのでひとりでいいです。
そういや昨日、箕浦さんに、私はごはんもカラオケも買い物も居酒屋だって一人で平気で行っちゃうんだもんねーという話をしたら、「千早さんはひとり力(能力)あるよね〜」って感心されたんだった。箕浦さんも私寄りだそうだ。
って無駄文ばかり書いていないで原稿に向かわなければ。
と思うんだけどキモチがついてこないす。
今日はお酒飲まない日なので夜にしようかな。
ああお父さん。
父さんはネットでも教育論説とか繰り広げたりして、だから私がこんなこと言うと問題になったりするかもしれないのであんまり言いたくないんですけど。
おとうさん、おとうさん。
ズボン下げたままトイレから出て、そのまま居間に来てズボン上げるのやめて。
ずっと言うまいと思ってたんですけど、言ってしまいました。
トイレから出てきた父。さすがにパンツは上げてるけど、居間に入ってきてからズボンをもぞもぞ、もぞもぞ。
私「トイレで上げてきたらいいんじゃない?」
すると父は……
「ああ、いつか言われると思っていたが……。トイレは、トイレは孤独すぎるんだぁぁぁぁぁ!」
……。
なんか悲壮なので、「あ、そうなんだ。むりしなくていいよ……」と答えてしまった。
受信日でした。きょうも宇宙からの電波を受信してますよピーヒョロリ〜。
クマ先生に向かい合うと、私はなぜだかその手にひかる結婚指輪が気になった。こんなまさに熊!みたいな風貌のひとでも結婚できるんだなあとか、精神科医ってどんな風に女の人を口説くんだろうとか、失礼なことをいろいろ考えた。
「で、どうでしたかこのところは」
「はあ昨日の深夜に、突然うでを切り刻みたい衝動に襲われて、でもいまそれをやってしまったらここ数年の努力が一気に振り出しに戻ってしまうような気がして、ぐっとこらえて、代わりに赤いボールペンで腕にがりがりがりがり線を書きまくって、なんとか気持ちを抑え込んだ、ということがありました」
クマ医師じぶんが手にしたボールペンをちらりと見る。
「ふぅん。そういう対処法が……」
「ずっと前にぴよ先生に教えてもらったんです。当時はそんなんで回避できるわけないって思ったんですけどね、役に立ちました」
「……」
やはり彼の名を出すと無言ですかい。
先生はボールペンを離すと、今度はキーボードに向かう。
「他には?」
「あー、うーんと、執筆のほうは長編で300枚を想定してるんですけど、十月から初めて今やっと150に届きそうな感じで。もうひとがんばり、というかこれからがヤマ場という感じですかね」
「(きーぼーどかたかた)。他には?」
「そーだ、睡眠は今までになく安定しています。テトラミドがいいみたいです」
「そうですか。ではこのまま続けてみましょう」
「はい」
「他には?」
他には他にはって。他にはもうねーよ、と思ったんだけど、あ、じゃあ無駄話しちゃえ。
「梅乃湯のおばさんが話しかけてくれるようになって。いろいろ銭湯にまつわる小話を教えてくれるんですよ〜」
「ほう」
あ、やっぱり風呂ネタには食いつくんだ。
「長寿乃湯と長寿温泉は経営者が血縁関係にあるとかー」
「それは知ってる(にやり)。」
「えー。さすがですね。じゃあ、八戸の温泉組合の組合長が鹿島湯のおっちゃんだっていう話は」
先生ほう、ほうと言いながら笑ってる。やっぱり温泉の話になると顔が変わる。
「鹿島湯か。そうか、あの鹿島湯が、ふぅん」
ちなみに鹿島湯とはうちの近所にあり、あんまり綺麗じゃなくて、狭くて、お湯も温泉じゃなくて沸かし湯で、しかも驚くほど熱くて、お客さんが全然いない銭湯です。実はクマ医師のお気に入りです。いったいどこにお気に入りポイントがあるのか私には分かりかねます。
箕浦さんは今日は白衣にカワイイ雪だるまのブローチをつけてる。
疑似りすとかっとの話をしたら、
「たとえ我慢できなかったとしても、振り出しに戻るとか逆戻りとかってことは無いと思うんだ。千早さんはちゃんと前進してるし成長してると思うから。でも、よく我慢したね」
って言ってくれた。
そのあとは大学時代の話を少々。で箕浦さん、
「あたしも音大出身の友達がいて、その子が自主制作のCDを贈ってくれたの〜。結構お気に入りだから千早さんも聴いてみない?」。
「あ、ぜひ。音楽ってすごく創作の助けになるからいろいろ聴いてみたいです」
「じゃあ来週持ってくるね♪」
とか、あたしも土曜日『はっち市』行ってきたの〜ビー玉アクセとかステンドグラスとか良かったよね〜とか、いろいろ、今日もガールズトーク風でした。
帰りに通路歩いてたら向こうから南病棟のイケメン看護師が歩いてくるのが見えた。さいきんの遭遇率の高さを思ってウハってなったけど、なぜか恥ずかしくて自販機のかげに隠れてやりすごしてしまった。なんなのか。私は恋しちゃったのか? なんなの。なんなの。なんなんですかーーー!
