1: 2009/04/03(金) 07:00:13.14 ID:LXD7FVfO0
サトシ、マチス、シゲルの3人は小さな船を借り、
グレンタウンから旅立った。

船を走らせ、1人マチスは考え事をしていた。
何も喋らず、ただ黙ってじっと。

マチス「なぁ。どうしてロケット団は大事なことを言おうというときに
     意識を失ったんだ・・・?」

シゲル「・・・?」

サトシ「・・・それは、あまり考えてなかったな。」

二人はそれがどうしたと言わんばかりの反応で、
そこまで考えもしなく、すぐにマサラタウンの方を向いた。

マチス「・・・タイミングが良すぎる・・・。偶然なのか・・・?
     でもやつらも泡を吹いたときに緑に染まっていた・・・。」

シゲル「・・・偶然じゃないのか?」

シゲルは少し、興味を示したように言った。

サトシ「なにかひっかかるのか?マチス」

マチス「あぁ。ロケット団の二人は微妙な違いはあったが、
     時間も同じくらいのタイミングで倒れた。
     やつらは、もしかすると、感染のタイミングを操れるのかもしれない・・・」


no title
8: 2009/04/03(金) 07:03:52.49 ID:LXD7FVfO0
シゲル「そんなことまで・・・?」

サトシ「・・・それは、どうだろう・・・」

サトシは続けた。

サトシ「マチスがそこに違和感を覚え、俺も今考えてみた。
     もし、タイミングを操れるのであれば、
     これから実験をする村人たちに、炎の渦を張ってまで厳重に逃がさないように
     する必要はあったのだろうか。」

シゲル「それは、周りからの目撃を防いだり、グレンタウンの外にウイルスをばら撒くのを
     防ぐためとかじゃないのか?」

サトシ「いや、グレンタウン自体、ほかの町から海をまたいで離れた場所にある。
     船でも使わないと見えないだろう。
     それに、もう、どの町もウイルスにやられて
     今さらそこの周りにウイルスが流れるのを防いだところでなんの意味もない」

マチス「じゃあ、どういうことだ・・・?」

サトシ「タイミングを操っているのではなく、感染されるまでの時間がわかる、
    いや、時間を計りたかったとかじゃないか・・・?」

マチス「時間・・・?」

12: 2009/04/03(金) 07:11:42.38 ID:LXD7FVfO0
サトシ「あぁ。それだと納得が付く。
     グレンタウンで町の人にMNYウイルスを振り撒き、
     どれくらいで完全な凶暴化へと変わり果てるのか。」

マチス「でも、人やポケモンそれぞれ時間なんてバラバラだったと思うが。
     NYウイルスのときは。」

サトシ「MNYに改良を重ねたときに、そういったことも可能にしたんじゃないか?」

マチス「・・・」

マチスはまだ納得のいかない表情をした。

シゲル「時間なんてそんなに必要が、あるのか・・・?」

サトシ「重要だと思う。その間に脅迫や、力の制御等。
     見た限りだと、ピカチュウが今感染されていたみたいだったが、
     タマムシで見たときにはまだ自我が残っていたはず。
     力を凶暴化させ、精神がやられてない状態が、一番やっかいな時だ。
     向こうにはどうせ、ワクチンもあるんだろう。
     感染されて間もないときもかなりの力だった。」

14: 2009/04/03(金) 07:13:46.64 ID:LXD7FVfO0
マチス「・・・なるほど。」

サトシ「もし本当に時間によって感染のタイミングがわかるのであれば、
     ピカチュウやリザードンも助けれるかもしれない。」

シゲル「次にやつらがピカチュウ、リザードンにワクチンを打って、
     またウイルスに感染させたときが勝負だな。」

サトシ「あぁ。感染させて時間が結構たった時に俺らが助けに行ってしまったとして、
     それが見つかったらやつらはワクチンを打たず、凶暴化させてしまうとも限らない。
     まだ感染して間もないときは、俺らがワクチンを打つ時間がかなりあるはずだ。」

マチス「・・・だな。」

シゲル「・・・すごいな。サトシ。こんなに頭のキレるやつだったなんてな。」

サトシ「今回のこの事件、頭がフル回転するんだ。
     俺のポケモンは大事な何よりも大事な友達だからな。
     いつもは助けられっぱなしだったが今回は俺が助けないと。」

マチス「泣けるねぇ」

16: 2009/04/03(金) 07:17:49.49 ID:LXD7FVfO0
シゲル「でも、時間ってどうやって俺らが調べるんだ?
     まだやつらもわかっていないんだろう。」

サトシ「あぁ。次にやつらがグレンタウンで行った実験、あれにもう一度出くわすしかない。
     だが、かなりの低確率だ。
     だがおそらくポケモンと人のウイルスは若干違うのだろう。
     人用のウイルス、ポケモン用のウイルスってのがるのだと思う。」

マチス「・・・?俺が襲われたときには、一緒だと、聞いたが・・・。」

サトシ「いや、それはおかしい。マチス、現にお前がここにいる。」

シゲル「どういうことだ・・・?」

シゲルは理解を把握できず、とっさにマチスを見た。
マチスに何があったのかはわからないがシゲルはとても嫌な予感がした。

サトシ「やつらは嘘をついていたのだろう。
     そこがやつらのミスだったな。
     マチスがタマムシで襲われたときに、マルマインが緑に変色したといっていたな。
     それも空気感染でとやつは言っていたんだよな。
     そこでマチスもやられなければおかしい。
     まぁマチスが嘘をついているなら話は別だけど。」

17: 2009/04/03(金) 07:21:46.59 ID:LXD7FVfO0
マチス「俺は、嘘を言ってない。もう組織から追われる身だ。
     いまさらそんな嘘何の役にも立たない。」

サトシ「あぁわかってる。なにより俺はお前を信じてるからな。」

シゲルはマチスを見ていたその目つきを、
ゆっくりと緩ませた。

サトシ「よし、マサラはもう少しだ。」

シゲル「なにも被害がなければいいが・・・姉ちゃんも、じいちゃんもいる・・・」

3人はマサラへ付いた。
被害は不思議なくらいにないようだ。
しかし外には誰もいない。
家の中へ非難しているのだろうか。

サトシ「とりあえず、家に向かう!」

シゲル「あぁ!あとで研究所前で落ち合おう!」

マチス「俺は町の被害を確認する」

18: 2009/04/03(金) 07:25:52.61 ID:LXD7FVfO0
三人は散らばり、それぞれ向かうところへ走った。

サトシ「母さん!いるか!?」

サトシの家にはどこを探しても誰もいないようだ。
サトシは胸騒ぎがした。
勢い良く家から飛び出し、研究所へ向かった。

シゲル「おぉ!サトシ、お前誰かいたか!?」

サトシ「いや、誰もいなかった。シゲルは?」

シゲル「俺もだ・・・。」

サトシ「そうか・・・。無事だといいけど・・・。あれ、マチスは?」

シゲル「マチスはまだ来てないようだ」

21: 2009/04/03(金) 07:29:59.40 ID:LXD7FVfO0
マチス「おぅ!待たせた!」

サトシ「この町になにか、あったか?」

マチス「ほかの街とは比べ物にならないほど被害がない。不思議なくらいに。
     でもどこにも人影らしきものも見当たらない。研究所に非難してるのか?」

シゲル「そうか・・・とりあえず中に入ろう。」

サトシ「あぁ」

三人は研究所のドアを開けた。
しかしやはりここも人の気配がない。

サトシ「ここも誰もいないのか・・・」

シゲル「ん・・・?一台だけモニタが起動してるパソコンがある」

25: 2009/04/03(金) 07:32:25.24 ID:LXD7FVfO0
サトシ「なんで、これだけ・・・?」

するとモニタがブンっという音とともに映像を流し始めた。
そこに1人の男が現れた。
覆面をし、声も変えていて誰か特定できない。

サトシ「だれだ、こいつ・・・」

???「よく、ここまでこれたな。サトシ。
     私はこの計画のリーダー。
     サトシ、私はお前が良く知ってる人間だ。」

シゲル「だれだ!?お前は!町の人たちをどうした!?」

すると、モニタの向こうの人物は、シゲルの言葉に反応したかのように
笑いだし、そこからフェイドアウトした。
そこには手足が縛られ動けなくなっているマサラの住人が映っていた。
サトシのママ、シゲルの姉、オーキド博士もそこにいた。

サトシ「母さん!オーキド博士!」

オーキド博士「ここへきてはならん!こいつらはお前に・・・」

そう言いかけ、謎の男がオーキド博士の声を遮断した。

???「博士、それ以上言われてはこまるなぁ」

サトシはその男の余裕を感じさせるその声に
不気味な、わずかな恐怖を覚えた。

26: 2009/04/03(金) 07:34:51.88 ID:LXD7FVfO0
???「サトシ、お前が助けないとここの人たちはだんだん緑に変色していっちゃうぞ。
     時間もないぞ~。」

