小高千早の毎日生ハム

まいにち生ハムな小高千早の日記! 自由にやりたい放題散らかします! ことしこそ小説家デビューですのよ!

◆2009【統合失調症の入院記1】

前の入院記・あとがき

 先生こんばんは。
 お友達とお酒飲んで、今、帰ってきました。
 今日は酔いつぶれませんでした。
 お薬も適量です?

 お薬を、いっぱい飲みたい気分ですけど
 そうしない自分をだれかに褒めてもらいたい気持ちです。

 聞いてくれてありがとうございます。
 おやすみなさい。
______________________________
 というのが2010年最後の日記です。キモイですね。
 まだ吹っ切れずにうだうだしております。
 まあ吹っ切る必要もないんだ、先生は一生私の心の中に居続けるんだ。それでいいんだ、と思える自分もいたり。
 でもやっぱりただひとつだけ願いが叶うなら先生に会いたい、と間違いなく願うであろう私もいるので今はまあ……。

 このカテゴリの記事は過去日記の一部を転載したものです。

 ぴよ先生への思いに整理をつけるべく、と思ったのですが……拝啓ぴよ先生、という題で書いた手紙のほとんど(ていうか全部)はやっぱりアップすることができませんでした。

 それでもまあ、病院抜け出して海行っとるよ、とか。
 やっぱりエビリファイのこと毛嫌いしてるよ、とか(今はルーランで落ち着いてます)。
 真面目に断酒会に出てるよ、とか。

 まあ……

 まあ、書けば書くほどどうでもいいことが満載です、ごめんなさい。
 入院期間のほんの最初の部分ですが、お楽しみいただけたら幸いです。
 お楽しみいただけないこと請け合いですけれども。

 今はまあ……と濁すくらいでちょうどいいかと思うのです。
 これからもいろんなあがき方を実践してみる所存であります。
 ことしもよろしくお願いします。

鬼のクマさん

100305

 さすがに落ち着いてきました。
 今日は最近の惨状を「なんとか」してもらうべく看護師さんに頼み込み、ひさびさに……ていうか保護室で何度か会ってるはずだが記憶が曖昧なので「ひさびさ」にクマ医師と対面。
 この影の主治医がここんとこ私の荒廃っぷりを知らぬはずはないのだがしかし……
 言うのだ。お薬変えてください……

 ……変えてください、人に迷惑かけてからでは遅いのです、と思います!

 今日はロレツ、回ってるぞよし、言うぞ。
「あの……」
 クマ医師、ニコリ。
「エビリファイ錠を3mgから6mgに替えときました」

 なー! かわってないじゃん。

 顔をこわばらせる私に、先生はこんこんとエビリファイ第一選択の利点を説きます。
 ――増量した場合の経過観察という点で入院は好都合!
 ――なにより副作用が少ない!
 ――今いちばん人気の薬なんです!
 ――どこどこのなになにの統計では○○の○%が○○でした!

 あたまがぐるぐるしてきます。
 だーからエビリファイで良いこと無かったんですって。
 エビリファイ、私、認可当初から処方されてるんですって。
 エビリファイじゃダメなんです、イヤなんです、何を今さらって感じなんです。
 もっとポーっと効く感じのにしてほしいんです(本音)!
 ほわっと気持ちよくなるような(本音)!

 白目になりそうな私に先生はトドメ。

「ぼーっとするようなのが欲しいんでしょうが、それでは治療とは言えませんからね」

 うわっ、図星。
 ヤク中つぶしのクマさんよ。

あるいみ屈辱

100226 うつ病記

 ぴよせんせの貸してくれた雑誌「月刊臨床心理学」を、ムツカシ過ぎる! と遂にギブアップした私です。
 代わりに先生が持ってきたのは「うつ病記」。
 ほのぼのタッチでユーモラスな漫画です。
 私も抗うつ薬には、学生のころ何度もお世話になったので……
 仕事を早引きして病院へ行き、お薬もらって帰路についたとき、心底ほっとした、
 というくだりではちょいと涙が出そうになりました。

