フランチャイズによる初めての開業

フランチャイズビジネスは、加盟前の開業ノウハウの習得と本部選択の段階で5割以上の成功、失敗が決ると云われます

2019年01月

フランチャイズショーへの参加を考える前に

 3月6〜8日には、「フランチャイズ*ショー2019」が東京ビックサイトで開催されます。この期間中、例年は3万人を超える人が入場、全国200以上のフランチャイズ本部がブースを出展します。

 

 フランチャイズ加盟を考える人なら1度は、どのような業種やブランドがあるのか見ておきたいイベントです。ただ、まったく予備知識なしにイベントで本部側の説明を聞くことが、加盟失敗の原因になることもあります。

 

 フランチャイズに限らずビジネス全般で言われていることです。フランチャイズに関して初めて知る数字の知識を、このようなイベント会場で入力することにより、その後大きな判断ミスを招くことがあります。

 

 予備知識なしに商品価格をいきなり1万円と切り出された時、頭の中で勝手に8千円なら安い、1万1千円なら高いと決めてかかります。加盟金も最初に200万円と言われると、その後に入る金額は勝手に200万円を基準にします。

 

 ビジネスの世界ではアンカリングと言われる手法で、船の錨をイメージしています。どんなにビジネス経験の豊富な人でも、最初の金額が頭に残るためその時は取引を止めるほどです。

 

 フランチャイズ加盟においては、加盟金ゼロの言葉に騙され代理店契約に巻き込まれる人もいます。フランチャイズと代理店は、似たような取引ですが契約内容はまったく違います。

 

 予備知識なしに、いきなり本番ともいえるフランチャイズショーに参加するのは危険ともいえます。軽い気持ちで参加してその後に失敗するケースが多いのは、この金額情報の錯覚も大きなウェートを占めていそうです。

 

【ひと言】

 ここで何度も指摘していますが、フランチャイズ加盟は本部のブランドを買うのとは違って、ブランドを借りて息の長いビジネスを目指すものです。最初から目的が違っていますと、その後のビジネスに大きな影響がでます。最初に躓かないよう、予備知識はしっかり頭に叩き込んだ上で加盟を検討してください。


フランチャイズ加盟相談



起業・独立ランキング


osakigyouosakigyouコメント(0)  
カテゴリ: フランチャイズ 

1年目から黒字経営が当たり前と思っている人

 「昨年1月に学習塾のフランチャイズで開業しました。1年になりますが、赤字続きで運転資金が厳しくなってきました。


 開業にあたっては、日本政策金融公庫からの融資を受けてスタートしています。新たにつなぎの運転資金が必要ですが、どこで借りるといいですか」


 フランチャイズ加盟相談にこのような相談が寄せられました。多分、初めて開業する人の半数近くは、1年目から黒字経営か悪くてトントンで営業できると決めてかかっています。


 ところが、開業して1年目に黒字かトントンで経営ができるのは2〜3割です。大半は赤字経営を余儀なくされます。


 冷静に考えると判ることですが、ゼロから始めたビジネスが1年目から黒字になるのは、特別の何か売れる仕組みがあるためで、通常の店舗では2年目にトントン経営に持ち込めれば上出来です。


 現在の開業では、どこでも黒字化には時間がかかります。開業にあたっては、1年程度の運転資金と生活費の準備は欠かせません。特に、生活費は忘れやすいので注意が必要です。


 初期費用の中に、当然のこととして割り当てておいてください。黒字化に関しては、事前の調査方法もあります。上記の学習塾を開業した人は、今地元自治体を通して融資申請を進めています。

 

【ひと言】
 フランチャイズ本部の収支モデルを見ますと、ほぼ大半が1年目から黒字になるように書かれています。この黒字が曲者で、投資額に対し毎月50万円が残る計算だと、誰もが経営していけそうと思います。ところが、借金の返済額が抜けていたり、アルバイトの人件費が抜けていたり、詳細をチェックしますと生活費がでないなんてことも珍しくありません。落とし穴は自分で探すしかないのがビジネスです。

 


osakigyouosakigyouコメント(0)  
カテゴリ: フランチャイズ 

自分に適してる領域を考えてみては

 「運動で身体を動かすのが好き」「読書なら何時間でも大丈夫」「音楽のことは任して」 人は誰にも、自分の好きな趣味や特技があります。同様に、誰にも向き不向きもあります。

 

 フランチャイズで開業するにしても、お金を稼ぎたい気持ちは同じでも、そのためには何をするか考えるとき、一人ひとりに得意なビジネスの領域=ジャンルがあるはずです。

 

 現在勤めている会社を辞め、フランチャイズ加盟を考えるときには「儲かるビジネスなら何でも大丈夫」と考える人が多いです。実際にその仕事に就いてから、自分にとっての向き不向きを考えるのでは遅い。