サトシ「・・・時間!感染まで、時間はどれくらいかかるんだ!」

サトシは、こんな質問まさかやつが喋ってくれるとは思わなかったが、
なぜか口が動いてしまった。

???「ははは!お前、俺がそれを答えると?
     でも、まぁ俺も鬼じゃない。ヒントを与えよう。」

そう言って男は別の映像に切り替えた。
そこにはマサラタウンが映し出された。
特に何もなく、住人たちも見受けられる。
どうやら被害にあう前の映像のようだ。

サトシ「これが・・・なんだっていうんだ・・・?」

サトシは必氏に答えを探そうと画面を凝視した。

シゲル「ここから、何が始まるっていうんだ・・・?」

映像は特になんの変化も表さず、そこで止まってしまった。

シゲル「おい!何もなかったじゃないか!今の映像がなんだっていうんだ!?」

シゲルは怒鳴り散らした。
画面が切り替わり、男がこちらを見ている。
そしてサトシは口を開いた。

32: 2009/04/03(金) 07:51:26.69 ID:LXD7FVfO0
サトシ「・・・おかしいなこの映像・・・」

???「おっ何か気付いたかい?」

サトシ「まずなぜ、人がいる・・・?」

シゲル「・・・?事件に遭う前の映像だからだろ・・・?」

サトシ「これは、今のマサラタウンの映像。
     証拠に映像ではあそこのドアが開いている。」

マチス「ドア?だからって・・・」

サトシ「シゲル・・・。オーキド博士はいつも厳重に注意していたよな。
     ドアは開けたら必ずすぐ閉めろって。」

シゲル「あ、あぁ・・・言われてみれば、今までドアが開きっぱなしになったことは・・・」

マチス「でも、俺が町を確認したとき、人なんて1人もいなかったぞ!?」

34: 2009/04/03(金) 07:56:24.46 ID:LXD7FVfO0
サトシ「映像に映っていたのはメタモンだ。
     中に2匹ほどメタモンが混じっていたのが見えた。」

???「おみごと。さすがサトシ素晴らしい頭脳だ。
     それを早くこっちで役立たせておくれよ。」

サトシ「なに言ってんだ!俺がお前のとこへ付くわけがないだろう!」

シゲル「じゃあ、今、町はメタモンに囲まれてるのか・・・?まぁだからって・・・」

???「色を確認したかい?サトシ」

サトシ「あぁ・・・確かに緑がかってた・・・お前、俺らになにをするつもりだ・・・!」

???「ウイルスを浴びたメタモンは何にでも変わっちゃうからねぇ。
     更にパワーアップして
     ポケモン至上最も危ない存在かもしれないなぁ」

シゲル「くそっメタモンなんていつの間に・・・!」

サトシ「俺の質問は・・・俺の質問はどうした!?」

???「そんなの教えないよ。それよりもまず自分たちのことを考えないと。
      メタモンにやられちゃうぞ~」

35: 2009/04/03(金) 08:02:39.36 ID:LXD7FVfO0
???「もうひとつヒントをやろう。
     サトシ、君は洞窟を覚えているかな?」

そう言って映像が切れた。

サトシ「洞窟!?なんのことだ!!」

シゲル「なんだ!?洞窟?!」

マチス「そんなのいくらだってある・・・」

シゲルはあきっぱなしにしてあるドアの方を見た。

シゲル「まずいぞ!ファイアーやフリーザ、リザードンまで、
     強力なポケモンだらけがこの研究所を囲っている!」

マチス「これはさすがにもう・・・」

メタモンが変身したサンダースが入ってきた。
続いてカメックスやケンタロス、色々な強力なポケモンがゆっくりと入ってきた。

シゲル「もう、逃げ場は・・・」

サトシ「・・・俺が行く・・・。やつらは俺を必要としていた・・・。
     俺が行っても何もされないだろう・・・。」

シゲル「・・・サトシ!」

サトシ「大丈夫だ・・・きっと・・・そして、この事件、解決してくる!」

38: 2009/04/03(金) 08:10:01.37 ID:LXD7FVfO0
そういうと、サトシの目の前が何かの光によって包まれた
その瞬間あたりが真っ白になって、
サトシは気を失った。
気がつくとそこは草むらだった。
どこの草むらかは、わからないがどうやら助かったようだ。

サトシ「いつつ・・・ここは・・・」

あたりを見渡すと誰もいない。
ただ草原が広がっているだけだった。

サトシ「シゲル!?マチス!?どこだ!?いないのか!?」

そこにはサトシ1人だけしかいないようだ。
しかしそこは今まで見たことのないような心が洗われるかのように
綺麗な景色が広がっていた。

サトシ「・・・ここは・・・?」

するとひとつの光がサトシの目の前に現れた

サトシ「・・・!?」

41: 2009/04/03(金) 08:15:10.63 ID:LXD7FVfO0
ミュウ「みゅぅ」

サトシ「ミュ、ミュウ・・・?」

サトシは目をこすった。
夢なのではないかとほっぺたをつねった。

サトシ「・・・痛い・・・?ミュウ・・・?」

ミュウなんているのかいないのかすらわからない、幻のポケモン。
サトシも本や図鑑など、平面でしか見たことがなかった。

サトシ「首の違和感が・・・なくなった」

ミュウはただじっとサトシを見つめた。

サトシ「・・・ここは、どこなんだ・・・?」

するとどこからかわからないが声が聞こえた。
耳ではなく、体の内側から聞こえる、そんな感じがした。

「私は・・・ミュウ・・・と呼ばれるもの」

サトシ「ミュウ・・・なのか・・・?」

テレパシーのようなもので、サトシの理解する言葉で話しかけてきた。

44: 2009/04/03(金) 08:25:28.65 ID:LXD7FVfO0
「組織は、私を必要としています。同時に、あなたの力も必要としているのです。」

サトシ「ミュウの力を・・・?」

「今、ここまであなたを移動させたのは、私もあなたの力が必要だから・・・」

サトシ「俺の力・・・?」

「あなたの知能は、今じゃ私の頭脳をはるかに越えています。」

サトシ「そんな・・・ことって・・・」

「あなたは知らずうちにウイルスが打たれていました」

サトシ「・・・!?」

「それがきっかけで、あなたの潜在能力が開花したのでしょう。」

サトシ「でも、いつ・・・?」

「この事件が置き、あなたが、マサラタウンから出たときから・・・」

サトシ「でも、ウイルスなんて、まだ完成してなかったんじゃ・・・?」

47: 2009/04/03(金) 08:45:54.42 ID:LXD7FVfO0
「もう、何年も前からこのウイルスは存在していました。」

サトシ「え!?」

「しかし、年が経つにつれ、研究者が変わり、このウイルスは少しずつ、
 忘れ去られていったのです。
 ある人物がそのウイルスの存在を知り、また、新たに作り出そうと・・・」

サトシ「ある人物・・・?」

「そう、あなたのよく知っている人・・・そして私はこの事件を私1人では解決できないほどに
 拡大してしまいました。私のDNAから作り出された私の分身を手に入れて・・・。」

サトシ「ミュウツー・・・」

「私では歯が立ちません。それで、一か八かあなたにかけようと、
 私が、あなたにウイルスを打ちました。」

サトシ「お前が・・・!?」

「あなたの潜在能力が今もあがっていっているはず。
 しかしそれと同様に、ウイルスはあなたを蝕んでいってしまいます。」

サトシ「でも、かなりもう時間が・・・」

「あなたの知らないうちににあなたにワクチンを投与しました。」

50: 2009/04/03(金) 08:56:21.60 ID:LXD7FVfO0
サトシ「おまえが・・・?」

「さあもう時間がありません。
 あなたのポケモンは私が回収しました。しかしピカチュウだけは・・・」

そう言ってミュウはゆっくり消えていった

サトシ「誰なんだ!?それにこの事件の真犯人は!?おい!ミュウ!!答えてくれ!!」

サトシは目の前が真っ暗になった。
気が付くとそこはサトシの部屋のベッドにいた。

ピカチュウ「ピカチュウ!ピカピ!」

サトシ「あ、もう朝か・・・おはようピカチュウ」

ピカチュウ「ピッカ!ピカピッカ!」

サトシ「ん~なんかすごい良く寝た気がするな
     頭がぐらぐらする。」

サトシママ「サトシー!カスミちゃんがきてるわよー」

カスミ「サトシー!なにやってんの!?早く行くわよ!」

サトシ「おーカスミーあれ、どこ行くんだっけ。
     なあピカチュウ。俺どこに行くんだっけ。」

51: 2009/04/03(金) 09:06:39.52 ID:LXD7FVfO0
タケシ「サトシ置いてくぞー!」

サトシ「今支度するから待ってろー
     よし、ピカチュウ、フシギバナ、リザードン、フーディン、ラプラス、
     ん・・・?なんでコダック・・・まぁいいか」

ピカチュウ「ピッカ!」

サトシ「タケシー!カスミー!」

カスミ「おそいー!」

サトシ「まずは飯食ってからだ!」

タケシ「おいっ」

サトシママ「さぁ皆さんも上がっていって」

サトシ「なあ・・・・んぐんぐたけしぃ・・・んぐんぐ」

タケシ「食べるか話すかどっちかにしろ」

サトシ「ごくっ・・・なあタケシ、俺ら、これからどこ行くんだっけ」

54: 2009/04/03(金) 09:18:56.42 ID:LXD7FVfO0
カスミ「あんたほんとバカね!もう忘れちゃったの!?
     ・・・ギ・・・ギ・・に行くって言ったじゃない!」