 でもちょっと……専門誌から漫画って、敷居下げすぎだよう先生。
 もーあんた見くびってくれちゃってーみたしいな失礼な感情が少々。

 でも素敵な一冊でした。

プレーヤーはオレンジ色。

100226 私はここにいますか。
 こないだの小暴れのあと、私は看護師さんから「危ない」と判断された花瓶(マキマキが持ってきたやつ。よく割れないでくれた!)、MP3プレーヤー(ネックストラップつき)、アクセサリー類や安全ピンなどを没収されたのですが。
 それから四日後。
 言ったこたないけどちょっとは思ってた「ノーミュージック、ノーライフ」とか……
 んなことはぜんぜんなくて、音楽で身を守る必要なんかなくて、花も飾らなくたって、身を飾らなくたって、私はただこうしていきている。いきていられる。
 そんなこと、ふと思うのです。

辛いんだ、と言えた。

100225 その次の日
 小暴れで動揺さした同室の方にわびつつ起床。コップや歯ブラシや飲み物や花や菓子が散乱してひどかったらしいです(ヒサさん談)。ほんとにごめんなさいでした。

 毎度恒例、ぴよ先生との朝面接。
「またやっちゃうんじゃないかって、心配になります……」
「床頭台のことですか? いいですよそのくらい、またやったって」

 いいのかよ。

 今日は戦いです。ドキドキの四者面談です。
 平然と構える先生に半ば呆れながら本日の段取りについて話し合いました。
 あー、あと2時間。キンチョーするなぁ。
______________________________
 四者面談については割愛。

 面談後、先生がぽんと額をたたく。
「そういえば今朝、コレをお父さんに伝えましょう、って打ち合わせたのがひとつあったような気がするんですけど」
「……そうでしたねえ」
「なんだったかな」
「何でしたっけ……」
「面談中思い出せなかったので、これは伝えなくてもイイって事かなと思って、ハハ」
「ですね、アハハ」

 ぐだぐだ!

ハンドソープを蹴った記憶が。

100224 あうとおぶこんとろー

 セルフコントロールがどうのとか言っていたその夜、ベッドサイドの台を滅茶滅茶にひっくりかえすという小暴れをやらかし、あわや保護室となりましたがなりませんでした。看護師さん側でもいろいろ手続きとか面倒みたいで。

 次の日24日は最高に体がだるく(投与された薬のせいかも)、またこの上なくユーウツで、ぴよ先生が三回くらい看に来てくれたんだけれども目を開けるのがやっとという感じ。一日中うつらうつら過ごしました。

胸ポケの手帳に私のことも書いてよ

100223
 デイケアのキャッチボールと卓球で大人げなく本気出したら腰を痛めたので昨日は早退したぴよ先生と面談。
 昨日見た夢の話とか、今日もだるいですとか、こう毎日会ってると話題が薄くなってきます。
「本来なら今週退院だったんですよネ」と肩を落とす私です。
 そうだねアハハ、とデリカシーのかけらもなくぴよ先生。

「なんにもしてない自分が許せないです」
「何もしてないわけじゃないですって。今、つらいでしょ?」
「なにしてるっていうんですか」
「セルフコントロール。必要十分なトレーニングです、生きていく上でのね」
「んーー……」
 なっとくでき、ない……。
 ぴよ先生、笑う。
「納得できないって顔してますけど。まったく健気だなァ千早さんは」
 胸ポケから手帳を取り出すのは面談終了の合図です。また明日〜。

入院延長。

100222 ママの誕生日だね、ゴメン、と思った日。

 今日先生は午前で早退しました。
 デイケアでキャッチボールと卓球やったら腰が痛いそうです。いいのか。

 部屋の微妙な人間関係がイヤンになってきた。
 三人から四人に増え、なんだか空気が変わった。
 やーもー、早く退院したひ。

 入院期間が延びました。

「だってあんな悲愴な顔で退院とか言われても許可できないでしょ、心配だもん」
 それとクマ先生からの伝言です、忘れないでくださいネとせんせーは続けます。
「いついつ退院、と意識しなくなった時が退院です。いいですか」

