わが国でビジネスというと、東京や大阪の大都市の会社が最も進んでいると思われがちです。多分、銀座、日本橋といった名称のもつ信頼感によって、わが国で最先端のビジネスを行っているイメージが、勝手に働いていると思われます。
所が、経済が大揺れに揺れたコロナ騒動の後でも、しっかり黒字経営を続けている優良企業というと、東京などとは違った顔の会社ばかりです。
まず、今注目を集めている会社を上げますと、ワークマン(群馬県伊勢崎市)、ケーズデンキ(茨城県水戸市)、西松屋(兵庫県姫路市)、カインズ(埼玉県本庄市)、コメリ(新潟市)など。
カッコ内は会社が創業した都市名ですが、どちらも東京や大阪に比べると人口は少なく、所得水準も低い地方都市ばかり。厳しい環境においても黒字経営を続けられる、経営能力の極端に高い会社です。
フランチャイズにおいてもまったく同じことがいえます。所得の多い営業のしやすい土地で成功しているフランチャイズ本部は、厳しい土地で開業する加盟店にはほとんど参考になりません。
これからフランチャイズ加盟を考える場合、東京に集中している本部で本当に成功できるか。地方のあまり知られていない本部に、宝石の原石が人知れず眠っていないか、考える余地は大きいです。
【ひと言】
事業は人と同じことをしていては成功できません。フランチャイズ加盟においても、あまり人が見向きもしないけれどぴかっと光る事業内容であったり、徹底して無駄をなくした管理方式であったり、成功するための要素は色々あります。その中から探せるかどうかの問題です。
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