公式サイト。アメリカ=カナダ、原題:A Simple Favor。ダーシー・ベル原作、ポール・フェイグ監督。アナ・ケンドリック、ブレイク・ライヴリー、ヘンリー・ゴールディング、リンダ・カーデリーニ、ジーン・スマート、ルパート・フレンド。二大女優共演なのだけれど、写真(↑)を見ると、ライヴリーに比べると、ケンドリックは子供のように見えてしまう。ライヴリーの存在感が圧倒的だ。
だから「ちょっとお願いしたいことが」とエミリー(ブレイク・ライヴリー)が生活感のあるステファニー(アナ・ケンドリック)に頼むのは自然だ。どころかエミリーは暗にステファニーを小間使いのように見下している風情。こんな美貌の女性に見つめられたら唯々諾々で従ってしまいそう。
何気ない力関係も何度も重なると大きな圧力になる。ちなみにステファニーのセカンドネーム、Smothersって抑圧するとか、かみ殺すとか窒息させるという意味だけど偶然なのだろうか。しかも(Supressed)mother=「抑圧された母親」とも理解できる。
一方で、エミリーはファッションブランド経営に携わり、最近日本では社会進出した女性は男性化するなどという議論もチラホラなのだけれど、エミリーは正にそのタイプ。ましてや夫(ヘンリー・ゴールディング)が頼りない甲斐性なし。
ステファニーがエミリー宅に留守番を頼まれた時、エミリーが身に着けていたドレス(←)を着ようとしてサイズが合わず切り取るシーンがあった。また椅子を壁に接しようと動かす。ステファニーがエミリーに憧れているのは歴然。
大体(↑)の幼稚園の名前“warfield”って。普通は人名らしいが「戦場」=“battlefield”も匂わせる。
そもそもステファニーの夫が不慮の交通事故で死亡するのは偶然なのか。男同士2人で車に乗ったのだけれど、何気にホモセクシャルを匂わせる。そもそもステファニーはステファニーで寡婦になってからエミリーと熱いキスをしている。まさか同乗した義兄はエミリーと関係したのではとさえ思わせる。そもそも両刀使いの2人らしく、電気、ガソリン両刀使いの車のプリウスまでも登場する。
エミリーは行方不明になって湖底で発見されるが死体で変化しているとはいえ、一目でエミリーの遺体でないと分かる。観客でも分かるのに、そのまま告別式って解せない。そもそも遺伝子解析とか鑑定したのだろうかと疑いたくなる。
やがてエミリーは三つ子だと告白(←よくある手口)し、そのうち一人は生まれる前に死んだと説明するが、自分で殺したんでしょ? とツッコミ入れたくなる。保険金400万ドル(≒4億4000万円)が狙いとされるが、それは本来の衝動を隠すための算段だろう。
ラストでエミリーは車に衝突されるが、これ自体も演出なのかと疑ってしまう。命懸けの詐欺じゃないかと。どう見てもお似合いじゃない夫も捨てること前提で夫婦になっただけのような。夫は述懐する。「エミリーは友達一人もいなかった。他人は道具に過ぎなかった」。
事実エミリーは救護院で育てられ、ある意味自分以外は敵と思わざるを得ない人生を送っていたのかも。悲しい人生。その悲しさをライヴリーはよく表現している。その唯一の友達になれたのがステファニーだった。
Clickで救えるblogがある⇒
Posted by y0780121 at 12:18│
Comments(0)│
clip!
│
洋画シ〜マ |
★4