それからママと合流して、銀だこでたこやき買って、しまむらでベージュと紺のしましまジャージを買いました。ヨガウェアにしようと思って。サルエルに挑戦しようとしたんだけどママに反対され断念しました。
いったいこの感じはなんなのか。
私は石が純粋に好きで、好きで好きで好きなだけなので、パワーだとか効能だとか浄化とかにこだわったことが無かったのですが。
こないだ買ったローズクォーツのペンダントの感じが、なんか引っかかるのです。いつものように一目惚れという名の直感を信じて手に入れたのですが、なんかなーんか素直に身につけたくないというか、見れば見るほど見ていたくないというか、なんか変なのです。
なので、浄化みたいなことをしてみようと思って、ヒマラヤ水晶のさざれ石の上に置いて一日、それでもしっくりこないので上に置くだけでなくさざれ石に埋め一日、それでもなんだかだめなので太陽に当てて半日……。それでもそれでもなんだかざわざわするというか……。
一目惚れしたのは間違いないです。見た目も可愛いです、ハート型で、天使の羽もついていて。だから手放したり無視したりする気にはなれないのです。
なんだか。
なんだか、悪い女の子を捕まえちゃったなというかそんな感じがするのです。
危険な香り。でもだから余計に離したくない。そんなそんなわわわ〜。
あー。お昼にコーヒーサイダー(商品名はエスプレッソーダ)飲んだというのに、さっきまたアイスコーヒーをブラックでごきゅごきゅしてしまいました。深夜まで作業する所存です。でも胃が、胃がイガイガうぐっ。
その前にDVD観ないといけないし。いや、いけないしってことはないんだけど。……まあいいや、『瞬 またたき』をいまから観まーす。ちょい放置。
………………
はいみました。なんか『生への力』みたいのに満ちていて、じぶんの病みきり小説が恥ずかしくなりました。まあ比べたって仕方ないので、今は病みきるべし。
………………
進捗状況:原稿用紙145枚。どうにか日付が変わる前に頑張り病みました。
ほんじつのメグウェアはロンTに水玉キャミで、首元からくっきりピンクのインナーがのぞいていて、そんで足もとは薄緑のレッグウォーマー。やっぱりお洒落です。私はというと今日もボーダーのパジャマのまんま。
今回もダウンドッグや三角のポーズなどを丁寧に指導してもらいました。もうすこしで太陽礼拝が覚えられそうなんだけどまだちょっとうろ覚え。ネットでヨガのこと調べると、本に載ってる図を見よう見まねでやったら体を痛めてしまったとか、やってみるんだけどいまいちどこに効いているのかわからないといった書き込みが結構あって、私は実際にmegu先生から立体的にちゃんと観察してもらって指導してもらって本当にいい環境にいるとおもいます。シャンティ(感謝)の気持ちでいっぱいです。
ヨガマットにアロマを吹き付け、タオルで拭きながらそういえば、と私。
「カナダの姉君(のんちゃん)からゲイブ君と戯れてる写真が届いたよ〜」
「あー、そうなんだ。元気でやってるみたいよ」
「あのゲイブ君は、何犬なんだろう」
「なんか貫禄あるよね」
「だよね〜」
………………
ヨガやったらおなかが空いたので、スーパーに寄ってコーヒーサイダーとハンバーガーを手に取り、レジに並びます。
すると、前に並んでいたおばさんが、
「どうぞ、どうぞ、私の先にどうぞ」。
私はおばさんのカゴを見るんだけど、そんなにたくさん入っているわけでもない。なので、