サトシ「ん・・・?何て?」

タケシ「・・・ギ・・・ギ・・・ってお前が言い出したんだろったく」

サトシ「ん?お前ら何言ってんだ?」

カスミ「・・・・・ギギ・・・ギ・・・」

タケシ「・・・ギ・・・ギギ・・・・・・」

ピカチュウ「ピカ?」

サトシ「なんだ?お前ら・・・?」

サトシママ「ギギ・・・ギギ・・・ギ・・・」

サトシ「なんだよ・・・母さんまで・・・」

ピカチュウ「ぴ・・・ギギ・・・ギ・・・」

サトシは目を覚ました。

57: 2009/04/03(金) 09:28:45.90 ID:LXD7FVfO0
サトシ「ぐっ・・・頭が・・・っはぁ」

そこはオーキド博士の研究所だった。

サトシ「一体・・・どこからが夢だったんだ・・・?」

サトシは混乱しながらも腰に手を当てた。
すると、モンスターボールが5個

サトシ「・・・!まさか!!」

サトシは全てのモンスターボールを自分の前に投げた。
ポンッポンっと音を出して次々にポケモンが姿を現す。

サトシ「お前たち・・・!」

そこにはリザードン、フシギバナ、ラプラス、サンダー、フーディンがいた。
笑ってこっちを見ている。

サトシ「コダックがいない・・・それとゴーストは・・・?」

また、そこにゴーストが現れた。

サトシ「お前!また空気中に姿隠したのか!・・・よかった・・・
     ピカチュウ・・・」

60: 2009/04/03(金) 09:38:42.97 ID:LXD7FVfO0
サトシ「お前ら。本当によかった・・・ピカチュウを、助けに行くぞ
     そして、仲間を、世界を全部取り戻す。」

サトシはふと、気がついた。

サトシ「何か忘れてる・・・あの夢は・・・どこに向かおうとしてた・・・?
     思い出せない・・・。
     何か懐かしい感じもする。」

サトシは前にタケシ、カスミとともに旅していたときのことを思い出した。
サトシがポケモンリーグで優勝して、
その後、目的がなくなったサトシはよくカスミタケシにつれられ、
あの洞窟に入った。
あそこは強いポケモンがたくさんいて、ポケモンを鍛えるのには絶好の場所。

サトシ「あのときは良く手伝わされてたっけ・・・」

サトシは何かに気がついた。

サトシ「あの・・・洞窟・・・」

???「サトシ、君は洞窟を覚えているかな?」

サトシ「あの時やつはそう言った・・・なぜ洞窟のことを・・・?」

65: 2009/04/03(金) 09:54:45.32 ID:LXD7FVfO0
サトシ「とりあえず行ってみよう何か、わかるかもしれない」

サトシはリザードンの背中に乗り、
空を飛んだ。
リザードンは今まで見せなかったようなスピードで
何よりも早く、洞窟へ向かった。

サトシ「ははっお前、まだ前のこと根に持ってるのか?」

洞窟へ着くと、急にサトシはうずくまった

サトシ「ぐっ・・・頭が・・・俺も時間がないのか・・・」

サトシはまさかと思い、壁を殴った。

サトシ「いって!」

ウイルスに感染されたなら力もそこそこついているのかと思っての行動だ。

サトシ「頭だけ変化があったのか・・・?」

サトシは、リザードンをしまって、ゴーストを前に進ませフラッシュであたりを照らした。

サトシ「ここも、変わらないな・・・」

77: 2009/04/03(金) 10:14:11.69 ID:LXD7FVfO0
すると、野生のサイドンが飛び出してきた。
感染や狂ったり等、何も変わりはないようだ。

サトシ「ここのやつらは、感染されてないのか・・・。」

そう言ってサトシはゴーストに命令し、攻撃させ、
サイドンを逃がした。

サトシ「お前も一緒によくがんばってくれたな。」

ゴーストはサトシをみてニカッと笑い、
光りだした。

サトシ「ん!?ゴースト!?どうした!?」

ゴーストはみるみる姿を変え、
進化した。

ゲンガー「キキキッ」

サトシ「ゲンガー!進化したのか!」

サトシはゲンガーと顔を合わせ笑った。
そして更に奥へ奥へと進んだ。

サトシ「こんな道・・・あったっけ・・・?」

84: 2009/04/03(金) 10:32:41.83 ID:LXD7FVfO0
そこには見慣れない道があった。
いつもはそこで行き止まりのはずが、ずっと、更に奥の方まで続いている。

サトシ「・・・?誰かいる・・・?」

???「早く、ヤツを探し出すんだ!!」

???「は、しかし、ヤツの居場所が・・・」

???「いいから探せ!!!」

サトシ「・・・俺が、必要らしいな。」

???「・・・サトシ!!」

サトシ「久しぶりだな。カンナ」

カンナ「・・・ふっ貴様のほうから姿を現すとは・・・」

サトシ「まさか四天王まで、その手を汚すなんて。」

カンナ「じゃあおとなしく、来てもらおうかしら。」

89: 2009/04/03(金) 10:55:39.35 ID:LXD7FVfO0
サトシはリザードンを出した

カンナ「ふっ、一度はこちら側へ手を染めたポケモンで、
     私たちに適うとでも?」

サトシ「やってみないとわからないさ」

カンナ「パルシェン!ラプラス!行くのよ!」

やはりこのポケモンも色がにごっている。
だが、完全に感染されているわけではないようだ。

サトシ「俺らのポケモンは、殿堂入りしたあともさらにレベルが上がってる
     そんなウイルスの力を借りたポケモンなんかに負けるわけがないさ」

カンナ「パルシェン!レイトウビーム!ラプラス!ハイドロポンプ!」

パルシェンのレイトウビームは一気にあたり一面を氷付けにした。
さらにラプラスのハイドロポンプは洞窟の壁に大きな穴を開けた。
リザードンはその二つの攻撃を高速移動で回避し、
パルシェンをつかみ上げそのままラプラスに突進した。

サトシ「リザードン。じごくぐるま」

リザードンはさらに回転をかけラプラスのほうへ突っ込み、
手を離した。
カンナはラプラスをモンスターボールにしまうのが一足遅く、
ラプラスとパルシェンは衝突し、ひるんだ。

93: 2009/04/03(金) 11:01:27.16 ID:LXD7FVfO0
サトシ「リザードン。ほのおのうずだ。今度はやつらにお見舞いしてやれ」

そう言うとリザードンは二匹を炎の渦で取り囲んだ。
そのまま火柱は高速回転し、少しして炎が消えた。

サトシ「さあ。ルージュラとヤドランを出すんだ。」

カンナ「くっ!」

カンナは洞窟の奥のほうへ逃げていってしまった。
サトシはそれを追わずに見ていた。

サトシ「どうせ俺の行く先にいるんだろう。」

サトシは先に進んだ。

99: 2009/04/03(金) 11:17:20.06 ID:LXD7FVfO0
すると奥には二人の影が見えた。

サトシ「四天王・・・」

シバとキクコがいた。
二人はサトシを確認し、黙って手持ちポケモン全て出した。

サトシ「全部か・・・これはきついかもな・・・
     次は、行け!ゲン・・・」

サトシが言いかけたところにそこに白い光が現れた

サトシ「ミュウ!」

「ここが、わかったのですね。」

サトシ「ああ。」

ミュウはあたりを白い光で覆い、気付くとポケモン全て気を失っていた。

サトシ「さすが・・・っすね・・・」

シバ「・・・くっ」

103: 2009/04/03(金) 11:21:14.64 ID:LXD7FVfO0
キクコ「キェー!!!」

キクコは自分に何か得体の知れない液体を注射器のようなものを使って体に注入した。
するとみるみる変色していき、緑に変わっていった。

サトシ「キクコ!くそっ!」

キクコは素早い動きでサトシに向かってきた。
キクコはサトシの上にまたがり、首を絞めた

サトシ「くそっ・・・!ぐっ・・・!」

ミュウが動きを止めている

「金縛りが・・・強力すぎる・・・」

ミュウの動きを封じるほどの金縛りだ

サトシ「これは・・・キクコが・・・!?くそっゲンガー!サイコキネシスでキクコを・・・!」

ゲンガーはサイコキネシスを唱えた。
少しずつキクコの手が緩んでいき、続いて催眠術で眠らせた。

サトシ「あぶない・・・ミュウ!」

「くっ・・・これは・・・キクコじゃありません・・・」

そこに人のような影が姿を現した。

107: 2009/04/03(金) 11:30:32.46 ID:LXD7FVfO0
そこにはミュウツーがいた。
ミュウツーは黙ってサトシのほうへ片手をかざした。

サトシ「うわっ!」

勢い良く後ろへふっとび、
壁に当たる前にゲンガーのサイコキネシスで止めた。

サトシ「あのミュウを金縛りで止めながら、この攻撃・・・」

サトシはポケモン全てモンスターボールから出した。

サトシはそれぞれに命令し、
ポケモンたちはそれに従い、動き出した。

ラプラスがレイトウビームでミュウツーを狙った
ミュウツーは難なくそれをかわし、
その上にはリザードンが待ち構え、炎で身を包みミュウツーにタックルを仕掛けた。
しかしミュウツーはそれすらもフワリと交わし
リザードンの更に後ろへ回り片手をリザードンの背中へ押し当てた。
リザードンは地面に叩きつけられ、
その瞬間ミュウツーの背後に回っていたゲンガーが両手をかざした。

111: 2009/04/03(金) 11:39:25.16 ID:LXD7FVfO0
ミュウツーはかわそうとしたが一瞬動きが止まった
足元にはフシギバナのツルのムチが絡まっている。
その隣でフーディンも金縛りで応戦している。

サトシ「チャンスだ!ゲンガー!」

ゲンガーはナイトヘッドを発した。
ミュウツーはフシギバナのツルを振りほどいたが、
ゲンガーのほうが一足早くミュウツーにモロに直撃した。
更に動きが止まり、ミュウツーがうずくまり、ガードの姿勢になっている。
すかさずサンダーのカミナリ、リザードンの火炎放射、
フシギバナは力をタメ、ラプラスは最後にレイトウビームを噴射し
氷付けにした。

サトシ「フシギバナ!ソーラービームだ!!」

氷付けになっているミュウツーに攻撃があたり、
氷がはじけとんだ。

サトシ「やったか・・・?」


113: 2009/04/03(金) 11:45:46.68 ID:LXD7FVfO0
>>110
ミュウがポケモン回収したときに
ワクチンを打っていたからってことで