 いいですかって。
 でもさ、おかしいでしょ、もう私27やし、無職やし、あせんないほうがおかしいでしょ。

演技してみた

100209 こんな夢も見た。

「先生に置いてかれる夢をみました、ぐすん(演技)」
「大丈夫ですって。置いてったりしませんから」

 でもホント悲しい夢だったよ。

血まみれの赤ちゃん男の夢をみた

100208 また父の夢をみた。
 とても幸せな高揚感に満ちていた。
 図書館に入ると、すべての本の作者が「小高ススム」だった。
 私たちはそこで「蔵書の中に一冊だけある小高ススムの手書きの本を探す」ゲームをする。

 なぜか泥まみれになりながら私が勝利。
 ゴールである学校に入っていくと小高ススムがいて笑いかけてくる。
 私は「がんばったよ、褒めてよー!」みたいな感じで父に抱きつく。

 ……私は父から愛された(愛されている)。
 父の期待に添うことによって自分の存在価値を得ている。
 でもそんな自分がイヤでたまらない。
 関係性の糸を断ち切って、たった一人の千早になりたい。
 でも父の愛を失うのがこわくてこわくてたまらない。

 ムジュンムジュンが重なって、ぼくはいつも混乱している。

___________________________
 前にみた「赤ちゃん男の夢」を、先生に分析してもらったことがある。

〃譴泙澆譴寮屬舛磴鷸僂涼砲膨匹いけられる。
 「間違いなくお父さんです」

血まみれの赤ちゃん男は「俺の赤ん坊をかえせ!」といって迫ってくる。
 「素直で純真だった頃の千早さんをかえせということでしょうか」

私は必死になって逃げまどっているうちに、足にからみついてきた赤ちゃん男をぐちゃぐちゃに踏みしだいてしまう。
「あなたのお父さんに対する思いのあらわれです。お父さんから逃れたいでしょう?」

い曚辰箸靴燭里發弔の間、赤ちゃん男がもう一体現れ、私はそれにおかされる。
「あなたはお父さんを失いたくないとも思っているのでもう一体いる。その存在に飲まれてしまっている今の状態のあらわれかな」

「他によく見る夢は?」
「母に殺される夢……」
「当然です。あなたとお父さんの関係は近すぎるので、そのことに対してお母さんへの罪悪感があるでしょう」

 ということで今回の夢も分析してもらおうかなと思うけど、してもらうまでもなく
 父の直筆の本を探す→父の本心が知りたい。
 父に褒めてもらいたい→父に褒めてもらいたい。
 ってそのまんまな気がするのでいいや。

いつかのあなたへ

100123 いつかのあなたへ
「迷ってます。助言者は放送大学で資格を取ってはどうかと勧めてきます。私が最終的に目指すのは小説家です。その目標へ遠回りになるのではないか、そもそも資格を取ったあとに働き口はあるのか? ……それに私は、その助言者のことを好きになってしまっているのです。馬鹿なことと知りつつ、思いが止められず、あらぬもうそうはふくらむばかり。もうどうすりゃいいのかと」

 久美沙織は良いねえ。やはり私の目指すところはココ!

彼岸かよ

100122 最近ぴよ先生は私に、放送大学の臨床心理プログラムを受講しないかとすすめてくる。
 彼曰く「千早さんもいつだってこっち側に来られます!」。

日記でも良いから書ければと……

100121 SST(ソーシャルスキルトレーニング)。今年の抱負を述べ、あまりの情けなさにヘコむ。
 母が持ってきたイチゴを食べきれるか心配。

そうかなあ

100120 感情統制のしすぎです、と言われる。

 動作法といってよく肩をほぐされるんだけどその度「ガチガチです」といわれる。

車の中で発見……だそうだ。

100119 断酒会。
 参加者であったひとりが亡くなったと聞かされる。じわじわとショックが。

じゃ、

100118
 朝、ぴよ先生と面談。昨日にがい思いをしたので「保護者つき外出OK」を「友人つき」まで拡大できないか相談してみる。
「ところで今日はいかがですか?」
「気分はいいです」
「……じゃ、いっか」

