これまで何度か書いてきましたが、役所から補助金や助成金を貰うためのサポートをビジネスとする本部は今も加盟店募集しています。顧客となる会社は、少額の経費で資金を受給できるおいしいサービスが売りです。コロナ感染で多くの会社が裁判沙汰になっているケースと同じです。 

 

 加盟店は顧客となる会社を集め、本部に取り次ぐだけで後は本部が書類作成をする手はずです。個人でもできるビジネスで、ほとんど手間はかからないと言います。だたエリア権と加盟金とで高額の資金を取られます。以前は定年退職した人の中に、この方法で会社集めなら自分にもできると、加盟を検討する人がけっこういました。 

 

 一見すると、とてもおいしいビジネスのように思えます。本部のキャッチコピーも「顧客企業も、加盟店も、本部も三方が得」です。お金の出どころは、国や自治体ですから不安はないとも言っていました。ところが、中小企業が助成金を受け取れる確率はそんなに高くありません。 

 

またこの種の助成金・補助金サポートは、各地に企業向けの社団法人が多数あって、支給する側の行政ともつながっています。結局、自然消滅するようなカタチで、このフランチャイズ本部は姿を消しました。初期費用を支払い損の加盟店オーナーもいるような気がします。 

 

 株式投資でネットを通じて80人もの人間がつながり、勝手に有名人の写真となりすましで詐欺事件が発生しています。今はネットを通すと犯罪感覚が薄まるのか、昔からの手口で詐欺をする人が増えています。フランチャイズにおいてもあの手この手で加盟店集めをしてますから、よく調べて十分注意してかかることです。 

 

【ひと言】 

 フランチャイズでは加盟希望者が資金を準備して本部探しをしていますから、悪質な人間にとっては騙しやすい舞台設定ができていると言えます。しかも、事前調査しないでいきなりフランチャイズに飛び込人は、相手からの情報をそのままフランチャイズの常識として理解しがち。この環境が、フランチャイズ加盟で騙される土壌となっていることを忘れないでください。  

 


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