煙が晴れ、しかしそこにはミュウツーの姿はなかった。

サトシ「!?」

「逃げられた・・・?」

サトシ「くそっ!!」

「きっとこの奥に行ってるはずです。行きましょう。」

サトシたちは奥へ向かった。
また1人、誰かが待っていた。

サトシ「やっぱりお前までもか。」

ワタル「・・・」

117: 2009/04/03(金) 11:55:04.55 ID:LXD7FVfO0
ワタル「・・・こっちだ。」

サトシ「なんだ・・・お前は俺を止めないのか?」

ワタルは更に奥へ行き、
するとその先には洞窟とは思えないほどの広さの空間が広がっていた。

サトシ「ここは・・・おい!ワタル!こんなばかげたことをするやつは一体!誰なんだ!」

ワタルは何も答えず
その空間を見つめた。

ワタル「ここで、あいつと戦ってもらう。」

ワタルは更に奥を指差した。

サトシ「あいつは・・・ミュウツー!!無傷だと・・・?」

ワタル「その下を見ろ。」

そこには、遠くからだとはっきり確認できないが、
見慣れたシルエットが姿を現した。
そして上からのぞいていたミュウツーは更に奥へと姿を消した。

「サトシ・・・あなたは、ここで戦って。そして先へ進みなさい。私はミュウツーを追います。」

ミュウはミュウツーのほうへと向かった。
徐々にシルエットがはっきりしていく

サトシ「え・・・?」

119: 2009/04/03(金) 12:00:09.48 ID:LXD7FVfO0
そこには、シゲルが立っていた。

サトシ「なぜ・・・?シゲル・・・?シゲル・・・シゲル!!おい!お前がなんでここに!」

シゲルは何も反応しない。
うつむいたままだ。
そして腰についてるもんスターボールを手に取り、
前方へ投げた。
すると、もくもくっと、ピジョットが出てきた。

サトシ「どういうことだ!シゲル!答えろ!シゲル!」

そのピジョットもまた、色が違う。
完全に感染されるまでもうわずかな時間もない状態だ。

サトシ「おい、ワタル!何とか言え!これはどういうことだ!!」

ワタル「・・・やつと戦え。でないと、答えがわからないままだぞ・・・」

サトシ「なんで!何のために戦うんだよ!」

うつむいていたシゲルは、サトシのほうを向いた。

123: 2009/04/03(金) 12:07:00.06 ID:LXD7FVfO0
サトシ「シゲル・・・?お前まさか・・・ウイルスを・・・」

シゲルの顔は変色し、緑に近い色をしていた。

サトシ「シゲル・・・目を覚ませ!!」

シゲルはサトシに向かって指を差した。
まるでお前も早くポケモンを出せと訴えるかのように。

サトシ「お前・・・操られてるのか・・・?」

ワタル「あのウイルスに関したものは操ることが可能だ。
     お前の友達はあの方に操られている。」

サトシ「あの方・・・?誰だよ!言え!」

ワタルはカイリュウで空を飛び、ミュウの向かった穴へと向かった。

サトシ「なんなんだよ・・・戦わなきゃだめなのか・・・?
     ・・・シゲル、必ず助ける・・・!行け!サンダー!」

127: 2009/04/03(金) 12:19:38.92 ID:LXD7FVfO0
サトシはサンダーをくりだした。

サトシ「サンダー、様子を見るんだ。あれは普通のピジョットじゃないぞ・・・」

シゲルは手をかざし、合図した。
ピジョットは勢い良くサンダーに向かって突進していったが、
サンダーも突進し、同時に電気をためた。
衝突する寸前、サンダーは電気を放出し、ピジョットに当てた。

サトシ「よし。」

かのように見えた。
ピジョットはサンダーの後ろにいた。
移動したと言うより、いたのだ。

サトシ「かげぶんしん!?」

ピジョットは背後から勢い良く羽を動かし、
空を切った。
かまいたちだ。
サンダーはぎりぎりのところをかわし、そのままもう一度ピジョットに突っ込んだ。

サトシ「サンダー!今度ははずすな!カミナリだ!」

サンダーはピジョットが影分身をつくるところを見逃さなかった。
今度は四方に分身したピジョットがいたが、的確に捉え、カミナリを放った。

サトシ「よし、今度こそ直撃だ!」

137: 2009/04/03(金) 12:33:15.12 ID:LXD7FVfO0
ピジョットはその場で動かなくなった。
そのままシゲルはバリヤードを出した。

サトシ「おい!ピジョットをしまえ!」

シゲルはそのままバリヤードに命令を下し、攻撃させた。

サトシ「くそっ!サンダー!なるべく離れて少しずつ電気ショックで麻痺させつつ攻撃だ!」

サンダーは電気を放つものの体が鈍くなっている。
バリヤードを見ると、両手を動かしているのが見えた。

サトシ「サンダー!負けるな!」

サンダーはついには電気を出す余裕さえなくなり、地面に落ちてしまった。
そのままバリヤードはサイコキネシスでサンダーを持ち上げた。

サトシ「くそっ!サンダーもどれ!」

サトシはモンスターボールをかざしたがサンダーは戻らない。

サトシ「え!?」

サンダーはそのまま地面に叩きつけられた。

139: 2009/04/03(金) 12:42:46.44 ID:LXD7FVfO0
サトシ「戻すことが・・・できないのか・・・!?」

サンダーは更にバリヤードに叩きつけられている。

サトシ「くっ・・・!行け!ラプラス!サンダーを助けるんだ!」

ラプラスはバリヤードのサイコキネシスをサイコキネシスではじいた。

サトシ「サンダー!後ろに下がってるんだ!ラプラス!あたり一面をレイトウビームで凍らせろ!
     お前のフィールドを作るんだ!」

ラプラスが放ったレイトウビームにより、壁や床に氷がはられ、そこの気温は氷点下まで達した。
バリヤードの足は氷で固定されている。

サトシ「ハイドロポンプだ!!」

ラプラスの放ったハイドロポンプが氷付けにされ、それが氷の塊となり、
バリヤードへ向かっていった。
バリヤードは光の壁を使って防ごうとしたが、それを貫き、
攻撃があたった。

サトシ「よし!」

するとラプラスの後ろから、今度はガルーラが現れラプラスを持ち上げた。

148: 2009/04/03(金) 12:53:41.88 ID:LXD7FVfO0
サトシもそれを確認し、すぐにゲンガーをくりだした。

サトシ「ゲンガー!今度はガルーラだ!攻撃は喰らわない!催眠術で眠らせるんだ!!」

ゲンガーは動きが止まった。
攻撃を喰らったはずのバリヤードが持ちこたえて更にゲンガーの動きを止めていた。
ガルーラはラプラスを持ち上げたまま高くジャンプした。
ラプラスは水鉄砲やレイトウビーム等を発し抵抗したが
背後から掴んでいるガルーラには届かない。

サトシ「ラプラス!丸くなってガードするんだ!」

ラプラスは丸まった。
ガルーラは勢い良く急降下し、地面にたたきつけた。
ラプラスはひるんでしまい、更に続けてガルーラのメガトンパンチが命中した。

ゲンガーはバリヤードの金縛りを解き、バリヤードに向かって催眠術をかけた。
バリヤードが催眠術にかかり、それと同時にゲンガーはバリヤードから精気を吸い取った。
バリヤードは動かなくなり、ゲンガーはガルーラの元へ向かった。

154: 2009/04/03(金) 13:05:10.29 ID:LXD7FVfO0
ゲンガーはガルーラに怪しい光を放ち混乱させようとしたが、
それをかわし、ガルーラはラプラスにのしかかった。
ラプラスはもう動くことができない。

サトシ「くそっ・・・ゲンガー!もう一度あやしい光だ!まずは混乱させるんだ!」

ガルーラはそれすらもかわし、右拳に炎をため、左拳には電気をため、突っ込んできた。
ゲンガーは光の壁を出し、それを防ごうとしたがすぐに破られ炎のパンチが当たった。
ゲンガーは勢い良く後方へ吹っ飛び、ガルーラはそれを追いかけ、今度は右拳に冷気をためた。
ゲンガーはガルーラの雷パンチを避けるため、素早く上へ飛んだ。
しかしガルーラはそれを予測し、アッパーの形で雷パンチを当てた。
上に吹っ飛んだゲンガーは意識が飛び、その上でガルーラが冷気をためた拳を構え待ち構えていた。

サトシ「ゲンガー!避けろ!」

その声もむなしくゲンガーに直撃した冷凍パンチ、すぐに連続して炎のパンチが当たった。
ゲンガーが床に叩きつけられた。

サトシ「強い・・・」

159: 2009/04/03(金) 13:20:36.30 ID:LXD7FVfO0
サトシ「・・・行け!フーディン!そしてリザードン!」

シゲルもさらにサンダースを繰り出した。

サトシ「フーディン!ガルーラにサイコキネシスで動きを止めるんだ!
     リザードン!サンダースの動きに気をつけろ!大量のひのこで少しずつ攻撃だ!」

フーディンはガルーラの動きを止めたが、すぐにガルーラはゆっくり動き出した。
サンダースを大量のひのこが囲みサンダースは視界が悪くなり、
高速移動で動いてるリザードンを見つけだせないでいる。

サトシ「フーディン!そのまま叩きつけるんだ!」

フーディンはガルーラをゆっくり持ち上げた。
ガルーラは必氏に抵抗しているがやはりフーディンのほうが少し上手だったようだ。
汗をたらしながらもフーディンは手を横に振り、ガルーラを壁に2回、叩き付けた。
フーディンはとどめにどくどくを放ち、ガルーラはそのまま少しずつ毒に蝕まれ、朽ちていった。

