3月6〜8日には、「フランチャイズ*ショー2019」が東京ビックサイトで開催されます。この期間中、例年は3万人を超える人が入場、全国200以上のフランチャイズ本部がブースを出展します。
フランチャイズ加盟を考える人なら1度は、どのような業種やブランドがあるのか見ておきたいイベントです。ただ、まったく予備知識なしにイベントで本部側の説明を聞くことが、加盟失敗の原因になることもあります。
フランチャイズに限らずビジネス全般で言われていることです。フランチャイズに関して初めて知る数字の知識を、このようなイベント会場で入力することにより、その後大きな判断ミスを招くことがあります。
予備知識なしに商品価格をいきなり1万円と切り出された時、頭の中で勝手に8千円なら安い、1万1千円なら高いと決めてかかります。加盟金も最初に200万円と言われると、その後に入る金額は勝手に200万円を基準にします。
ビジネスの世界ではアンカリングと言われる手法で、船の錨をイメージしています。どんなにビジネス経験の豊富な人でも、最初の金額が頭に残るためその時は取引を止めるほどです。
フランチャイズ加盟においては、加盟金ゼロの言葉に騙され代理店契約に巻き込まれる人もいます。フランチャイズと代理店は、似たような取引ですが契約内容はまったく違います。
予備知識なしに、いきなり本番ともいえるフランチャイズショーに参加するのは危険ともいえます。軽い気持ちで参加してその後に失敗するケースが多いのは、この金額情報の錯覚も大きなウェートを占めていそうです。
【ひと言】
ここで何度も指摘していますが、フランチャイズ加盟は本部のブランドを買うのとは違って、ブランドを借りて息の長いビジネスを目指すものです。最初から目的が違っていますと、その後のビジネスに大きな影響がでます。最初に躓かないよう、予備知識はしっかり頭に叩き込んだ上で加盟を検討してください。
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