 ……じゃあいいかって何よと思いながらも、昨日少しだけでも小説のネタ出しができたこともあり、本当に気分は上々。


 午後、ぴよ先生あらわる。外出の件はオッケーとのこと。やったー。
「何かあった場合は病院側の責任問題となるのでホントにちゃんと帰ってきてください」と念押しされる。

へたれアニー

100117 アニー&ないとめぁが面会に来る。
 ふたたびこっそりドライブを希望するも。
「アニーが危ない橋を渡るはずがない」というないとめぁの予言通り、アニーは車を出すのを拒む。

何日目?

138ef63a.jpg100116
 3時頃までグースカ。……なにやってんだ……と思い情けなくなったので、きのうニーヤマ看護師に言われたように日記でも書こうと思う。

 画像は病院玄関付近の天井。

腰痛ぴよさん

100112 三連休あけ
 今年2度目の断酒会。
 ぴよ先生は「出席できません」ということだったので正直迷ったんだけれど、だからって不参加というのもゲンキン?な感じがするなあ……と思っていると、今回の司会進行を任されているソーシャルワーカーの柳さんが病室まで迎えにくる。参加決定。

 柳さんによると、ぴよ先生は「午前中は休みをとっている」そうで、三連休プラス半休かよ、お楽しみにも程があるぜよと思う。ようし、午後に会ったら「どっか行ってきたんですか?」と聞こう。でもねたぶん聞けない。

 会はまったく滞りなく進行。柳さんっていつもぴよ先生の陰でホヤホヤ〜っとしてるけど、発言がかなり的確で少し驚く。見直したよ柳さん、て何様だ私。

「女に関しては万国共通だろうがよ」と、とがじい。「飲んで飲んでなんとやらみてえな歌はァ日本にゃ山ほどあるが、そーいう酒を美化した歌ってのは外国にもあるんかねえ」
 場が和む。


 午後、帰ってきたぴよ先生と面談。今日は重い話題ではなく小説の話とかをする。
「何か訊きたいことはありますか?」
 何って。
「……これからどうなれば良いんでしょうねえ」
「小説家になるしかないでしょう」

 本気で言ってるのかなぁ。

十三日目

100105 今年初の断酒会。

十二日目

100104 ドキドキ無断外出第2弾。
 マキマキ、ないとめぁ、私でタテハナ港ちかくのなんとかタワーへ。

十一日目

88171916.jpg100103 マキマキ
 マキマキが面会に来てくれる。お茶を入れ、花を生けてくれる。
 面会室で一時間半、語り合う。こんな状況だけど私に「マキマキの力になりたい!」と思わせる。ホントに良い子じゃ。
 昼食をはさんでリース作り。まくらもとに飾ることにする。
 そのあと……こっそり外出! ドキドキ。新井田川で白鳥にパンをあげる。

十日目

100102 外出届け書いて焼き肉
 帰省した弟と母、私で焼き肉を食べる。正月とあってどこの店も開いていないので弟は不満そう。

九日目

3f79d932.jpg100101 元旦
 昼食にお重が出る。中身は大したことないけどうれしい。写メる。縦だけど。

八日目

091231 大晦日
 看護婦さんから、紅白を見にホールへ出ないかと誘われるもなんだか怖いので遠慮する。
 ベッドのライトをつけて、ながれてくる楽しい空気に耳を澄ます。

七日目

091230 お茶目に乗りこえる力をください
 ないとめぁに本を持ってきてもらう。正直こいつはメンヘルな私をどう思っているのだろう。少々心配になる。

 ちやほやされていた頃に戻りたい。あの頃は辛かったけれど、頑張れば確実にそれへ見合うものを手に入れられた。ゲームや商売のようで楽しかった。なにがいけなかったというのだろう。
 まだ「あの頃」に戻れるとどこかで信じている。
 もう戻れないことも感づいていて、黒い絶望も抱いている。