「いやいや、結構です、お気になさらず、先にどうぞ」
「いいのいいの、ほらワタシ、こんなに買っちゃったから、どうぞ先に!」
だからそんなに入ってないって。
「いいですいいです、私も急いでないですから……」
「ワタシなんてただのヒマ人なんだから、ほら先に」
し、しつこいな。
「いやほんと、私だってヒマですから〜」
と言ったらなんだかむなしくなってしまった。
おばさんは私に譲るのをあきらめ、すいませんねすいませんね〜と何度も謝りながら会計をしていった。なんなのか。いや純粋にいい人なんだろうけど。
………………
はーさてさて。食事も済んだし、きょうもひとがんばりするべ。
昨夜キスシーンを書いていて途中で投げ出すという暴挙に出てしまったので、その続きをと思うんだけど、なんかなーんか今そんな気分じゃないなー。どーしたらムフフでアハンな雰囲気になれるかなーと思うんだけどロクに恋愛経験も無い私にはなかなかムツカシイ話であり、だったら書くなよって感じだけど書きたいのね。願望ですかねぇ、やだやだ私ったら変態っ。
おおきなおおきなオムレツを食らう夢を見て起きると、口からヨダレが垂れていたので、これは実際に食べるしかないと思って朝ご飯はオムレツにすることにしました。
卵を二個も使って大きいのを作ります。牛乳とマヨネーズを少しずつ入れて溶くとふあふあに仕上がります。卵で皮をつくってくるむのではなく、半熟になるまで良くかき混ぜながら焼いて、半熟(半生とは違います)になったら全体をオムレツっぽいかたちにととのえて、ひっくり返して軽く加熱して、ころりと皿に盛ってできあがり。
ケチャップをいっぱいかけてたべました。我ながら良い出来でした。ごちそーさま。
ところで中山可穂にはまってます。大学生の時に友達に借りて読んだのがきっかけで、今でも大好きです。私は女の子を好きになることもあるので、中山さんの言葉がすんごくしみて、涙が出るときがあります。私も中山さんみたいな作家になりたい。けど無理。私なんてぜんぜんパッション無いし、ひとの汚い部分からはトコトン目を背けていたいし。
今日はまた『白い薔薇の淵まで』を読みました。三回目です。中山さん大好き。
疲れた身体に鞭打って作業をしていたら、『支え』と打とうとして何度も『ささき』になってしまい、もう私は末期だと思いました。私の小説はファンタジイなので佐々木も田中も出てきません。
こころに易しい物語を目指しているのに、登場人物たちはお互いに疑り合い、騙し合い、そして自己嫌悪に陥っています。病んでます。さっきざっと読み直したら『意地悪そうに笑った。』って二度も書いてて語彙力の乏しさを思って萎えました。なんなのか。やはり私のようなくそったれにハートウォーミングなオハナシなど似合わないのでしょうか。はーもう限界。寝るです。
………………
進捗状況:原稿用紙133枚。そろそろつじつまが合わなくなってきました。
昨晩は元同僚であり友人のおがちゃんと電話して楽しかったです。ひさびさに人間と話をした! と思いました。酔っ払いすぎてテンション高すぎてごめん。すごく楽しかった。つきあってくれてありがとう!
今日は邦画『瞬 またたき』と『四日間の奇蹟』を借りてきました。
両親が車のスタッドレスタイヤを買いに行くというので、あそう、いってらっしゃいと言ったら父が、
「留守番、できるな?」だと。
できるわい! なめとんか!
