現在も400店を超える加盟店を運営していて、フランチャイズでは老舗企業の一社に数えられます。
そのどさん子を運営するホッコクの前社長が、みずほ銀行行員が関わる詐欺事件で逮捕されました。
前社長と言いましても、事件が起こった09年は社長で、事件が発覚した後の昨年12月まで社長をしていました。
事件は、この社長の知人が経営する会社に、みずほ行員が架空の融資を5億円行い、そのお金を二人で山分けしたとして詐欺の罪に問われています。
ホッコクは、有名な創業者青地保さんが1961年にラーメン店を開業、その後サッポロラーメンブームを作りだして、70年代には今の牛丼チェーンのように広がりました。
前社長は、この青地さんの目にかなった税理士で、08年4月に就任しています。ラーメンに関しては、ほとんど素人の社長でした。
また、ホッコクの経営自体も、06年に30億円の大赤字を出し、その後も赤字経営に苦しんでいる会社です。
フランチャイズの場合、このような問題の多い会社への加盟は最初から相手にしないことです。ただ、今回のように公になるとよいのですが、大半は知らずに加盟する人がほとんどです。
事前調査は、フランチャイズでは欠かせません。一度加盟金を支払うと、取り戻すのは大変ですから。
【余談】
そんなわけで、2010年12月末で「札幌ラーメン どさん子」は、11年フランチャイズ一覧から削除しています。一覧では、倒産より前の悪い噂の段階で外しています。安心してご利用ください。