 怖いと思っていた看護婦さんが超お茶目であった。私だけに優しいのだと良いなあ、と変な欲が湧く。いや変態万歳。

六日目

091229 ぐいとのみこむ
 家から荷物を運ぶため、母に来てもらう。
 道中「父さんの相手は辛い、父さんは千早と話しているのが一番楽しそうだ、入院なんてこれきりにして早く帰ってきて欲しい」というようなことを言われる。
 いつものクセで、喉の奥のごつごつしたものをぐいとのみこむ。動悸と胃の気持ち悪さは家へ帰るといっそう強まる。
 父と目を合わさないまま、衣類やら、ないとめぁから借りっぱなしだった本やらをそそくさと準備し、やはり父とは目を合わせられず、そのままふたたび家を出る。本当は外出期限の四時まで滞在するつもりだったが、とても無理だった。

 帰院後、車中で母に言われたことを思いだす。
 ……勝手なことを言うな……! と、怒りと悲しみがこみ上げてきた。
 スタッフが手荷物検査をしている間、耐えられずに涙がとまらなくなり、けっきょく今夕もリスパ処方。

 それはもうさておき拝啓ぴよ先生。
 このとき私は空きっ腹に炭酸をたたき込みたい衝動に駆られたのでした。
 酒の代わりにコーラやファンタを飲んでいましたでしょう。あれ、最初500ml一本だったのが二本になり三本になり、昨夜は五本になってしまい、さすがにやばいと思うのですが、どうなんでしょう。
 過食ならぬ過飲?
 心の隙間をシュワシュワな液体で満たしまくりたくなるような。

 さらに、不穏のせいで飲み物は買い忘れていたので水で我慢しながら、向かいベッドのヒサさんと話していたときのことです。
 こっぷの水が無くなり、口をつけるものが無くなったとたん、私はものすごい不安にかられたのです。
 アレレ、酒への依存は卒業したつもりだったのに、単にジュースへ代わっただけなの?
 ねえせんせー、やばくないですかっていうか意味無くないですか。私は結局摂食障害の延長から逃れられないのでしょうか。
 それとも今は相手がヒサさんだからでしょうか。二年ほどまえ、まだ気心知れていなかった仲間たちを前にすると、缶ビールを手放せなかったように。……だったら克服する見込みはあるわけで……だったらいいんだけど。
 ハァ、早く会いたいなあ、ぴよ先生。

五日目

091228 五日目。月曜日。
 朝ぴよ先生に会うんだけどなんだかテンション低い。
 コーラ二本あおる。
 昼、父へ手紙を書く。つたない。また父をがっかりさせるだろうか。呆れられるだろうか。
 でも今までのように伝えないまま爆発するのはもうやめようと思った。15時ギリギリまで迷って投函した。

 15時、ぴよ先生と面談。きのうの「拝啓ぴよ先生」の返事。
「今、千早さんが安全な保護状態にあることによる反動のようなもの」だそうで、危険なことではないらしい。
 今日のテーマは「共依存あるいは需要と供給」。
 ……患者と医者の関係すら共依存なのです。
 その状態への対処法は客観視、そして互いの意識(気の持ちよう)、要は適切な距離感を保つことです……。
 手紙の件は高評価。当面は「父との共依存状態から抜け出す」ことが目的、ていうかぴよ先生は「何より休養です」の一点張り。

 不意に、以前は弟との確執が失調の原因と診断されていたのを思いだし、思わず泣いてしまう。
 父との問題を克服しても、また次の問題がつぎつぎ表出するのではないか、そうしたらまた自分は生きることを放棄するのだろうか……という不安に苛まれたから。
 肝心のぴよ先生の返答は「問題は次々表出してくるでしょう。でも行動化に関しては千早さんが千早さんを生きることで成長し続けているのですから大丈夫です」というような感じだったがよく覚えていない。納得できるわけがなかった、不安すぎて。

