フランチャイズ加盟の話をしていてよく訊かれるのが、「セブンイレブンの売上げが断トツなのに、何故ローソンやファミリーマートに加盟する人がいるのですか?」
19年度の比較では、1店舗の1日当たりの平均売上高(日商)が、セブンイレブンは65万6000円。一方、ローソンは53万5000円、ファミマは52万8000円、セブンに加盟することがフランチャイズで成功する条件のようなもの。
それでもローソン、ファミマの2社に加盟する人がいるのは、セブンは収益が大きい代わりに、本部の経営指導は加盟店の営業の細部に渡って厳しいことが上げられます。
また、夫婦でなければオーナーになれないとか、店舗経営は1店だけとか、加盟店に対して厳しいルールを設けていました。これはセブンに限らず、儲かる本部は大半が加盟店への締め付けが厳しいです。
それなら、ローソンの加盟店を2店、3店と増やすことで、セブンと同じ程度の収益を上げることができます。そのうえ2社の場合は、加盟店が独自の裁量で営業できる余地が大きいこともあります。
業界2番手、3番手や下位の本部には、加盟店が好きに営業することに賛同している本部が少なくないです。セブン型の本部が良いか、ローソン、ファミマ型がよいのか、加盟するオーナーの主張でもあります。
【ひと言】
フランチャイズ加盟で日の浅い人なら、本部が強力に指導してくれるセブン型本部が最適です。ただ、20年、30年と長く加盟店オーナーをしている人なら、自分で自由に経営する余地のある本部が相性に合っていると大半の人が言います。この辺、加盟する人がどう組み合わせるか、判断が難しいところです。
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