フランチャイズによる初めての開業

フランチャイズビジネスは、加盟前の開業ノウハウの習得と本部選択の段階で5割以上の成功、失敗が決ると云われます

2017年11月

フランチャイズでの契約の流れを知ること


今、フランチャイズ本部探しをしている人に、契約の話をするのは展開が少し早すぎるかもしれません。ただ、ビジネスの世界では、こんなことで失敗することもあることを知っておいて欲しいと思います。

 

 本部探しをした結果、ある家事代行ビジネスのフランチャイズ本部に加盟することにFさんは決まました。事前に契約日が決められ、Fさんは実印や指示された書類を持参して本社を訪れました。

 

 当日、社長は予定があるということで、担当役員を相手に契約を結ぶ運びに。事前に色々説明があって、その上で契約書を渡されて一読した上で契約の運びになります。

 

 このような正式な契約がFさんは初めての経験です。掻い摘んでの契約書の内容説明は、ほとんど聞いたことのない法律用語ばかりで、ほぼチンプンカンプンの状態。

 

 それでも、説明が終わると「よろしいですね」の確認の上で契約書に印を押してしまいました。後日、ここでの契約書の説明内容が、Fさんにとっては大変は後悔の種になります。

 

 本部によっては、家に持ち帰ってじっくり読んでもらい、納得した上で契約する本部もあります。ただ、消費者契約とビジネス契約では、性格が違っているため、一概にはおかしいと言えないところがあります。

 

 このような経緯がきっかけで、フランチャイズで失敗している人も大勢います。本部探しをしている時点で、そのあとにこのような展開があることを知っておくことは大事です。

 

【ひと言】

 初めてフランチャイズ加盟によるビジネス世界へのデビューとはいえ、契約上は対等な立場ですから相手次第で契約書を持ち帰ることも可能です。本部に拒否されたら、そのような本部とは契約をしないだけの話。要は本部の言いなりにはならないで、言うべきことはしっかり主張することが、これからビジネスの世界で生きていくためには大事です。

 




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フランチャイズ本部評価にはしっかり記録を

 最初は軽い気持ちで本部探しをしていた人が、あるときから急に本気になることがあります。それまでと事情が変わって、軽い気持ちではいられない都合が発生した時です。

 

 一方、以前から勤める会社は同じなのに、関わっている仕事内容が今後は減ることが決まり、これからの身の振り方を真剣に考える必要性に迫られるケースがあります。

 

 フランチャイズで開業することを希望する人の話を聞いていますと、このような事例によく出くわせることがあります。この2つのケースに直接の関連性はないようですが、本人は会社での自分の将来をそれなりに予測して行動しています。

 

 この2つの行動が交差するとき、フランチャイズ加盟に真剣に取り組むことになります。ただ、以前の本部探しは軽い気持ちでしたから、記憶が曖昧であまり参考にはならないと思われます。

 

 ただ、人間の脳は怠けものですから、曖昧な情報であってもそれを信用して利用しがちです。あまり根拠もないのに、ぼんやりとした印象を信用して加盟することを考えるきっかけにもなります。

 

 本部探しは既にビジネスの一環です。特に本部評価の判断は、フランチャイズにとっては重要事項の一つ。怠けずに、頭を白紙にしてやり直すか、対象から外すして考えることです。

 

【ひと言】

 ビジネスにおいて失敗を招く要因の一つに、しっかりした事前準備の不足や検証の手抜きがあります。特に会社を辞めるときは、気持ちの焦りがありますから重要なポイントの手抜きがよくあります。自分一人で全てを判断せずに、第三者の目を活用して手抜きや思い込みからの失敗には注意しましょう。

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ファミマのコインランドリー参入ということは?