サトシ「よし、フーディン!リザードンに加勢するんだ!
     リザードン!火炎弾をくらわせろ!」

サンダースは、相変わらずリザードンを探している。
上空で移動しながらもリザードンは口に大量の炎を凝縮し、溜め、
サンダースへむかって吐き出した。
サンダースはそれに反応しぎりぎりで回避し、電気を四方八方に放った。

161: 2009/04/03(金) 13:29:14.52 ID:LXD7FVfO0
サンダースの電気はリザードンに当たり、少しよろめき、
サンダースはそのチャンスを見逃さなかった。
素早い動きでカミナリを放出した。

サトシ「リザードン!炎の渦で自分を囲め!」

リザードンは炎の渦を作ってカミナリをなんとか回避した。
続いてシゲルはファイアーを出してきた。
ファイアーはリザードンに向かってゴッドバードで突進した。
あまりの速さにモロに喰らってしまい、リザードンはそのまま落下していった。
続けてそこにサンダースがカミナリを放ったところで念力でカミナリをそらした。
ファイアーはリザードンを追い、口に炎を溜めた。

サトシ「リザードン!攻撃が来る前にお前も大文字で迎え撃て!」

リザードンは落下しながらも大文字の炎を溜めた。
そして二匹の強力な炎がぶつかり、巨大な爆発が発生した。
それによって、近くにいたフーディンにも被害が加わり、サンダースも吹っ飛び、
ファイアーもそこで地面に落下して倒れた。
リザードンはなんとか立ち上がったが、すぐに力尽きてしまった。
お互い残すところあと1匹となった。

165: 2009/04/03(金) 13:39:04.82 ID:LXD7FVfO0

サトシ「あとは、お前のカメックスか。俺はフシギバナ。相性は俺のほうが分がある。
     だけど、カメックスの氷技は強力だ・・・。
     それにこんなにポケモンを失って、この先、大丈夫だろうか・・・。」

シゲルはカメックスを出した。
サトシも続けてフシギバナを出した。

サトシ「すぐ勝負をつけるぞ!いけ!葉っぱカッターに毒の粉をかぶせて攻撃だ!」

毒の要素を持った葉っぱカッターがカメックスを襲う。
すぐに水鉄砲で葉っぱ一つ一つを弾き飛ばし、ハイドロポンプを放った。
ハイドロポンプはフシギバナに当たり、少しよろめき、ツルのムチで素早くかメックスを捕らえた。
カメックスの腕にツルのムチが絡み、動きを封じ、フシギバナは光を溜めた。

サトシ「これで勝負をつけるぞ!いけ!ソーラービーム!」

167: 2009/04/03(金) 13:43:51.66 ID:LXD7FVfO0
フシギバナはソーラービームを放ち、
カメックスも動きを封じられながらもレイトウビームを放った。
二つの技が激しく衝突した。

サトシ「ツルのムチを伝って溶解液を流すんだ!」

ソーラービームを放ちながらも溶解液を流した。
カメックスは毒を喰らって少し威力が衰え、サトシは叫んだ。

サトシ「フシギバナ!一気にたたみかけるんだ!!」

ソーラービームは威力を増し、カメックスを飲み込んだ。
全ての力をソーラービームに注ぎ込んだフシギバナはフラフラしながらも
カメックスの行く末を見つめた。
そこには、カラにこもっているかメックスがいる。

サトシ「防御した・・・だと・・・!?」

168: 2009/04/03(金) 13:48:51.53 ID:LXD7FVfO0
カメックスは甲羅から顔、手足を出してそこに現れた。

サトシ「フシギバナ・・・もう、無理か・・・?」

カメックスがフシギバナをにらみ、
そこで硬直した。

サトシ「・・・?・・・勝ったのか・・・?」

シゲルはそこから後ろに下がって奥へ行ってしまった。

サトシ「お、おい!シゲル!待て!!ワタル!!勝ったぞ!」

サトシは叫んだが、何も反応がない。
そしてすぐにポケモンの元へ向かった。

サトシ「お前たち・・・よくがんばった・・・。」

サトシはもう一度ボールをかざした。
今度はポケモンをボールに戻すことができた。

サトシ「シゲル・・・!」

サトシはシゲルの向かった先へ走った。

229: 2009/04/03(金) 19:21:24.50 ID:LXD7FVfO0
サトシ「ポケモンの体力が無いに等しい今、これからどう戦うべきか・・・
     せめてミュウがいてくれたら・・・。」

サトシは奥へ向かい、道成に沿って歩いた。

サトシ「うっ・・・」

サトシハは急に目眩に襲われ、そこで立ち止まってしまった。
意識がもうろうとし、その場に座り込んでしまった。

サトシ「まずい・・・頭が・・・」

ぼんやりとした視界の中、
誰かがサトシのもとに向かって走ってきた。

ナツメ「サトシ・・・これを・・・」

サトシ「・・・ナツ・・・メ・・・?」

目の前にはナツメがいた。
サトシはナツメが手にしていたワクチンを投与した。

サトシ「・・・うっ・・・はぁ・・・・ナツメ、ありがとう。無事なのか?」

ナツメ「・・・目を盗んで・・・逃げることができた。」

237: 2009/04/03(金) 19:29:55.65 ID:LXD7FVfO0
サトシ「奥はどうなっているんだ・・・?みんなを、助けなきゃ・・・ぐっ・・・」

ナツメ「・・・無理してはだめ・・・少し休みましょう。今、やつらに動きは見られない・・・」

サトシはナツメの方を借りてサトシの来た道を戻り、
さっきまで戦っていたところへ引き返し、腰を下ろした。

サトシ「ありがとう・・・大分楽になった。つかまってる人たちは、無事なのか?」

ナツメ「えぇ、今は大丈夫・・・誰も、被害が出てないと思う・・・ただ・・・」

サトシ「?」

ナツメ「シゲルが・・・」

サトシ「・・・シゲルとは、さっきまでここで戦っていた。その後すぐに奥へ入っていってしまった。」

ナツメ「シゲル、感染されながらも・・・抵抗していた・・・サトシに手を出すなって、そう聞こえた・・・。」

サトシ「シゲルが!くそっ・・・。」

ナツメ「私も、もう一度つかまってしまうのも時間の問題・・・サトシにこれを渡しにきたの。」

そういうと、ナツメはサトシにモンスターボールを渡した。

241: 2009/04/03(金) 19:36:19.15 ID:LXD7FVfO0
サトシ「モンスターボール・・・」

ナツメ「あなたの、大事なポケモン」

サトシは、モンスターボールをじっと見つめた。

サトシ「こいつは・・・でもどうやって・・・」

ナツメ「・・・そのモンスターボールを、ワタルからわたされた・・・
     サトシに持っていってやれ・・・と」

サトシ「ワタルが!?あいつは、敵じゃ、ないのか・・・?
     いや、でも今はそんなこと・・・それよりも・・・」

サトシはモンスターボールにもう一度目をやった。
そして強く握り締めた。
そのモンスターボールに全ての希望をかけ、
ナツメを信じ、
モンスターボールを放った。

ピカチュウ「・・・?ピ・・・?ピカピ?ピカァ」

244: 2009/04/03(金) 19:41:05.75 ID:LXD7FVfO0
サトシ「ぴ・・・ぴか・・・ピカチュウ・・・びがじゅううううう」

サトシはピカチュウを抱きしめた。

ピカチュウ「ピ!ピカッピカピ!ピカァ」

ピカチュウは笑って、聡に抱きしめられた。
その光景を微笑ましくナツメは見つめている。

サトシ「ピカチュウ・・・無事なんだな・・・?無事なんだな!?」

ピカチュウ「ピッカ!」

ピカチュウは凛々しい顔つきで微笑み、サトシを見た。

サトシ「ピカチュウウウウゥゥゥゥ」

サトシはまたピカチュウを強く、抱きしめた。

ピカチュウ「ビッビガッ」

サトシ「よし、行くか。ピカチュウ。やられた分、やり返しに行くぞ。
     ナツメ、黒幕へ案内してくれ。」


250: 2009/04/03(金) 19:47:26.08 ID:LXD7FVfO0
奥へ行くと誰かが言い合いをしているのが聞こえた。

カスミ「ちょっと!ワタル!あなたなにしてくれてんのよ!勝手なことはしないで!」

ワタル「・・・いいだろ。これくらい。後で同じことになることだ。」

カスミ「ふん・・・まぁいいわ。あいつら、逃げたりしないわよね。」

ワタル「あぁ。サトシは諦めないでここへ来るだろう。」

カスミ「サトシとピカチュウは今回の完成に大事なんだから、何度も言わせないでよね。」

ワタル「・・・」

カスミ「あんたもなんか言ってやってよ。」

???「いいんじゃないか?ほら、あいつももうそこまで来てる。」

サトシ「お前ら、一体何をたくらんでいるんだ・・・」

サトシはそこへ姿を現した。

カスミ「って言ってる間にサトシ!」

サトシ「奥のお前!いい加減顔を見せろ!」

???「サトシ、ココへ来るって信じてたよ。懐かしいよな。この洞窟。」

251: 2009/04/03(金) 19:53:50.94 ID:LXD7FVfO0
男は立ち上がり、ゆっくりとマスクをはずした。

サトシ「な・・・んで・・・お前が・・・」

そこにいたのは、ニビシティで変色し、氏んだかと思われていた
タケシがいた。

タケシ「サトシ、久しぶりだな。元気してたか?ははは」

サトシ「なんで・・・生きてるんだ・・・?」

タケシ「あんなの、ただの演技だよ演技。黒幕は最後まで正体はばれちゃいけないものでしょ。」

サトシ「タケシ・・・お前まで、お前まで・・・!」

タケシ「まぁそれよりやっと今回の主役の二人がそろった。
     さあこれから宴が始まる。みんな!盛大に祝おう!」

サトシ「宴・・・だと!?」

そういうと、タケシがいる後ろの壁が崩れていき、
先程の、シゲルと戦った場所よりも更に3倍はあるかというくらいの広い空間が現れた。
そこの中央には大きいミサイルのようなものがあり、
MNYと大きな文字で記されていた。

