なんだか病院内が蒸し暑い。半袖で良かった。ママには「腕の傷かくれるように長袖着なさーい、それかアームカバー!」と言われたんですけど(ちょっとそういうふうに言われると悲しいけど。家族であっても私は見て見ぬふりしてほしいです。)、もうずっと切ったりとかしてなくて傷も白くなってずいぶん目立たなくなったと思うのでいいかなーって。
特に待ち時間のストレスは無く、すぐに小高さん小高さーん1番へどうぞのアナウンス。
「こんにちはー」
クマ医師はいつものように無表情で、キーボードの上ですちゃっと手を構える。
「はいではどうでしたか一週間は」
「えーと、早朝に海でヨガをやる会に参加したり」
「うん(笑。きーぼーどかたかた)」
先生はなぜか私がヨガをやってるって言うと笑います。
「それから柔道の井上康生の講演会に行ったり」
「ふん」
「あとはお風呂とか。けっこう出かけました。まあそのぶん小説は進まなかったナーという感はありますけど」
「気持ちの面では」
「気持ち、ですか?」
「焦っている、とか」
「そりゃあ焦ってますよ。こんど九月末に締め切りがあって、300枚程度の作品を予定しているんですが、あと二ヶ月で、今まだ150枚で半分くらいしか書けてなくて、できなかったらどうしようとか、やっぱり焦ってます」
「むん(きーぼーどかたかた)」
「それなりに……」
「飲酒は?」
「あ、ちゃんとコントロールしてます」
「それなりに、何?」
「あ、それなりに。小説は確かに夢ではあるんですけど、なんかこうすごい賞を取るとかじゃなくて、目標のランクといいますかそういうのを、自分に見合うように下げたりして、それなりに夢を現実的な段階まで持ってきているというか、そういう頑張り方をこれでもしてるんです。それが良いか悪いかはまあおいといて」
目標を狭めることで自分の可能性まで限定してしまっているような気がして、それはあまり良くないかなって思うのです。
「(笑)。今、どういったジャンルで書いてるの?」
「えーと、まあ、中高生向けのファンタジーです。ここではない世界のおはなしというか。それはその、書けるんだったら一般大衆向けの、読者の心を揺さぶるようなすごい小説、書きたいですけど」
「ふうん(笑)」
なんか今日は、クマさん笑いっぱなしだった。
まあ私の調子が良いから、とくに深刻になるような話題も無かったし。
処方はいつものようにルーラン、セロクエル、テトラミド、ドラール、ゾピクール、ガスモチン。ちょっと胃の調子がなかなか良くならないって話すの忘れてしまった。ガスモチン以外の薬も試してみたい。
箕浦さんとは、けっこう充実した一週間でしたよって言って、お祭りの話とか服の話とかヨガの話とか(箕浦さんもバリーさんの教室に通っているんです。)、お買い物の話とかで盛り上がりました。今日はふたりともマシンガントーク気味だった。完全にガールズトークだった……。
それから「頭と体がついてこないんですよね〜」って私が言ったら、
「頭と体、両方? それは大変だ!」と箕浦さんはウケていた。
………………
お会計後、ママと合流。
「きょうは波瀾万丈だったから疲れちゃったわ〜♪」
「え、なにそれ」
「ATMにお札が挟まって、詰まって取れなくなっちゃったのー」
「はあそれは、波瀾万丈ですねぇ」
というかんじで、本屋で魔法陣グルグル2の1巻を買って帰りました。
衛藤ヒロユキ最高! 大好き!
★画像は今日届いたお中元、北海道ビールとウインナー。ビールのお味は四種類。今晩いただきまーすごくごく。