と思ったけど二人が出かけた瞬間に無言電話。あらやだ。ちょっと怖いわ。
私すんごいいろんな人に恨まれている自信があるので、はい、生きててすいません、いじめないでください、どうか許してください、ささやかに暮らしますので放っといてください。
あーなんかせっかく起きているのに、原稿に向かう意欲がでません。夜に持ち越そうかな、ちょっと横になろうかなコフコフ(おじいちゃん風)……ってどんどん寝る時間が遅くなってゆく。
今、主人公が刃物を持った男に襲われるというシーンを書いていて、緊迫感とか恐怖感で頭をいっぱいにしなければならないとこなんですけど、私はいまダルダルでユルユルで無理無理〜なかんじですし。
かんがえてみれば病院の次の日っていっつもこうだなぁ。丸いちにち病院を中心にスケジュールが組まれてしまうし、待ち時間はあるし、クマ先生は怖いし、姿勢を正して1時間かうんせりんぐ受けるのも結構しんどいし。体力つけなきゃです。
やる気ないときは外へ出て歩こう! 駅前の図書館情報センターまで往復10kmじゃ! と先週あたりから決めているのに、いっこうに実践する気配無し。ほんとどうしょうもねえ。
待合室で、断酒会で知りあった谷さんに会う。今日も革ジャンきまっててシヴイぜ。あるこーる依存から抜け出したら、また飲食店やりたいって張り切ってた。今どうしてるのかな。
「谷さんこんにちは〜」
「おっ(にっこり)、こんちは。バスで来てるの?」
「いやー、最近は親に送ってもらってます。元気なときはネジョウから歩いてくるんですけどねー」
「すごいじゃん、結構遠いっしょ」
「うん、片道1時間かかります。でも最近元気出なくて。谷さんはどうやって来てるの?」
「俺は自転車」
「パワフルですね〜」
と、谷さーん谷さん一番へどうぞ、とアナウンス。谷さん「じゃ」とかっこよく片手を挙げて診察室へ入っていった。
谷さんと入れ替わりに私の番。
クマ医師電子カルテをずらずらーっと眺めている。かなりいっぱい書いてある。
「で、どうでしたか睡眠のほうは」
「あ、テトラミドに変えてもらってから、だいぶ入眠がスムーズになったような感じがしてます」
「そうですか。(きーぼーどかたかた)」
「でもやっぱり目が覚めると、あーもう1時間でいいから眠りたいなーと思うんですけど、眠いのに眠れないというかんじで。……で、テトラミドをもう少し増やしてみるということは考えられないですかねー」
くれ。くれくれ。テトラミドもっとくれ!(心の声)
クマ医師マウスぽちぽちしながらうーむと悩んでいる。
「考えられないことはないです。では一錠増やして試してみましょう」
やったー♪ 私はにやりとしたいのをこらえ、神妙な顔で頷きます。
「はい、試してみます」
「家族との関係はどう?」
「うーん。母は働いて欲しいって言うけど、父は働いて欲しくはないって言う……」
「変化無し、か」
「働くにしてもせめて今書いてるのを完成させてから……って思うんですけど」
「どうして。お母さんはあなたの執筆に関しては一切関知してないんでしょう?」
「まーそうですけど」
「(きーぼーどかたかた)」
「働いた方がいい、んでしょうかねえ……」
一瞬、クマ先生は私を睨む。
「そんなの自分で考えろ!」
ズガーン。
「ハッハイ、スイマセンっ!」
「なんてな(笑)。健康維持、体調管理が最優先ということを念頭に置くように」
「はーい……」
うわーーーん。クマ怖いよぉぉぉぉぉぉ。
というわけで今回の処方。
・ルーラン8mg×4
・セロクエル100mg×3
・テトラミド10mg×2
・ドラール20mg
・ゾピクール10mg
・ガスモチン5mg
1時に箕浦さんとの面接開始。今日はさりげない薄ピンクのネイルが素敵。
「一週間どうだった?」
「うーん、原稿用紙20枚書ける日もあれば、一枚しか書けない日もあるし、やっぱり一枚も書けない日の方が多いし」
「そっかぁ。でも頑張ってるじゃない」
「いろんな友達からクリスマス会とか忘年会新年会とか、誘いがあるんだけど、ぜんぜん参加する気になれなくて、全部断っちゃってる」
「いいんじゃないの? そういう時期なんだろうし、何より疲れるじゃない、無理しなくていいんだよ。ひとにはその時その時、ふさわしい人がいるっていうし」
「でも、文章書いてて、どんどんどんどん内に引きこもっちゃって、孤独になってって……って考えると時々怖くなる」
「うーん、なるほどねぇ」
「さっきクマ先生に、働いた方がいいのかなあって言ったら、そんなの自分で考えろ! って怒られちゃった」
「ウフフ、そう。ストップをかけないということは、それだけ千早さんの病状が安定してるって事かな」
「あー、そーですねえ。変な衝動とか今はほとんど起こさないし、安定してるっちゃしてるですねえ」
障害年金受給の話とか、その他いろいろ話して、そのあとは、県立美術館に行って奈良美智に感動したの〜とか、週末はっちではっち祭あるよ〜絶対ステキなアクセあるよ〜とか、やたらパワーストーンに詳しいコーヒー屋の兄ちゃんに出会ったの〜とか、どこどこのパスタがめっちゃうまいとか、見て見てあたしのスマホは特注の漆塗りなの〜とか、おおむねガールズトーク風。
なんか、大きな声では言えないけれど、なんとなく優香さんより箕浦さんの方が私に合っている気がする。どーしよう。まあ優香さんの復帰まではまだまだ時間があるのでゆっくり考えたいとおもいます。
あるいはウォークマンのノイズキャンセリング機能がすごすぎるの話。
起きてもなんだか眠い、だからもう少し寝てみようとするんだけど眠れない、という症状に今日も悩まされ、仕方ないので音楽でも聴いて創作という名の妄想を繰り広げることにしました。ソファーで薄掛けのお布団にくるまってフガフガー、フガフガー。
池田綾子と手嶌葵を流し、イヤホンして、さらさらさらさら〜、音楽に身を委ねます。
あー。いいなー。私の作品がもしかしてアニメ化されたら、これ主題歌にフガフガー。
と。
目元まで掛けた布団をポン、とたたく感触がする。
はっ。
目を開けると父が、私をのぞき込んでいる。
あれっ。あれれれれれー。なんで父さんが勝手に部屋に入ってきて私にポンするのー?