タケシ「あとは君たちの力でこれを動かすだけだ。さあサトシ、よろしくたのんだ。」

258: 2009/04/03(金) 19:58:58.55 ID:LXD7FVfO0
サトシ「・・・何を言っている!タケシ!誰がお前なんかに・・・!」

サトシは言いかけて頭を抱え込んでしまった。

サトシ「う・・ぐぁ・・・ぐあああああ!!!」

ナツメ「サトシに・・・何を・・・」

タケシ「別に何も、ただ、サトシはこれから、アレをする運命を背負っているということさ」

ナツメ「馬鹿なことを・・・」

ピカチュウはサトシに強めの電撃を与えた。
そのショックで頭痛を柔らめ、支配を抑えた。

サトシ「はぁ・・はぁ・・・ピカチュウ、サンキュウ・・・」

タケシ「ふはは。強引だなピカチュウ。」

ナツメ「ワクチンだけじゃ・・・だめなの・・・?」

265: 2009/04/03(金) 20:06:48.83 ID:LXD7FVfO0
サトシ「やめろそんなこと!」

タケシ「お前もきっと世界がこのウイルスで支配されるところを見物したいだろう。
     きっと綺麗な景色になると思うぞ?」

サトシ「タケシ、お前狂ってる・・・ウイルス以上に狂ってるよ・・・
     お前ももう、俺の知ってるタケシじゃない・・・。」

タケシ「そう。俺は偽者。正とは別の裏の存在。かっこいいじゃないかサトシ。」

ナツメ「サトシ・・・ムキになってはだめ・・・何か解決策を考えないと・・・」

カスミ「もういい加減にしてよ。さっさとやっちゃおうよタケシ」

タケシ「そう焦るなぁカスミ。せっかく世界が変わるって言うんだから、
     もう少し今を味あわせてくれよ。」

カスミ「気持ち悪い。サトシ、ピカチュウ、さあこっちに来るのよ。」

ドクンッとサトシの胸の奥の何かがなった
サトシは下を向き、タケシの方へゆっくり足を運ばせた

ナツメ「サトシ・・・サトシ!!行っちゃだめ!!!」

267: 2009/04/03(金) 20:13:30.35 ID:LXD7FVfO0

そのとき、タケシの背後から何かが飛び出してきた。

シゲル「タケシ・・・フッお前の・・・好きには・・・させるわけにいかない・・・」

タケシ「!?」

カスミ「シゲル!?あんたまだ動けたの!?ワタル!またあんたサボったわね!」

ワタル「・・・」

そのスキを見てナツメはサトシの腕をとった

ナツメ「行かせない・・・私が・・・あなたを止める・・・」

サトシはナツメの手を振りほどこうと力を入れた。
ナツメは自分の超能力ともいえるその力を使い、サトシの動きを止めた。
しかし、その後ろからピカチュウの電撃が走った。

ナツメ「いや・・・あきらめ・・たく・・・ない・・・」

ナツメはついにその場で倒れてしまった。

270: 2009/04/03(金) 20:19:25.45 ID:LXD7FVfO0
タケシ「なぁ。こいつをどうにかしてくれないか?」

カスミ「あんたでなんとかしなさいよ!」

タケシはため息をついた。
すると、シゲルは手を緩み、すぐうつむいてしまった。

タケシ「びっくりしたよもう。ワタル。こんなサプライズ、いらないよ。」

ワタル「・・・早く、終わらそう。」

すると小さな光がタケシ、カスミ、ワタルの周りを走り、
少しするとサトシたちがそこから姿を消した。

ワタル「あれは・・・ミュウ・・・」

タケシ「ミュウかぁミュウの力もほしいけどな。まぁ今はサトシピカチュウだ。」

カスミ「もうあんたたち油断しすぎよさっきから」

そこから少し離れた洞窟の穴でミュウは全員に電気を走らせた。

「サトシ・・・起きて・・・」

273: 2009/04/03(金) 20:26:38.00 ID:LXD7FVfO0
サトシ「ミュウ・・・ありがとう・・・また助かったな」

「タケシのあの脳への支配・・・わずかなウイルスが残ってても効いてしまう・・・」

サトシ「あぁ・・・でも、支配されて間もないときは電撃なんかのショックで
     目を覚ますことができるんだな・・・。
     あれさえなければ、戦うことができる・・・」

シゲル「ん・・・」

サトシ「シゲル!大丈夫か!」

シゲル「ここは・・・?」

サトシ「シゲル、ミュウが助けてくれた。」

シゲル「ミュウ・・・さっき少しだけ見えた・・・ありがとうな・・・
     でもすぐまた記憶がとんだ・・・タケシがため息をしたあたりから・・・。」

サトシ「ため息・・・か・・・そうか。
     どおりで毎回支配される手前、匂いがしてたのか。」

シゲル「匂い?匂いなんてしてなかったが・・・」

「確かに・・・タケシの周りの空気が少し変わったように見えた・・・アレは匂い・・・?」

276: 2009/04/03(金) 20:32:33.78 ID:LXD7FVfO0
サトシ「なにか特殊な匂いを嗅ぐことによって脳が制御されてしまうみたいだ。」

シゲル「・・・なるほどな・・・でも、もしそれが違ってたら・・・?」

サトシ「今出した答えに違ってたなんてないさ。信じるしかない。このカケに。」

「ほかに思い当たる節もないですし・・・では、行きましょう。」

サトシ「ミュウ。お前はここにいてくれ。ナツメを頼む。
     シゲルは、なんとか捕まってる人たちを探して助け出してくれないか?」

シゲル「大丈夫なのか?」

サトシ「今は、このピカチュウがいる。何も問題はない。」

「・・・わかりました。くれぐれも気をつけてください。あと、ミュウツーがまだどこかに潜んでいます。」

サトシ「ミュウツーが・・・わかった。ありがとう。」

サトシは立ち上がり、再びタケシたちがいるところへと向かった。

サトシ「ピカチュウ、次はやられないぞ。」

ピカチュウ「ピッカ!」

277: 2009/04/03(金) 20:37:38.29 ID:LXD7FVfO0
サトシ「いいかピカチュウ、鼻で息を吸わないように行こう」

ピカチュウ「みぃっかぁ」

サトシ「そうだその調子だ」

前方へ進むとタケシのところへ着く前にカスミがいた。

カスミ「もう、あいつらじゃあてになんないから私がきてやったわよ。」

サトシ「カスミ・・・カスミなぁ。聞いていいか?」

カスミ「何?そんなことよりさっさとあんたたちにやってもらわなきゃならないことがあるんだから」

サトシ「いつから、俺をだましていたんだ?」

カスミ「いつから?そんなのとうに忘れたわよ。ずっと前。はいこれでいい?じゃ、来て。」

サトシ「そうか・・・わかった・・・。ピカチュウ、カスミの脳に直接電気を送ってやれ。
     無理やりにでも昔を思い出させてやるんだ!!」

ピカチュウ「ピィカァチュウ!!」

カスミ(こいつら・・・制御が利かない!?)

281: 2009/04/03(金) 20:43:26.53 ID:LXD7FVfO0
サトシ「無駄だ!行くぞピカチュウ!」

カスミ「ちっ出ろドククラゲ!そしてピクシー!」

サトシ「蹴散らせてやれ!ピカチュウ!」

ピカチュウが放った電気ショックは
二匹のポケモンを捕らえた
かのように見えた。
しかし、かすかにピクシーの指が動いている。

カスミ「ビンゴッ防御技が出たわね。サトシ、あなたに私以上の運がないとここは突破できないわ。
     ドククラゲ!どくどく!」

サトシ「ピカチュウ!高速移動で影分身だ!」

ピカチュウは肉眼では確認できない速さで動き出し、
次々と分身を作っていった。

カスミ「無駄!ピクシー!さらに指を振って!」

するとピクシーの周りから無数のスターが浮かび上がり、勢い良くピカチュウの分身へ当たった。

サトシ「ピカチュウ!電気でドククラゲのどくどくをはじいてピッピに当てるんだ!」

ピカチュウ「ピッカ!」

285: 2009/04/03(金) 20:48:40.46 ID:LXD7FVfO0
言われたとおりピカチュウは、
未だ吐き続けてるドククラゲのどくどくを電撃で弾き飛ばし、
ピクシーへ振り掛けた。