 さらに正月休みのため次せんせいに会えるまで六日間もあることに気づいてますます不安になる。
 まるで恋する乙女だ、あほか。と思いながら病棟までの道のり、ほろほろ泣いてしまう。
 南病棟到着。ここでもらったら負けだ、と思いながらもやっぱりリスパ液を処方してもらう。
 酒の代わりにファンタを煽る。水分とりすぎたせいか薬の効き目が悪い。
 ファンタ流しこみながらぼろぼろぼろぼろ泣き続ける。

 泣いていると看護婦さんが。昼間私が「牛乳もヨーグルトも苦手なんです」と言ったので、給食課に問い合わせて調べてくれたらしい。「豆乳にもできます」とのこと。感動。

四日目

091227 四日目。日曜日。
 拝啓ぴよ先生。どうも派手に死にたい願望があるようで、いろいろな、ここでできうる限りの想像をしました。そのうちに以前、歩道橋の上に立ったときにの強烈な爽快感がよみがえってきて、動悸がして、恐ろしくなってきました。

 で、今日もリスパダールを飲む。どうやら夕方という時間帯に関係があるようで。

三日目

091226 入院三日目。土曜日。ぴよ先生に会えないのでつまらない。友人に手紙を書く。
 酒の代わりに炭酸飲料を飲む。なかなかいける。
 夕方、不穏になりリスパダールをもらう。

二日目

091225 入院二日目。採血、心電図、尿検査。院内散歩中、気が滅入る。

一日目

091224 入院一日目。エビリファイとレンドルミン。ぴよ先生と面談。クマ医師とカルテ作り。ごはんにケーキが出る。眠れない。

入院前日

091223 入院前日。廃墟の本を引き裂いて暴れる。父をまた悲しませた。激しく後悔。

入院記、はじめ。

091222 断酒会。ぴよ先生との相談の末、入院を決める。私が帰り着く前に家へ連絡を入れてくれるという。また父を失望させるだろう……。
odakaplusへようこそ!
メンヘル日記2021-02-09

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 おはござーっす。きのうは何食べましたか? 私はは毎日ヌードル三昧。小説家として地味に頑張る日々。通院記・入院記・ワイヤーアート・執筆状況等、ほぼ毎日更新ちゅう。きょうもじゃんじゃんぱりぱり〜( ´_ゝ`)ノ♡
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 自己愛・散漫・見栄っ張り。ワイヤーアートアクセサリーでお小遣いを稼ぎつつ、小説書いてます。♫

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✦サヤ先生✦
 2022年あたらしく担当になった女医さん♡ やさしい笑顔が好き!

✦箕浦さん✦
icon_medical_woman03 優香さんの産休中代理の心理士。代理だったけどそのままodagger担当を引き継ぐ。個性的で不思議な魅力がある。茶色に透き通った瞳がステキ。ちょっぴり私と似た匂いを感じることがある。

180608ワサヲ✦ワサヲ医師✦
 クマ医師退職後に赴任してきた先生。小高の解離性同一性障害を治したいらしい。しゃべるときは基本白目。。

ポテヲ先生
ポテヲ先生smoll2020年度の主治医。まじめでしずかな声で話す、感じのいい人♡

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180606くま 小高の精神科前担当医。鬼。いやまじで鬼。病院スタッフに言わせると『スーパーコンピュータ』。の割には時折子供みたいな言動をしてオダカをニヤニヤさせる。しかししつこいようだがドMな小高にもってこいな鬼っぷり。

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180606ねぎ 小高ススム。元校長にして職人気質。小高千早の人格形成に深くかかわる。ソースの消費量がハンパない。あと青ネギが大好き。

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180606わさび ママと呼ぶにはもったいないほど若く可愛く、天然。何で私はこのひとに似なかったか。ワサビと納豆の消費量がはんぱない。

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