慌ててイヤホンをもぎ取り、私。
「あ、何?」
「下から呼んでも、扉を叩いても返事がないからし……死んでしまったと思った!」
おおげさな。
「あ、ごめん、死んでない。」
あでも、薬のシートがごっさり詰まったケースがソファー脇のテーブルにあるので、それ見たら、思うかも?
「体調が悪いのか?」
「いや、そうじゃなくてなんというか、イメージを膨らませようと思って音楽をごにょごにょ……」
「そうか。午後の温泉のことなんだが、下田のゆーらくえんでいいだろうか」
そんなこと聞きにわざわざ来たのかい。
「うん、いいよ、了解」
「分かった。じゃあ、二時に」
「はーい、二時ね」
というわけでウォークマンのノイズキャンセリング機能は素晴らしいと思いました。父が私の名を呼んで、階段を登って、扉を叩いて、私の側に来て名前を呼んでも、全然聞こえなかった。図書館とか行くときイヤホンしてるんですけど、車が近づいてきても全然わかんないんですよね、ちゃんとミギヒダリみて気をつけるようにしています。
………………
進捗状況:127枚。今夜はもう少し頑張るかもでも無理かも。
megu先生、きょうはボーダーに短め丈の紺パーカー。かわいいです。私もヨガウェア的なコーディネートを考えたかったんだけど今日もパジャマ然。出がけにママが「そんなカッコで外に出るなんて!」ってあきれてました。
「体調とかはどう?」
「うーん体調は、いいかも。なんか今、結構ノッてきてて、でも現状維持っていうのは違う気がするし、もっともっと自分の中の可能性というかなんというかそーいうのを広げていきたいなーとか、ごめん、わけわかんないよね」
「大丈夫、わかるよ」
「ありがと。それからあとは、やっぱキーボード打ち過ぎて手首にキてる」
「了解。そのへんみていきましょう♪」
第六回ともなると専門用語が増えてきます。太陽礼拝の一連のポーズひとつひとつにインドっぽい名前がついていて、megu先生は今日はいつもの動作の説明ではなく、流れるように呪文のような名前をひとつひとつ言っていきます。私はようやくなんとなく覚えた礼拝のポーズをつぎつぎとっていきます。『チャトランガ』?と『ダウンドッグ』しか覚えてませんけど。
最後は合掌して『ホーン(調和)』と『シャンティ(感謝の気持ち)』を繰り返し唱えます。BGMでおじさんが「シャーンティシャーンティ♪」とずっと言ってて謎だったんですけど、シャンティの意味がようやく分かってすっきりしました。
家に帰ってさー戦いだ(じぶんとの)と思ったんだけどその前にちょいとひとやすみ……。
とおもったら身体がほぐれて気持ちよくなってフガフガーと寝てしまいました。
ギャース。
夕飯の後、濃い濃い濃ーい茶を煎れてがぶ飲みしました。カフェインずっきゅーーんなのだ。今夜もがんばっぺし。
でも今日はDVDの日なので先に『春の雪』を観なければなりません。いや『なりません』ってことはないんだけど、あーしかし、半分義務になってしまっているこれでいいのかまあいいやかんがえなーい。
あら、『上映時間151分』って書いてあるわ。ちょっと長いですわ。でも観ますわ。
というわけでちょっと放置。
………………
ぐはっ。観ました。
開始3秒で――あわっ、春の雪って三島由紀夫の春の雪かい! 読んだことあるよちくしょーと思ったんですけど仕方がないので観ました。DVDを選ぶときには題名だけをみて直感で選ぶと決めているのでこういうこともあるのです。たとえば○一さんとか好きじゃないんだけど引き当ててしまった場合は観なければならないのです。
まあ、純文学はいいですねーと思いました。大正時代を彩る?細やかな小物の設定とかが素敵でした。
ではちょっと原稿に向かいます。ふたたび放置。
………………
進捗状況:124枚。あちこち直してたら一枚しか進まなかった。
うわああああああ! こんな時間まで寝てしまった!
