ボリビア81日目 チャキリャの町~ポトシから南西に約90km ティカティカの町
目を覚ましてみれば見事に雨。とはいえ弱々しい感じなので、遠からず降り止むことを期待して出発準備を始める。チャキリャの町は冗談抜きで何もない町であり、流石にここで何日も滞在したくはないぞ私は。
雨が完全に降り止むまで本読みながら待ってたら、出発は10時前になってしもうた。これは熱中しすぎて時間を忘れたのではなく、路面が乾いてから万全の状態で走りたかったから。仕方ない。
この寒さに加えて本日前半戦はロングダウンヒル、平たく言えば「長い下り坂」である。この標高でもTシャツ&ハーフパンツで走行してることが多い私だが、流石に寒さを懸念してフリースと靴下履いて出発した。なお靴下を履いたのアルゼンチン以来で約半年ぶりかな?
それほど急斜面ではなく直線的に伸びる下り坂って自転車乗りとしてはものすごく嬉しい存在。というのも大汗かいて稼いだ高度貯金を全然前へ進むことなく九十九折りみたいな道で消費してしまうと「もったいない」と思ってしまうから。
特にペルーの道とか2000m下ったのに直線移動距離は4~5km程度・・・みたいな道が多かったのであり、そういう道は見た目に楽しいし、斜度が緩くて自転車に優しい道かもしれないが一向に進んだ気になれない。
だからこうした斜度の緩い直線的な坂というのはそれだけで貴重な存在で、そんな道とは標高がありつつも広大な平野を有する土地が必要なのだ。まさにボリビアみたいな土地が。
出発遅かったにもかかわらず、このペルカに到着したのは11時ちょい。このままどんどん進みたいところだが、この先は上り坂へと切り替わるので早めの昼食休憩としたい。というかここを過ぎると本日ゴール予定の町まで村など存在しない。
午後になり天気も回復し暑いくらいだ。どうして汗かく上り坂で晴れるのか・・・とか思わないわけではないが、抜群の景色を見ながら登る方が精神的によろしいので文句は言わない。
やっぱり4000mまで登らされてようやく頂上に。ここでバッグから上着を取り出しダウンヒルに備えて防寒対策しておく。登り終えた直後で暑くて仕方ないのだが、重ね着しなくちゃならないとはオカシクないか?とも思うけど。
再び川を横断した谷底に位置するティカティカの町にて本日終了。割と早くに到着してるしもっと先まで進めそうだが、そうするとあの1600円テントで野宿が確定してしまう上に、進行方向はどす黒い雨雲が広がってる。ここで走り終えることに疑問の余地はなかった。
しかしあれほど綺麗なアスファルトだったのに、町中は全て未舗装路というね。おかげで町中ぐるっと1回りしただけでタイヤを中心に泥だらけにされてしまった。町の入口にすぐ宿見つけ、さっさと投宿すればいいものを「せっかく時間あるし一通り回ってみよう」とか思ってしまったから。
2019年1月18日(金) 走行距離57km 累計87931km