加盟店オーナー希望者に共通する欠点の一つに、本部経営者を冷静に判断しないことがあります。「社長の過去の苦労話を聞いて感動した」「将来の夢をあんなに熱く語る人はいない」などよく聞きます。

 

 ただ、経営者としてどのような実績があるのか、同業他社に負けないために何をしたのか、具体的話を聞く人は少ないです。加盟店オーナーになると本部経営者とは同等の立場です。従業員ではありません。

 

 プロ野球でいうなら、選手として自分が入団する監督が人柄のよい人なのか、チームを勝たせてくてる監督なのかの違いです。同じ入団するなら、強いチームに入ったなら収入は増えるし、世間からも注目もされます。

 

 同じ居酒屋のフランチャイズでも、鳥貴族は価格を引き上げ売上げを大幅に減らしています。串カツ田中は、思い切って全席禁煙にして家族客が増えたことで増収増益を実現しています。

 

 同じ、事業として成功している2社ですが、経営判断の違いによって今後の展開が大きく変わります。これからのフランチャイズは経営者の能力によって大きく変わりますから、社長を見る目を養うこともオーナー希望者には大事です。

 

【ひと言】

 いきなりフランチャイズ本部経営者の見る目と言っても、そう簡単に人を見るが養われるわけではありません。日ごろから、知人や同僚の話を聞きながら内容を分析できる能力がオーナーには必要です。加盟してから本部の社長に騙されたと嘆くよりは、事前に人を見る目を養っておく方がその後の人生にも役立ちます。

 
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