昨日の面接で『そんなときも大事にしようね♪』という話を散々したというのにやっぱり無理です。自分に罰を与えたくなります。コラコラコラコラ〜!
処方されたテトラミドを一錠飲めと言われたのに気合い入れて二錠飲んだせいでしょうか(馬鹿)。調べてみたら血中濃度半減期は18時間と長いといえば長いですけどドラールほどではないので、慣れてなかったせいかも。
ちょっと気になったのが、いや、ちょっとじゃなくてすごく気になるんですけど、お薬110番にあった一文。
――因果関係ははっきりしませんが、敵意や攻撃性、衝動性にもとづく事故や犯罪事例も報告されているようです。
こわい。こわすぎる。基本的に自分のことを信用していない私には怖すぎる。
それにしても1983年発売って、ずいぶん古い薬なのですね。
まあいいや、ちょっと放置してDVDを借りに……
……はい行ってきました。学校の校庭の紅葉が綺麗でした。邦画『春の雪』と『きみにしか聞こえない』を借りてきました。
若い頃は洋画アクションしか観なかった私が、さいきんずっと邦画のラブストーリーばかり借りています。いったいどうしたのでしょうか。愛に飢えているのでしょうか。でしょうかって、かくじつに飢えてるけど。
さっき居間に行ったら、ママが喪服を縫っていました。リボン付きの丸い襟をつくっていました。すごすぎる。ママのお母さんは和裁の先生で、ママはその才能をがっつり受け継いでいるみたいです。私の七五三などは全部ママの手作りのワンピースとかでした。
ちなみに父のお父さんは洋服のデザイナーだったそうです。
私はぜんぜん裁縫には興味も無いし、才能も無いと思います。私に遺伝子来てない。こないだしまむらで買ったカーディガンのボタンをもっと可愛いのに付け替えようとして、ボタン買って家に帰って、当然ママがやってくれると思ったら(恥)「たまには自分でやんなさーい!」とお断りされたのでしぶしぶ自分でやったのですが、あまりのチマチマっぷりにボタン三個ぐらいで「ウガーーーーッ」ってなりました。出来上がりは、あっちこっちから糸が飛び出していて、ボタンがゆるくてぷらぷらなってて、なんじゃぁこりゃぁぁぁってかんじでした。
待合室でデイケアの作品展をやっていたのでしばし眺めていました。
でもきょうはクマ先生の午後出張の日なのでとても空いていて、すぐ呼ばれました。
今日はちょっとお薬の話を。効いてるのか効いてないのかよくわからない抗うつ剤リフレックスについて。
「あのー、意味ないかもしれないかなーと思うんですけど、リフレックスを他の薬に変えてみたいなーと思うんですが」
「ふむ……」
クマ医師きーぼーどかたかた、考えてる。
「アナタは別にうつではないからね。」
「あー、まあそうですよね」
じゃあなぜ抗うつ剤を処方しているのですか。
「……僕が意図しているのは眠気効果による睡眠の安定です。だから眠気が出やすいものを選びます」
「はー、なるほど」
「テトラミドに変えてみましょう」
「テトラミド、というのはどういうお薬なんですか?」
「うーん。どれかって言われれば、ルジオミールに近いかな」
「そうすか……」
あわよくばルボックスかデプロメールを出してもらって楽々ダイエット♪と思っていたのですが今回もハズレ。まあいいけど。
「ところで夢見とかはどうですか」
ああ、夢。いまいましいあの夢の話をしましょう。
「さいきんかなりの頻度で毛虫の夢をみるんですよね。全身にちっちゃい毛虫がびっしりくっついてて、振り払っても振り払っても、細かい足ががっちり皮膚に食い込んでて取れなくて、全身が痛くて、囓られたとこから血がいっぱい出て、ウワーーってなって目が覚めるという」
クマ医師きーぼーどかたかた。
「うーんそういうのは、思い返したり夢日記をつけたりとかしないように。くれぐれも」
「どーしてですか」
「あなたの場合夢と現実がごっちゃになって混乱をきたす、というようなことが考えられますので」
「うーん」
そうなのかなあ。
箕浦さんの胸ボケから可愛いペンケースがのぞいている。