カスミ「ピクシー!」

サトシ「これで少しずつ動きに隙が出てくるはずだ!
     その間にドククラゲに10万ボルトだ!」

ピカチュウ「ピィカチュウ!」

ピカチュウの放った電気は10万ボルトのはずが、
100万、1000万をはるかに越えた量の電気がドククラゲに放出された。

サトシ「ピカチュウ・・・!?すげぇ・・・」

ピカチュウ「ピッカ!」

サトシ「次はピクシーだ!」

カスミ「もういいわ!くっ」

カスミは逃げ出そうとした。
しかしピカチュウの電撃はカスミを捕らえた。

288: 2009/04/03(金) 20:52:34.31 ID:LXD7FVfO0
カスミ「きゃっ!!」

サトシ「もう終わりだ・・・なぁカスミ・・・もうこんなこと、やめないか・・・?」

カスミ「・・・ニヤッ」

カスミは不気味な笑顔を作り出し、
サトシに向けた。
カスミはウイルスを取り出し、自分の体へと注入していった。

カスミ「あっ・・・」

サトシ「おまえっ!カスミ!馬鹿やろう!!」

カスミ「はぁ・・・はぁ・・・はぁぁぁぁぁあああああ」

カスミの顔はみるみる変色していき、
サトシに襲い掛かろうとした。

サトシ「カスミ!やめろ!」

291: 2009/04/03(金) 20:58:15.79 ID:LXD7FVfO0
そのとき、背後からワタルが飛び出し、
カスミを捕まえ首元にワクチンを打った。

ワタル「やりすぎだ」

カスミはその場で気を失い、倒れた。

ワタル「君は、このウイルスの秘密に気付いたようだね。」

サトシ「・・・」

ワタル「そう、無臭に近いこの匂い、今常に俺らの口から出されてる息の匂いに
     ウイルスが強く反応し、それにしたがっている。
     俺たちにはお前を止める術がウイルスでは不可能となった。
     だから、力ずくでも言うことを聞いてもらうぞ。」

サトシ「ワタル・・・わかった。お前を倒せばいいんだな。」

ワタルはカイリュウを出した。
サトシのピカチュウも構えている。

サトシ「このバトル状況、久しぶりだな。派手に行こう、ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」

294: 2009/04/03(金) 21:04:29.99 ID:LXD7FVfO0
ワタル「俺はこの一匹のみだ。思いっきりぶつからせてもらう。
     いけ、手始めに竜の怒り。」

カイリュウの色は濁りはなかった。
ウイルスに感染させていないのだろう。

サトシ「ワタル・・・ピカチュウ!かわせ!」

カイリュウは顔を真っ赤にし、
バーサク状態に興奮しながらピカチュウに突進した。
さすがワタルのカイリュウだけあって威力も早さも相当だ。
しかしピカチュウはそれをうまくかわし、カイリュウへ体を向きなおし、
カミナリを落とそうとした。

サトシ「ピカチュウ!気をつけろ!」

カイリュウはピカチュウへの攻撃をはずした後もすぐ迂回し、
またピカチュウへ向かっていった。

サトシ「くっ・・・!この早さだとうまく攻撃できないな・・・
     ピカチュウ!かわしながら少しずつ電磁波で動きを鈍らせていくんだ!」

ピカチュウはカイリュウの攻撃を回避する直前に気にならない程度の電気を流し続けた。

ワタル「一旦止まれ。次にほのおのうず。」

296: 2009/04/03(金) 21:10:48.95 ID:LXD7FVfO0


サトシ「ピカチュウ!10万ボルトではじけ!!」

ワタル「カイリューの炎を甘く見るなよ」

ピカチュウはカイリューの吐く炎に向かって突っ込んだ。
多少火傷を負いながらも炎をはじきつつ、カイリュウへと向かった。
ピカチュウがカイリューマで達し、しがみつき、
大量のカミナリを放った。

ピカチュウ「ピーーカーーチューーーー!!!!」

ワタル「カイリュー!!」

電気をモロに浴びたカイリューはそのまま硬直し、
戦闘不能になった。

ワタル「・・・くそっ俺の、負けか」

サトシ「お前、なんでこんなこと、してるんだ?」

ワタル「貴様に関係ない。もう俺にお前を止めることはできない。さっさと行け。」

299: 2009/04/03(金) 21:15:52.53 ID:LXD7FVfO0
>>297
カイリューまで><
すんません誤字だらけ・・・


サトシはタケシのいるところへとたどり着いた。

サトシ「タケシ!あとはお前だけだ!」

タケシは向こうを向いて誰かと話している。

タケシ「ん?おぉサトシ、ピカチュウ。やっときたか。
     もうあの二人はほんと勝手すぎる。
     仲間からはずしちゃったよ。」

サトシ「・・・タケシ、もう好きにはさせないぞ!」

タケシ「おー怖い。でもね、実は仲間がもう1人いるんだ。」

サトシ「仲間だと・・・?どうでもいい!まとめて相手だ!」

タケシ「そう言うなって。彼はサトシ、君がともに行動していた仲間だろう?」

サトシ「!!!!!」

306: 2009/04/03(金) 21:22:38.67 ID:LXD7FVfO0
タケシ「なあマチス。」

マチス「あ?あぁそうだな。もう少しだ。よし・・・あとはこうして・・・」

タケシ「流すなよー今大事なところだろ?」

サトシ「マチス!!!お前!!!」

マチス「・・・よし!できたぞ。あとはピカチュウの電気だけだ。
     ん?お、サトシ!良く来たな!」

サトシ「マチス・・・」

マチス「そんな怖い顔するなって仲間だろ?」

サトシ「あの時お前、嘘ついてたのか・・・」

マチス「まぁね。タマムシのことは、あれは俺のついた嘘だ。」

>>16参照

サトシ「くそっ・・・組織から終われてたんじゃなかったのかよ・・・いや、もういい。
     二人まとめて・・・」

サトシは動きを止めた

310: 2009/04/03(金) 21:29:50.94 ID:LXD7FVfO0
マチス「せっかく、対策思いついたのになサトシ。でも、これには適わないだろう」

マチスの後ろには大きなボックスがあり、
そこから空気が流れていた。
ピカチュウも同時に動きを止めた。

タケシ「これでやっと次のステップに踏めるよサトシ
     じゃあマチス、ミサイルの準備よろしくね。」

マチス「あぁ」

サトシとピカチュウは、二人の元へ向かって歩いていった。
兵器へ電気を送る発電機にピカチュウがセットされ、
サトシは手を上げた。

マチス「手を下げたときが合図だ」

タケシ「わくわくするね。その合図が、始まりの合図だ」

サトシはゆっくりと手を下げた。

330: 2009/04/03(金) 22:14:07.91 ID:LXD7FVfO0
ピカチュウが電気をため、
バチバチっと漏れ出す電気が目で見えるほどになってきた。

マチス「さあサトシ、命令を下すんだ。」

すると突然上から何かが降りてきて、
サトシとピカチュウは硬直した。

タケシ「・・・なんだよ・・・またお前か。」

マチス「このタイミングでかよっくそっ。」

???「お前たちにそれ以上はさせない
     ミュウツー、やつらの装置を破壊するんだ。」

マチス「おーっと!そんなことしたら大量の電気が兵器に流れ込むぜ!?
     ピカチュウの電気はないが、それなりに電気はたまってるんだ。」

???「そうか。行けミュウツー。」

何者かが合図し、ミュウツーはマチスの動かしてる装置をショートさせた。

マチス「シット!」

335: 2009/04/03(金) 22:21:29.72 ID:LXD7FVfO0
サトシ「・・・ん!?うわっくそっまたやられてた・・・!ピカチュウ!大丈夫か!?」

ピカチュウはホッペに大量の電気を溜めたまま気絶している。

サトシ「ピカチュウ!起きろ!起きるんだ!」

ピカチュウ「・・・ピ・・・ピ!?ピカァ!」

サトシ「よかった・・・ピカチュウ・・・あいつは・・・ミュウツー
     やつまで出てきやがったか・・・どうすれば・・・
     ・・・ん?その後ろにいるやつ・・・よく見えないがどこかで見たような・・・」

タケシ「・・・邪魔すんじゃねえよ。」

マチス「やばい!サトシまで起きちゃったぜ!?どうすんだよ!」

タケシ「うるせえ」

サトシ「なんだ・・・?仲間割れか?ミュウツーはあいつらのポケモンだろ・・・?違うのか・・・?」

マチス「おいおい!もう俺には無理だ!ここで逃げさせてもらう!じゃあな!」

マチスはそこから走った。
だがすぐにミュウツーによって金縛りで動きを封じられた
タケシはウイルスのカプセルを取り出し、それを体に注入した。

マチス「おまえ!それは、まだ開発途中の・・・!」

336: 2009/04/03(金) 22:27:17.55 ID:LXD7FVfO0
???「ふふふ・・・タケシ、お前ももう終わりだな。
      それは俺がもらっていく・・・。世界は俺のもの・・・」