 

 開業するとなると、その仕事を10年、15年と続けることになりますが、実際には開業してから自分に向いていないと感じる人は少なくないです。多額の加盟金や設備費用を払ってから、自分に不向きと気づくのでは不幸すぎます。

 

 フランチャイズ本部探しをしている時は、無職への不安心理から何でもできそうな気がしますが、落ち着いて考えると味覚に鈍感な人に、飲食店や食品販売はやはりムリです。

 

 本部探しに向け行動を起こす前に、一度立ち止まって自分に向いているビジネスの領域は何なのか考えてみては。それから本部探しをしても、決して遅くはありません。

 

【ひと言】

 フランチャイズ加盟相談に参加してくれる人の中には、7割方加盟を考えていたのに、最後の最後で「これからの人生の大半をコンビニ店の店頭で過ごす自分を考えると、他にも生き方があるような気がします」と言って止める人がいます。人生お金のためだけでなく、自分のしたかったことをこれからの後半生で考えることも大事です。

 

フランチャイズ加盟相談のご利用を勧めます


osakigyouosakigyouコメント(0)  
カテゴリ: フランチャイズ 

流行やブームを追いやすいFCオーナー希望者

 フランチャイズで開業を考えている人の中には、近年急速に事業を拡大している本部に大きな魅力を感じる人が大勢います。多数の人の判断に無意識で反応してしまう同調心理が働くようです。

 

 これまでにも、フランチャイズ展開の本部の中には、短期間に驚くほど多数の加盟店を増やし失敗した例があります。「茶話本舗」は、09年から13年までの4年間に600事業所の加盟店が出店しています。

 

 「東京チカラめし」も、1年半で300店の出店をして1000店まで増やす計画を立てていました。結局は3年ほど経って、大半の直営店を他社に売り払ってしまいました。

 

 現在、お客さんの減少に苦しんでいる「鳥貴族」も、2021年までに1000店の出店を目指し規模の拡大を図っていました。同社は価格引き上げと同時に急激な店舗拡大策が裏目に出ています。

 

 通常企業が事業規模を大きくする時には、売上げで20〜30%プラスが限度と言われます。急激な拡大をすると、管理部門、従業員数、資金面などが対応しきれなくてパンクの原因となります。

 

 確かに急成長している本部は、話題にもなりますから魅力的ではあります。一方で急な人気は、お客さんから飽きられるのも早いものです。ご自身の同調性に注意し、急成長を売りにしている本部は警戒した方がよいです。

 

【ひと言】

 フランチャイズビジネスにおいては、事業経営においては公表が当たり前の情報を、加盟店へは知らせない本部が少なくありません。売上げモデルなどはその典型で、現代の事業経営において売上げの具体的根拠を示すことは当たり前ですが、本部は数字だけを公表してその根拠は抜け落ちています。加盟希望者も、事業内容に詳細については厳しい目でみることです。



osakigyouosakigyouコメント(0)  
カテゴリ: フランチャイズ 

やはり本部経営者はシビアでも確実に利益があがるなら

 加盟店オーナー希望者に共通する欠点の一つに、本部経営者を冷静に判断しないことがあります。「社長の過去の苦労話を聞いて感動した」「将来の夢をあんなに熱く語る人はいない」などよく聞きます。

 

 ただ、経営者としてどのような実績があるのか、同業他社に負けないために何をしたのか、具体的話を聞く人は少ないです。加盟店オーナーになると本部経営者とは同等の立場です。従業員ではありません。

 

 プロ野球でいうなら、選手として自分が入団する監督が人柄のよい人なのか、チームを勝たせてくてる監督なのかの違いです。同じ入団するなら、強いチームに入ったなら収入は増えるし、世間からも注目もされます。

 

 同じ居酒屋のフランチャイズでも、鳥貴族は価格を引き上げ売上げを大幅に減らしています。串カツ田中は、思い切って全席禁煙にして家族客が増えたことで増収増益を実現しています。

 

 同じ、事業として成功している2社ですが、経営判断の違いによって今後の展開が大きく変わります。これからのフランチャイズは経営者の能力によって大きく変わりますから、社長を見る目を養うこともオーナー希望者には大事です。

 

【ひと言】

 いきなりフランチャイズ本部経営者の見る目と言っても、そう簡単に人を見るが養われるわけではありません。日ごろから、知人や同僚の話を聞きながら内容を分析できる能力がオーナーには必要です。加盟してから本部の社長に騙されたと嘆くよりは、事前に人を見る目を養っておく方がその後の人生にも役立ちます。

 
  フランチャイズ加盟相談


osakigyouosakigyouコメント(0)  
カテゴリ: フランチャイズ 
  膺肢鐚