「わーなんかそれ、かわいいですねえ」
箕浦さんペンケースを取り出し、私に手渡す。真ん中には、
「あっ、ミッフィーの生地なんだ〜」
「いいでしょウフフ。ちょっと待ってて」
箕浦さん隣の小さい方のかうんせりんぐルームへ行き、ごそっと何か持ってくる。
「はい、おそろいのお弁当入れとペットボトルホルダー♪」
「わー。自分で作ったんですか?」
「ううん、ミッフィーの生地は私が買ったんだけど、作ったのは叔母」
「いいですねー」
とかなんとか前振りがありつつ、面接開始。
「ではこのところはどうだったかなー」
「うーん。頑張りたいのに頑張れない、みたいな」
「もっとがんばりたい?」
「そーですねー。頑張っても駄目だって分かってるときでも、パソコンの電源は入れっぱなしにしてて、書けるかもしれないって思って、何日もそのままにしたりとか」
ふんふん、と箕浦さんは白い紙に小さい字でメモを取っている。
「そういう時って千早さん、本当はどうすればいいんだろう?」
「うーん、あきらめをつけて読書に切り替えるとか、DVDみるとか、かな」
「そうだね〜。切り替えっていうのは重要かもね」
というかんじで今日のテーマは、
書けない時間も無駄だって思わないようにしよう!
かな。
本読んだり、映画観たり、楽器弾いたり、絵を描いたり、もちろん寝ることだって、マイナスなことなんてひとつも無いんだよ、と箕浦さんは繰り返し言っていた。
わかっちゃいるけど、でも焦るんですよねー。
中学の時に、よし絵を描くぞ!と思ってドクターマーチンピグメントというアクリル系絵の具をほぼ全色揃え、そして実際にチョロッと描いてみたら――ア、なんか、私にアクリル合わないかも……って思ってそれ以来ずっと引き出しの奥にしまわれていたのです。それを出して並べてみました。なんかいいかも。捨てなくて良かった。でももうインクは半分以上蒸発かつ凝固していて、使うことはできません。ごめんねごめんねドクターマーチンピグメント。
同様な理由でWindows95時代の大判のペンタブレットもほとんど使用されることなく、お盆として余生を送っています。ごめんねごめんね毎晩カップ麺が熱くてごめんね。
高校生になって、きたのじゅんこ氏の絵に出会い、水彩色鉛筆に目覚めるまでこういった迷走は続いたわけですけど(コピックとかね)、ちゃんと反省して今でもその時に買った色鉛筆を愛用しているし、他の画材に手を出すときはまずは百円ショップのモノから……というような身の丈に合った入手の仕方を心がけています。でもペンタブ欲しいかも、でもぜったい使いこなせないからやめる。
ヨガをやったらおなかがすいたので、帰りにスーパーに寄ってチーズバーガーもぐもぐりん。
そしたらなんかもう何故か胃が壊れるくらい食ってやれというような気分になって、夕飯のカレーを大盛りにしてもらったら半分強でダウン。感情とは裏腹に満腹中枢は正常に機能しておりまして健康に感謝。体と心がばらばらです。
どうでもいいですが小学生の頃に流行った、誕生日一日ごとに一冊ずつの本(すいません説明ヘタで)ありましたよね。自分の誕生日の4月27日の本を買ったんですけど性格説明で『牡牛座は強靱な胃を持ち……』とかって書かれてて、なんで性格じゃなくてよりによって胃の話なの? って思った記憶があります。
『同じ月を見ている』を観ました。演出がなんか古ぃなあと思ったけどもう七年前の作品なんですもんね。いい話だと思いました。私、子ども時代の思い出とかが絡んでくる内容に弱いので。今でもすんごい回帰願望に悩まされて変になることもあるし。
で、いまさら窪塚さんは良いなあと思いました。彼は今何をしているのか。
では、昼間の思いつき通り、音楽でも聴いて創造という名の妄想を繰り広げたいとおもいます。きょうも無駄話に付き合ってくださった方、ありがとうございます。
なんだかんだで二、三週間ぶりとなったメグヨガ教室開催のまき。
megu先生、今日は薄いブルーのロンTで、首元からは小花っぽい柄のインナーがちらり。さりげなくお洒落。