 世界の小売ビジネスは、百貨店やスーパーからネット販売に軸足を移しつつあります。日本の場合は、ネットよりもコンビニ店の展開が他の小売業界に大きな影響を与えていると思われます。 

 
 

 そのコンビニ店による新たな展開が話題を呼びそうです。ファミリーマートは新たに、コインランドリーを併設したコンビニ店を19年度末まで500店参入します。  

     

 コインランドリーは、フランチャイズによる事業として今拡大を続ける人気のビジネス。古くからのコインランドリーとは違い、ネットと最新鋭の大型クリーニングマシンにより市場を一変させています。

   

 その市場にコンビニ店が参入することになりますと、店舗の利便性や本部の資本力がものを言って、新店のコインランドリーばかりでなく、既存のランドリーまでがお客さんを奪われかねません。

 

 今は、ファミマの参入がニュースですが、ここで成功しますとセブンもローソンも当然のように参入します。コンビニ周辺にあった、弁当店も、コーヒーショップも、書店も姿を消しています。

 

 しかも、これまでは主に小売店が影響を受けましたが、コインランドリーということになりますと、今度はサービス業も影響を受けることになります。慌ててコインランドリーでの開業はリスクが大きすぎるようです。

 

【ひと言】

 今後、コンビニ店がコインランドリー業界に参入ということになりますと、その後は出店場所が大きなウエートを占めることになります。中心市街地で駐車場の狭いコンビニは併設が難しいですが、住宅地で土地に余裕のある場所ではもろにかち合う可能性があります。コンビニの資本力では、ランドリーマシンの製造にまで口を出しそうですから、下手な対抗心は持たないほうが無難です。

 

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フランチャイズ事業の持続性を考えることも

 介護ビジネスの会社の倒産が急増しています。特に、デイサービスで社員5人未満の会社は、経営が厳しさを増しています。倒産ばかりでなく、廃業するケースも多いのが特徴です。

 

 15年4月介護保険法改定によって、事業所への国の支払が減額されたことで経営悪化を招いています。2000年から14年までは、誰が経営しても黒字と言われましたが、今後は経営力がないと難しいです。

 

 これは、介護ビジネスに限ったことではありません。日本のビジネス全般にいえることですが、何か問題が起こると小企業の場合、ほとんど無抵抗に倒産や廃業になってしまいます。

 

 これまでの開業において儲けることばかり考えて、経営の基本やビジネススキルにまったく目を向けなかった結果です。今儲けてさえいたら、会社は永久に持続するものと思う経営者が大勢でした。

 

 開業は、持続性を伴わないと成功ではありません。花火のように一時的に大騒ぎして終るのは、開業資金や時間のムダです。どうすると長持ちする開業が可能なのか、真剣に考えるべきです。

 

【ひと言】

 現在、開業を目指す人はライバル企業の多さに苦労していますが、同じように既存の会社経営者も生き残ることに苦労しています。PR方法にしろ、会社の管理方法にしろ、あまりに変化が激しいために、昔ながらののんびりした手法では通用しなくなっています。ただ、時代は変わっても会社の経営手法の基本は変わりません。この基本の抜けている人が多いことが心配です。

 

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フランチャイズ本部創業者に惚れ込んで加盟するケース

50代や60代の、比較的年齢の高いフランチャイズ加盟希望者に多い傾向ですが、本部創業者の人柄や経営姿勢に惚れ込んで加盟する人がいます。

 

 ビジネスの荒波に鍛えられてきた創業者ですから、日ごろあまり企業経営者に接する機会の少ない人には、その存在感や言動に圧倒される人も少なくないです。

 

 このような人は、フランチャイズ加盟の契約条件などにあまり拘らないで加盟するのですが、経営が厳しくなると最後は惚れ込んだことが仇となるケースがあります。

 

 過去には、社会的にも知られた創業者が、説明会での人寄せパンダ役になって加盟希望者を多く集めて成功談を話します。その後の対応は、若い経営者のペースで人情などなしの合理的な運営です。

 

 ビジネスの世界において惚れたはれたはご法度です。事業の場合、10年、20年の長い話ですから、一時は素晴らしい経営方針であっても、不況が続きますとそんな綺麗ごとでは済まないのがビジネスです。

 

 今後、経営環境が大きく悪化することも考えながら、フランチャイズ加盟は考えるべきです。ドラマで見る経営と、現実に直面する経営との間には、相当隔たりがあります。

 

【ひと言】

 ビジネスの世界を長くみていますと、以前は悪質と言われた本部が、経営者が交代したり、資本家が代わることで事業展開が大きく変わることがあります。この10年ほどの間には本当に大きく変った本部があります。それだけ本部選びも難しくなっています。特に、時代の変化がビジネスを変えるきっかけにもなっていますから、時代を見る目を養うことは大事です。


 

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カテゴリ: フランチャイズ 
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