ボソッと何かをつぶやいてるようにしかサトシは感じ取れなかった。

サトシ「・・・誰だ・・・何を言ってるんだ・・・?それより、タケシ、お前までウイルスを!」

マチス「それはもうお前をお前じゃなくさせる薬だぞ!どうなるかわからん・・・」

タケシは右腕が巨大化し、しかしそれはもう人間の手ではない。
モンスターだ。
その右手でタケシの首を掴み、
握りつぶした。

サトシ「!!!!」

静かに、マチスの首が床に転がった。

???「おいそこのサトシ。こいつはお前に任せた。
     あとはよろしくたのむぜ。」

サトシの目の届くところへ移動して、男はそう言ってウイルスミサイルの方へと向かった

サトシ「お前!!」

347: 2009/04/03(金) 22:34:59.74 ID:LXD7FVfO0
サトシ「サカキ・・・」

サカキ「ジム戦以来だなサトシ。よしミュウツーそれを運んでくれ。」

サトシ「サカキ!何をする気だ!」

サカキ「決まっている。世界を滅ぼすのだよ。」

サトシ「くそっ・・・!」

タケシ「いかせ・・・い・・・いかせるか・・・・いか・・・いかせ・・・こlp;@」

サトシ「タケシ・・・仕方ない、ピカチュウ、行・・・」

サトシはピカチュウに命令しようとしたとき、
またいつもの小さい光が目の前に現れた。

「ここは私に任せて、あなたはやつを・・・サカキを追って・・・」

サトシ「ミュウ!しかし、俺には空を飛べるポケモンが・・・」

するとそこに、ルギアに乗ったナツメが現れた。

ナツメ「サトシ・・・さあ乗って!」

サトシ「ルギア・・・?初めて・・・見た・・・」

356: 2009/04/03(金) 22:45:59.82 ID:LXD7FVfO0

ナツメ「ルギアは、ミュウがつれてきてくれた・・・」

サトシ「そうなのか・・・こんなポケモンがいるなんて・・・世界は広いんだな。」

ルギアはサカキの行く先へ向かった。
大きなミサイル型の兵器を運び、ミュウツーとサカキは洞窟を抜け出した。
それをサトシ、ナツメは追う。

サトシ「絶対・・・止めてやる!」

サカキはトキワシティの上空で止まった。

サカキ「やはりここだろう。」

サトシ「トキワシティ・・・」

サカキ「サトシ、君はまた私の邪魔をしたがるんだな。」

サトシ「サカキ、もう一度お前に負けを認めさせる。」

サトシはピカチュウを連れ、ルギアから降りた。

サトシ「ナツメ、お前はみんなの元へ戻っていてくれ。俺も終わったらすぐ、戻る。」

360: 2009/04/03(金) 22:50:35.79 ID:LXD7FVfO0
ナツメ「でも私は・・・」

ナツメは言いかけたが、何かを決心し、口を開いた。

ナツメ「わかった・・・。必ず、戻ってきて・・・。」

ナツメはそう言ってルギアに乗り、
住人を助けるため洞窟へと戻った。

サトシ「今度こそ決着をつけよう」

サカキ「ミュウツーを前にしてよく、そんなことが・・・
     ふふっ・・・。一度お前のポケモン全てを相手にしたが、
     軽い傷しか負わせれなかったじゃないか。」

サトシ「軽い傷を負わせることができた・・・。だったら、勝てるさ!ピカチュウ!行け!」

サカキ「ははははさすがそうでなくちゃな!サトシ!」

365: 2009/04/03(金) 22:57:34.35 ID:LXD7FVfO0
ピカチュウはミュウツーへ向かって走った。
さっきまでの戦いで若干疲れが目立つが、それでもピカチュウは走った。
ミュウツーは分身を作りピカチュウの突進をかわした。

サトシ「ピカチュウ・・・信じてるぞ・・・行け!もう一度高速移動で近づくんだ!
     距離をとっちゃだめだ!攻撃半になったらすぐにカミナリを打ち付けるんだ!」

サカキ「ははは。かゆいなサトシ。そんな電気ミュウツーには効くわけがないだろ?」

サトシ「・・・がんばれ!ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ!!」

ピカチュウは更に動きを早め、高速移動に持っていった。
すぐにミュウツーの目の前までたどり着き、カミナリを放つ。
直撃を食らうミュウツーだが、攻撃が当たったという形跡はない。

ピカチュウ「ピ!?」

ミュウツーはピカチュウをサイコキネシスで投げ飛ばした。

378: 2009/04/03(金) 23:09:35.81 ID:LXD7FVfO0
ピカチュウ「ピ・・・カ・・・」

サトシ「ピカチュウ!くそっ!」

サカキ「サトシ、ピカチュウがやられそうだぞ?」

そのままミュウツーはピカチュウを高く上げた。
地上からでは確認できないほど高く

サトシ「ピカチュウ!・・・やめろ、やめろおおおおおおおお!!!!」

サカキ「やれ」

ミュウツーは勢い良く両手を下に向けて
ピカチュウが急降下してきた。

サトシ「ピカチューーーーーーー!!!!」

サトシは無我夢中になり、ピカチュウが落ちてくる真下へと入った。
サトシに当たる直前、急にフワッとピカチュウのスピードが落ち、
それでも落下をやめないピカチュウはサトシに衝突した。

サトシ「ピカチュウはサイコキネシスでもつかえるのかな?」

385: 2009/04/03(金) 23:15:04.47 ID:LXD7FVfO0
「間に合わなかった・・・」

そこにはミュウがいた。

サカキ「なんと。ミュウツー君のお母さん登場だ。」

「あなたに、これ以上好きにはさせない・・・」

ミュウはミュウツーに向かっていった。

ピカチュウ「・・・ピ・・・ピ?ピカ!ピカピ!」

サトシはピカチュウの横で横たわっていた。
それに気付きピカチュウはサトシを必氏にさすった。

サトシ「・・・ピカチュウ・・・?平気か・・・?」

ピカチュウ「ピカ!ピカピ!ピカァ!」

サトシ「ははっ・・・ピカチュウ、お前を助けるのは、俺の・・・役目だろ・・・なんたって・・・」

サトシはかすれ行く意識の中、必氏に力を振り絞って口を動かした。

サトシ「ピカチュウ・・・お前は・・・俺の・・・友・・・」

391: 2009/04/03(金) 23:16:15.28 ID:LXD7FVfO0
ちょっとまって落ち着くね
顔洗ってくる
せっかくの感動がっくそっ・・・!(´;ω;`)

402: 2009/04/03(金) 23:24:42.87 ID:LXD7FVfO0
ピカチュウはただ黙ってサトシを見つめた。
上空ではミュウが必氏にミュウツーと戦ってる。

ピカチュウ「ピカピ・・・」

サトシ「・・・」

サカキ「そろそろ終わろう。
     締めにかかれミュウツー」

「!・・・まずい!」

ミュウツーの前に黒い丸い物体が現れた。
それがだんだんと巨大化していき、
ミュウへと放った。

「くっ・・・」

ミュウはその物体を押さえ、しかし、ゆっくりとミュウ自体を飲み込んでゆく。

「これまで・・・」

416: 2009/04/03(金) 23:39:12.90 ID:LXD7FVfO0
サカキ「邪魔者はいなくなったと。ミュウツー。じゃあ、やるか。」

ミュウツーは固まっていた。

サカキ「・・・?ミュウツー、どうした?」

サトシ「さすがのミュウツーもこれは気付かなかっただろう。でも今頃効くとわな・・・」

サカキ「なんだ・・・?お前、ひるんでたんじゃ・・・一体・・・なにをした・・・?」

サトシ「ピカチュウがあやつられ、大量の電気をホッペに溜めてたとき。
     それをさっきまで放出せず残したままにしておいたのさ。
     お前らが俺らの前方を飛んでいるときがチャンスだった。」

サトシ「そんなに大きな兵器を持ちながら空を飛ぶのもさすがにミュウツーといえども多少なりとも集中は必要。
     そのとき、気付かれないようにその電気を更に今のピカチュウの電気をプラスして、
     ゆっくりミュウツー体内へ送り込んだ。」

サカキ「そんな馬鹿なこと・・・」

サトシ「だからピカチュウも戦闘間際、かなりばてていたんだ。それで電気を使い果たしたせいで。」

サカキ「くそっ!ミュウツー!動け!!」

サトシ「ピカチュウ・・・まだ生きてるか?生きてたら今逃げ場のないサカキに
    カミナリをくれてやれ。」

437: 2009/04/04(土) 00:13:40.12 ID:gyeHczVh0
サトシ「ピカチュウ、もう電気なかったか・・・。」

「サトシ、ありがとう。私もダメージが少なく済んだ。」

サカキ「くそっ」

サカキは逃げ出した。

サトシ「サカキ・・・ミュウツー置いて逃げちゃったな・・・。」

「・・・このミュウツーは私がつれて帰ります。この兵器も、私が預かり、処分します。」

サトシ「無理するなよ・・・。」

「えぇ。ではサトシ、いろいろとありがとう。助かりました。」

サトシ「礼を言うのは俺らのほうさ。なピカチュウ」

ピカチュウ「ピカチュウ」

「ふふ・・・では、サトシ、また、お会いしましょう・・・」

ミュウは兵器とミュウツーとともにそこから消えた。

洞窟にいた人々が、マサラタウン非難していたのをサトシは見ていた。

サトシ「よし、ピカチュウ、マサラタウンへ向かおう。みんなが待っている。」

ピカチュウ「ピカチュウ」

442: 2009/04/04(土) 00:18:00.88 ID:gyeHczVh0
ナツメ「サトシ・・・お帰り・・・」

サトシ「ただいまナツメ。そしてみんな。」

シゲル「サトシ、やっと帰ったか。」

ピカチュウ「ピッカ!」

そしてそれから少しずつ、破壊された街が元に戻り、
感染されたポケモンや、人、空気中のウイルスも除去された。

そして3年経った今、何事もなく平和な一日が訪れていた。

ナツメ「サトシ!なにしてんの!早く行くわよ!」

サトシ「・・・あれピカチュウ。俺らどこ行くんだっけ。」

ピカチュウ「ピッカ」
                                     完



ご愛読ありがとうございました
やさしい支えのおかげで完結することができました。
文章とかなんかもういろいろひどくて
最後の最後でさらにgdgdになってごめんなさい。
ありがとうございました!

あとナツメがこんなに出てくるのはただの僕の好みです。

444: 2009/04/04(土) 00:19:16.83 ID:gyeHczVh0
ちなみにMNYウイルスは

M みどりに
N なる
Y よ

でした
なんかごめんなさい・・・。

453: 2009/04/04(土) 00:21:33.86 ID:oy0RB6fl0
>>1乙!



引用: ピカチュウ「・・・?ピ・・・?ピカピ?ピカァ」