「体調とかはどう?」
私はというといつものボーダーのだぼだぼシャツにグレーのパジャマ的なやつです。毎回同じ格好です。
「体調はばっちり。でも、うーんなんかね、停滞してるというか。私の中にある材料をもういっかい見つめ直してみたいなーという感じかなー」
「なるほど」
「あとは最近寒くなってきて、寒いの我慢してることが多くなってきて、体が固まり気味かも」
「では体をあたためながら、やっていきましょう」
雨が降っていたせいか、アジアっぽい音楽はいつもより音量大きめ。おじさんが「シャンティシャンティシャンティ……」って繰り返している。シャンティってどういう意味だろう。
わかんないところは積極的に聞こうとおもったので、ヨガの基本姿勢『ダウンドッグ』をチェックしてもらったり、ゆっくり進みました。
2時間ほど、汗かきかき、腕ぷるぷる、足がくがくしながらなんとかこなして、最後はふたりで合掌して「ありがとうございました……」。
ヨガマットにアロマスプレーをし、タオルで丁寧に拭きながら、私、
「メグはさ、曲作ったり歌ったりしててスランプに陥る事って無いの? 書きたいのに書けない〜! とかさ」
「あるよあるよ〜、すんごくあるよ」
「そんなときはどーするの?」
「作んないかな。そういうときは、ヨガやったり、何か好きなことやったりするよ」
「なるほどねー」
ゆったりしたアジアンな音楽で体を満たしながら、私のこころの中には今小説で書いているさくら色の浜辺がひろがっていた。しずかにしずかに寄せてはかえす透明な波が、ひんやりと、何度も裸足を洗っていく、そんなかんじだった。
あー私、もっと音楽聴こう、それがいい、グッドアイデア、と思った。超安直ですけど。
meguせんせー、今日もありがトーーー!
あそうだ。我が弟よ、誕生日おめでとーー! 益々小高光太郎ワールドを展開してゆくことを願います。出来損ないの姉のことも、もうすこし見守ってくれい。ってなんでこんなに偉そうなんだ私は。まあいいや、おめっとーー。
『こばと。』のOP『マジックナンバー』と『あした来る日』、手嶌葵の『虹』の3曲にはまってます。酔っ払って夜中に熱唱したりしてます。
いつか願いは 叶うよ
でもいつかって どれくらい?
待ちきれないよ
まちきれないよーーーーだ!
車が修理から帰ってきたので、きょうはちょい遠出して『あおば温泉』にいくのまきです。
………………
作品の進捗状況:原稿用紙102枚、遅いなのだー。でもやっと100超えたー。
八戸はなんかの番組で『銭湯が好きすぎる街』として紹介されたくらい温泉銭湯(見た目は銭湯、お湯はホンモノの温泉)でひしめいておりまして、
うちもその例に漏れず普段は週二回温泉に通い、それ以外は軽くシャワーで済ませている。
我が家の浴槽にお湯が張られることは、まず無いといっていい。
でも今日は温泉の日なんだけど、車が修理に出されていて(買ったばかりの新車だというのに早くもデンキ系統の故障らしい)、どうするのかなと思っていたら、先ほど、父が階下から私を呼ぶ声。
「はい。」
「千早、ひさしぶりに浴槽にお湯をためて入ろうと思う。父さんが準備するから、千早が先に入るといい」
「わかった。ありがとう」
父、わずかに顔をしかめる。
「……お寺の匂いがする」
「あ、お香、焚いてるから」
「ふうん……」
私は知っている。しっているぞ。
あなたが、私がお香を焚くのを、火を扱うのは危ないからと嫌がっていることを――。
だがお香だけは、お香だけは焚かせてもらう。好きだから。
それにタバコやめた(たぶん)んだからお香くらい良かろう。
我慢してくださりやがれ。
話が逸れました。
ひさびさーの家風呂です。
そんではゆっくり入ってきゃーす。
ああもう、また無駄話ですけど、最新のATOKの変換機能がすごすぎて例えば『わたし』と打っただけで、
『わたしを離さないで』
『わたしはいつまでこんなことを。』
『わたしの願いは』
とかって次々出てきていちいち困惑するでやんす。
というわけで風呂に(以下略)